レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

「わかしお」に乗車する安房鴨川乗り鉄旅【千葉県】

 9月になり、暑さもずいぶんと和らいできたと感じています。ここ数年、9月はまだ灼熱の地獄のような日が続いていたと思うのですが、今年は秋🍁の訪れが早いのでしょうか。まあ、例年よりも快適に過ごすことができるので、ありがたいことです。一方で、今年の9月は全国的に見ても雨☔が多いのが気になります。先月は千葉で記録的な大雨となり、房総半島の複数の路線では、道床流出などによる運転見合わせが発生するなど、インフラ面でも大きな被害が発生しました。僕の住む愛知県でも今月8日、名古屋を中心にして非常に強い雨が降り続き、JR線、名鉄線、名古屋市営地下鉄などが相次いで運休となったため、多くの帰宅困難者が発生することになりました。僕は当時、名古屋市内にある職場にいましたが、2000年に発生した東海豪雨を思わせるような激しい雨で、恐怖を覚えるほどでした。「これは県内の鉄道路線にも、少なからず被害が発生し、数日間は運休が続くかもしれない。」と最悪の事態も想像しましたが、深夜には多くの主要路線で運転が再開され、翌日には中央西線などの一部区間を除いて、平常ダイヤに近い運転が行われたことには、正直、びっくりしました。東海豪雨の教訓を踏まえた雨水貯留施設整備や河川改修対策などが、大きな効果を発揮したのだと思います。やはり、安心・安全は何にも替えがたいものですね。

 さて、そんな感じで天候面での不安要素がある今日この頃ですが、今年9月は、19日の土曜日から23日の秋分の日まで5連休となります。5月のゴールデンウィークに次ぐ大型連休として、“シルバーウィーク”とも言われています。せっかくの連休ですから、どこか乗り鉄旅に行ってみたいと思っていましたが、天候の心配もあって、なかなか行き先を決められずにいたところ、シルバーウィーク期間中、外房線を走る特急「わかしお」「新宿わかしお」の一部臨時列車に、255系が充当されることを思い出しました。255系は、1993年7月の運行開始以降、「さざなみ」「わかしお」「しおさい」の房総特急として長らく活躍してきましたが、2024年3月のダイヤ改正で惜しまれつつ定期運用を終了しました。車齢から考えると、このまま引退して、すべての車両が廃車になると思われていましたが、2025年のゴールデンウィークに突如“復活”し、多くの鉄道ファンを驚かせました。その後も多客期の臨時列車に充当されるなどし、直近では、8月のお盆期間中に「わかしお」「新宿わかしお」の運用にも就いたところです。

 思い返すと、僕はこれまで、2017年3月に255系の「しおさい」に乗車したことがありますが、その一度だけです。今度、255系に乗車できる機会は、それほど多くないだろうという思いがあり、今回の乗り鉄旅で、255系で運行される「わかしお」に乗車してみることにしました。

 台風25号の動きが気になるところもありますが、安房鴨川までの往復乗り鉄旅を楽しみたいと思います。

 

 

豊橋駅から東海道新幹線に乗車

 旅の出発は、いつものように豊橋駅です。シルバーウィーク初日ということで、普段の週末よりも人出が多い気がします。指定席券売機の前には、きっぷを買い求める方の行列ができていました。

 シルバーウィークを含む今月18日から23日までの期間、「のぞみ」号は全席指定席として運転されます。僕は豊橋を発着するため、「のぞみ」号を利用することはなく、直接的な影響はありませんが、「のぞみ」号の指定席が確保できなかった乗客が「ひかり」号の自由席に流れてくることがあるため、「ひかり」号の混雑が心配されるところです。と言っても、僕は9時9分発の「こだま」806号を利用しますし、念のため、指定席を予約しておいたので、着席できない心配はありません。いつもの土日ならともかく、連休初日に乗車する際には、やはり指定席を確保しておくと安心です。近頃は、東京まで移動する際、「ひかり」号を利用することが多いので、東京まで「こだま」号に乗車するのは、久しぶりです。

 ホームで待つことしばし、発車時刻の5分くらい前に「こだま」806号が入線してきました。現れたのはN700ラージAで、JR西日本の車両です。

東海道新幹線でこだま号の運用に就くN700系:豊橋駅 2026/9/19

 そう言えば、最近、JR東海の東海道新幹線運行状況のホームページで、各列車で使用される車両のタイプ()が表示されるようになりましたね。これら3つの編成は、万一の車両故障や遅延発生時など、急遽の車両変更となる場合にも柔軟に対応できるよう、ドア位置や座席数などの車両仕様が統一化されています。そういった意味で、利用者側が車両タイプの違いを意識する必要はありませんでしたが、来月からは、一部の編成でスプリームクラスの運用が開始されることから、編成ごとの車両設備の違いを分かりやすく伝える必要性が高まったんだと思います。

 写真撮影を済ませたところで、早速乗車します。今日乗車するのは、7号車のS Work車両です。S Work車両は本来、移動時間を利用してパソコン操作やWebミーティングなどを行うビジネスパーソン向けの車両ですが、あいにく他の指定席車両が満席で、普通車ではS Work車両しか予約できませんでした。個人的には、最繁忙期に限り、「こだま」号の指定席をもう少し増やしてもいいのではないかと思っています。ビジネス利用の方のお邪魔になっては申し訳ないと思いますが、今日は5連休初日ということもあり、周囲を見渡しても、僕の目の届く範囲には、ビジネス利用と思われる方はいらっしゃいませんでした。

 「こだま」806号は、豊橋発車時点では、少なくとも15号車と16号車の自由席には、窓側座席にも空席がある程でしたが、停車するごとに徐々に乗客の数が増えていくようで、僕が利用している7号車も満席となり、デッキ付近には、多くの立ち客がいました。指定席でも立ち客がいるのですから、自由席もかなりの乗車率だと思います。「こだま」号とは思えない程の混雑ぶりで、さすがは連休初日ですね。

 車窓を眺めていると、静岡県内は曇り空☁️でしたが、新横浜を発車して品川に向かう頃には、窓に雨粒が見えるようになりました。事前の天気予報を確認した時点で覚悟はしていましたが、気持ちのいい青空の下で255系に乗車することは難しいようです。天候はどうにもなりませんので、仕方がないですね。

 「こだま」806号は、定刻より少し遅れて終点の東京に到着しました。品川駅到着直前には、東京駅構内が非常に混雑しており、在来線への乗り換えに時間を要するため、東京駅ではなく品川駅での乗り換えを検討するように促すアナウンスがありました。僕はこれまで何度も東海道新幹線を利用していますが、こんなアナウンスを聞いたのは初めてです。一体、東京駅はどれほど混雑しているんでしょうか。

 

東京駅 黒塀横丁でランチ

 東京駅で下車すると、ホーム上は非常に多くの方でごった返しています。特に自由席付近は、これから乗車される方と下車されて改札に向かう方の動線がかなり錯綜しているようでした。確かにこの状況では、乗り換えにも時間を要すると思いますので、品川駅から上野東京ラインや山手線を利用した方が、かえって早く移動できそうです。いつもは東京駅到着後にホーム端から写真撮影するのですが、さすがに今日は無理ですね。

 さて、東京駅からは、今日の目的である255系の「わかしお」に乗車しますが、その前にちょっと早めの昼食をいただくことにします。東京駅のグランスタ八重北には、地下1階に黒塀横丁という飲食店街があります。その中にある中国料理の天津餃子さんでランチをいただくことにしました。

 旅行先での中華は久しぶりです。ご飯ものが食べたい気分だったので、天津飯をいただくことにしました。オーソドックスなものから変わり種までいろいろな種類の天津飯がありましたが、気になったふかひれと蟹肉🦀のあんかけ天津飯を注文しました。量はこれで十分なのですが、勢いで海老🦐蒸し餃子も追加してしました。そして提供されたのが、こちらです。

 天津飯はスープ付きです。思ったよりもご飯の量が大きく、ふかひれ入りのあんもたっぷりかかっています。写真では分かりにくいですが、蟹の脚肉もちゃんと入っています。海老蒸し餃子もぷりぷりとした食感で、今日のランチを楽しむことができました。ごちそうさまでした😊

 

東京駅から255系の特急わかしおに乗車

 食事を終え、京葉地下ホームに来ました。東京駅を発着する3つの房総特急のうち、「しおさい」号は総武線を走るため、総武地下ホームから発車しますが、外房線直通の「わかしお」号や内房線直通の「さざなみ」号は、途中の蘇我まで京葉線を走るため、京葉地下ホームを発着します。京葉地下ホームを利用するのは久しぶりですが、遠いですね😥 食後のいいウォーキングになりました。1番線の発車標を見ると、これから乗車する「わかしお」83号の安房鴨川行きが表示されています。

 255系は、朝に「新宿わかしお」号として新宿から安房鴨川までを走り、安房鴨川から東京駅まで回送された後、今度は「わかしお」号として再び安房鴨川を目指します。

 ホーム上には、回送として入線する255系を待ち構える撮り鉄が大勢いらっしゃいました。意外だったのが、小学生から中学生くらいの子👦が多かったことです。255系の往年の活躍を知る、どちらかと言えば年齢の高いファンばかりかと思っていたので、これにはびっくりしました。僕が小中学生だった頃は、もちろんスマホはなく、気軽に動画撮影することはできませんでしたが、最近はこうした機器が普及したことで、あらゆる年代のファンが、写真撮影や動画撮影を楽しむことができるようになったわけです。中には、スマホと一眼レフのカメラを同時に構えている子もおり、大人顔負けの立派な機材を使用していました。時代は変わったものです。しばらくすると、255系が入線してきました。

臨時のわかしお号で使用されている255系:東京駅 2026/9/19

 僕は最初、先頭車両を撮影しようと八丁堀方のホーム端にいましたが、多くの撮影者がひしめき合い、殺伐とした雰囲気に嫌気がさして、最後尾に当たる1号車側に移動して撮影しました。こちらはほとんど撮影者がおらず、ゆっくりと撮影できました。

 外観は、白地がベースで、車体の下半分が深みのあるブルー、乗降口付近がイエローとなっており、白、青、黄からなる房総色となっています。色合いは全く異なりますが、側窓の配置などは253系(旧:成田エクスプレス)に似ている感じがしました。「Boso View Express」の愛称を持ち、登場時には、「ビューさざなみ」「ビューわかしお」の名称を掲げて運転されました。登場から5編成が運用されていましたが、2024年に4編成が廃車となり、現存するのはBe-03編成のみです。なお、9両編成のうち、4号車がグリーン車で、その他の号車は普通車です。

 ホーム上での写真撮影を終えて、列車に乗車します。「わかしお」号は全席指定席で、乗車には指定席特急券が必要です。僕が予約する時点では、グリーン車を含めてどの号車にも多くの空席があり、好きな号車を選ぶことができました。僕は気兼ねなくリクライニングできるよう、9号車のうち最後部の窓側座席にしました。車内の座席はこんな感じです。

 255系に対する評判としてよく聞かれるのは、グリーン車と普通車の違いがほとんど感じられないという声です。255系のグリーン車は、3列配置の251系(スーパービュー踊り子)や253系とは異なり、4列配置となっています。さらに座席のモケット柄も普通車と酷似しており、一見しただけでは、グリーン車か普通車か区別がつきにくいことが、こうした評価につながっているのだと思います。僕が255系に乗車するのは、おそらく今回が最後の機会になるので、記念にグリーン車を利用してみようかとも思いましたが、こうした事情から普通車で十分だと思い直し、普通車にしました。

 13時ちょうどになり、255系の臨時「わかしお」号はミュージックホーンを吹鳴して東京駅を発車しました。途中の停車駅は、海浜幕張、蘇我、大網、茂原、上総一ノ宮、大原、御宿、勝浦、安房小湊です。京葉線の地下区間から地上に出ると、窓の外には、木場、葛西臨海公園、東京ディズニーリゾートなどが見えてきます。あいにくの天気なのが残念でなりません。京葉線を走ってきた「わかしお」号は、蘇我駅から外房線へと入ります。僕にとって、外房線は初乗車です。

 先ほどから気になっていたのですが、255系の座席には、何となく違和感があります。座席自体はしっかりとしたもので座り心地に不満はないのですが、着座した際の位置が低く感じられ、側窓が座席に対して高い位置にあるような気がして、しっくりきません。単に僕の座り方が良くないのでしょうかね。

 安房小湊駅で3分くらい停車するため、ホームに降りて撮影してみました。あらためて255系の外観を見てみると、塗装の状態もいいですね。情報によると、今年に入ってから再塗装されたようですので、ひょっとしたら、しばらくの間は波動用として活躍するのかもしれません。

 東京駅から約2時間10分で、終点の安房鴨川駅に到着しました。臨時列車ということで、定期列車よりも少し所要時間が長くなっていました。255系の乗り鉄旅を満喫でき、本当によかったです。最後にもう一度、255系を撮影しました。

 短編成の特急型車両も多い中、255系は9両の堂々たる風格が感じられます。一緒に活躍していた他の4編成は廃車されてしまい、1編成だけになってしまいましたが、房総特急の代名詞とも言える255系には、これからも元気に活躍してもらいたいと思います。

 

安房鴨川駅からE257系の特急わかしおに乗車

 安房鴨川駅を訪れるのは、今回が初めてです。せっかく房総半島の乗り鉄旅を楽しむのであれば、外房線から内房線へと半島をぐるっと一周する行程としたかったのですが、内房線は、9月6日から7日にかけての大雨による土砂崩れの影響で、千倉駅から安房鴨川駅の間が不通となっています。代行バスが運行されているようですが、あえて代行バスの利用を旅行行程に組み込むことは避け、今回は外房線区間のみ往復することにしました。(ちなみに明日20日からは、同区間での運転が再開されるとのことですが、今後の台風25号による影響を考えると、旅行日を後ろ倒しするのは避けたかったので、19日に決行したものです。)

 せっかく安房鴨川まで来たので、鴨川シーワールドに立ち寄りたいところですが、今回の旅行は255系に乗車する行程を最優先に組み立てており、現地での観光時間は確保していません。と言うことで、このまま上りの「わかしお」16号に乗車して東京に戻ります。僕の安房鴨川での滞在は約20分でした😅

 定期列車である「わかしお」16号の約40分後に、臨時の「新宿わかしお」2号が設定されており、ここまで乗車してきた255系により運行されます。往復とも255系に乗車することも考えましたが、車両を変えて復路ではE257系に乗車します。

 1番線で待つことしばし、E257系が入線してきました。E257系には、255系と同じ房総色をまとった500番台(5両編成)、「踊り子」「湘南」として使用されている2000番台(9両編成)と2500番台(5両編成)、主に「草津・四万」「あかぎ」や波動輸送用として使用されている5000番台(9両編成)と5500番台(5両編成)がありますが、今回乗車する「わかしお」16号は500番台となります。これまでの乗り鉄旅でE257系には何度も乗車してきましたが、500番台に乗車するのは久しぶりです。

わかしお号の運用に就くE257系500番台:安房鴨川駅 2026/9/19

 写真撮影を終えたところで早速乗車します。ちなみにE257系500番台はすべて普通車のモノクラス編成となっています。255系のグリーン車付き9両編成と比較すると、コンパクトな感じがしますが、定期列車として通常の輸送量を担う車両としては、十分なようです。

 座席はこんな感じです。255系は落ち着いた色合いでしたが、E257系は色鮮やかで、車内も明るい感じがします。255系の座席には、窓側座席と通路側座席を区切る肘掛けや背面テーブルがない反面、足元にはフットレストバーが、荷棚には読書灯がありました。普通車の車内設備として、255系のグレードの高さをあらためて実感したところです(ちなみにE257系には、255系にはないモバイルコンセント🔌が窓側にありました)。

 安房鴨川駅を発車した「わかしお」16号は、「わかしお」83号と同じく、外房線の主要駅に停車していきます。車内を見渡すと、シルバーウィーク初日の割に乗客は多くありません。房総特急は、高速バスの台頭と東京湾アクアラインの開業などによって苦戦を強いられており、特に内房線を走る定期の「さざなみ」号は、平日の通勤輸送に特化した列車となっています。「わかしお」号もこの先どうなるのか、その行く末は決して楽観視できるものではないと思います。

 蘇我を発車した「わかしお」号は京葉線に入り、海浜幕張駅に停車しました。海浜幕張から東京までは31.7kmで、普段であれば、わざわざ特急を利用する方は少ないと思いますが、今日はなぜか海浜幕張駅で大量の乗車があり、あっという間に車内はほぼ満席となりました。どうやら幕張メッセで東京ゲームショウが開催されており、そのイベント帰りの方が乗車されたようです。普通列車が混雑するのは確実でしょうから、760円課金して確実に着席できるのであれば、利用価値はあるということでしょうね。

 そして「わかしお」16号は、東京駅の京葉地下ホームに到着しました。さすがに255系のときのような撮り鉄はいませんね。ホーム上で撮影をしていたのは僕だけでした。

 東京駅からは、東海道新幹線に乗車しますので、再び長い地下通路を通って移動します。動く歩道は楽ですね。東京ディズニーリゾートや東京ゲームショウから帰られる方で、地下通路の人通りは多いです。グランスタの京葉ストリートエリアで夕食用の買い物をして、東海道新幹線の改札に向かいます。

 

東京駅から東海道新幹線に乗車

 東海道新幹線の改札前に来ました。ここはいつも混雑していますが、今日も多くの方が改札を出入りしています。僕が乗車するのは、「ひかり」657号の新大阪行きです。東京発の「ひかり」号のうち、豊橋に停車するのは2時間に1本で、18時33分発の後には、20時12分発、21時6分発、21時33分発(主に週末に運転される臨時列車)、そして22時3分発があります。静岡や浜松に停車する「ひかり」号の本数とは比べものになりませんが、帰宅時間帯にこれだけの「ひかり」号が豊橋に停車してくれるのは、非常にありがたいことです(欲を言えば、19時台にも1本設定していただけると嬉しいです。JR東海さん、是非とも前向きに検討をお願いします)。

 「こだま」838号として到着した列車が、折り返し「ひかり」657号となります。東京駅で車内整備を行うため、入線後もしばらくは乗車することができません。ならばということで、1号車付近に移動して、先頭車両を撮影しました。

ひかり号としての出発を待つN700系:東京駅 2026/9/19

 1号車から5号車までの自由席車両の前には、長い列ができていました。確かに多くの方が自由席に乗車されるようですが、東京駅からであれば、何とか着席できると思います。品川駅だとちょっと微妙で、新横浜駅だとデッキに立っての乗車を覚悟しなくてはいけません。僕は復路も指定席を利用しますが、予約時には、窓側座席の空席が7号車のS Work車両の3人掛け座席にしかありませんでしたので、こちらを利用します。結果として、往復ともS Work車両ですね。久しぶりにA席を利用します。

 乗車が開始されました。3人掛けの窓側座席ということで、中央のB席を利用される方がいらっしゃるか気になっていましたが、どうやら空席のようです。18時33分になり、「ひかり」号は東京駅を発車しました。

 ここで夕食タイムです。先ほどお伝えしたとおり、京葉ストリートにあるサカナバッカ🐟️という鮮魚専門店で、握り寿司を購入しました。8貫なので1人前にしては少なめですが、今のお腹の空き具合からはちょうどいい量です。見た目のインパクトはありませんが、ネタは良質揃いで、鮮魚専門店の名に恥じない美味しい握り寿司でした。ねだんは2,380円と一般的なお弁当よりも少し高めですが、それだけの価値は十分にあると思います。サカナバッカ🐟️というお店では、ばらちらし寿司が一番人気ということですので、次回はそちらをいただいてみたいです。

 新横浜を発車した「ひかり」号は静岡に停まり、次の停車駅は豊橋です。往路の「こだま」号は2時間以上かかりましたが、この「ひかり」号では、豊橋までわずか1時間24分です。やはり「ひかり」号は早いですね。

