レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

アラウンド九州乗り鉄旅(2)

 前回の記事からの続きです。

 今回の宿泊は、JR九州ホテル熊本です。熊本駅に隣接しており、僕が利用した部屋の窓からは熊本駅を発着する列車を見ることができました。たまたまとしか考えられませんが、鉄道ファン的には嬉しいサプライズです。今日一日を振り返ると、自宅を出発して新幹線と在来線を乗り継いで、随分と長い距離を移動してきたものです。また明日の乗り鉄旅に備え、早めに就寝しました。

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 2日目の乗り鉄旅では「肥薩線のんびりきっぷ」を使用します。熊本-鹿児島中央間で、ゆき、かえりのどちらか片道を九州新幹線、片道を肥薩線経由で利用することができ、在来線の熊本-隼人間と鹿児島中央霧島神宮間はフリー区間で乗り降り自由となっています。さらにフリー区間普通列車だけでなく、特急列車の指定席も乗り降り自由で、今回の乗り鉄旅にはピッタリなきっぷです。

 しかし、その販売方法が厄介で、インターネットでの発売は行っておらず、JR九州の駅や旅行の窓口などに限定されています。当日でも購入可能とはいえ、それでは指定席が満席になってしまうことも考えられることから、事前に購入すべく電話予約を利用することにしました。あらかじめ電話で予約して決済しておけば、受け取りは当日でも可能です。

 電話では、「肥薩線のんびりきっぷ」とともに、「かわせみやませみ」「いさぶろう」「はやとの風」「さくら」の指定券も予約することにしました。運が悪いことに、僕が乗車する11月4日には「はやとの風」に団体利用があるらしく、最初の電話では指定席を確保できませんでしたが、サイバーステーションで空席状況をこまめに確認し、キャンセルが発生したところを見計らって再度電話し、何とか指定席を確保することができました。前日に熊本駅で受け取ったきっぷを手に、2日目の乗り鉄旅の開始です。

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かわせみやませみ号で使用されているキハ47形:熊本駅 2017/11/4

 D&S列車乗り継ぎ旅の第3弾は、キハ47形気動車による特急「かわせみやませみ」で、終点の人吉まで乗車します。実はこの車両、前日に踏切で自動車と接触する事故があり、ひょっとして運休になってしまうのではないかとヒヤヒヤしましたが、無事に運行されることになりました。普段は「かわせみ」「やませみ」の2両編成で運行されていますが、前日は多客用に別の車両を増結して3両編成で運行しており、その増結車両が自動車と接触したようで、「かわせみ」「やませみ」の2両には影響がなかったようです。

 この車両は、JR九州のD&S列車としては最も新しい列車で、1号車の「かわせみ」は青を、2号車の「やませみ」は緑を基調としています。八代-人吉間では球磨川沿いを走行し、天気がよければエメラルドグリーンに輝く美しい水面を眺めることができます。僕が乗車した「かわせみやませみ1号」は、熊本駅の発車時刻が7時台という早い時間だったこともあり、車内もさほど混雑していません。さらに、3号から6号までは2号車も指定席となりますが、1号と2号は自由席のため、2号車のテーブル席やベンチシートも自由に利用することができました。

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 指定席特急券を含む「肥薩線のんびりきっぷ」を利用しているため、「かわせみやませみ」号は指ノミ券です。ちなみに、3号から6号までに乗車し、2号車のやませみベンチシートを利用する場合は、別に指定料金券が必要となります。

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 なかなかお洒落な記念乗車証です。今回の乗り鉄旅では3枚目です。ここまで集めると、コンプリートしたくなってきます。

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いさぶろう・しんぺいで使用されているキハ140形・47形:真幸駅 2017/11/4

 D&S列車乗り継ぎ旅の第4弾は、キハ140形・47形気動車による「いさぶろう・しんぺい」です。「いさぶろう号」は熊本を特急列車として出発しますが、人吉から終点の吉松までは普通列車として運転されており、今回は普通列車区間に乗車しました。深赤色の外観とレトロな内装が特徴で、ローカル感が漂う古民家のような車内空間となっています。

 ちょっと変わった列車名ですが、僕が乗車する吉松行きが「いさぶろう」、熊本・人吉行きが「しんぺい」で、これは明治時代の鉄道の偉人にちなんでネーミングされたものだそうです。

 この列車が走る肥薩線は、「日本三大車窓」の絶景が有名ということで、車窓からはえびの盆地と霧島連山が一望できました。また、途中には、急勾配に対応するためのループ線スイッチバックもあり、周囲一面を緑に囲まれた秘境感が、まるで自然の中に吸い込まれていくような、何とも言えない雰囲気を醸し出しています。

 なお、途中駅では数分の停車時間が設けられており、矢岳ではSL展示館を、大畑や真幸では木造駅舎を見学することができました。

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 これも指ノミ券です。ちなみに「いさぶろう・しんぺい」には、2号車に7席分の自由席が設けられている以外は全席座席指定となっています。中途半端に自由席を残すくらいなら、いっそのこと完全に全席指定とすればいいのではないかと思っていましたが、これは、列車の運転本数が極端に少ない区間を利用する地元利用客の利便性に配慮したものだそうです。観光列車としてだけでなく、沿線住民の足としても活躍していることが分かりました。

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 D&S列車の記念乗車証もこれで4枚目です。スタンプにイラストはなく、シンプルに文字だけでした。ちなみにこの記念乗車証は、展望スペースに置かれていました。

 >>(3)に続く