レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

「SL冬の湿原号」に乗車する道東乗り鉄旅(1)

 お久しぶりです。前回の乗り鉄旅は昨年の12月29日だったので、それからちょうど2か月が経過してしまいました。前回の記事の最後に「来年1月の乗り鉄旅に向けて計画を進めている。」とお知らせしていましたが、事情があって延期せざるを得ないこととなり、結果としてこの2か月間は全く乗り鉄旅に出かけていません。

 実は昨年末の時点では、1月25日から27日までの2泊3日の予定で北海道旅行を計画して準備を進めていました。中にはピンとくる方もいらっしゃるかもしれませんが、その最大の目的は、1月下旬から3月中旬にかけて釧網本線を走る「SL冬の湿原号」に乗車するというものです。せっかく乗車するならば少しでもいい座席を確保したいということで、乗車日の1か月前に“10時打ち”して指定券を確保し、当日を心待ちにしていたのですが、出発日の前週になって例の感染症に罹患してしまいました😰。国内で新型コロナウイルスの感染が初めて確認されてからちょうど4年で、その間に世間では感染拡大期間が何度かありましたが、僕は幸運にも感染することはありませんでした。しかし、ここヘきて遂にヤラれました。1月になってから、自分としても外出時などに油断していたという気もないのですが、ちょうど週末に倦怠感や関節の痛みなどの症状があり、風邪かなと思って近くのクリニックを受診したところ陽性でした。どういった経路で感染したのか全く思い当たるものはなく、まさか自分が感染しているとは思ってもいなかったので、気分的にも落ち込みました😥。幸いにも症状は軽く、発熱もありませんでしたが、なかなか体調が思うように戻らず、何とか翌週から仕事に復帰したものの、あまり本調子ではありませんでした。こんな具合のまま北海道旅行に行くのはさすがに自分自身でも心配だったため、直前になってキャンセルすることにしたという経緯です。

 ちなみに当初の計画では、1月26日に「SL冬の湿原号」に乗車する予定でしたが、事後に知ったところによると、その日は暴風雪のため釧網本線が不通となっており、翌日も道内各地で積雪の影響による運休や遅延が発生したようなので、結果としては旅行を延期することにして正解でした。

 その後、今回計画した北海道旅行のプランについて、今期中にもう一度再挑戦しようか、はたまた来シーズンに見送ろうか迷いましたが、仕事の合間となる2月下旬から3月上旬にかけて2泊3日の日程が確保できそうな日があったため、思い切ってこの時期にリベンジすることにしました。そうと決めたら早速「SL冬の湿原号」の指定席券を再び確保しようと、もう一度、乗車日1か月前に“10時打ち”して希望の座席を確保したという訳です。

 そんな紆余曲折を経て、今回は久しぶりの3日間にわたる乗り鉄旅に出かけることにしましたので、その内容を紹介させていただきます。よろしければ最後までお付き合いください。

 

 

中部国際空港から新千歳空港まで航空機に搭乗

 今回も北海道までの往復には航空機を利用します。前回の北海道旅行の際の記事でも触れたとおり、僕は航空機があまり好きではありません。乗り鉄的には是非とも北海道新幹線を利用して渡道したいところですが、2泊3日という限られた時間の中では、北海道までの往復にあまり時間を割くことができません。ということで、今回も中部国際空港から新千歳空港まで、航空機を利用することとしました。まあ、そうと決めたら頑張るしかありません。

名鉄ミュースカイで使用されている2000系:中部国際空港駅 2024/2/29

 前回の北海道旅行の際と同様、中部国際空港までは 名鉄線を利用します。神宮前駅から中部国際空港駅までの間では、2000系「ミュースカイ」に乗車しました。そういえば最近、名鉄は人身事故の影響により運転見合わせとなることが非常に多く、通勤で利用する際に運休や遅延に巻き込まれたことがあります。普段であれば、ただ単に遅刻で済むのですが、今回はそうは行きません。万一、予定の航空機に間に合わないことになると、その後の行程がすべて崩壊してしまいます。絶対に運休や遅延がないよう祈っていましたが、そのおかげか予定どおりの時間に到着することができました。

 中部国際空港駅で撮影した写真です。あらためて見ると、昨年6月の北海道旅行の際の写真とほぼ同じものですね。旅行行程の一部が前回と重なっているため、どうしても同じような写真になってしまいます。

 中部国際空港 到着後、今回も出発前にスカイデッキに行ってみました。駐機場にはいろいろな航空会社の機体が並んでいます。この時間帯は各地への出発便が多いようで、JALANAだけでなく、SKYMARKやPeach、遠くにはFDAの機体も見えます。ちなみに今日の天候は曇りで夕方からは雨の予報です。北海道内の一部には雪の予報もあったことから、運航への影響も心配されましたが、フライトは予定どおりということで安心しました。ちなみに僕は今回もJALを利用します。搭乗前ということで、何だか変に緊張してきました。とにかく無事に新千歳空港に到着することを祈るばかりです。