 豊橋に到着しました。上の写真では分かりづらいですが、豊橋駅で下車される方は非常に多かったです。「ひかり」657号は、豊橋ユーザーのための列車と言っても過言ではないと思います。時間的にも利用しやすいですし、東京から1時間30分以内に豊橋に着けるわけですから、これは便利です。何はともあれ、今日も無事に乗り鉄旅を終えられたこと、また、遅延や運休に巻き込まれることなく予定どおり乗車できたことは、本当によかったです。楽しい乗り鉄旅となりました。

 

乗車券類の紹介

 今回の乗り鉄旅で使用した乗車券類は6枚です。いつもはスマートEXや「えきねっと」限定の割引商品を利用することが多いですが、今日はすべて無割引の普通運賃と正規の特急料金で購入しました。

 乗車券はこの2枚です。往路分は「e5489」で、復路分は「えきねっと」でそれぞれ購入していますが、特に意味はありません。ちなみに特定区間の運賃計算により、東京―蘇我間は、京葉線の区間を利用する場合でも、総武本線・外房線の経路で営業キロを計算することになっており、マルス券の経由情報にも、「総武」と印字されています(この場合、規定上は京葉線内の各駅でも途中下車することができます)。

 次は、往路で使用した特急券2枚です。「わかしお」や「さざなみ」号について、以前は「えきねっとトクだ値」として割引率の高い特急券が販売されていましたが、現在は基本的に、在来線チケットレス特急券の100円引きのみです。さらに10月1日からは、この割引も終了となります。最近、JR東日本では、「えきねっと」で発売する Web限定割引商品の見直しを進めており、今後は、JRE POINT特典やJRE BANK優待割引券をうまく利用していくことになりそうですね。

 最後は、復路で使用した特急券2枚です。もちろん、ねだんは往路分とまったく同じです。最初は、安房鴨川発の特急券と乗車券を安房鴨川駅の指定席券売機で発券しようかなと思っていましたが、事前に東京駅で発券しておきました。安房鴨川駅の指定席券売機は1台しかなく、順番待ちで時間がかかりそうだったので、あらかじめ発券しておいて正解でした。

 さて、次回の乗り鉄旅ですが、まだ計画すら進んでいません。漠然と関西や山陽方面または北陸方面に行ってみたいと思っていますので、そろそろ候補を絞り込んでいき、余裕を持って旅行行程を組み立てていきたいと思っています。

東海道ルミエールエクスプレスと「くろしお」「南紀」乗り継ぎ旅

【前回記事のあらすじ】

 東京発の「東海道ルミエールエクスプレス」に乗車するため、豊橋を出発して東海道本線で東京を目指します。浜松と熱海で乗り換え、熱海からは久しぶりにE233系の普通列車グリーン車に乗車しました。東京駅到着後は、KITTE丸の内で夕食やスイーツを楽しみ、その後にシャワーも浴びて準備を整えたところで、「東海道ルミエールエクスプレス」に乗車しました。グリーン車の車内で快適に過ごしていると、午後11時43分に岐阜羽島駅に到着しました。ホームに降りて写真撮影した後、座席で就寝することにしました。

 

 

東海道ルミエールエクスプレスで新大阪駅へ

 おはようございます。8月9日の朝を迎えました。東海道新幹線の車内で一夜を過ごしたわけですが、予想どおり、ほとんど寝られませんでした😢 僕は普段、車内で気持ちよくウトウトしてしまうことがあり、列車内でも抵抗なく寝ることができる人間なのですが、今日は神経が高ぶっているのか、どうもしっかりと寝付けませんでした。思い返すと、2023年7月に 「ウエストエクスプレス銀河」に乗車した際や、2024年9月に特急「アルプス」に乗車した際も全く同じでした。まあ、特別な列車に乗車しているという思いが、睡眠を邪魔しているのかも知れません。

 朝の車内放送があり、再びドアが開放されました。皆さん、車内でしっかりと寝られたのでしょうか、それとも僕と同じように、あまり寝られなかった方が多いのでしょうか。そのどちらかは分かりませんが、朝のドア開放後は多くの方がホームに降りて、身体を伸ばしたりしていました。洗面所で身だしなみを整えたり、歯を磨いている方もいらっしゃいます。車両自体は昨夜から全く動いていませんが、それでも記念にと思って、朝の発車前に撮影しました。

東海道ルミエールエクスプレスのN700系:岐阜羽島駅 2026/8/9

 午前6時前の新幹線ホームは、もちろん初めての経験です。今日は天気もよく、なかなか気持ちがいいものです。岐阜羽島駅からは、きれいな朝焼けの光景を見ることができました。

 また、昨夜は見ることができなかった駅前の風景も、窓越しにはっきりと見ることができます。そして午前6時16分になり、「東海道ルミエールエクスプレス」は岐阜羽島を出発しました。

 列車は順調に走り続け、途中の京都駅には午前6時44分に到着しました。首都圏から京都まで東海道新幹線で移動する場合、東京駅を午前6時ちょうどに発車する「のぞみ」1号に乗車すれば京都駅に午前8時8分に、新横浜駅を午前6時ちょうどに発車する「ひかり」733号に乗車しても午前8時にしか到着できないので、「東海道ルミエールエクスプレス」を利用することで、1時間以上も早く到着できます。現地での滞在時間を確保できる点は、非常に魅力的だと思います。

 京都駅を発車し、次は終点の新大阪です。東京駅を発車してから約9時間、長かった新幹線での旅も、いよいよ終わりを迎えようとしています。新大阪駅には、定刻の午前6時59分に到着しました。一夜を過ごした列車に名残惜しい感じもしますが、ここで下車します。

 ホーム上には、新大阪駅から山陽新幹線に乗車される方や、「東海道ルミエールエクスプレス」の到着を迎える方で、非常に賑わっていました。

 僕は係員の方の誘導で、新幹線改札の南口から出場しました。今後、東海道新幹線で同様の運行があるかどうかは分かりませんが、東海道新幹線の歴史に残るであろう列車に乗車することができたことは、鉄ヲタとしては非常に嬉しいものです。

 「東海道ルミエールエクスプレス」の旅を終えたところで、まずは朝食をいただくことにします。

ngon cà phêでエスニック朝食を満喫

 朝食は、新大阪駅直結の新大阪阪急ビルにあるngon cà phêというベトナミーズカフェ🇻🇳でいただくことにしました。和食や洋食もいいですが、ちょっと変わった朝食もいいなと思い、ここを選びました。ベトナムと言えば、地雷系ファッションの「グエン界隈」を思い出します。

 朝食のメニューは、和食膳、エスニック朝食セット、カレー膳の3種類がありました。僕はバインミーを食べたことがなく、そしてフォーが好きなので、エスニック朝食セットを選びました。ちなみにサラダバー🥗とドリンクバー、ヨーグルトやフルーツなどがあり、好きな分をセルフでいただくことができます。

 エスニック朝食セットがこちらです。バインミーは初めていただきましたが、なかなか美味しかったです。フォーも期待どおりの味でした。健康的にサラダもいただき、ヨーグルトでお腹の調子を整えて、乗り鉄旅2日目も元気に出発したいと思います。

 

新大阪駅から特急くろしおに乗車

 さて、ここからの行程ですが、名古屋に戻ります。せっかく大阪まで来たので、このまま山陽方面や山陰方面に足を伸ばすのもいいなとは思いましたが、名古屋までの帰路で乗り鉄旅を楽しむことにしました。ただ、普通に東海道新幹線で帰るのでは、ちょっと物足りない感じがしますよね。ちなみに、大阪(新大阪)-名古屋間をJR線で移動する場合には、次のようなルートがあります(概略図のため、正確な表現ではありません)。

東海道新幹線を利用 大阪-名古屋間の移動で多くの方が利用されるルートです。「のぞみ」号を利用すれば約50分で移動することができ、3つのルートの中ではもちろん最速です。

東海道本線を利用 大阪-名古屋間を直通する列車はなく、途中の米原での乗り換えが必須です。JR西日本区間では新快速が、JR東海区間でも特別快速と新快速が設定されており、青春18きっぱー御用達の移動ルートとなっています。

阪和線・紀勢本線等を利用 紀伊半島をぐるりと回るルートで、3つのルートの中では、圧倒的に距離が長いです。途中の新宮で乗り換えることで、新大阪から名古屋まで在来線特急を乗り継いで移動することができます。

関西本線を利用 JR難波から名古屋までを結ぶ関西本線を利用するルートもあります。運転系統が複数箇所で分断されており、非電化・単線区間もあるため、知る人ぞ知る“秘境ルート”となっています。

 今回はこの中から、東海道本線・大阪環状線・阪和線・紀勢本線・伊勢鉄道線・関西本線を、特急「くろしお」と特急「南紀」を乗り継ぐルートで名古屋に戻ることにしました。定期列車では、「くろしお」と「南紀」は必ずしも接続が図られておらず、乗り継ぎしにくいのがネックなのですが、今日はお盆休み期間ということで「南紀」に臨時列車が設定されており、新宮駅で上手い具合に乗り継ぐことができます。このうち「くろしお」は、今年3月に289系に乗車したばかりですが、283系のオーシャンアロー車両には、しばらく乗車していませんでしたので、今回の乗り鉄旅で乗車することにしました。

 以前の記事でも触れたと思いますが、僕は「くろしお」の車両の中で283系が一番好きです。イルカをイメージさせるパノラマグリーン車には特急型車両に相応しいスピート感があり、海の色をイメージしたオーシャングリーンにはリゾート感があって、見ているだけでも何だかワクワクしてきます。283系に乗車するのは今回が2回目ですが、前回乗車したのは2017年3月なので、約10年ぶりになります。その際は普通車を利用しましたので、今回はグリーン車にしました。通常であれば、普通車でも十分なのですが、ちょうどいい具合にWESTERポイントが貯まっており、アップグレードチケットレス(グリーン)を利用することで、実質的にグリーン料金を負担することなく乗車できるため、この機会に1000ポイント使用して、グリーン車を利用することにしたものです。いつかは283系のパノラマグリーン車に乗車してみたいと思っていたので、追加料金なしに利用できて超ラッキーです。

 これから乗車するのは、「くろしお」5号です。「くろしお」号のうち283系が充当されているのは、下り(白浜・新宮方面行き)の5・11・29・35号、上り(新大阪行き)の2・14・30・36号となっており、このうち新宮までを往復するのは、5・11・30・36号のわずか4本のみです。多くの「くろしお」号は287系または289系で運転されており、283系は乗車する機会の少ない貴重な車両となっています。

くろしお号で使用されている283系:新大阪駅 2026/8/9

 2番線で待っていると、283系が入線してきました。これまでも何度か283系のパノラマグリーン車を見たことがありますが、あらためて間近で見ると、可愛らしくてかっこいいですね(スカート部分がかなり汚れているのは若干気になりますが…)。男の子ならば、誰しもが「乗ってみたい!」と憧れる車両です。ちなみに今日は6両の基本編成に、3両の附属編成を増結した9両編成での運転です。パノラマグリーン車(1号車)の反対側である最後尾車両(9号車)は貫通型先頭車両になりますが、9号車付近まで移動する時間がなかったので、写真撮影はパノラマグリーン車のみです。

 車内に入りました。グリーン車らしい重厚な座席が並んでいます。座席は1+2列配置となっていますが、車両の中ほどより前の1列目から5列目までは、A・B席が2人掛けでC席が1人掛けとなっているのに対し、7列目から11列目までは、A席が1人掛けでB・C席が2人掛けとなっています(6列目はA席とD席の1人掛けのみ)。1つの車両の中で配置が分けられているのは、283系が振り子式車両で、車体重心のバランスをとるためだそうです。JR北海道のキハ281系やキハ283系のグリーン車と同じですね。僕はもちろん、1人掛け座席です。そして白浜・新宮方面行きの場合、進行方向右側の方が海側になるため、より車窓を眺めやすいD席としました。ちなみにパノラマグリーンと呼ばれるとおり、客室内から運転室越しに前面展望を楽しむことができます。

 「くろしお」5号は新大阪駅を発車しました。次の停車駅は大阪です。2023年3月のうめきた地下ホームの開業により、「くろしお」号も大阪駅に停車するようになりました。梅田貨物線の通称「梅田峠」を越えると、大阪環状線と合流します。天王寺駅からは阪和線に入り、新大阪から約1時間で和歌山駅に到着しました。ここからは紀勢本線に入ります。

 ちょっと車内探検をしてみました。普通車の車内を通り抜けると、お盆の帰省・行楽シーズンということで、乗客は多いですね。そう言えば、283系には3号車に展望ラウンジがあったことを思い出し、行ってみることにしました。開放的な大窓があり、カウンターテーブルも設置されています。このスペースは、乗客が誰でも自由に利用できるため、僕もしばらく後方のソファ席を利用してみましたが、3人組がカウンター席を利用しており、何となく居心地が悪い感じがしたので、短時間で退席しました。

 自席に戻って車窓を眺めていると、今日は天気がいいということもあり、海岸線沿いを走る区間では、夏の海🌊の景色を眺めることができます。昨日は、E233系の階上席から相模湾を眺めましたが、「くろしお」号の車内から眺める景色も絶景です。このきれいな風景を記念に残そうとカメラを向けましたが、昨日と同じく、うまく撮影することができませんでした。

 紹介の順序が前後してしまいましたが、今日は車内でお弁当をいただきます。実は新大阪駅で朝食をいただいた後、「くろしお」号に乗車する前に駅弁を購入しておきました。いろいろなお弁当がありましたが、気になった炙り蒸し穴子重の弁当にしました。炙り蒸し穴子の身は非常に柔らかく、甘いタレの匂いが食欲をそそります。ゆったりとしたグリーン車の車内でいただくと、美味しさが倍増したように感じるのは、僕だけでしょうか。車窓を眺めながらお弁当をいただくのは、まさに至福の時間です。

 新大阪を発車してから2時間30分で、「くろしお」5号は途中の白浜駅に到着しました。ここまで9両編成でしたが、白浜駅で後ろ3両を切り離し、ここから先は6両で運転されます。紀勢本線の白浜から先は、利用者が少ない区間ということで、地元の活性化協議会などが様々な利用促進策を推し進めているようですが、なかなか思うような成果が出ていないようです。たしかに僕が乗車した「くろしお」5号でも、白浜から先は乗客が大きく減少してしまいました。地域の公共交通のあり方については、日本各地で同様の課題を抱えており、どこも苦労しているようです。もし路線が消滅してしまえば、もう二度と鉄道は戻ってきません。日本の将来のためにも、それぞれの沿線地域で知恵を出し合い、思いを一つにして何とか路線と維持してほしいものです。

 ちょっと気になったので、邪魔にならないように気を付けながら、車両の最前列まで行ってみました。当たり前のことですが、やはり最前列からの眺めはいいですね。やはりこの座席を確保するには、“10時打ち”が必須なのでしょうか。僕のように直前に手配しているようでは、いつまで経ってもこの座席には座れませんね。

 白浜を発車後、周参見、串本、古座、太地、紀伊勝浦と停車し、新大阪から乗車した「くろしお」号での乗り鉄旅もいよいよ終わりで、終点の新宮に到着です。新大阪から新宮までは、距離にして276.8km、所要時間は4時間25分です。後から比べて見ると、この距離は、東京から鷲津までとほぼ同じなんですね。乗りごたえがあるわけです。新宮駅と言えば、以前の乗り鉄旅の際、ホームで呑気にさんま寿司を食べていたところ、上空から急降下してきたトンビにサンマを攫われるという悪夢のような事件があったことを思い出します。

 新宮到着後に、もう一度、283系のオーシャンアローを撮影しました。気持ちのよい快晴のもとで輝く283系は、4時間25分の走行を終えて、ちょっと誇らしげな顔をしているようにも見えました。楽しい乗り鉄旅をありがとうございました。

 

新宮駅から特急南紀に乗車

 新宮駅での乗り換え時間は7分しかないため、改札は出ません。特急到着直後だからなのか、改札口付近に駅員さんが数名いらっしゃいます。

 「くろしお」号は1番線に停車したので、僕は「南紀」号が発着する3番線へと急いで移動します。あいだの2番線には、「WEST EXPRESS 銀河」が停車していました。現在は紀南コースで運行されていたんですね。僕は以前、山陰コースで京都から出雲市まで乗車しましたが、紀南コースや山陽コースも乗車してみたいところです。ちなみに新宮発京都行きの上り列車は昼行で運行しており、発車時刻は午後2時ちょうどのようです。ホーム上から発車直前の「WEST EXPRESS 銀河」を撮影できました。

WEST EXPRESS銀河の117系:新宮駅 2026/8/9

 しばらくすると、紀伊勝浦方面から「南紀」号が入線してきました。車両はJR東海のHC85系です。紀伊勝浦から新宮までの間はJR西日本区間となり、新宮から先はJR東海区間となるため、ここ新宮で乗務員さんが交代されます。その停車時間を利用して手短に写真撮影しました。

南紀号で使用されているHC85系:新宮駅 2026/8/9

 「南紀」号は、名古屋と新宮・紀伊勝浦間を結ぶ特急で、定期列車は1日4往復となっており、ゴールデンウイークやお盆などの最繁忙期には、臨時列車が1日当たり最大で2往復設定されています。今日は、臨時の南紀81号から84号までが運転される日で、僕が乗車するのは「南紀」82号です。「南紀」号は、2020年10月までグリーン車の設定がありましたが、それ以降は普通車のみのモノクラス編成となり、HC85系に置き換えられた現在もグリーン車は連結されていません。「南紀」号は、紀勢自動車道を走る高速バスと競合関係にあることから、利用者が低迷しているという声も聞かれます。「くろしお」号の白浜-新宮間もそうですが、地方の鉄道路線が置かれている状況には、非常に厳しいものがあります。

 それでは早速、乗車します。「くろしお」号と同様、名古屋行きの「南紀」号では進行方向右側のD席が眺望のよい海側座席になるのですが、僕は何を勘違いしたのか、その反対側のA席で指定券を購入してしまいました。まあ、「くろしお」号の車内から海の景色を十分に楽しみましたので、「南紀」号では山あいの景色を楽しむことにします。

 HC85系の普通車の座席はこんな感じです。赤からオレンジ系のグラデーションが施されたモケット柄となっており、東海道新幹線のN700Sと同様、肘掛け部分にモバイルコンセントが内蔵されています。最近は車内でスマホやパソコンを利用する方が多いため、窓側座席だけでなく、通路側座席の方が利用できるコンセントが完備されている点はありがたいですね。一方で、新宮を発車してしばらくの間は山間部でトンネル区間が多く、電波が届かない区間が多いので注意が必要です。

 「南紀」82号は、新宮駅を定刻に発車しました。ちなみに「南紀」号は、基本的に2両編成で運行されており、1号車の一部に自由席が設定されていますが、ゴールデンウイークやお盆などの最繁忙期には、全車指定席として運転されます。今年のお盆は8月7日から16日までが対象期間となり、もちろん、僕が乗車している「南紀」82号も全車指定です。最近は、指定席の乗客を対象とした車内検札は省略されることが多いですが、「南紀」号では車掌さんが車内を巡回し、乗車券と特急券の確認を行っていました。こういう点に関して、JR東海は他社よりもしっかりしている印象です。

 新宮を発車した後、熊野市駅に到着しました。熊野市と言えば、熊野大花火大会が有名ですね。今年は8月17日に開催され、当日はHC85系の特急「熊野大花火号」が運転されます。僕はまだ熊野大花火大会を観覧したことがありませんが、一度は現地で迫力ある大花火を観てみたいものです。

 熊野市を発車後、「南紀」号は三重県内の主要駅に停車していきます。僕は進行方向左側の窓側座席に座っていますが、車窓を眺めていると、こんな風景を目にしました。今日は海🌊も山🌲も、色々な景色を楽しむことができました。

