レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

九州で在来線特急に乗り鉄旅(1)

 今年も残すところ2か月と少しとなりました。この1年を振り返ると、4月には週末パスを利用した南東北信越乗り鉄旅、6月には北海道内の周遊乗り鉄旅、8月にはカシオペア紀行への乗車など、いろいろな鉄道旅行を楽しみました。自分としても、十分に充実した乗り鉄旅だったと思っていますが、結果的には東日本中心の旅行となり、今のところ、西日本にはほとんど足を踏み入れていません。

 西日本方面への旅行と言えば、ちょうど2年前に、1泊2日で九州のD&S列車乗り継ぎ旅に出かけましたが、あれからすでに2年が経過しようとしています。前回の旅行では、これまで写真や動画でしか見たことがなかった数々のD&S列車を初めて生で見て乗車し、とても思い出深いものとなりましたが、その反面、定期運用されているJR九州の在来線特急に全く乗車していないという消化不良状態にもなっています。

len-railway.hatenablog.jp

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  秋の旅行シーズンには、ちょっと足を伸ばして乗り鉄旅に出かけてみようと考え、まだ乗車していない九州内の在来線特急に乗車する旅を計画してみました。久しぶりに東海道・山陽新幹線にもゆっくり乗ってみたいと思っていたところだったため、今回も名古屋から新幹線を利用して九州を目指すことにします。1泊することも考えましたが、JR東海ツアーズで「日帰り1day 博多」という旅行商品を見つけ、往復ともちょうどよい時間帯の新幹線が利用できるプランだったため、今回はこれを利用することにしました。具体的な旅行行程は、次のとおりです。

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 いつも言えることですが、僕の旅行行程には全く観光の要素はありません。観光地を巡るとか景勝地を訪れるとかいった旅行的なものを全く組み込んでおらず、ひとつでも多くの列車に乗車することを最優先に組み立てています。乗り鉄の一人旅なので特に誰かに文句を言われることはもちろんありませんが、普通の方から理解を得ることもありません。

 そんなことは百も承知していますので、もちろん乗り鉄ではない友人と旅行に行く時には、こんな旅行行程を組むことはありません。どうぞ、乗り鉄の方のみ参考としてください。

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 今回利用する「日帰り1day 博多」ですが、名古屋ー博多間での「のぞみ号」指定席往復と、名古屋駅構内のベルマートなどで利用できる500円分のクーポンがセットになっています。乗車する新幹線は、博多到着後の乗り換えにちょうどいい「のぞみ97号」を選びました。前回の九州旅行と同じ新幹線です。博多までは約3時間20分の旅で、それなりに時間がかかるような気もしますが、実際に乗車して普段見慣れない景色を眺めていると、意外とあっという間でした。

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ソニック号で使用されている885系博多駅中津駅 2019/10/20

 博多からは885系の「ソニック17号」に乗車します。「ソニック」は博多から鹿児島本線で小倉まで行き、そこから進行方向を変えて日豊本線を下って行きます。ということは、新幹線を小倉で下車しても「ソニック」に乗車することができたのですが、今回は旅行商品の乗車票が博多駅までであったことと、少しでも長く在来線特急に乗車したいということで、博多から別府まで乗車することにしました。今回乗車するのは885系の通称「白いソニック」で、0系新幹線のような丸みを帯びた愛嬌あるフロントフェイスが実に印象的です。車内は贅沢な空間となっており、普通席でも総革張りで、床も市松や縞模様の凝った組み木細工が施されています。重厚な雰囲気でありながら、席上の荷物入れはハットラック式で航空機のような雰囲気もあります。ちなみに昔は、運転台の下のラインが黄色なのは「かもめ」、青色なのは「ソニック」だったそうです。

 行き先を別府までとしたのは、別府駅で上り博多行の「ソニック30号」に乗車するためです。乗り換え時間はわずか5分ですが、別府駅での乗り換えは可能と考えて行程を組んでいました。しかし、運悪く「ソニック17号」は小倉出発時点で7分の遅延が発生していました。この日は、大分スポーツ公園の競技場でラグビーワールドカップ2019の試合が開催されるということで乗客が集中し、指定席はすでに満席で、自由席は立錐の余地もない状況です。そのため乗降に時間を要するため発車が遅れ、結果として遅延が発生したものです。途中の行橋への到着時刻から考えても、どうやらこの先での回復は期待できそうにありません。このままの遅れで別府まで行った場合、上り列車に遅れがなければ別府駅で「ソニック30号」に乗り継ぐことができなくなります。そうなっては、後々の予定が大きく狂ってしまうことから、別府の一つ前の停車駅である中津で下車することにしました。多少の遅延にも対応できるよう、もう少し余裕を持った行程を組むべきだったとかなり後悔してます。

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 今回乗車する特急列車は、すべて「九州ネットきっぷ」「九州ネット早特3」という企画乗車券を利用します。前回の九州旅行でも、日豊本線を暫定ダイヤで運転する「ゆふいんの森」号に乗車する際に利用しました。正規運賃・料金[消費税増税前(8%)]が5,570円であるのに対し、「ネット早特3」の価格は2,500円なので、約55%割引となっています。A券の券面には「5割」と表示されていますが、これはどの割引を示しているのでしょうか。

 「えきねっと」でもここまで高い割引率は少数ですので、いかにおトクかが分かります。今回は中津までしか乗車できませんでしたが、それでも正規運賃・料金と比較すれば損はしていない計算です。

 ちなみに乗車日は10月以降ですが、ネット予約したのは9月だったため、消費税増税前の金額で購入しています。

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ソニック号で使用されている883系中津駅 2019/10/20

 次に乗車するのは、先ほどお話ししたとおり883系の「ソニック30号」です。下りの「ソニック17号」を予定よりもかなり手前の中津で下車したため、「ソニック30号」の乗車までには相当な時間があります。せっかくなのでこの時間を利用して、中津駅構内で特急列車の写真を撮影してみました。すると、同じ883系でも、フロントのエンブレムがS型のものやI型のもの、また、エンブレム部分が横スリットとなっているものもあります。僕は普段、乗り鉄中心のため写真撮影は乗車前や乗車後の限られた時間の中で行っており、他の車両との違いをじっくり観察するようなことをしていませんでしたが、今回たまたま複数の883系を見比べて見ると、フロントフェイスだけでも編成によってちょっとした違いがあることがよく分かりました。

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 ちなみにこの車両は、1995年に運用が開始され、すでに20年以上経過していますが、直線的でメカニカルなデザインは近未来的で、全く古さを感じさせません。精悍なフロントフェイスで、全身メタリックブルーの外観が目を引きます。一方、車内は観光列車のような内装で、ミッキーマウスの耳のようなヘッドレストを備えた座席はどこか可愛らしい感じでした。

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 こちらも同じく「九州ネット早特3」です。博多で下車する際に、JR九州でお馴染みのサクラ形の乗車記念印が押印されました。以前の旅行でも使用済みのきっぷの持ち帰りをお願いしたのですが、使用済印は押印されますが、パンチによる穴あけはありません。JR各社によって取扱いに差があるんですね。

 >>(2)に続く