 保安検査を無事に通過しました。いつも思うのですが、中部国際空港の国内線の保安検査は、何故にあんなに混むんでしょうかね? 混み合う時間帯であることは承知していますが、それにしてもひどい混雑です。僕はかなり時間に余裕を持って保安検査場に向かいましたが、列がなかなか進まず、かなり焦りました。何とか改善してほしいものです。

 さて、無事に機内に着席しました。座席は今回も窓側座席です。別に通路側でも問題はなかったのですが、鉄ヲタのクセが身についており、つい窓側座席を選んでしまいます。機内では特にやることもなかったので、窓から見える外の景色を撮影したりしました。

 こうした風景を眺めていると、自分が雲の上にいることがよく分かります。今日から3日間、このような青空が続くと嬉しいのですが、こればかりはどうしようもありません。機内ではちょくちょくJR北海道の運行情報をチェックしましたが、少なくともその時点で運休などの発表はされていませんでした。それにしても、やはり航空機は何となく落ち着きません😞。僕に空の旅は向いていないようです。

 

新千歳空港から快速エアポートに乗車

 ほぼ定刻に新千歳空港に着陸しました。窓の外には雪景色が広がっています。北海道に来たことをあらためて実感した瞬間です。

 航空機を降りたらそこは北海道ということで、これまで経験のないような寒さを覚悟していましたが、気合を入れて厚着をしていったことが功を奏して、震えるような寒さは感じませんでした。

 新千歳空港駅では、今回の乗り鉄旅で使用する乗車券類を引き換えておきます。ちなみに利用するのはJALダイナミックパッケージと同時に購入した「ひがし&きた北海道キャンペーンオプションパス」です。このオプションパスは、フリーエリア内の特急・快速・普通列車の指定席と自由席が乗り放題となります。なお、指定席の利用は、パス引換後に空きがある場合に限り指定券(SL冬の湿原号を除く。)の交付を受けることができます。僕もパスの引き換えと同時に、これから乗車する列車の指定券を発券してもらいました。

快速エアポートで使用されている733系:新千歳空港駅・札幌駅 2024/2/29

 そして新千歳空港駅から札幌駅まで乗車するのは、もちろん快速エアポートです。今回はオプションパスを利用するため、追加料金なしで指定席を利用できることから、もちろん下の写真にある4号車の指定席「uシート」を利用します。車両は733系です。快速エアポートには733系の他に721系が使用されていますが、733系による更新が進んでいるようで、721系はかなり数を減らしている印象です。

 車内はこんな感じです。昨年6月の北海道旅行の際の記事にも似たような写真を掲載していましたね。733系の自由席はロングシートですが、指定席の「uシート」は特急列車並みのリクライニングシートとなっています。ウイークデーの日中ということもあり、僕が乗車した快速エアポート107号の指定席利用者はまばらでした。時期によっては満席になることもあるかもしれませんが、新千歳空港駅から札幌駅までは40分弱なので、中にはロングシートの自由席で十分だという方もいらっしゃると思います。

 

札幌駅周辺を散策

 札幌駅に到着です。意外にも札幌市内は晴れていました☀。僕が札幌を訪れるのは、2019年6月と昨年6月に続き3回目ですが、実は札幌駅周辺を観光したことはなく、いつも乗り換えでの利用ばかりです。今回は、次に乗車する特急「おおぞら」の発車時刻まで3時間くらい余裕があるので、駅周辺を少し散策してみることにしました。

インゾーネテーブル(inZONE TABLE)でランチ

 まずは腹ごしらえということで、札幌ステラプレイス6階にあるインゾーネテーブル(inZONE TABLE)さんにやってきました。

 Webページの情報によると、道産牛ロースト肉を細粒塩や山わさび、オリジナルソースでいただけるということで期待大です。お肉の部位も選ぶことができるそうで、僕はリブロースを注文しました。

 店内は実にスタイリッシュで、デザイン性の高い雰囲気まではよかったのですが、好みから言わせてもらうと、料理については正直言って、僕が期待していたものではありませんでした。1回しか利用していないお店を初見だけで酷評してはいけないかもしれませんが、肝心のロースト肉がいま一つで、とても噛み切れないような粗悪な部位が混ざっていました。これにはガッカリです。たまたま運悪く僕に提供されただけかもしれませんが、期待が大きかっただけに残念でした😥。

札幌市時計台を見学

 食事を終え、気を取り直して、駅から少し外を歩いてみました。歩道の多くは除雪されているものの、交差点などには多くの雪が残っています。中には雪がシャーベット状になっている所もあるため、ひっくり返らないよう慎重かつゆっくりと歩くようにしました。