 一般的に、臨時列車は定期列車の合間を縫うようにダイヤが設定されるため、定期列車に比べて所要時間が延びることがほとんどです。そのために「南紀」82号も、途中駅で時間調整するのかなと思っていましたが、実際には、定期列車とほとんど遜色のない走りでした。また、臨時列車ということもあってか、車内はそれほど混雑しておらず、僕の隣の通路側座席も空席のままで、相席になることはありませんでした。僕は車両の最後部座席を予約しておいたため、気兼ねなくリクライニングすることができ、名古屋までの約3時間40分を快適に移動することができました。

 津からは伊勢鉄道線に入り、さらに河原田からは関西本線を走ります。そして窓の外にはセントラルタワーズやミッドランドスクエアのビル群が見えてきました。もうすぐ名古屋に到着です。新大阪駅で「くろしお」号に乗車し、途中の新宮駅で「南紀」号に乗り換えて、あわせて8時間以上の在来線特急乗り鉄旅となりました。

 夕暮れ時の名古屋駅のホームに降り立ちました。昨日は「東海道ルミエールエクスプレス」に乗車するため東京に行き、今日の朝に新大阪に到着しました。そして新大阪から名古屋へと戻り、東京・大阪・名古屋を結ぶ今回の乗り鉄旅もこれで終了です。初めて運行された「東海道ルミエールエクスプレス」に乗車できたことは、とても嬉しかったですし、283系のオーシャンアロー車両のグリーン車に乗車できたことも、いい思い出になりそうです。昨日と今日の2日間は天候にも恵まれ、遅延などもなく予定どおり旅を終えることができました。

 

乗車券類の紹介

 今回の乗り鉄旅で使用した乗車券類を紹介したいと思います。まずは昨日使用したのは、次の2枚です。

 豊橋から東京までは、すべて在来線で移動しました。東京まで通しの乗車券を購入するよりも、休日乗り放題きっぷと熱海―東京間の乗車券に分けた方が安価になるので、この2枚を使用しました。なお、熱海―東京間の上野東京ラインでは普通列車グリーン車を利用しましたが、記事に書いたとおり、JRE BANK特典のSuicaグリーン券を使用したため、紙のきっぷはありません。また、東京から新大阪までの「東海道ルミエールエクスプレス」は、ネックストラップに入れられた団体旅客入出場票により乗車しており、こちらもマルス券はありません。続いて、今日使用したのは、次の3枚です。

 乗車券は、大阪市内から名古屋市内のものを購入しました。「くろしお」の特急券・グリーン券、「南紀」の特急券を含めてすべてe5489で予約・購入しました。「くろしお」の方はグリーン券であるにもかかわらず、グリーン料金が0円となっているのが、きっぷ鉄としては興味深いところです。ちなみに「くろしお」「南紀」のJR線内の特急料金は同額ですが、「南紀」の方は、伊勢鉄道線内の特急料金320円が加算されており、「くろしお」よりも高くなっています。

 さて、ここ最近は立て続けに各地への乗り鉄旅に出かけましたが、今回の乗り鉄旅をもって一区切りになりそうです。と言ってもまだ夏旅には出かけたいと思っていますので、そろそろ次の旅行計画を考えたいなと思います。

東海道ルミエールエクスプレスに乗車する乗り鉄旅【東京旅】

 僕は6月22日、JR東海が発表したニュースリリースに衝撃を受けました。「ホントか❓️」と自分の目を疑い、何度も見直しましたが、間違いなく次の見出しで報じられています。

東海道新幹線で「当日出発・翌朝到着」の
特別列車『東海道ルミエールエクスプレス』を運行します! 

 見出しに惹かれて内容を見ると、8月8日の午後10時に東京駅を発車した東海道新幹線が、翌朝の午前6時59分に新大阪駅に到着するというものです。「これはいわゆる夜行新幹線か?」と思いながらよく確認すると、深夜・早朝帯である午前0時から午前6時頃までの約6時間は、途中の岐阜羽島駅に停車するということで、夜通し走行する訳ではないようです。一夜限りの特別な運行ということですが、ニュースリリースを見た当初は、正直、乗車してみようかどうか迷いました。料金は、東京から新大阪まで普通車指定席の利用でおとな1人15,000円ということで、正規運賃・特急料金と変わらず、気になることはありませんが、乗車から下車までの9時間を満席の車内で過ごすというのは、かなり厳しいものがあります。1人で乗車する場合、相席になると、お互いに何かと気を使いますからね。悩んだ末に、まあ、窮屈な思いをしてまで乗車するのものではないと考えて、今回は見送ろうと思っていたところ、ニュースリリースにはなかった情報として、窓側座席のみ販売されるということを知りました。ということは、普通車の3人掛けの座席を1人で独占することができる訳で、これであれば非常に魅力的です。行儀が悪いかも知れませんが、座席の肘掛けを跳ね上げることで、横になって寝台気分で9時間も新幹線に乗車できるというわけです。これは是非とも体験してみようとテンションが上がり、JR東海ツアーズの旅行商品を申し込むことにしました。

 「東海道ルミエールエクスプレス」は、東海道新幹線として初の試みであるため、世間の注目度が高く、旅行商品の手配も簡単にはいきそうにありません。僕も当然、発売開始日である7月3日に申込みをしようと意気込んでいましたが、仕事の都合で開始時間に合わせて申し込むことができませんでした。何度も申込みサイトにアクセスするも、すでに完売のようで、「これはもうダメかな」と諦めかけて午後7時15分頃にもう一度アクセスすると、つい先ほどまで完売だったグリーン席が、何と販売されているではありませんか。どうやら「東海道ルミエールエクスプレス」の旅行商品は、14時の発売開始時にすべての座席を販売した訳でなく、時間を区切って号車ごとに発売したようで、僕がアクセスしたのは、ちょうど9号車の販売が開始された直後だったようです。申込みサイトからシートマップを見ると、9号車はすべての窓側座席から選択できる状態だったので、僕は最後部の座席を選んで購入しました。これはラッキーとしか言いようがありません。その後、残っていた座席もあっという間に埋まってしまい、すぐに完売したようです。普通車の3人掛けが第一希望だったのですが、グリーン車の最後部座席であれば、これはこれで快適に過ごせそうです。旅行商品を購入して以降、ワクワクしながら過ごしてきましたが、いよいよ乗車当日を迎えました。

 今回は、特別な新幹線「東海道ルミエールエクスプレス」に乗車する乗り鉄旅の様子を、新大阪到着後に楽しんだ在来線特急乗り継ぎ旅と合わせ、2回に分けて紹介したいと思います。

 

 

豊橋駅から東京駅まで東海道本線に乗車

 「東海道ルミエールエクスプレス」には、東京、品川、新横浜の各駅から乗車することができますが、僕は始発から終点まで乗車すべく、東京駅から乗車することにしました。豊橋から東京まで東海道新幹線で移動してもいいのですが、「東海道ルミエールエクスプレス」の発車時刻は午後10時ということで時間に余裕があるので、久しぶりに在来線で東京まで行ってみることにしました。豊橋駅の券売機で乗車券を購入し、改札を通ります。

 豊橋からは、まず浜松まで行き、浜松で熱海行きに乗り換えます。熱海からは上野東京ラインの列車に乗車して東京で下車する予定です。以前は「青春18きっぷ」を利用し、東京近辺まで在来線で移動することもありましたが、最近はめっきり機会がなかったので、久しぶりの東海道本線乗り継ぎ旅となります。

 まず初めに乗車するのは、豊橋を12時44分に発車する普通浜松行きです。車両は315系です。静岡地区では、長きにわたり活躍してきた211系が315系に置き換えられており、豊橋駅でも315系を見かける機会が多くなりました。

JR東海の次世代通勤形車両である315系:豊橋駅 2026/8/8

 今日は土曜日ですが、昼の時間帯ということで、それほど混雑することはないだろうと想像していましたが、思った以上に乗客が多かったです。やはり夏休みシーズンですね。豊橋発浜松行きの普通列車は、いつも先頭車両(4号車)が最も混み合うので、僕はこれを避けて後方の車両に乗車しました。315系なのでオールロングシートですが、無事に着席できてよかったです。

 35分の乗車で浜松に到着しました。浜松では3番線の到着したので、地下通路を通って隣の2番線に移動します。ここから乗車するのは普通熱海行きで、車両は313系の3両編成です。

JR東海の在来線各線で活躍する313系:浜松駅 2026/8/8

 ダイヤ改正以降、静岡地区の普通列車は減車されたようで、利用者からは不満が出ているようです。今から乗車する列車も、通勤時間帯ではないですが、さすがに3両編成では短すぎると思います。実際、車内には立ち客が大勢いらっしゃり、さすがに積み残しはないものの、せめて4両編成にならないものかと思いましたが、運用上できないものでしょうか。

 多くの乗客を乗せた普通熱海行きは、浜松駅を発車しました。磐田、袋井、掛川など主要駅で降車される方がおり、少しずつ混雑が緩和されてきましたが、静岡が近付くと乗車される方も増えてきました。僕は運良く浜松から着席できたこともあって、途中でウトウトと寝落ちしてしまい、気が付けば沼津でした。ここで後ろに3両を連結し、熱海までは6両で運転されるそうです。沼津を発車すると、三島、函南と停車し、終点の熱海には数分遅れて到着しました。

首都圏で幅広く運用されているE233系:熱海駅 2026/8/8

 さて、東京まではもう一息です。熱海からは上野東京ライン宇都宮線直通小金井行きに乗車します。JR東日本区間ということで、車両はE233系です。熱海始発のため、どの号車にも座席に余裕がありますが、僕は手元にJRE BANK特典のSuicaグリーン券があるので、これを使用してグリーン車に乗車することにしました。熱海→東京間は104.6kmと100kmを少しだけ超えてしまうため、グリーン料金が1,550円(紙のきっぷの場合は1,810円)となりますが、JRE BANK特典により、距離に関係になくグリーン車を利用することができるため、料金は気になりません。

 上野東京ライン宇都宮線直通小金井行きは、熱海駅を定刻に発車しました。ここで、普通列車グリーン車の車内を紹介したいと思います。

 こちらはいわゆる平屋席です。特急型車両の普通車のように見えますが、車端部の限られたスペースにあるため、座席数が少ないこぢんまりとした空間です。階下席や階上席には荷棚スペースがないため、荷物が多い際には、荷棚があって出入口からも近いこの平屋席がオススメです。

 次に紹介するのは階下席です。車窓を楽しむという点ではあまり向いていませんが、乗客の出入りが比較的少ないため、落ち着いた空間で静かに移動したい方には、この階下席が向いていると思います。階下席の側窓は、ホームとほぼ同じ高さになるため、普段は見ることができないアングルから車窓を眺められることも、大きな特徴となっています。

 こちらは階上席です。平屋席や階下席とはモケットの色が異なっています。ダブルデッカー構造のグリーン車の座席としては、やはり一番人気があるのはこの階上席ではないでしょうか。高い位置から車窓を見渡すことができるのは、階上席の最大の特権だと思います。僕もやはり階上席が一番好きですね。ただし、湾曲したガラス窓の反射によって乗り物酔いされる方もいらっしゃるようなので、そういった方はご注意ください。

 普通列車グリーン車と言えば最近、赤色ランプが点灯したままグリーン車の座席に着席している方に対して、勝手に不正乗車と決めつけたり、写真撮影してSNSに晒すといった悪質な行為を行う迷惑な客がいるそうですね。確かに最近は、Suicaでグリーン券を購入して乗車する方が圧倒的に多いと思いますが、中には紙のきっぷで乗車する方もいらっしゃいます。紙のきっぷでグリーン車に乗車する場合、グリーンアテンダントさんの検札後に赤色ランプから緑色ランプに替わるため、グリーン券を所持していても、検札前は赤色ランプのままです。つまり「赤色ランプ=グリーン券不所持」ということではありません。さらに言えば、車内精算だって認められています。僕も過去に紙のグリーン券を購入して乗車した際、アテンダントさんが巡回されていなかったため、下車するまで赤ランプのまま乗車したことがあります。グリーン券の有無を確認するのは乗務員さんの役割であって、単なる一乗客がすべきことではありません。仮に不正乗車や危険行為を発見した場合には、乗務員や駅係員に通報すればよいだけのことです。こんな当たり前のことが理解されないのは、非常に残念でなりません。

 話しが脱線してしまいましたが、僕が乗車した小金井行きの普通列車は、順調に東に向けて走行しています。僕は熱海から東京方面の普通列車グリーン車に乗車する際には、いつも進行方向に向かって右側の座席を利用します。海岸付近を走行する際、車窓から相模湾を見渡すことができますからね。階上席から穏やかな夏の海を写真に収めたいと思ってカメラを構えましたが、動く車内からでは、思ったような写真を撮影することはできませんでした。

 列車は、神奈川県を横断し、平塚、茅ケ崎、藤沢、横浜、川崎などの主要駅を通って、都内に入りました。品川、新橋、有楽町と停車し、東京駅に到着です。熱海駅では、時間の関係でダブルデッカーのグリーン車を撮影する時間がありませんでしたので、東京駅到着後に撮影しました。

 豊橋で乗車してから東京で下車するまで3本の列車を乗り継ぎ、5時間23分の乗り鉄旅を満喫しました。東海道新幹線で一気に移動するのもいいですが、ちょっとだけ時間を忘れて、在来線の普通列車でのんびりと移動するのも楽しいものです。

 東京駅で改札を出ました。 「東海道ルミエールエクスプレス」の発車までは時間があるので、出発前に駅周辺で夕食やシャワーを済ませたいと思います。

 

KITTE丸の内で夕食とスイーツタイム

 東京駅丸の内駅舎の横にKITTE丸の内があります。かなり以前に訪れたことがあると思うのですが、あまり記憶にありません。今日はここで夕食をいただくことにします。

 久しぶりにラーメンが食べたくなったので、KITTE丸の内の地下1階にある「ラーメン激戦区 東京・丸の内」に行ってみました。ここには5軒のラーメン店があります。夕食には少し早い時間帯ですが、すでに行列となっているお店もあります。ラーメンは、どこに行っても人気店が多いですね。

 どのお店にしようか悩みましたが、「かね田」というお店にしました。行列に並んで20分くらいしたところで、店内に入ることができました。

 注文したのは、 このお店の看板メニューであるKANEDA麵と黒毛和牛ご飯のセットです。このお店では、海苔や生卵などのトッピングが無料ということで、 ご飯の上には卵黄をのせてみました。ラーメンのスープは5種類の煮干しをブレンドしたものだそうで、黒毛和牛ご飯の方は人形町の老舗すき焼き割烹とのコラボ商品なんだそうです。いつものように食レポはありませんが、ラーメン、ご飯とも美味しくいただきました。

 夕食をいただいたばかりですが、デザートがないのは何だか寂しく感じます。乗り鉄旅に出ると、スイーツが欲しくなってしまうのが僕の悪い癖です。血中コレステロール値が高い僕は、人よりも食事に気を付けなければならず、日常生活の中では意識しているのですが、どうも旅先だと心が緩んでしまいます。今回もスイーツへの誘惑に負けてしまい、「かね田」の隣にある「Tokyo City i CAFE」で夜のスイーツタイムを楽しむことにしました。

 メニューを見ると、プリンが美味しそうだったので、かなり固めのクラシックプリン🍮とアイスティー🥤を注文しました。

 かなり固めとありましたが、ちょうどいい食感です。ちょっぴりほろ苦くてほんのりと甘いカラメルソースがたっぷりとかけられています。生クリームの上に真っ赤なサクランボ🍒が飾られた昭和の雰囲気が漂うプリンですね。銀色の器も趣きがあっていい感じです。もちろん美味しくいただきました。

 さて、「東海道ルミエールエクスプレス」の発車時間までは、まだ余裕があるので、6階にある「KITTEガーデン」に行ってみることにしました。「KITTEガーデン」はいわゆる屋上庭園で、ここからは、丸の内のビル群と東京駅丸の内駅舎を一望することができます。エスカレーターで6階に上がって屋外に出ると、すでに昼間の暑さはなく、開放的で気持ちよく感じられます。テラスからは評判どおり、東京駅周辺の夜景を鑑賞することができました。昼の明るい時間帯もいいと思いますが、ライトアップされた駅舎はとても美しく、まるで芸術作品のようです。

 きれいな夜景に感動したところで、そろそろ移動します。「東海道ルミエールエクスプレス」の乗車前に今日一日の汗を流しておこうと思い、八重洲北口のそばにある東京VIPラウンジでシャワー🚿をお借りしました。東京VIPラウンジは、高速バスや夜行バスの待合施設ですが、バス利用者でなくでもシャワールームやパウダールームを利用することができます。僕は数日前に予約しておきましたが、当日だと空きがありませんでしたので、利用を考えていらっしゃる方には事前の予約をオススメします。

 

東京駅から東海道ルミエールエクスプレスに乗車

 シャワーを浴びてさっぱりしたところで、東京駅に戻ります。「東海道ルミエールエクスプレス」は団体旅行商品での発売となっており、乗車前に受付を済ませる必要があります。当初の案内では、日本橋口改札付近で午後9時25分からの受付開始とされていましたが、混雑が予想されるということで、午後8時30分開始に早められました。出発時刻の1時間半も前から受付を開始するというのは、いくら何でも早すぎるんじゃないかと思いますが、JR東海としても初の試みであり、不測の事態に備えて時間に余裕を持たせたということでしょうね。

 僕は午後9時過ぎに日本橋口に到着しました。受付用の列に並ぶため、ポールが立てられロープが張られていますが、順調に受付が進んでいるようです。ここで乗車票となるネックストラップを受け取りました。ちなみにネックストラップは、普通車、普通車(女性専用車両)、グリーン車、グリーン車(女性専用車両)の4種ごとに色分けされているようで、僕はグリーン車の緑でした。

 受付後は、午後9時15分までに、もう一度集合するように案内され、その時間に戻ると再び列に並ぶよう指示がありました。どうやら、全員が一斉に改札口に集中しないよう、列ごとに時間を分けて改札内に入るようです。

 改札口にあるモニターには、「東海道ルミエールエクスプレス」の乗客向けのメッセージが掲示されていました。一夜限りの運行ですが、なかなか気合が入っていますね。この映像のとおり、N700Sが充当されるのでしょうか。

 改札口を通ったところで再び待機し、しばらくしてからホームに案内されました。「東海道ルミエールエクスプレス」は19番線から発車するようです。ホームに到着すると、19番線にはN700Sが停車しており、「すぐに乗車できるのか?」と思いましたが、これは回送列車でした😅 隣の18番線から浜松行きの「こだま」号が発車し、19番線に停車していた列車が回送として発車した後、いよいよ今回の主役である「東海道ルミエールエクスプレス」が入線してきました。皆さん、一斉にカメラを向けています。車両はN700ラージAです。N700Sではないかとの噂がありましたが、違いましたね。外見上は普段乗車している東海道新幹線と何ら違いはありませんが、何か特別な感じがします。

東海道ルミエールエクスプレスの運用に就くN700系:東京駅 2026/8/8

 ちなみに発車標には、「団体」と表示されていました。「東海道ルミエールエクスプレス」と表示されると、さらにテンションが上がるのですが、さすがにそれは難しいでしょうね。列車番号は737号なんですね。初めて知りました。

 ホーム上で一通り写真撮影した後、早速車内に入ります。9号車の扉横には、ちょうどN700ラージAのロゴがありました。列車の幕表示も「団体」となっていますね。

 9号車グリーン車の座席はこんな感じです。外見もそうですが、もちろん内装も普通の新幹線と変わりありません。ここから新大阪までの約9時間、新幹線のグリーン席を利用できるのは、本当にうれしい限りです。グリーン車にあるひざ掛けをお借りし、準備万端で発車を待ちます。

 午後10時ちょうど、「東海道ルミエールエクスプレス」は、新大阪に向けて発車しました。60年以上にわたる東海道新幹線の長い歴史の中で初めて運行される、記念すべき列車となります。こうした列車に乗車することができたのは、鉄ヲタとして感動しかありません。

 東京駅発車後は、品川、新横浜と停車していきます。品川や新横浜からも乗車することができますが、実際に乗車される方はそれほど多くありません。9割方は東京駅から乗車されたのではないかと思います。車窓を眺めていても周囲はもう真っ暗なので、静かに車内でのひとときを楽しみます。

 何となく口元が寂しかったので、東京駅にある成城石井で購入しておいたカットフルーツをいただきました。写真だとマンゴー🥭のようにも見えますが、赤肉メロン🍈です。新幹線の車内で寛ぎながらフルーツをいただけるのは、この上ない幸せです😃。

 なお、グリーン車の座席は、普通車の座席と違って肘掛けを跳ね上げることはできません。しかし、座面はゆったりしていますし、リクライニングも深いので非常に快適です。ひざ掛けがあるので、暑すぎず寒すぎずちょうどいい感じで過ごすことができます。お腹もいっぱいですし、シャワー🚿でさっぱりした心地良さそうもあって、すでにウトウトしてきました。

 列車は順調に走行し、もうすぐ名古屋に到着するとのアナウンスがありました。名古屋での客扱いはありませんが、運転停車となります。当然のことですが、窓越しに見える名古屋駅のホーム上には、もうお客さんの姿はありません。

 ちなみに、「東海道ルミエールエクスプレス」の運行ダイヤのうち、東京-名古屋間は臨時の「のぞみ」549号のものを使用しているようで、このダイヤに従えば、名古屋駅到着は午後11時33分ということになります。昼間帯に運行される「のぞみ」号と比較して、東京-名古屋間を1時間33分で結ぶのは、現行ダイヤの中で最速ではないでしょうか。

 「のぞみ」549号は名古屋が終点となりますが、「東海道ルミエールエクスプレス」は名古屋から更に西に向けて走行し、日付けが変わる直前の午後11時43分に岐阜羽島駅に到着しました。ここで約30分間のドア扱いがあり、乗客は列車を降りることができます。自販機や喫煙所を利用することができ、ホーム上で記念撮影される方も大勢いらっしゃって、いつもの岐阜羽島駅とは思えない賑わいです。

 せっかくなので、僕もホーム上での写真撮影をしました。反対側のホームでは、駅員さんや作業員さんらによるお出迎えがあったようですが、僕は見逃してしまいました。

 撮影を終えたところで、座席に戻りました。そろそろ日付が変わって8月9日となります。新幹線車内で一夜を過ごすことができる貴重な機会なので、座席でゆっくり寝ることにします(寝られるかどうかは分かりませんが…)。なお、防犯上の理由から車内の減灯は行われませんので、アイマスクが必須です。翌朝以降の様子については、次の記事でお伝えしたいと思います。では、おやすみなさい💤

「HIGH RAIL 1375」に乗車する軽井沢乗り鉄旅【長野旅】

 8月になり、本格的な夏の暑さが到来しました。僕が住む愛知県では、一部地域で7月21日に今年初となる酷暑日を記録して以降、非常に厳しい暑さが続き、東海地方では5日連続での酷暑日となりました。これまでの4日連続を超え、過去最長を更新したそうです。幸いにして、僕は主に室内で過ごすことができたため、熱中症になることはありませんでしたが、油断すれば命を落としかねない気温です。もうこの暑さを恨むしかありませんが、恨んだところでどうにもなりません。果たして今年の夏を無事に乗り切ることができるか、自分でも自信がありません。ちなみに昨年は、8月のお盆明けに新型コロナに感染してしまい、心身とも辛い思いをしましたので、今年は暑さと同時に、感染症にも十分に気を付けていきたいと思っています。

 さて、うだるような暑さが続く中ですが、少しでも涼しい気分を味わいたいと思い、以前から行ってみたいと思っていた軽井沢への避暑旅に出かけてみることにしました。軽井沢は、日本を代表する避暑地ですからね。軽井沢に別荘を所有するような身分ではありませんが、軽井沢に行くということだけで、ちょっとお洒落な感じがします。軽井沢の情報をいろいろと調べてみると、駅から路線バスで20分ほど行ったところに、軽井沢星野エリアという、日帰り入浴や食事を楽しむことができる施設があるようです。星野リゾートは、昨年3月に「界 別府」に宿泊し、優雅で素敵な時間を過ごすことができ、僕としては非常に魅力を感じているところです。そこで、今回の乗り鉄旅では、日帰りになりますが、軽井沢星野エリアを訪れてみることにしました。そして、軽井沢星野エリアでの滞在時間を考慮して作成した旅行行程は、次のとおりです。

 旅の出発は、いつものように豊橋駅です。東京までは東海道新幹線に、東京から軽井沢までは北陸新幹線に乗車します。軽井沢で星野エリアを訪れた後の復路では、往路とは経路を変えて、軽井沢から佐久平まで北陸新幹線で移動し、佐久平から小淵沢まで小海線を利用します。小海線には「HIGH RAIL 1375」という「のってたのしい列車」が運行されているため、これに乗車することにしました。ちなみに「HIGH RAIL 1375」に乗車するのは、2018年5月に乗車して以来の2回目です。

len-railway.hatenablog.jp

 小淵沢からは中央東線の普通列車で塩尻まで行き、塩尻からは中央西線の特急「しなの」に乗車して名古屋駅に戻るという“一筆書き”となります。“一筆書き”ルートになるので、豊橋から名古屋まで通しの乗車券を購入する方法もありますが、スマートEXや「JRE BANK優待割引券」などを利用するため、区間ごとに分けて乗車券類を手配しました。

 それでは、いつものように今回の乗り鉄旅の様子をお伝えしますので、よければ最後までお付き合いください。

 

 

豊橋駅から東海道新幹線に乗車

 今日は、東京駅になるべく早く到着したいので、豊橋駅を最も早く出発する「ひかり」630号に乗車します。この新幹線に乗車するためには、最寄り駅を朝6時前に出発しなければならず、つまりは朝5時前に起床する必要があります。仕事のために早起きするのは勘弁ですが、乗り鉄旅のためなら頑張れます😃

 「ひかり」630号にスマートEXで乗車する際は、自由席を利用することが多く、今日も自由席にしました。自由席は1号車から5号車までですが、僕はいつも2号車を利用するようにしています。ホームに移動して2号車への乗車列に並びましたが、豊橋から乗車する乗客はそれほど多くないようで、どの号車でも問題なさそうです。

東海道新幹線ひかり号のN700系:豊橋駅 2026/8/1

 ホーム上でしばらく待っていると、列車が入線してきました。車両はN700系ラージAです。豊橋駅では後続の「のぞみ」号に先を譲るため、数分間停車します。その停車時間を利用して、新大阪方から写真撮影しました。ホーム端からギリギリ編成全体を収めることができました。

 東海道新幹線と言えば、もうすぐSupreme Class(スプリームクラス)が登場しますね。10月には先行して個室タイプのSupreme Class Cabinの運用が開始されますが、東海道新幹線での個室設備は100系のグリーン個室以来で、約23年ぶりの「復活」となります。7月25・26日には、一般向けに体験乗車が実施されるとのことで、もちろん僕もその抽選に応募しましたが、残念ながら当選することはありませんでした(相当な応募者数だったと思いますので、自分でも当選するとは思っていませんでしたが…)。Supreme Class Cabinは1編成に2室しかないため、運用開始後もなかなか予約が取りづらいと思いますが、いつかは絶対に乗車しようと、今から期待に胸を膨らませています。

 さて、豊橋を発車した「ひかり」630号は、浜松、静岡、新横浜、品川の順に停車します。僕が乗車した2号車の車内の様子を見ると、豊橋発車時点では2人掛けの窓側座席がほぼ埋まるくらいで、全体としてはまだ余裕がありましたが、浜松でほとんどの座席が埋まり、静岡からはデッキでの立ち席となる方もいらっしゃいました。「ひかり」630号の自由席に乗車する場合、あくまで僕の勝手な見立てですが、名古屋や豊橋からであれば、窓側・通路側どちらも着席することができると思います。浜松では、座席位置を選ばなければ何とか着席することができますが、静岡からの乗車だと、着席できずデッキでの立ち席となる方もいらっしゃいますので、静岡県内から乗車して確実に着席したい場合には、指定席の利用を強くお勧めします。

 「ひかり」630号は、定刻に東京駅に到着しました。いつもは東京駅での乗り換え時間に余裕を持たせた行程としていますが、今日は15分間しかありません。ただ乗り換えるだけであれば、7~8分もあれば十分ですが、僕の場合、一旦、改札を出て「えきねっと」で予約しておいた乗車券類を受け取らなければならず、時間的な余裕はありません。と言っておきながら、東海道新幹線を下車した後に、わざわざホーム端に移動して写真撮影をしてしまいました。撮影を終え、ちょっと急ぎ足で改札に向かいます。

 

東京駅から北陸新幹線に乗車

 改札を出て、JR東日本の指定席券売機で、これから乗車する北陸新幹線のきっぷを受け取ります。こういう時間があまりない時に限って、指定席券売機が混み合っており、なかなか順番が回ってこないので、ちょっと焦ってしまいました。指定席券売機は、使い慣れた方にとっては非常に便利なのですが、そうでない方だと発券までに時間がかかることが多いのが難点です。

 受け取ったきっぷで再び改札を通り、21番線ホームに向かうと、これから乗車する「あさま」653号がすでに停車していました。長野方の先頭車両を手早く撮影し、早速、乗車します。ちなみに車両は、JR東日本のE7系でした。僕のイメージの中では、「あさま」号と言えば未だにE2系を思い浮かべてしまうのですが、現在の「あさま」号は、JR東日本のE7系またはJR西日本のW7系で運転されています。

北陸新幹線あさま号のW7系:東京駅 2026/8/1

 「あさま」653号は定期列車ではなく、土休日を中心に運転される臨時列車です。定期列車としては、東京を8時41分に発車する「はくたか」555号があり、軽井沢到着時刻は臨時の「あさま」号と6分しか違いがありませんが、その後に路線バスに乗車するため、多少の遅延が発生しても対応できるよう、少しでも早く到着できる「あさま」号を選びました。一般的には、定期列車が混み合う場合でも、臨時列車の方は比較的余裕があることが多いと思うのですが、今日の「あさま」653号は非常に混雑しており、指定席はすべて発売済みとのことでした。夏休み期間ということで、長野方面に旅行に行かれる方が多いようです。東海道新幹線の「ひかり」号では自由席にしましたが、北陸新幹線の「あさま」号では指定席を確保しておいて正解でした。

 「あさま」653号は、上野、高崎と停車し、高崎からは上越新幹線と別れて長野方面に向かいます。思い返すと、東京駅から長野方面に向かう新幹線に乗車したのは久しぶりですね。2023年2月の観光列車「ろくもん」に乗車する乗り鉄旅以来で、約3年半ぶりです。東京駅から乗車すること約1時間で、軽井沢に到着しました。避暑地として名高い軽井沢だけあって、ホームに降り立っただけでも、豊橋や東京とは気温が明らかに違います。改札を出て駅舎をパシャリ📸

 新幹線の車内でも感じましたが、軽井沢はアジア系の外国人観光客も多いですね。高市総理の台湾有事を巡る発言以降、中国からの観光客数は大きく減少したはずですが、軽井沢は例外なんでしょうかね。

 

軽井沢星野エリアを訪問

 軽井沢駅前からは、「鬼押出し園」行きの路線バスに乗車します。僕は途中の「星野温泉トンボの湯」で下車しますが、終点の「鬼押出し園」とは、どういう施設なのか、気になるところです。時間帯によっては路線バスの運行本数がそれほど多くないため、駅前のバス乗り場には乗車を待つ長い列ができています。着席できるかどうか微妙なところでしたが、何とか着席することができました。時刻表では、トンボの湯まで約20分となっていましたが、途中、多くの方の乗降に時間を要し、予定よりも遅れて到着しました。

 星野エリア到着後、まずはハルニレテラスに行ってみます。ハルニレテラスは、清流沿いにあるハルニレ(春楡)の木立に囲まれたエリアで、ショップやレストランなどが立ち並んでいます。川のせせらぎが聞こえる中で、豊かな自然を感じながら寛ぐことができ、軽井沢星野エリアの人気スポットのひとつとなっています。

 僕がハルニレテラスに到着したのは、まだ午前11時前でしたが、正午くらいになると飲食店も混雑しそうだったので、ここで早めの昼食をいただくことにしました。せっかくなら信州らしいものにしようということで、「せきれい橋 川上庵」さんで蕎麦をいただくことにしました。

 昼食には早い時間ですが、すでに行列ができています。店内には、一般的な屋内のテーブル席のほか、屋外にテラス席もあります。せっかくなので、屋外のテラス席がいいなと思い列に並んでいると、運のいいことにテラス席に案内されました。

 僕が利用したテラス席はこんな感じで、お蕎麦屋さんらしからぬ洋風な感じがします。メニューを見ると、「信州季節の五彩盛りと蕎麦のセット」というものがあったので、これを注文しました。

 一般的なせいろ蕎麦に、前菜として、すくい豆腐、ひたし豆と野沢菜、鴨ロースのたたき、季節の野菜天ぷら、サーモンの南蛮漬けがセットになっています。いつものとおり食レポは省略しますが、信州の味を満喫することができました。テラス席での食事は、いつもの何倍も美味しく感じます。

 お腹が満たされたところで、次は温泉♨️を楽しみたいと思います。ハルニレテラスからは、遊歩道を歩いてトンボの湯に向かいます。遊歩道は緑に囲まれており、歩いているだけでも爽やかで気持ちがいいです。

 しばらくすると、トンボの湯が見えてきました。昼間に入浴するのはあまり好きではないという方もいらっしゃると思いますが、僕は入浴後のさっぱり感が好きなので、朝でも昼でも夜でも、いつでもオッケー🆗です。

 トンボの湯は、すべて源泉かけ流しという贅沢な温泉で、内湯と露天風呂があります。どちらも浴槽は大きく、ゆったりと浸かることができました。特に露天風呂は、周囲の木々に包まれるような空間で、とても気持ちがよかったです。僕は利用しませんでしたが、サウナも用意されており、汗💦を流してさっぱりできそうです。

 入浴後は、ちょっと甘いものをいただこうと、「Hygge by ØC」というカフェに立ち寄りました。こちらのカフェはクレープが充実しており、一部のメニューはテイクアウトすることができます。僕も店外にあるベンチで、あずきバターミニクレープをいただきました。屋外でいただくスイーツもいいですね。もちろん美味しくいただきました。

 一見すると、和菓子の様にも見えますが、れっきとしたクレープです。まあ、美味しければ、和菓子でも洋菓子でもこだわりはありません。

 実はこの後、有名な軽井沢高原教会を見学してみたいと思い、麓から険しい坂を登り、やっとの思いで教会にたどり着いたのですが、ちょうど挙式のタイミングと重なってしまったようで、見学することができませんでした。僕の他にも見学に訪れた方が何人かいらっしゃり、しばらく待っているようでしたが、僕は帰りのバスの時間があるため、引き返すことにしました。また別の機会があれば、一度は間近で見てみたいものです。

 そして、「星野温泉トンボの湯」のバス乗り場から、軽井沢駅行きの路線バスに乗車しました。僕がバス停に到着した頃にはすでに行列ができていました。休日なのですが、この時間帯はバスの運転本数が非常に少なく、どうしても乗客が集中してしまうようです。何とか乗車できましたが、途中までは着席できず、満員のバスの車内でかなり悲惨な思いをしましたが、何とか軽井沢駅に戻ってきました。時間に余裕があれば、途中の旧軽井沢にも立ち寄りたかったのですが、今回は時間的に叶いませんでした。

 

「LE CHOCOLAT DE H」でスイーツタイム

 軽井沢駅に戻ってきました。次に乗車する「あさま」号は14時16分発なので、少し時間に余裕があります。ちょうどいい具合に、駅北口にほぼ直結する軽井沢T-SITEという商業施設があったので、ここに立ち寄ってみることにしました。軽井沢駅の真横にこうした施設があることを初めて知りましたが、どうやら今年3月に開業したばかりのようです。カフェや飲食店などが数多く並んでいます。

 僕は、ソフトクリームパルフェ🍦に惹かれて、「LE CHOCOLAT DE H」というお店に入ってみました。

 店内の雰囲気が何となく以前に利用したことがあるような感じがしたのですが、どうやら2023年10月に訪れたVISONにある「Confiture H」と同系列のお店のようです。ソフトクリームには、ショコラとバニラの2種類があり、ここは看板メニューのショコラを選ぶべきだという思いもありましたが、優しい甘さのクリーム系を味わいたい気分だったので、バニラの方をいただくことにしました。そして一緒にりんごジュースも注文しました。信州と言えば、やはりりんご🍎ですからね。

 注文したソフトクリームとりんごジュースがこちらです。手渡しではなく、スタンドに乗せられて提供されると、なぜかうれしくなるのは、僕だけでしょうか。やはりスイーツはいつ食べても幸せな気分になれますね。濃厚なバニラは格別です。「LE CHOCOLAT DE H」で素敵なひとときを過ごすことができました。

 

軽井沢駅から北陸新幹線に乗車

 軽井沢駅からは、「あさま」号に乗車して隣の佐久平駅に向かいます。わざわざ軽井沢-佐久平間の一区間だけ新幹線に乗車しなくても、在来線(しなの鉄道)で小諸まで移動する方法もあるのですが、その後乗車する「HIGH RAIL 1375」の時間の都合上、新幹線を利用することにしたものです。乗車するのは、「あさま」613号の長野行きです。

 一区間だけの乗車ですので、もちろん自由席です。どのくらい混雑しているか分かりませんが、まあ、乗車時間は8分だけなので、立ち席となっても問題ありません。ホームで待つことしばし、W7系の「あさま」号が入線してきました。

 僕は最後尾の1号車に乗車しましたが、空席が多く、乗客は数えるほどしかいませんでした。2人掛けの窓側座席にも十分な空席がありましたが、いつもと気分を変えて、あえて通路側座席に着席しました。あっという間に佐久平に到着です。

 佐久平駅では、ちょうど上りと下りの列車が並んだシーンを見ることができましたので、ホーム端からパシャリ📸

 佐久平駅では、駅舎の外に出てみました。軽井沢駅とはまた違った雰囲気ですね。

 

佐久平駅から「HIGH RAIL1375」に乗車

 今日の乗り鉄旅は、東京と軽井沢を経由し、佐久平まですべて新幹線で移動してきましたが、ここから先はすべて在来線での移動となります。新幹線停車駅で新幹線から在来線に乗り換える場合、乗り換え改札の利用が一般的だと思われがちですが、佐久平駅に乗り換え改札はありません。さらに言えば、在来線側には改札口すらありません。

 橋上の通路を進むと、その先に在来線ホームがあります。通路の途中には、空調が完備された待合スペースがあり、ベンチが並んでいます。その一角に発車標がありました。こうしたタイプの発車標を見たのは初めてです。

 なお、佐久平駅は、新幹線が地上ホームで、その上に在来線の高架ホームがあるという、非常に珍しい構造になっています。そのため、在来線ホームからは、こんな感じで新幹線ホームを見下ろすことができます。

 ではここで、「HIGH RAIL 1375」による快速HIGH RAILの運行について、紹介したいと思います。快速HIGH RAILは、小海線内で土休日を中心に(夏季は一部の木金月も)運行されています。1号は小淵沢→小諸間を、2号は小諸→小淵沢間をそれぞれを日中に走行し、夜間には「HIGH RAIL星空」として小淵沢→小諸間で運転されています。今から僕が乗車するのは2号で、停車駅と発着時刻は次のとおりです。