 そして駅から歩いて10分くらいのところに、あの有名な札幌市時計台があります。テレビなどでは何度も見ていますが、実物を見るのはこれが初めてです。

 この建物は、旧札幌農学校の兵式訓練や入学式・卒業式などを行う中央講堂として1878年明治11年)に建設されたものなんだそうです。旧札幌農学校と言えば、“Boys,Be Ambitious「少年よ、大志を抱け」”の言葉で有名なクラーク博士ですよね。というか、僕にはそれくらいの知識しかありません。入館料を支払えば建物内を見学することができますが、時間も限られているので、僕は外観だけにしました。

六花亭でスイーツタイム

 北海道土産の定番と言えば、やはり「白い恋人」ですよね。僕も大好きなお菓子の一つです。その「白い恋人」と並んで北海道を代表するお菓子が、六花亭の「マルセイバターサンド」です。オリジナルの花柄の包装紙はあまりに有名で、あの花柄を見れば誰しも六花亭を思い浮かべる程だと思います。そんな六花亭の本社は帯広にあるそうですが、札幌駅近くに直営店舗があり、喫茶スペースもあると聞いたので行ってみることにしました。

 六花亭札幌本店は大きなビルで、1階がお菓子やお土産の販売店舗、2階が喫茶室です。喫茶室は平日にも関わらず満席で、すぐには利用できそうにありませんでしたが、喫茶室前にスタンディングのイートインコーナーもあり、こちらであればすぐに利用可能とのことだったので、こちらでホットチョコレートとアイスサンドをいただきました。

 ホットチョコレートは非常に濃厚で、冷えた身体が温まります。これと一緒にいただくアイスサンドもバターサンドのような風味があり、とても美味しかったです。幸せなひと時を過ごすことができました。やはり、甘いものはいいですね😊。

 

札幌駅から特急おおぞらに乗車

 再び札幌駅に戻ってきました。昨年6月に撮影した写真とはちょっと異なるアングルから駅をパシャリ📸

 明日はいよいよ「SL冬の湿原号」に乗車するのですが、その始発駅である釧路駅まで今日中に移動します。その方が明日の朝ゆっくりできますからね。実は2019年6月にも同じルートで釧路に行きましたが、その時は途中の帯広で下車して宿泊したため、札幌駅からは特急「スーパーとかち」に乗車しました。今回は終点の釧路駅まで一気に移動するので、特急「おおぞら」に乗車します。

おおぞら号で使用されているキハ261系1000番台:札幌駅 2024/2/29

 現在、特急「おおぞら」はキハ261系1000番台の気動車で運行されています。所定は4両編成となっていますが、僕が乗車した7号は6両編成で、グリーン車が1両、普通車指定席が3両(所定は2両)、普通車自由席が2両(所定は1両)となっていました。最近、北海道内はインバウンドによる外国人観光客による需要が非常に多いようで、僕が乗車する列車の指定席もほぼ満席とのことでした。一方の自由席はというと、かなり余裕があり、指定席ほどの混雑はありません。これならば明らかに自由席の方が快適です。

 普通車の車内の様子です。全体的に明るく清潔感があり、特急列車に相応しい内装となっています。座席幅も広めで上下可動式の枕もあり、普通席にしては贅沢な座席となっているため、ちょっとしたアップグレード感が伝わってきます。長時間の乗車でも快適に過ごすことができるよう座席周りや車内設備も工夫されているようですが、モバイルコンセントがない点はちょっと残念でした。

対向列車待ち合わせ中のキハ261系1000番台:トマム駅 2024/2/29

 上の写真は、途中駅であるトマム駅での停車時間を利用して撮影したものです。実はこの時点で定刻よりも10分くらい遅延しており、ここトマム駅で列車の行き違いを行うこととなったようです。ちなみにトマム駅では多くの乗降がありました。

 夕陽を浴びるキハ261系1000番台もなかなかカッコイイですね。ラベンダーやライラックの花をイメージした紫色と、菜の花畑をイメージした黄色の組み合わせはオリジナル感に溢れるカラーリングで、北海道らしさが感じられます。

札幌からの長旅を終えたキハ261系1000番台:釧路駅 2024/2/29

 途中は車窓からの風景を撮影するなどしていましたが、後から確認してみると、ほとんどまともに写っていませんでした。やはり走行中の車内から撮影するのは難しいですね。

 そうこうしているうちに、終着の釧路に到着しました。札幌駅からは約350kmで約4時間20分の乗車です。久しぶりに長時間にわたる乗車を楽しむことができましたが、これこそが北海道の乗り鉄旅の醍醐味というものです。大満足です😃。

 今日の乗り鉄旅はここまでです。明日は再び釧路駅から釧網本線に乗車します。最新の天気予報によると明日は午後から雪のようで、「SL冬の湿原号」が無事に運行されるか気になるところですが、ひとまずホテルで休息を取り、明日の乗り鉄旅に備えたいと思います。

>>(2)に続く