 停車駅は多く、途中駅にこまめに停車していきます。信濃川上では約6分、野辺山では約10分の停車時間が設けられています。以前の乗り鉄旅では、小淵沢→佐久平間で快速HIGH RAIL1号に乗車しましたので、小淵沢行きの2号に乗車するのは初めてです。

 そしてホームで列車の到着を待つことしばし、小諸方面から「HIGH RAIL 1375」の姿が見えてきました。鮮やかな青色の車体が遠目にもはっきりと分かります。

HIGH RAIL1375のキハ100・110系:佐久平駅 2026/8/1

 快速HIGH RAIL2号は小諸駅発ですが、新幹線停車駅である佐久平駅から乗車する方が多いようです。どこかの女性グループは、この列車が全車指定席であることを知らなかったようで、運転士さんから指摘されると、びっくりした様子で慌てふためいていました。“快速列車だから乗車券だけで乗車できる”と勘違いされてしまう方が少なからずいらっしゃるようです。

 さて、ホーム上での撮影を済ませて早速乗車すると、列車は小淵沢に向けて発車しました。終点の小淵沢まで約2時間の小海線乗り鉄旅の始まりです。ここで、車内設備について紹介したいと思います。「HIGH RAIL 1375」は2両編成となっており、1号車と2号車では座席配置などに違いがあります。

1号車

 1号車には、窓側に向いて着席できる2人掛けのベンチシートと1人用のシングルシート、そして2号車寄りの車端部には4人掛けのボックスシートがあります。

 1人掛けのシングルシートは、進行方向に対して斜め45度を向いています。横並びのカウンター座席は、窓側を向いて着席できるため車窓を眺めるのに適していますが、一方で左右の乗客の視線が気になることもあります。しかしこの角度であれば、その心配はほとんどありません。1人の乗客が占有できるスペースはかなり広く、グリーン車並みか、それ以上ではないでしょうか。2人掛けのベンチシートの方もゆったりした感があり、こちらも心地良さそうです。僕は前回の乗車時と同様、シングルシートを選びましたが、2人掛けベンチシートには空席があったので、こちらを選べばよかったかなと思いました(ただし1人利用の場合、状況によっては相席になる可能性があります)。あと、写真撮影していませんが、車端部の運転席側には物販カウンターがあります。僕もここで八ヶ岳高原サイダーを購入しました。

2号車

 続いて2号車です。2号車の車内は、一般的な特急型車両のように2+2列配置の回転リクライニングシートが並んでいます。背面テーブル付きなので、お弁当を食べたりする際にも使い勝手がよさそうです。

 そして車端部の運転席側には、円形状の書棚に天文関連書籍が開架されている「ギャラリーHIGH RAIL」があります。天井部には、半球形ドームのスクリーンが設置されており、星空映像が投影されるようです。

 以上のとおり、「HIGH RAIL 1375」は快速列車としては十分な車内設備となっています。特に座席はどれもゆとりがあり、首都圏の普通列車グリーン車よりも充実していると言っても過言ではないと思います。

 さて、佐久平から乗車して1時間くらい経ったところで、信濃川上駅に到着しました。発車まで少し時間に余裕があるので、ホームに降りて写真を撮りました。鮮やかな青色が似合う列車ですね😊

 次の停車駅は野辺山です。初めて快速HIGH RAILに乗車した際も、ここ野辺山駅での停車時間を利用して写真撮影したことを覚えています。当時のことを思い出しながら、今回もいろいろと撮影しました。

 この車両、左右前後どこから見ても、「HIGH RAIL 1375」の大きなトレインマークが目に入ります。ちなみに「1375」という数字は、小海線がJR線として日本一標高の高い地点を走る路線であることに由来するもので、実際、野辺山駅から次の清里駅までの間には、JR線標高最高地点「1375m」を示す木製の標柱が線路脇にあります。野辺山駅発車後、進行方向左側に注目していると、一瞬ですが、確かに見えました。

 そして16時59分、快速HIGH RAIL2号は終点の小淵沢に到着しました。

 佐久平駅を出発してから約2時間乗車した「HIGH RAIL 1375」による乗り鉄旅も、ここで終了です。今回は2回目の乗車でしたが、前回の乗車から約8年ぶりということで、当時のことを思い出しつつも新鮮な気持ちで楽しむことができました。以前に乗車したことがある観光列車に、時を経て再び乗車してみる乗り鉄旅もいいなと感じたところです。

 

小淵沢駅から普通列車に乗車

 さて、小淵沢駅からは、中央東線に乗り換えて塩尻駅に向かいます。せっかくの中央東線での乗り鉄旅なので、ここは特急「あずさ」に乗車したいところですが、「あずさ」33号は、快速HIGH RAIL2号が到着する直前に小淵沢を発車しており、次の「あずさ」37号は、小淵沢や塩尻を通過してしまいます。そのため、この時間に塩尻まで移動するには、17時37分発の長野行きに乗車するのが最も早く到着できるということで、この普通列車に乗車することにしました。発車まで少し時間があったので、駅の外に出てみました。

 わざわざ改札外に出たのは、駅舎を見たかったというだけではなく、今日の夕食となる駅弁を購入したかったからです。小淵沢駅の1階には、駅弁を手がけている丸政さんのMASAICHI本店があり、以前ここで購入した「高原野菜とカツの弁当」が非常に美味しく、もう一度食べたいと思っていたので立ち寄ることにしました。このお弁当をいただくのが、今回の旅の楽しみの一つです。

 はい、売り切れでした😭 落ち着いて考えてみると、確かに17時過ぎに大人気の駅弁が残っている訳ありませんよね。「高原野菜とカツの弁当」は、また次回以降の楽しみにします。長野行きの普通列車の発車時間が近付いてきましたので、再び改札を通って列車に乗車します。小淵沢は特急「あずさ」の多くが停車する駅ですが、自動改札機はないんですね。駅員さんに入鋏印を押印してもらって入場しました。

中央線の普通列車で使用されている211系:小淵沢駅 2026/8/1

 乗車するのは211系です。以前はJR東海の静岡地区でも運行されており、僕にとって乗車する機会が多かった車両ですが、静岡地区の211系はすでに315系に置き換えられているため、最近はほとんど乗車していません。中央本線や篠ノ井線では、2026年秋頃からE131系が営業運転を開始すると発表されており、211系の引退が近付いています。ちなみに17時37分発の長野行きは小淵沢が始発のため、余裕で着席できました。1時間ほどの乗車で塩尻に到着です。

 

塩尻駅から特急しなのに乗車

 塩尻駅からは、今日の乗り鉄旅で最後の列車となる名古屋行きの特急「しなの」に乗車します。乗り換えまで時間に余裕があったので、ここでも改札の外に出てみました。

 さて、駅舎にも看板が掲げられていますが、塩尻はワインが有名です。以前にJR時刻表で紹介されていましたが、塩尻駅にはワインが付いたワインランチという駅弁があるそうです。さらに駅の中には、おそらく日本でここだけであろうホームのぶどう園があります。

 日焼け対策の傘が掛けられ、ぶどう🍇がたわわに実っています。そろそろ収穫できそうな大きさに育っていますが、ワインの原料になるんでしょうか。ホーム上には、ワイン🍷の樽で作られたオブジェもあります。

 ぶどう園を見学したところで、「しなの」24号が発着する5番線に向かいます。理由は分かりませんが、5分ほど遅れているようです。

 ちなみにホーム上には、これから「しなの」号に乗車するクラブツーリズムの団体客がいました。事前に「しなの」24号のシートマップを確認したときに、まとめて座席が確保されている一角があったので、多分これは団体だろうなと想像していましたが、そのとおりでした。定刻より遅れて、383系の「しなの」24号が入線してきました。

しなの号で使用されている383系:塩尻駅 2026/8/1

 塩尻駅は、JR東日本とJR東海の境界駅となり、長野駅から乗務されてきたJR東日本の運転士さんや車掌さんは、塩尻駅でJR東海の方に交替されます。「しなの」号は最長10両で運転されることがありますが、今回乗車したのは6両編成でした。6両編成の場合、1号車から4号車までは指定席(うち1号車はグリーン車)で、5・6号車は自由席です。見たところ、自由席は混雑しておらずかなり余裕があり、指定席よりも乗客が少ないようです。時期や時間によっては、「しなの」号は非常に混雑するため、僕は指定席を予約しておきましたが、これならば、自由席の方が乗客が少なく、気兼ねなく利用できそうでした。

 「しなの」号は塩尻駅を発車しました。ここで夕食タイムです。先ほど小淵沢駅では「高原野菜とカツの弁当」を購入できませんでしたが、代わりに「八ヶ岳高原の鶏めし」を購入しておきました。これはこれで美味しそうですね😊 お腹が空いたので、早速いただきました。

 今回も食レポはありませんが、思っていたよりもさっぱりとした味付けで、鶏肉もヘルシーな感じでよかったです。もちろん美味しくいただきました。

 車内の座席はこんな感じです。今回は4号車の最後部の窓側座席を選びました。大型キャリーケースを持っている訳ではありませんが、後ろに座席がないため、気を遣わずにリクライニングできるところが好きで、最近はよく最後部座席を利用しています。

 そう言えば、383系の後継となる385系について、量産先行車が完成して、すでに試運転が行われていますね。僕はまだ385系の実車を直接見ていませんが、ネットの記事や動画で見たところ、なかなかカッコいいですね。先頭車両は、381系改造車と383系を受け継いだ非貫通のパノラマタイプで、385系では貫通タイプは設定されないようです。ということは、閑散期・繁忙期含めてすべて8両固定編成で運行するということですかね。いずれにしても、鉄道ファンとしては、一日でも早い営業運転の開始を待つばかりです。

 「しなの」24号は長野県から岐阜県に入り、多治見を過ぎていよいよ愛知県へとやってきました。「しなの」24号は金山駅には停車しないため、旅行計画当初は終点の名古屋まで乗車する予定でしたが、塩尻で乗車して以降、列車の遅延が続いていたため、急きょ千種駅で下車しました。

 千種から普通列車に乗車して金山に到着しました。今日の乗り鉄旅は、これで全行程終了です。東海道新幹線と北陸新幹線に乗車し、さらに「HIGH RAIL 1375」と特急「しなの」にも乗車することができ、十分に鉄分を補給することができました。

 

乗車券類の紹介

 今日の乗り鉄旅で使用した乗車券類は、次の7枚です。

 豊橋から東京までは、いつものようにスマートEXの早特1を利用しました。EX早特1は普通車自由席がおトクに利用できる企画乗車券で、僕は乗車日の前日までであればいつでも購入できると勝手に思い込んでいましたが、実際には発売数に限りがあり、乗車日の2、3日前の時点ですでに発売が終了してしまうことがあります。今回はまさにその状態で、当初は早特1の購入を諦めかけていましたが、前日になってキャンセル発生分を運よく拾うことができました。

 東京から塩尻までのJR東日本区間では、「JRE BANK優待割引券」を利用することができるのですが、「えきねっと」でいろいろと経由地を変更しながら試してみても、東京から佐久平・小海線・小淵沢経由の塩尻までの乗車券と、東京から軽井沢までの新幹線指定席特急券を組み合わせて購入することができず、仕方がないので、東京から軽井沢までの新幹線区間で「JRE BANK優待割引券」を使用しました。軽井沢から塩尻までは、佐久平と小淵沢でそれぞれ分割して乗車券を購入しました。

 塩尻から名古屋までは、在来線指定席特急回数券のバラ売りを金券ショップで購入して使用しました。今回の乗り鉄旅で購入した乗車券類の代金を、正規運賃や料金と比べると、次のとおりです。

 結果として、正規の運賃・料金とそれほど違いはありません。まあ、自分で好きなように乗車券類を手配するのも旅の楽しみなので、これはこれでよしとします。

 さて、次回はちょっと変わった(?)乗り鉄旅を予定しています。旅の様子はまたこのブログで紹介したいと思いますので、よろしくお願いします🙇

「GRAN天空」と特急「こうや」に乗車する高野山往復乗り鉄旅【和歌山旅】

 5月31日の水郡線乗り鉄旅以降、しばらくの間は乗り鉄旅に出かけていませんでした。普段の年であれば、6月は仕事もそれほど忙しくなく、休暇を取得しやすいため、天気がよさそうな日を選んで乗り鉄旅に出かけるくらいの余裕があるのですが、今年はいろいろと運に恵まれませんでした😢 微熱症状で体調が優れない日が1週間ほど続いたり、仕事の面でもやっかいな案件が突然降ってきたため、旅行に出かけるような気分になれず、計画を立てる余裕すらありませんでした。梅雨の時期ということで、外出に不向きな天候だった日が多かったこともあり、買い物などの日常生活に必要な外出を除いて、週末はほとんど家で過ごしていました。

 そんな生活を送っているうちに7月になり、そろそろ夏旅に出かけてみようかという気分になってきましたが、優柔不断でなかなか行き先を決めることができません。行ってみたいところや乗ってみたい列車はいろいろあり、九州や山陰、甲信越や北関東など、幅広く比較検討しながら悩んだ末に、今回は南海電鉄の新たな観光列車「GRAN天空」に乗車する乗り鉄旅に行ってみることにしました。南海電鉄では、2009年4月(定期運行開始は7月)から2026年3月まで、高野線の橋本-極楽橋間で観光列車「天空」を運行していましたが、これに代わる新たな観光列車として「GRAN天空」が登場し、2026年4月から運行が開始されたところです。「天空」時代は2両編成だった専用車両は4両編成となり、運行区間も難波-極楽橋間に拡大されました。車内で食事やドリンクが提供されるプランも用意されるなど、充実したサービスが注目を集め、運行時間帯によっては、発売後すぐに特急券が完売してしまうこともある人気列車です。運行開始からすでに約3か月が経過し、多少は特急券も確保しやすくなったのではないかと思い、南海のWebページから予約状況を確認してみると、難波駅を9時ちょうどに発車する1号は満席でしたが、午後に極楽橋駅を発車する4号には、数席だけ空きがありました。そこで、この「GRAN天空」4号に全区間で乗車することにし、また、せっかくの機会なので、高野山も訪れてみることにしました。

 ちなみに、極楽橋駅までは、同じ南海の特急「こうや」に乗車します。南海の特急と言えば、これまで「ラピート」や「サザン」に乗車したことがありますが、「こうや」には乗車したことがありませんので、こちらも「GRAN天空」と同様、初乗車になります。

 それでは、「こうや」と「GRAN天空」に乗車する乗り鉄旅と、高野山での様子を紹介したいと思いますので、よかったらお付き合いください。

 

 

近鉄名古屋駅から「ひのとり」に乗車

 今回の乗り鉄旅の最終目的地は高野山で、その最寄り駅は南海の高野山駅です。難波駅からは、南海高野線の終点である極楽橋駅まで特急「こうや」に乗車し、極楽橋駅でケーブルカーに乗り換えて高野山駅を目指すことになります。難波までは、名古屋から新大阪まで東海道新幹線を利用して地下鉄に乗り継ぐ方法と、近鉄特急を利用して乗り継ぎなしに直行する方法がありますが、今回は後者の方法で移動することにしました。前者の方法よりも時間はかかりますが、ちょうどいい時間に難波に到着できる近鉄特急があるので、これを利用します。ということで、近鉄名古屋駅にやってきました。朝7時ということで、窓口や改札前も人は少なめです。

 僕は外出時、いつもスマホで写真撮影していますが、今回の乗り鉄旅から新しいスマホを使用しています。今まで使用してきた機種はちょうどいいサイズ感で使い勝手が良く、僕としては気に入っていたのですが、6月になってから急激に動作が悪くなり、充電もすぐ減ってしまうという症状が出始めたため、これはもう買い替え時だと判断し、機種変更したものです。使い始めたばかりということで、カメラ操作にも慣れていませんが、今日の旅行でいろいろと試してみたいと思っています。

 話が逸れてしまいましたが、僕が乗車する大阪難波行きの「ひのとり」は4番線から発車します。7時10分発の賢島行き特急が発車すると、すぐに4番線に入線してきました。近鉄名古屋駅を発車する特急列車の運転間隔には、いつも驚かされます。

ひのとりで使用されている80000系:近鉄名古屋駅 2026/7/18

 終点の大阪難波までは、約2時間15分の乗車となります。ご存知のとおり、「ひのとり」にはレギュラー車両とプレミアム車両とがあり、どちらの座席も特別車両料金が必要となりますが、近鉄名古屋-大阪難波間の場合、プレミアム車両(900円)とレギュラー車両(200円)との違いはわずか700円です。プレミアムシートの特別感と快適性を考えると、やはりプレミアム車両を選びたくなりますよね。僕は完全にプレミアムシート派の一人ですので、今回もプレミアムシートを利用することにしました。このちょっとした贅沢感は癖になります。心地よいプレミアムシートでの乗車を満喫していると、列車はあっという間に大阪難波に到着しました。

 

南海難波駅から「こうや」に乗車

 大阪難波から南海の難波駅まで移動します。難波周辺の地理感は全くないですが、案内表示にしたがって進み、何とか南海の駅に到着しました。南海の難波駅と言えば、1階から3階までを結ぶ大階段と、吹き抜けの大空間が有名ですよね。記念にパシャリ📸

 3階の改札横にある特急券発売所で企画乗車券を購入し、改札を通ります。ここで少し余談になりますが、7月1日からの夏季期間中、近鉄・南海・名鉄が連続2日間(6,200円)または3日間(8,200円)乗り放題となる「3・3・SUNデジタルフリーきっぷ」というものが発売されています。このデジタルきっぷを利用すれば、僕のように愛知県内から高野山に行く際、名鉄→近鉄→南海(復路は逆)と乗り継ぐことで、このきっぷ1枚で移動することができます。近鉄名古屋から大阪難波までと南海難波から高野山までの運賃を合計すると片道4,290円となるため、この区間だけを単純に往復しただけでも十分に元が取れます。ただし、名鉄区間については、主要な13駅でしか利用できないため、注意が必要です。

 僕がこれから乗車するのは、難波を10時ちょうどに発車する特急「こうや」5号の極楽橋行きです。発車標の行き先には、「極楽橋」よりも「高野山」が大きく表示されていました。「こうや」は、「りんかん」とともに沿線の方々の生活の足として利用される一方で、難波から高野山までの観光輸送としての役割が大きく、旅行客にも分かりやすいものとなるよう、工夫されているのだと思います。

こうや号やりんかん号で使用されている30000系:南海難波駅 2026/7/18

 3番線には、すでに30000系の「こうや」が停車していました。南海高野線の特急には、難波から極楽橋まで結ぶ「こうや」と、途中の橋本までを結ぶ「りんかん」があり、このうち「こうや」は、平日には2往復、土休日には6往復が設定されています。こうして見ると、平日の運転本数は非常に少ないですね。そして「こうや」と「りんかん」には、30000系または31000系が充当されています。30000系は1983年(昭和58年)に製造された車両ということで、すでに40年以上の長きに渡り活躍しています。何となく昭和を思わせる雰囲気がありますが、それがかえって特急型車両としての貫禄のようにも感じられます。

 車内の様子です。僕が乗車した時点ですでに多くの座席が埋まっており、広くカメラを向けるのは他の乗客の方の迷惑になりかねないため、空いた座席を探して控えめに撮影しました。2+2列の標準的な座席配置で、背面テーブル付きの回転リクライニングシートがずらりと並んでいます。ちなみにシートピッチは1,000mmで、JRの特急型車両よりもやや広くなっており、着席しても窮屈感はありません。

 定刻になり、「こうや」は難波駅を発車しました。しばらくは南海線と並走するため、すぐ横を走る関西空港行きの「ラピート」が見えました。「ラピート」もしばらく乗車していないので、久しぶりに乗ってみたいところです。ここであらためて車内を見渡すと、インバウンドによる外国人観光客が非常に多いことに気が付きました。高野山はユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に登録されており、日本を代表する宗教都市として広く注目されているようです。

 列車は高野線内の主要駅に停車し、橋本駅に到着しました。ここからはいよいよ山岳区間に入ります。橋本から極楽橋までは、急勾配・急カーブが連続する区間で、「こうや」号も車輪を軋ませながら、急勾配を力強く登って行きます。車窓からの景色も平坦区間とはがらりと変わって、緑豊かな自然の風景が広がっています。

 難波から乗車すること約1時間30分で、終点の極楽橋に到着しました。下車したところで、記念にもう一度パシャリ📸

 高野山までは、ここでケーブルカーに乗り換えます。極楽橋では出場する必要がなく、そのままケーブルカー乗り場に向かいます。当たり前かもしれませんが、「こうや」を下車したほとんどの方が、ケーブルカーに乗り換えられるようです。

 連絡通路を歩いて行くと、程なくしてケーブルカーの乗り場が見えてきました。4両編成の特急列車で到着したほとんどの方が一斉にケーブルカーに乗車しようとするため、乗り場は大変な混雑です。どう見ても、1回の運転で全員が乗車することはできません。僕は立ち席になりましたが、何とか予定していた便に乗車することができました。

 上りのケーブルカーは、極楽橋を発車しました。さすがはケーブルカーだけあって、急勾配をもろともせずに上って行きます。中間地点で下りのケーブルカーとすれ違い、5分くらいで高野山駅に到着しました。

 難波から約1時間50分で、高野山駅に到着しました。復路では極楽橋駅14時58分発の「GRAN天空」に乗車するため、高野山での滞在時間はわずかですが、限られた時間の中で参詣したいと思います。

 

高野山 奥の院を参詣

 一口に高野山と言ってもそのエリアは非常に広く、とても半日程度でそのすべてを拝観することはできません。一般に高野山の見どころとしては、金剛峯寺・壇上伽藍・奥の院の三大エリアを中心に、宿坊での宿泊体験を組み合わせて巡るのが定番ですが、僕は今回、時間の関係から奥の院にポイントを絞って参詣することにします。りんかんバスに乗車するため、駅前にあるバス乗り場からバスに乗車します。その前に駅舎をパシャリ📸 高野山という街に相応しい、寺社のような外観の駅舎です。

 ケーブルカーもそうでしたが、極楽橋まで「こうや」に乗車されてきた方が一気に移動するため、バス乗り場も大混雑です。バスへの乗車人数は限られており、本当にこの人数が乗車できるのかと列の後方から眺めていましたが、どうやらバスは複数台が順に発車するようで、僕は2台目のバスに乗車することができました。「GRAN天空」と同じカラーリングのバスで、一番後ろの窓側座席に座ることができました。このバスで終点の奥の院前まで向かいます。

 バスには約30分乗車し、奥の院前に到着しました。奥の院エリアには、奥の院口というバス停で下車し、そこから続く参道を歩いて行く方が一般的かも知れませんが、僕は時間の都合上、奥の院前から歩くことにしました。

 手前にある手水舎で手を清めてから、巨大な石柱が建つ参道を進みます。

 参道周辺には、大きな杉木立が生い茂っており、多くの墓碑が並んでいます。人々の高野山信仰の深さを感じながら先へと進みます。途中で道を間違えてしまいましたが、何とか到着できました。可愛らしいこうやくんが出迎えてくれます。

  少し進むと、有名な水向地蔵が見えてきました。参詣者が御廟にお参りする前に、仏様に水を手向ける風習があり、そうすることで、先祖や亡くなった人の冥福を祈ったり、御廟へお参りする前に自らの心身の穢れを清めるという意味もあるんだそうです。

 さて、ここから御廟橋を渡ると、その先は御廟のある聖域となります。御廟では、今でも弘法大師が深い瞑想を続け、人々を救済し続けてくれているんだそうです。写真撮影できるのは御廟橋の手前までとなり、ここから先は携帯電話の使用も控えなければなりません。

 僕は御廟橋を渡り、心静かに無病息災をお願いしました。お参りを終えると何だか清々しい気持ちになり、心が洗われるようでした。今回の乗り鉄旅で高野山を訪れることができて、本当によかったと思います。

 さて、紹介する順番が前後してしまいましたが、今日はここ高野山で昼食をいただきました。奥の院参道入口近くにある食事処の「はちよう」さんです。

 せっかくの機会なので、胡麻豆腐や湯葉、天ぷらなどがセットになった精進料理の高野山御膳をいただきました。肉類🥩や魚類🐟️は一切使わず、野菜や穀物、山菜、大豆加工品などが使われており、非常に健康的な食事となっています。いつものとおり、食レポはありませんが、胡麻豆腐が特に美味しかったです。

 そして奥の院への参詣後には、お土産とスイーツのお店「FOREST BLUE」で抹茶と豆乳のソフトクリーム🍦をいただきました。今日は曇り空☁️で直射日光が照りつけるような天候ではありませんが、奥の院までの往復でそれなりに体力を消費しましたので、糖分補給と身体の冷却が必要ですからね(実際はただ食べたかっただけのことです…)。こうやくんをかたどった最中生地がついています。

 さて、ソフトクリームをいただいたところで、そろそろ高野山駅行きのバスが出発する時間になりました。再びりんかんバスに乗車して高野山駅に戻ります。

 

極楽橋駅から「GRAN天空」に乗車

 高野山駅に戻ってきました。往路で利用した際には気が付きませんでしたが、駅の中に先代の「天空」の車両モデルが飾られていました。ここにもこうやくんがいますね。

 ここからは極楽橋までケーブルカーに乗車します。往路では、通勤時間帯の列車のような混雑具合でしたが、復路ではそこまでの混雑はありません。無事に窓側座席に着席することができました。

 極楽橋駅に到着し、高野線のホームに向かいます。7月ということで、通路には多くの短冊が飾られており、その間からは「GRAN天空」の車両が見えました。あらためて見ると、極楽橋駅には、ところどころに仏教の世界観をイメージさせる装飾が施されていますね。

 ここで、これから乗車する「GRAN天空」4号のダイヤを紹介したいと思います。

 「GRAN天空」は、毎週水曜日と第2・4木曜日を除いて毎日、難波-極楽橋間で2往復運行されています。途中の停車駅は「こうや」に準じていますが、「GRAN天空」は九度山にも停車するダイヤとなっており、終点の難波まで約1時間30分の乗り鉄旅となります。

 僕がケーブルカーで極楽橋駅に到着した直後は、車内準備中ということで、まだホームに入ることができませんでしたが、14時45分になるとホームへの立ち入りが可能となり、しばらくすると乗車が始まりました。発車までの時間を利用し、多くの方が車両の撮影を楽しまれています。ちなみに今日の4号は満席とのアナウンスがありました。

GRAN天空で使用されている2000系:極楽橋駅 2026/7/18

 ひと通り写真撮影を終えたところで、早速「GRAN天空」に乗車します。運行開始からまだ3か月しか経っていないため、車内は新車のような新しさです。定刻になると、「GRAN天空」は極楽橋駅を発車しました。14時58分発というダイヤ設定は、日帰りで高野山の参詣を計画している方にとっては、少し早すぎる時間ですが、これだけ多くの方が「GRAN天空」に乗車されているということは、皆さん、この列車に乗車することを旅の目的の一つにされているんだなと感じました。

 ではここで、車内の様子を紹介したいと思います。

1号車

 「GRAN天空」には様々な座席のタイプがありますが、1号車は、一般的な特急型車両と同じリクライニング座席(リラックスシート)となっています。観光列車ということで座席スペースは広めになっており、1+2配置の座席が8列(全24席)並んでいます。ただ、残念なことに窓枠と座席の位置が一致していない箇所が多くあり、真横が壁になっている座席もあるため、座席に余裕があれば、事前に「GRAN天空」のWebページで窓の位置を確認してから選ぶことをおススメします。

2号車

 2号車はワイドビューシートを名付けられ、中央の通路を挟んだ片側には2名用のテーブル付きボックス座席(6区画×2)が、もう片側にはカウンターテーブルに沿って窓側を向いた2人掛けの座席(7区間×2)があり、さらに車端部には、4人用のテーブル付きボックス座席(1区画×4)があります(全30席)。座席のモケットは明るい緑色で、木々に囲まれた山岳区間をイメージさせます。なお、リラックスシート(1号車)とワイドビューシート(2号車)では、眺望が楽しみやすい2号車の方が人気が高いようですが、荷棚がないため、荷物の置き場にちょっと悩みます。

3号車

 3号車は、すべてがロビーラウンジとなっており、車内販売を行うサービスカウンターが設置されています。僕も乗車した記念にサービスカウンターを利用してみようかと思いましたが、難波行きの「GRAN天空」の場合、営業区間が九度山から金剛間のみとなっており、かなりの行列になっていたので、結局は利用しませんでした。また、ロビーラウンジ内には、記念写真用のパネルや乗車記念証が置かれており、スタンプを押印することができます。

4号車

 「GRAN天空」で最も注目を集めているのが、4号車のグランシート・グランシートプラスだと思います。車内でモーニング・ランチやアフタヌーンティーといった食事をいただくことができます。食事なしのワンドリングプランもあるのですが、いずれも利用は2名以上からとなっています。また、グランシート・グランシートプラスを利用される方専用の車両となっていますので、リラックスシートやワイドビューシート利用者は4号車内に立ち入ることはできません。いつかは乗車してみたい憧れの車両ですね。

 さて、極楽橋を発車した列車は、ゆっくりとしたスピードで山岳区間を進み、途中の九度山駅に停車しました。この駅で極楽橋行きの列車と交換するため、数分間停車するようです。この時間を利用してホームから写真撮影することができるようでしたので、僕も下車して先頭から「GRAN天空」を撮影してみました。

 その後は、橋本、林間田園都市、河内長野、金剛、堺東、天下茶屋、新今宮と停車し、終点の難波に到着しました。1時間30分という乗車時間は、長すぎず短すぎず、ちょうどいい感じでした。もし可能であれば、山岳区間にある九度山以外の駅でホームに降り、不動谷川沿いの自然の景色を眺めることができると、さらに魅力が高まったのではないかと思うのですが、ダイヤの都合上、難しいのかもしれません。観光列車での楽しいひとときを過ごすことができ、大満足です。

 「GRAN天空」は、難波駅の専用ホーム(0番のりば)を発着します。駅名標や発車標は専用のものが設置されており、高野山への旅をより印象的なものへと誘ってくれますような気がします。最後の最後まで「GRAN天空」の素晴らしさを味わうことができました。

 

新大阪駅から東海道新幹線に乗車

 高野山までの往復を終えたところで帰路に着きます。往路では難波まで近鉄特急を利用しましたが、復路は東海道新幹線を利用するため、新大阪駅に向かいます。地下鉄御堂筋線でそのまま新大阪に向かってもいいのですが、大阪でいつも顔を合わせるMくんに会うため、梅田に移動しました。約束の時間にMくんに会い、いつものようおしゃべりなど楽しい時間を過ごした後、大阪駅にやってきました。ここから新大阪までは、JR京都線の快速野洲行きで移動します。

 新大阪駅に到着しました。ここで一旦、改札を出ます。お土産物や新幹線の車内でいただく夕食のお弁当を購入し、再び新幹線改札口から入場します。

 僕が乗車するのは「ひかり」664号東京行きです。発車標を見てふと気付いたのですが、新大阪始発で、米原に停車して岐阜羽島を通過する「ひかり」号があるんですね。初めて知りました。「ひかり」664号は新大阪駅始発のため、早めに入線しているだろうと思ってホームに移動すると、予想どおりすでに入線済みでした。

 発車まで時間に余裕があったので、16号車側の先頭車両付近で写真撮影しました。車両はN700系のラージAです。

東海道新幹線のN700系:新大阪駅 2026/7/18

 新大阪-名古屋間で新幹線を利用する場合、乗車時間が短いため、普通車でも十分なのですが、今日はちょっと贅沢をしてグリーン車にしました。この区間には、「ひかり」「こだま」に限り、EX早特3が設定されており、正規料金と比べてかなりおトクにグリーン車を利用できるため、つい財布の紐が緩んでしまいます。「ひかり」664号は、名古屋までの各駅に停車するタイプということもあってか、僕が乗車した9号車はガラガラで、ざっと見渡しても10人くらいしかいらっしゃいません。その分だけ落ち着いて過ごせそうです。

 まだ発車前ですが、お腹が空いてきたので、先ほど購入したお弁当をいただくことにします。実は以前から、エキマルシェ新大阪にあるお弁当屋さんで気になっていたお店があります。それは、マホービンや炊飯器でおなじみの象印🐘の名が付けられた「象印銀白弁当」というお店です。これまでも、何度か店舗の前を通りかかったことがあるのですが、時間の関係からまだ利用したことがありません。今日は混雑なくスムーズに購入できそうだったので、ここで購入することに決めました。ただ時間が遅かったせいで、多くのメニューが完売となっていましたが、ご飯の上に明太子が丸ごと1本乗った「かねふく明太子1本弁当」があったので、これを購入しました。炊きたてのアツアツの白いご飯と海苔と明太子、美味しいに決まっています🤗

 お弁当でお腹が満たされたところで、ちょっとスイーツタイムです。新大阪駅にある「マネケン」でワッフルを購入しました。いろいろな種類があって迷いましたが、はちみつレモンと紅茶ワッフルにしました。ホームにあった自販機で飲むヨーグレットも購入し、甘さいっぱいのひとときを過ごすことができました。

 新大阪を発車した「ひかり」664号は、京都、米原、岐阜羽島に停車し、名古屋に到着しました。やはりグリーン車の快適さは素晴らしいですね。しばらくこのまま乗車していたい気分ですが、そういう訳にもいかないので、下車します。これで今日の高野山往復乗り鉄旅は終了となります。暑い中でしたが、すべて予定どおりに行動できてよかったです。

 

乗車券類の紹介

 さて、今回の乗り鉄旅で使用した乗車券類を紹介したいと思います。

 往路で利用した近鉄の特急券です。いつものように、インターネット予約・発売サービスで購入した特急券を窓口で換券してもらいました。朝7時ということで窓口は比較的空いており、スムーズに対応していただけました。ちなみにプレミアムシートは、僕が購入する時点で残り1席だったので、かなり運よく手配できたと思います。なお、乗車券は、いつものように金券ショップで購入した株主優待乗車証(沿線招待乗車券)を利用したため、手元に残っていません。

 こちらは南海の窓口で購入した企画乗車券「高野山・世界遺産きっぷ」です。南海の難波から高野山までの往復乗車券と高野山内での路線バスが2日間利用可能なフリー乗車券がセットになっており、さらに特典として、金剛峯寺、金堂、根本大塔などの拝観料割引券や、一部店舗でのお土産・飲食代金の割引券が付いています。難波発着のねだんは4,210円でした。実は、南海で難波⇔高野山を往復し、高野山⇔奥の院前をりんかんバスで往復する場合、通常運賃の方が若干安くなるため、僕の旅行行程では、この企画乗車券を利用するメリットはないのですが、「きっぷ鉄」として、是非とも記念に手元に残したいと思い、購入しました。

 最後は新大阪から名古屋まで乗車した東海道新幹線の乗車券・特急券・グリーン券の一葉券です。正規運賃・料金は8,940円となるため、ずいぶんおトクに乗車することができました。

 さて、しばらくは暑い日が続きますが、次回はどこか、避暑地への乗り鉄旅に行ってみたいですね。熱中症にも十分気をつけながら、引き続き夏の乗り鉄旅を楽しんでいきたいと思っています。

「おもいで車両」に乗車する水郡線乗り鉄旅【茨城・福島旅】

 僕はこれまでの乗り鉄旅で、日本各地の鉄道路線を利用していますが、まだ乗車したことがない路線がいくつもあります。JRの路線だけ見ても、東北方面で言えば大湊線、花輪線、男鹿線、信越方面では弥彦線、越後線、関東近郊では水郡線、久留里線、山陽・山陰方面では、可部線、福塩線、美祢線などです。どんな車両に乗車して、どんな車窓を眺めることができるのか、気になるところですが、どの路線も僕が住む愛知県からはかなり遠く、さらに運転本数も多くないため、限られた旅行日程の中では、なかなか乗車する機会に恵まれないのが現状です。計画も立てずこのまま待っていても、うまい具合に乗車できるタイミングがやってくるとも思えない中、手元には、JR東日本管内の片道運賃と料金が4割引となる「JRE BANK優待割引券」があります。割引券の有効期限は7月末なので、まだ焦るほどではありませんが、このまま使用せずに無駄にするのも、何となくもったいない気がします。それならばということで、未乗路線のひとつに乗車することを目的とした乗り鉄旅に行ってみることにしました。 

 肝心の行き先ですが、JR東日本が発表した「春の臨時列車」を見ながらいろいろと思案し、水郡線の常陸大子-郡山間で運転される「水郡線ふくしま号」に乗車することにしました。この列車は「おもいで車両」で運行されます。「おもいで車両」は、これまで仙台地区で活躍してきたキハ110系「レトロラッピング車両」がリニューアルされ、今年3月から運行を開始したばかりの車両で、国鉄時代の急行色を模した外観が特徴の車両です。実は以前から、キハ110系の「レトロラッピング車両」に乗車してみたいと思っていたのですが、機会を逃してしまい、乗車できずじまいでした。その反省ということもあり、「おもいで車両」で運転される水郡線の臨時列車に乗車してみることにしたものです。

 そうと決まれば、早速、旅行行程を作成します。中には、旅行行程を考えるのが面倒だという人もいるようですが、僕にとっては、大判のJR時刻表をめくりながら旅行行程を組み立てる時間は、何にも代えがたい至福のひとときです。おおまかにイメージしていた行程パターンを書き出して、そのダイヤを調べます。一発でうまく組み立てられることもあれば、都合よく乗り継ぐことができず、一から組み直すこともあります。今回の旅行について言えば、当初は、郡山発常陸大子行きの列車に乗車することから行程を組み始めましたが、どうも上手くいかず、発想を転換して、常陸大子発郡山行きの列車を利用することにしました。試行錯誤を繰り返しながら作り上げた最終的な行程は次のとおりです。

 豊橋駅から品川駅まで東海道新幹線に乗車し、品川駅で特急「ときわ」号に乗り換えます。「ときわ」号は東京駅にも停車するため、東京駅で乗り換えてもいいのですが、普段、品川駅を利用する機会が少ないですし、「ときわ」号には始発から乗車したいと思ったので、品川駅を利用することにしました。「ときわ」号の終点は勝田ですが、その1つ前の水戸駅で下車し、ここから水郡線に乗車します。「水郡線ふくしま号」の始発は常陸大子駅となるため、水戸駅から常陸大子駅までは普通列車に乗車します。常陸大子駅からは終点の郡山駅まで「水郡線ふくしま号」に乗車して、郡山駅から東京駅までは東北新幹線に、東京駅から豊橋駅までは東海道新幹線に乗車するというものです。こうした行程表を作成するのは、1月の鳴子温泉までの乗り鉄旅以来のことです。

 今回の旅行でも、いつものように旅の各所で写真撮影も楽しみました。その紹介を兼ねて、今回の旅の様子をお伝えしたいと思います。

 

 

豊橋駅から東海道新幹線に乗車

 旅の始まりは、いつものように豊橋駅です。僕が関東方面への乗り鉄旅に出かける際の定番となっている「ひかり」632号東京行きに乗車します。

 東海道新幹線と言えば、東京ディズニーシー開園25周年を記念したアニバーサリーイベント“スパークリング・ジュビリー”にあわせて、6月19日から、ジュビリーブルーに包まれた特別な新幹線「Sparkling Dreams Shinkansen」が運行されることが発表されました。東海道新幹線では、昨年、「Wonderful Dreams Shinkansen」が運行されたばかりですが、今回はこれに続くディズニー仕様第2弾となります。僕は「Wonderful Dreams Shinkansen」を2回ほど目撃しましたが、残念ながら乗車する機会がありませんでした。ディズニー好きの一人として、今回こそは是非とも乗車してみたいと思っています。

東海道新幹線のN700A:豊橋駅 2026/5/31

 豊橋駅の改札を通ってホームに向かうエスカレーターに乗っていると、「ひかり」632号の入線を知らせる案内放送が流れてきました。ホーム到着後、早速、写真撮影します。僕は「ひかり」632号に乗車する際、自由席を利用することが多いですが、今回はJR東海ツアーズの旅行商品を利用するため、指定席になります。予約段階では、贅沢をしてグリーン車にしようかとも考えましたが、最近の懐事情を考慮して普通車にしました。豊橋駅を定刻に発車した「ひかり」号は、浜松、静岡の順に停車していきます。静岡駅では、後続の「のぞみ」号に遅れがあり、その通過待ちのため「ひかり」632号も数分遅れて発車しましたが、新横浜には定刻に到着しました。素晴らしい回復運転です。もちろん品川駅にも遅れることなく到着しました。

 品川駅で下車するのは久しぶりです。改札に向かう通路を歩いていると、以前と少し雰囲気が変わったように思えたのですが、僕の気のせいでしょうか? 

 平日であれば、出張などビジネス利用も多いでしょうが、日曜日の朝ということでそれほど混雑していません。名古屋方面から東海道新幹線に乗車し、新宿や渋谷方面に向かう場合、品川駅での乗り換える方が多いと思いますが、常磐線で土浦・水戸方面に行かれる場合、皆さんは東京駅と品川駅のどちらで乗り換えられるのでしょうか?

 

品川駅から特急ときわに乗車

 品川駅では、「えきねっと」で購入した乗車券類を受け取るため、一旦、改札を出ます。「ときわ」号の発車まで時間があったので、改札を出たついでに駅舎を撮影しました。アクアパーク品川に行った際には高輪口を利用しましたが、港南口は初めてのような気がします。天気予報では晴れ☀️でしたが、今日は曇り☁️のようですね。

 さて、在来線の中央改札から再び入場します。「ときわ」号には水戸まで乗車しますが、その区間でsuicaを利用しようか、それとも紙のきっぷを購入しようか、ちょっと迷いました🤔 suicaを利用すると、JREポイントが貯まるというメリットがあります。しかし結局、いつものように券売機でマルス券を購入しました。ポイントよりも、きっぷ鉄としての趣味の方が勝ったという訳です。

 これから乗車する「ときわ」55号は、9番線から発車します。「ひたち」号と「ときわ」号はいわば兄弟のような特急で、使用される車両もE657系で共通化されています。また、列車番号については、「ひたち」は1号から、「ときわ」は51号から付番されており、基本的にそれぞれが交互に運転されています。僕が9番線ホームに到着すると、すでに列車が停車しており、しばらくすると客扱いが始まりました。

ときわ号で使用されているE657系:品川駅 2026/5/31

 E657系には、E653系のリメイク塗装が施された、グリーンレイク(緑色)塗装のK17編成、スカーレットブロッサム(赤色)塗装のK12編成、イエロージョンキル(黄色)塗装のK2編成、オレンジパーシモン(橙色)塗装のK3編成があり、さらに先月には、「タキシードボディのすごいヤツ」こと651系のオマージュカラーに塗装変更されたK1編成もあります。オレンジパーシモン編成には乗車したことがあり、できれば651系のオマージュカラー編成に乗ってみたいなと思っていましたが、結果は写真のとおり、通常編成でした。両先頭車両を撮影したところで、早速乗車します。

 客室内も撮影してみました。座席は一般的な特急型車両である2+2配置で、黒と濃灰色のうねり模様のモケット柄が特徴的です。各座席には、大きめの背面テーブルとモバイルコンセントも用意されており、機能性、快適性とも十分な車内空間となっています。僕は今回、車両最後部の窓側座席を予約しておきました。この座席であれば、気兼ねすることなくリクライニングすることができますからね。

 さて、「ときわ」55号は品川駅を定刻に発車しました。普段は、東海道新幹線や山手線の車内から見る風景を、在来線特急に乗車しながら眺めるのは、何だか不思議な感じがします。列車はすぐに東京駅に到着しました。品川発車時点では乗客はまばらでしたが、さすがは東京駅ですね、まとまった乗車がありました。東京駅の次は、上野に停車します。「ひたち」号と「ときわ」号はともに常磐線特急ですが、上野東京ラインが開業するまで、これら常磐線特急は上野発着でした。その名残からか、今でも「ひたち」号は上野駅を毎日00分に発車し、「ときわ」号は毎時30分に発車するダイヤが組まれています。

 上野駅を発車した「ときわ」号は、柏、土浦、石岡、友部と停車していきます。日中の「ひたち」号はこれらの駅をすべて通過するため、上野―水戸間を最速65分で結んでいますが、「ときわ」55号では77分となります。日曜日の朝の下り列車ということもあってか、思ったよりも乗降が少なかったです。どうでもいいことですが、僕の前の座席には東京駅から若い女性が1人で乗車されましたが、着席早々爆睡されてました。お姉さん、相当にお疲れのようでした。

 想定以上の横揺れにちょっと驚きながらも、「ときわ」号の乗車を満喫したところで、水戸駅に到着しました。列車は勝田行きですが、水戸駅で下車される方が多いようですね。ここからはいよいよ水郡線に乗車しますが、一旦、改札を出てみることにします。

 

水戸駅から水郡線の普通列車に乗車

 水戸駅での乗り換え時間を利用して、改札外でお土産物を購入した後、再び改札を通って水郡線が発着する1・2番線ホームに向かいます。茨城県の県庁所在地にある中心駅だけあって、多くの方が行き交っています。

 乗車するのは、11時15分発の普通列車の常陸大子行きです。水郡線は、水戸駅と郡山駅(正確には東北本線の安積永盛駅)までを結んでいますが、水戸発の場合、郡山まで全線通しで運行される列車は1日4本で、その他の列車は、常陸大子行き(うち2本は常陸大子発郡山行きに接続)や常陸大宮行きとなっています。また、途中の上菅谷から支線に入り、常陸太田まで運行される列車もあり、水戸発の運行本数は1時間あたり1~2本といったところです。今から乗車するのは常陸大子行きには、終点まで乗車することになります。

水郡線で使用されているキハE130系気動車:水戸駅 2026/5/31

 僕がホームに到着した時点では、水郡線の乗車を待つ方はまばらで、それほど多くない感じでしたが、発車時刻が近付くにつれて徐々に増えました。しばらく待っていると、2両編成のキハE130系が入線してきました。車内は4人掛けと2人掛けのボックスシートのほか、ドア付近にはロングシートがあります。2人掛けのボックスシートを狙っていましたが、確保できませんでしたので、ロングシートに着席しました。水戸駅から乗車された方は、全員が着席できる程度の乗車率です。

 ほどなくして、列車は水戸駅を出発しました。終点の常陸大子まで約80分の乗車となります。水郡線は初めての乗車となるため、どんな乗り鉄旅となるか、期待いっぱいです。最初はロングシートで車窓を眺めづらかったのですが、上菅谷駅でまとまった下車があり、運よく2人掛けのボックスシートに移ることができました。のどかな風景を眺めながら、のんびりとローカル線に揺られる時間は、僕にとって贅沢な時間の過ごし方です。キハE130系に乗車するのは、ひょっとしたら初めてかもしれませんが、なかなか乗り心地がいいです。少し車内でウトウトしていると、早くも常陸大子に到着しました。

 

常陸大子で昼食とスイーツタイム

 常陸大子にやってきました。初めての訪問を記念して駅舎をパシャリ📸 (下の写真は昼食を終えた後に撮影したものです。)

 東京よりも天気はよさそうですが、その分だけ暑いですね。ここからは、今日の乗り鉄旅のメインとなる「水郡線ふくしま号」に乗車しますが、まだ時間があるので、駅周辺で昼食をいただくことにします。今年1月の鳴子温泉旅での反省点を踏まえ、旅行前にしっかりと下調べをしておき、お店も決めておきました。

鶏料理 弥満喜でしゃも丼の昼食

 今日の昼食は、駅から徒歩5分ほどの場所にある、鳥料理の弥満喜さんというお店でいただくことにしました。常陸大子駅のある大子町は、「奥久慈しゃも」という鶏🐔が有名だそうで、しゃも料理を提供するお店のひとつが弥満喜さんです。

 昼時ということで、表の駐車場はほぼ満車でしたが、僕はすぐに奥の座敷に案内してもらえました。メニューを見ると、しゃも料理として、しゃもすき鍋、しゃも丼、しゃもの塩焼きや天ぷらなど、いろいろな料理がありましたが、僕は「奥久慈しゃも丼[極み]」をいただくことにしました。通常の「しゃも丼」と「しゃも丼[極み]」の違いがよく分かりませんが、[極み]であれば間違いないだろうということで、こちらを選びました。この丼には、サラダや香の物だけでなく、しゃもスープや手づくりこんにゃくもセットになっています。

 いつものように食レポはありませんが、スーパーで売られている鶏肉とは、肉の弾力というか、歯ごたえが全く違います。また、提供された丼の具材として、今日は希少な白レバーを使用しているそうです。僕は普段、レバー類があまり好きではありませんが、提供された白レバーにはクセがなく、非常に食べやすかったです。もちろんすべて美味しくいただきました🤗

B.B.D. ~Bright Base Daigo~でスイーツタイム

 食事を終えて駅前中央通りを常陸大子駅に向かって歩いていると、何やらお洒落な建物がありました。これは、大子町を訪れた観光客が休憩したり、町民の皆さんが集える場所として町が整備した交流拠点施設で、Bright Base Daigoの頭文字をとってB.B.Dと呼ばれているそうです。

 1階には、大子町の特産品であるりんごやお茶を使用した飲み物やソフトクリームなどを販売する小さなカフェがあり、2階の交流・休憩スペースや3階の多目的スペースでのイートインも可能とのことだったので、「水郡線ふくしま号」の発車時間までの間、ここでカフェタイムとすることにしました。

 いただくのは奥久慈茶のアフォガードです。思った以上にボリュームがありました。2階の休憩スペースを利用されている方は数人しかいらっしゃらず、ここでゆっくりと奥久慈茶とソフトクリームを味わうことができました。写真はうまくピントが合っていませんが、参考程度ということで紹介します。

 アフォガードをいただき、身体もひんやりしたところで、そろそろ常陸大子駅に戻ることにします。

 

常陸大子駅から快速「水郡線ふくしま号」に乗車

 常陸大子駅に到着しました。これから乗車する快速「水郡線ふくしま号」はすでに2番線に入線しており、早くも乗車されている方がいらっしゃいました。僕は写真撮影がしたかったので、まずは1番線ホームから撮影しました。

水郡線ふくしま号の運用に就くキハ110系気動車「おもいで車両」:2026/5/31

 まだ塗装変更されたばかりということもあり、外観は非常に艷やかです。クリーム色と赤色のツートンカラーで塗り分けられ、かつての国鉄急行色がうまく再現されていると思います。そう言えば以前、津山線を走る「ノスタルジー」車両に乗車したことを思い出しました。そちらは本家とも言うべきキハ47形でしたが、キハ110系の国鉄急行色も、負けず劣らずいい雰囲気を出しています。

 跨線橋を渡って2番線に移動し、より近距離から撮影しました。方向幕は「快速」ではなく「臨時」となっています。車両前面のJRマークもいいですね。

 常陸大子駅の駅名標を入れて撮影してみました。国鉄急行色というノスタルジー感あるカラーリングながらも、引き戸ではなくプラグドアなのはちょっとシュールな感じがします。ひと通り車両の写真撮影を済ませたところで乗車します。ちなみに列車は2両編成で、全席指定席となっています。直前に「えきねっと」で確認したところ、ほぼすべての座席が発売済みとなっていました。続いて車内も紹介したいと思います。

 外観は国鉄急行色に変更されていますが、車内設備には変更がないようで、2+2列配置のリクライニングシートが並んでいます。昨年6月には、釜石線を走る快速「はまゆり」の指定席車両を利用しましたが、その時に乗車したキハ110系と同じタイプの座席です。「おもいで車両」は普段、毎週金曜日に仙台地区で特急イブニングウェイとして使用されているということもあり、車内にはイブニングウェイのポスターが掲出されていました。

 さて、「水郡線ふくしま号」は常陸大子駅を発車しました。水郡線を走る定期列車はすべて各駅停車であるため、快速での運用は臨時列車ならではで、途中の停車駅は、矢祭山、磐城塙、磐城棚倉、磐城石川、安積永盛となっています。車内を見渡すと、乗車率は5〜6割といったところです。指定席券がほぼ発売済みであるにもかかわらず、実際の乗車率が6割程度という現象は、臨時快速列車によくある話しで、記念に指定席券だけを購入する人が一定数いることによるものです。同じ鉄道ファンとして、収集目的での指定席確保は本当に止めてもらいたいですね😡 ちなみに僕は1号車の窓側座席で、隣の通路側座席には別の方が乗車されていましたが、他に空席もあったことから、その方は途中で他の座席に移っていかれました。なお、僕は進行方向に向かって左側の座席でしたが、カーテンを閉めっぱなしにせざるを得ないほど日差しが強烈で、車窓を十分に楽しむことができなかった点が心残りです。

 列車は、途中の磐城棚倉駅に到着しました。この駅では対向列車との行き違いのため、数分の停車時間があります。皆さん、ホームに降りて写真撮影をされていましたので、僕もつられて撮影してみました。

 郡山方の先頭車両には、貫通幌が取り付けられていました。クリーム色と赤色の国鉄急行色には、貫通幌が似合う気がするのは僕だけでしょうか?

 常陸大子駅から乗車すること約1時間40分で、終点の郡山駅に到着しました。長過ぎず短過ぎず、ちょうどいい乗車時間だったと思います。いわゆる観光列車やイベント列車のように、途中停車駅でのおもてなしや特産品の販売などが行われるわけではありませんが、逆にローカル線の雰囲気をのんびりとした乗り鉄旅を楽しめたと思います。

 郡山駅到着後、ここまで乗車してきた「おもいで車両」は留置線へと移されます。回送されます。遠くから眺めていると、郡山駅にある広い留置線内をゆっくりと走行している光景を見ることができました。郡山駅は石油輸送用の大きなヤードがあるため構内が広いですね。石油輸送用のタキ1000形貨車の姿もあります。

 水郡線での乗り鉄旅を終え、ここからは東北新幹線に乗車して東京に戻ります。

 

郡山駅から東北新幹線に乗車

 郡山駅からは、16時6分発の「やまびこ」60号に乗車します。旅行計画段階では、せっかくの機会なので郡山駅での滞在時間を確保し、もう1本後の「やまびこ」号にしようかなと考えたりもしましたが、明日は仕事なので少しでも早く帰宅できるよう、「やまびこ」60号に決めました。

 車両はE5系の単独編成10両です。13番線で列車の到着を待っていると、8号車の乗車口付近にはグループ利用と思われる方が大勢いらっしゃいました。どこかの旅行帰りのようで、年配の方ばかりですが、かなり盛り上がっているようです。

 「やまびこ」60号が入線してきました。降車に続いて順に乗車するわけですが、年配グループの方が車内での荷物置き場の確保に手間取っているようで、後ろの並んでいる僕たちがスムーズに乗車できません。他の号車で乗降が終了しても、8号車だけはなかなか乗車が進まず、ちょっとイラッとしてしまいました。公共の場でのマナーとして、もう少し周囲の方への配慮をお願いしたいものです。

 「やまびこ」60号は郡山駅を発車しました。途中の停車駅は宇都宮、大宮、上野、そして終点の東京です。車内はいつものE5系で、グレイ系の落ち着いたモケット柄の座席が3+2列配置で並んでいます。東海道新幹線のN700系やN700Sで使用されている、鮮やかな青色のモケット柄の座席とは対照的ですね。僕は、東海道新幹線らしさを感じることができるN700系やN700Sの車内空間が好きですが、E5系も暖かみがあり落ち着きのある空間となっています。

 今回も2人掛けの窓側座席を利用しましたが、「水郡線ふくしま号」の車内と同様、日差しが強く、窓側座席の方にも配慮してブラインド閉めざるを得ませんでした。ということで、沿線の車窓を楽しむことはできず、その代わりに『トランヴェール』をゆっくり読ませていただきました。

やまびこ号の運用に就くE5系:東京駅 2026/5/31

 東京駅に到着しました。郡山駅では停車時間が短く、先頭車両を撮影することができませんでしたので、東京駅到着後にE5系を撮影しました。隣のホームにはE2系が停車しています。E2系は上越新幹線や北陸新幹線(長野新幹線)から引退しており、今や一部の「やまびこ」号と「なすの」号で運用されるのみです。東北新幹線からも引退することになれば、完全にその役目を終えることになります。乗車できる機会があるうちに、もう一度乗車しておきたいものです。

 

東京駅から東海道新幹線に乗車

 東京駅に到着し、ここからは東海道新幹線に乗車します。「やまびこ」60号を下車し、直後に乗車できる「こだま」号がありましたが、後続の「ひかり」号の方が豊橋駅に早く到着できるため、東京駅で70分ほど待ち合わせた上で、18時33分発の「ひかり」657号に乗車することにします。僕はつい最近まで、JR東海ツアーズの日帰り旅行商品では、「ひかり」657号を利用できないものと思っていましたが、予約時に確認したところ、復路の候補車両として表示されたのでちょっと驚きました。駅で70分もの時間をどう過ごそうかと考えていましたが、実際には、グランスタや東京一番街などでお土産物を購入したりしていると、あっという間に時間が過ぎてしまいました。

 ホーム上で待つことしばし、19番線に列車が入線してきました。車両はN700Aです。ホーム端から眺めると、16番線、17番線、18番線にも発車を待つ列車が停車しており、新幹線がズラリと並んでいます。その光景を写真に収めようとしましたが、僕のスマホでは、これ以上の広角での撮影はできませんでした。

ひかり号の運用に就くN700A:東京駅 2026/5/31

 折り返し運用の車内清掃が終了したところで、早速乗車します。「ひかり」657号は自由席が混雑することが多い列車ですが、今回は往路と同様に指定席を予約してあるため安心です。座席位置は、もちろん2人掛けの窓側座席です。乗車してしばらくすると、「ひかり」657号は東京駅を出発しました。僕は豊橋駅で下車しますが、それまでの間の停車駅は品川、新横浜、静岡のみです。

 ちょっとお腹が空いてきました。今日は新幹線の車内でお弁当をいただこうと、東京駅でお弁当🍱を買っておきました。駅での約70分の待ち時間を使って、どのお弁当にしようか、いろいろなお店を回りながら考えました。ちょうど手頃な持ち帰り寿司があったのですが、どうやら注文を受けてから作ってくださるようで、20〜30分くらいかかるとのことで、残念ながら諦めました。最終的に選んだのは、大丸東京店にある金子半之助さんの上天丼弁当です。

 エビや野菜、海苔の天ぷらなどが入った天丼です。実は最近、東京にある老舗の天ぷら屋さんの動画をyoutubeで見て以来、天丼が食べたいなと思っていたところだったので、ちょうどいい機会に東京の天ぷらをいただくことができました。いつかは有名なお店に直接伺ってみたいものですが、このお弁当でも十分に美味しかったです。ごちそうさまでした。

 「ひかり」657号は定刻で豊橋駅に到着しました。豊橋駅に停車する「ひかり」号は2時間に1本となっており、東京駅を17〜19時台に発車して豊橋に停車する唯一の「ひかり」号がこの657号です。そのため、豊橋駅利用者にとっては利便性が高く、豊橋駅で下車される方が非常に多い列車となっています。僕と同じような旅行帰りと思われる多くの方が、豊橋駅で下車されていました。これで今回の乗り鉄旅も全行程が終了となります。

 

乗車券類の紹介

 今回の乗り鉄で使用した乗車券類は、次の6枚です。久しぶりに多くのマルス券を使いました。

 豊橋→品川と東京→豊橋の東海道新幹線区間については、先に紹介したとおり、JR東海ツアーズの日帰り旅行商品を利用しました。JR東日本区間は、往路が品川から水戸まで、復路が水戸から郡山を経由して東京までとなり、このうち水戸→東京都区内の乗車券と郡山→東京の新幹線特急券に「JRE BANK優待割引券」を使用しました。ちなみに往路の品川→水戸では特急「ときわ」号に乗車しましたが、チケットレス特急券で購入したため、手元に紙のきっぷとしては残っていません。なぜチケットレス特急券で購入したかと言えば、それはチケットレスの方が安かったからです。どうせチケットレスで乗車するのであれば、在来線チケットレス特急券(トク割)により35%OFFで購入したいところですが、発売日当日に購入しそびれてしまい、気付いた時にはすでに売り切れていました😭 トク割の発売枚数がどのように設定されているのか分かりませんが、相当少ないだろうと推測されます。

 今回の乗り鉄旅で使用した乗車券類のねだんを、正規の運賃・料金と比較してみたのが次の表です。

 合計金額では、確かに正規の運賃・料金よりも安くなっていますが、4割引となる「JRE BANK優待割引券」を利用した割には、あまり安価に抑えることができませんでした。やはり東海道新幹線区間の代金が大きいですね。

 さて、明日からは6月となります。雨☂が多くジメジメした季節となりますが、適度に気分転換を図りながら乗り越えていきたいですね。ちなみに現時点で次の乗り鉄旅の予定はありませんが、そろそろ計画していきたいと思っています。

大井川鐵道でSL・EL乗り鉄旅【静岡旅】

 最近、鉄道関係で少しばかり話題になった出来事がありました。大井川鐡道の井川線(南アルプスあぷとライン)について、今年6月から観光に特化した路線へと転換し、実質的な「値上げ」を行うというもので、大井川鐵道の社長が自身のブログで発表したものです。井川線は、日本で唯一のアプト式鉄道として知られており、また、途中にある奥大井湖上駅は、周囲を山々に囲まれた湖の中にある島に浮かんでいるかのような光景が評判となり、鉄道ファン以外の方からも人気を集めています。そんな井川線について、運行形態を観光向けに特化し、乗車料金を大幅に見直して、高収益化を図ろうというもので、具体的には、現行の運賃(井川線全区間を乗車した場合:片道1,340円)に企画料金2,160円を上乗せし、1回の乗車を3,500円にして旅行商品として販売するというものです。

 もともと大井川鐡道は、鉄道事業における通勤・通学定期券による収入は限定的で、大井川本線での蒸気機関車の運行などによる観光利用が主体となっています。井川線についても「過去15年間にわたって定期利用者がいない状態」(社長のブログより)という言葉が表すとおり、もはや生活利用としての機能は果たしていないのが実情のようです。しかし井川線には、前述のような観光資源があります。そうであれば、会社としてこれらを最大限に活用し、増収・増益を目指すことは至極当然なことだと思います。特に大井川鐡道では、2022年の台風15号によって大井川本線で土砂災害が発生し、その復旧工事に多額の費用が必要になることから、より一層の収入の確保に向けて取り組まなければならないという状況も理解できます。そして、乗り鉄である僕から見て、1回の乗車につき3,500円という金額は、近年の観光列車の単価から見ても相応なものであると思います。そういった点から、社長の考える「観光列車化」は、決して非現実的なものではないと考えますが、問題は実施時期です。4月後半に公表し、今年6月から実施するというのは、やはり無理があると思います。井川線が大井川鐵道の路線である以上、自社の判断で転換の判断を行うべきものであることは十分に理解しますが、井川線のあり方を根本から見直そうとする以上、やはり沿線自治体や地元住民の方への丁寧な説明が必要でしょう。

 結局、今年6月からの「観光列車化」については延期されることとなりましたが、改めてスケジュールを検討した上で近日中に発表されるようですので、その内容に注目したいと思います。鉄道ファンの一人としては、大井川鐵道のこれまでにない取組が、慢性的な赤字に苦しんでいる日本各地の中小鉄道会社にとって、黒字化への期待が持てるような施策となることを期待するばかりです。

 そんな大井川鐡道ですが、僕が直近で乗り鉄旅を楽しんだのは、2018年8月なので、約8年も前のことになります。当時は、C11形蒸気機関車や、機関車トーマスが牽引する旧型客車に乗車した訳ですが、トーマス号はその後も運転を続けており、“DAY OUT WITH THOMAS”は大井川鐡道を代表する一大イベントに成長しています。

len-railway.hatenablog.jp

 また、大井川鐡道と言えば、かつてのブルートレイン風の列車を復活させようと、電気機関車をブルートレイン牽引機のようなカラーリングに変更し、さらに旧国鉄の12系客車を使用したEL急行の運行を開始したことも話題となりました。西武鉄道から譲渡された大井川鐵道のE31形電気機関車は、かつてのEF65型のように塗色され、さらに国鉄時代に活躍したブルートレインのヘッドマークを掲げて運行されるという気合の入れようです。そこで今回は、蒸気機関車だけでなく、こうしたEL急行にも乗車してみようと思い立ち、久しぶりに大井川鐡道に乗車する乗り鉄旅に出かけることにしました。

 いつものように、今回の乗り鉄旅(スイーツタイムもあり)の様子をお伝えしますので、よかったらどうぞ、お付き合いください。

 

 

豊橋駅から東海道本線に乗車

 前回の琵琶湖・彦根旅と同様、今回もすべて在来線での移動となります。旅の出発駅は豊橋駅です。在来線の改札口横にあったJR全線きっぷうりばは廃止され、代わりに指定席券売機が設置されています。見ると、思った以上の行列になっていたので、新幹線側の指定席券売機できっぷを購入しました。

 出発前にあらかじめ時刻表で確認し、8時5分発の浜松行きに乗車する予定でしたが、7時47分発の列車に乗車できそうです。とりあえず8番線に向かいます。

 8番線につながる階段を降りると、ちょうど浜松方から列車が入線してくるタイミングでした。車両は373系の6両編成です。この先、特に急ぐわけではありませんが、特急型車両に乗車できるということで、予定よりも1本早い列車に乗車することにしました。静岡地区ということでロングシートを覚悟していましたが、これに乗車すれば浜松までリクライニングシートで快適に移動できます。今日は幸先がいいですね😄 ちなみに僕が373系に乗車するのは、昨年10月に快速「富士山御殿場SW(さわやかウォーキング)」に乗車して以来です。

普通列車の運用に就く373系:豊橋駅 2026/5/16

 僕は浜松方の先頭車両である6号車に乗車しました。車内は窓側座席から徐々に埋まっていきましたが、豊橋発車時点でも、まだいくつか空席がありました。

 豊橋を発車した普通列車は、二川、新所原の順に各駅に停車していきますが、途中駅でもそれほど混雑することなく、約40分で終点の浜松に到着しました。予定よりも1本早い列車で浜松まで来たので、ここから先も予定より1本早い列車に乗車することができます。向かい側のホームには、普通列車の静岡行きが停車しており、これに乗車しました。車両は313系です。金谷までの座席を確保したいという気持ちが先行し、浜松駅で写真を撮影する心の余裕がありませんでした。ちなみに今回は、運よく転換クロスシート車に当たりました。これで往路は全区間でロングシートを回避することができました。

 静岡行きの普通列車は、浜松を発車した後、天竜川、豊田町、磐田の順に停車していきます。そして浜松から乗車すること約40分、大井川鐡道への乗換駅である金谷駅に到着しました。浜松駅では撮影していなかった313系をパシャリ📸

東海道本線などで使用されている313系:金谷駅 2026/5/16

 最近の乗り鉄旅はいつも天気に恵まれていますが、今日も気持ちがいい快晴☀️です。晴れはありがたいですが、気温が上がりすぎるのは勘弁してほしいものです🤒

 

金谷駅から大井川鐡道に乗車して新金谷へ

 改札を出ました。駅前には、僕と同じように、これから大井川鐵道に乗車されるであろう方も何人かいらっしゃいます。鉄ヲタ同士の感覚で分かります。ちなみにJRの金谷駅の駅舎はこんな感じです。

 JRの駅舎を正面に見て左側に目を移すと、大井川鐡道の金谷駅があります。実はわざわざ改札を出なくても、JR線から大井川鐡道線への乗り換え改札があるのですが、これから乗車する大井川鐡道の発車時刻まで時間に余裕があったので、あえて改札を出てみました。

 こちらが大井川鐡道金谷駅です。駅名の表示がなかったら、遠目には、どこかの会社の事務所だと勘違いしてしまいそうです。入口の扉を開けて中に入ると、時代を感じさせる雰囲気です。シャッターが閉められている箇所には、売店があったような記憶があるのですが、営業していませんでした。もちろん自動改札機などありません。乗車券やSL急行券を販売する有人の窓口がありますが、僕が駅舎に入った際には、カーテンが閉められていました(数分後に窓口業務が始まりました)。一応、自動券売機はあるので、ここで乗車券を購入することができるようになっています。

 ちなみに僕は今回、往路の新金谷→川根温泉笹間渡間でパーシー号に、往路の川根温泉笹間渡→新金谷間でEL急行かわかぜ号に乗車しますが、いずれもEX旅先予約(つまり旅行商品)で申し込んでおり、ここ金谷駅で乗車券を別途購入する必要はありません。そのため、改札口でEX旅先予約の画面を見せて、ホームに移動します。ちなみに往路でパーシー号に乗車するのは新金谷駅ですが、EX旅先予約の旅行商品には、金谷→新金谷間の乗車券も含まれています。

EL急行を牽引するE10形電気機関車:金谷駅 2026/5/16

 新金谷までは、金谷駅を10時ちょうどに発車する列車に乗車します。列車はELすまた1号で、本来であればEL急行料金が必要となりますが、金谷-新金谷間でのみ利用する場合には、運賃のみで利用することができます。大井川鐡道のEL急行は、日によって牽引する電気機関車が異なりますが、今日は、(金谷方)←E10形+12系客車+E31形→(川根温泉笹間渡方)となっていました。金谷駅のホーム有効長の関係からE31形を前面から見ることができないため、E10形を中心に写真撮影しました。大井川鐡道が1949年に導入した電気機関車で、すでに75年以上が経過しています。人間で言えば、後期高齢者に当たる年齢ですが、今でも第一線で活躍している姿には感動すら覚えてしまいます。

大井川鐵道の12系客車:金谷駅 2026/5/16

 撮影を終えたところで、客車に乗車します。4両編成のうち、金谷駅で乗車できるのは2号車のみです。1号車から3号車は通常のボックス座席車両で、4号車は車内で食事を楽しむことができる食堂車「Train Dining オハシ」です。この便では食堂車としての営業を行っておらず、乗車できるのは1号車から3号車になります。僕のようにEL急行券を所持せず乗車する場合(フリーきっぷで乗車する場合も同様)には、1号車の空いている座席を利用することになります。空席がなければ立ち席となりますが、今日はそれほど混雑していないようで、EL急行券を持たない方でも、一人でひとつのボックス座席を利用することができました。

 EL急行は、川根温泉笹間渡駅を目指して発車しました。次の停車駅は新金谷なので、乗車時間は5分くらいです。さきほど金谷駅では、E31形を前面から撮影することができませんでしたので、新金谷駅停車中に撮影しました。

EL急行を牽引するE31形電気機関車:金谷駅 2026/5/16

 今日のヘッドマークは「あさかぜ」です。もちろん寝台客車ではありませんが、ブルートレインのような雰囲気が感じられます(と言っても昼間ですが…)。かつては、電気機関車やディーゼル機関車に牽引されるブルートレインが1日何本も運行されており、東京駅や上野駅ではこうした風景が日常的だったわけですが、現在では本当に貴重なものとなってしまいました。

 

新金谷駅からパーシー号に乗車

 さて、ここまでEL急行の12系客車に乗車してきましたが、ここからいよいよパーシー号に乗車します。機関車トーマスの主人公であるトーマスは車体番号1番の水色の蒸気機関車ですが、その親友であるパーシーは車体番号6番の黄緑色の蒸気機関車で、主に郵便配達で活躍しています。僕が新金谷駅に到着した際、パーシーはまだ奥の車庫で待機していましたが、発車時刻が近付くと、客車を引き連れて1番線に入線してきました。初めてトーマス号を見た時にも感じましたが、パーシー号も再現度が非常に高く、映像の世界から飛び出してきたかのような感じがします。

大井川鐵道を走るパーシー号:新金谷駅 2026/5/16

 次に客車を見ていきます。先ほどまで乗車した12系客車とは異なり、パーシー号はいわゆる旧型客車です。大井川鐡道には、SLの旅にピッタリな旧型客車がいくつかあり、いまでも現役で活躍しています。旧型客車と言えば、茶色(ぶどう色)の外観が特徴的ですが、トーマス号やパーシー号が牽引する客車は、基本的にオレンジ色に塗色変更されたものが使用されています。今日のパーシー号もほどんどがオレンジ色の旧型客車で、最後尾の1号車のみ、茶色(ぶどう色)の車体でした。

 この写真だけ見ると、もう確実に昭和の世界ですよね。パーシーと旧型客車の外観を撮影したところで、客車に乗車します。車内を見渡すと、ここも昭和レトロ感が溢れています。

 1号車の車内です。ボックスシートには、トーマスとジェームスが描かれたカバーが掛けられています。床面から壁面まで木製で、ニスが塗られた艶のある木目が美しいですね。

 こちらは2号車です。僕が予約した座席はこの2号車になります。1号車ほど年期を感じさせるものではありませんが、それでも最近の鉄道車両からみれば、立派な旧型客車です。シートカバーに描かれているのは、トーマスとパーシーです。ちなみに1号車を除く他の号車には、座席設備に違いはないようです。なお、2号車にはボックス座席が20区画ありますが、実際に乗客が利用しているのは6区画程度です。一部に子どもを連れた家族利用の方も見えましたが、僕と同じように一人利用もおり、土曜日の運行とは思えないほど空席が多く、ちょっと意外でした。

 定刻になり、パーシー号は川根温泉笹間渡に向けて出発しました。乗車時間は約40分です。乗車時には客車の窓は開けられており、開放感があります。自分で閉めることもできますが、僕は開けたまま乗車を楽しむことにしました。

 車窓からは、並走する大井川を眺めることができる区間があります。僕は進行方向に対して左側の座席でしたが、川根温泉笹間渡行きの列車であれば、進行方向右側の座席の方が景色を眺めるのに適していると思います。そして、沿線の景色もさることながら、走行中に外からの風を感じられるのがとても心地よいです。また、窓からは、風と一緒にかすかな煙と石炭のにおいが車内に入ってきて、蒸気機関車に牽引されていることが実感できます。ただし、トンネル走行時に窓を開けっ放しにすると煤だらけになってしまうため、その都度、開閉するようにしました。

 パーシー号は途中の家山駅に停車した後、大井川鐵道大井川本線で最も有名な大井川第一橋梁を渡ります。川根温泉の露天風呂に入浴中の方々が、皆さん、パーシー号に向けて手を振ってくれます。橋梁を渡り終えたところで、終点の川根温泉笹間渡駅に到着しました。

 僕はこれまで、何度か大井川鐵道を利用したことがありますが、川根温泉笹間渡駅で下車するのは初めてです。記念に駅舎をパシャリ📸 大井川鐵道は、車両だけでなく、駅舎も昭和の雰囲気が漂っています。

 ちなみにここまで乗車してきたパーシー号ですが、最後部の1号車の後ろに電気機関車が補機として連結されています。こちらは、塗装変更されていない現色のE31形でした。

 さて、次に乗車するEL急行かわかぜ2号は13時3分発なので、ここで1時間45分過ごすことになります。駅から徒歩圏内に、川根温泉 ふれあいの泉という施設があるので、ここで昼食と入浴を楽しむことにしました。駅から施設までは線路沿いを歩きますが、道中に茶畑🌿が広がっており、静岡らしさを感じました。ちなみに静岡県はお茶の生産で有名ですが、生産量全国一位は静岡ではなく、鹿児島なんだそうです。

 山の木々やお茶の葉の緑が一面に広がっており、春から初夏にかけての清々しさが感じられます。都会には都会の良さがありますが、山間部にもその場所でしか味わえない魅力がありますよね。

 

川根温泉 ふれあいの泉で昼食と入浴

 駅から線路沿いに5分くらい歩いたところで、川根温泉 ふれあいの泉に到着しました。駐車場には多くの車が停車しており、車で訪れる方が多いようです。ちなみにこの施設は、道の駅にもなっています。

 建物正面から入り、靴を脱いで靴箱にしまいます。入口正面には、お土産物や地域の特産品を取り扱うスペースがあり、通路を左に進むと無料休憩所を兼ねた食事処と温泉施設があります。

 すぐに温泉に入るよりも、食後にゆっくりと浸かりたいと思い、少し早めですが、先に昼食をいただくことにしました。

 券売機で食券を購入するシステムで、僕は「TEA豚ロースステーキ定食」を選びました。なぜこれを選んだのかと言うと、“TEA豚”というのがどんなものか気になったからです。調べてみたところ、お茶を飲んで育てられた静岡市のブランド豚だということで、肉🥩の赤みのきめが細かく、脂身があっさりしているのが特徴なんだそうです。注文して待つこと数分、提供されたロースステーキ定食がこちらになります。

 ステーキらしく鉄板にのせられており、ジュージューと音を立てています。もちろん焼きたてのアツアツで、ステーキに付けられたソースのいい香りも食欲をそそります。いつものように食レポはありませんが、美味しくいただきました。量も僕にはちょうどよかったです。

 食事を終えたら、次はいよいよ温泉♨️です。先ほどパーシー号で大井川第一橋梁を渡る際に手を振ってくれた方々が入浴されていたのが、この温泉になります。脱衣場や浴室内はスマホ使用禁止ですので、男湯の入口にある暖簾だけ紹介します。男湯には数種類の浴槽があり、そのすべてが源泉掛け流しなんだそうです。せっかくなので、僕はできるだけ多くの浴槽に浸かってみました。お湯は透明であまり匂いは感じませんが、ナトリウムー塩化物泉ということで、湯が口に入るとかなりしょっぱいです。湯あたりしないよう、また、熱中症にも気をつけながら、ゆったりと入浴を楽しみました。

 

川根温泉笹間渡駅から「EL急行かわかぜ」に乗車

 入浴を終え、お土産として新茶やお菓子を購入したところで、川根温泉笹間渡駅に戻ることにします。線路沿いの道を戻ると、ちょうど大井川第一橋梁を渡ってEL急行かわかぜ1号がやって来ました。

 川根温泉笹間渡駅は、ホームの有効長の関係から、客車4両は何とかホームに収まるものの、先頭と最後尾の電気機関車はホームから外れてしまいます。編成は、朝方に乗車したEL急行すまた1号と同じで、(金谷方)←E10形+12系客車4両+E31形→(川根温泉笹間渡方)です。

新金谷方の電気機関車E10形:川根温泉笹間渡駅 2026/5/16

川根温泉笹間渡方の電気機関車E31形と12系客車:川根温泉笹間渡駅 2026/5/16

 僕が予約したのは1号車で、早速乗車します。往路のパーシー号もそうでしたが、復路のEL急行かわかぜ号も空席が非常に多いです。中には、この場で車掌さんから急行券を購入して乗車されている方もいらっしゃいましたが、川根温泉笹間渡駅発車時の1号車の乗客は、僕を含めて8人(うち5人は当日券で乗客された模様)だけでした。ちなみに急行料金は、座席指定込みで1,500円です。乗車時間を考えると、決して安いものではありません。

 12系客車の車内はこんな感じです。旧型客車と異なり、冷房装置も完備されています。客車の窓は閉められていましたが、自身の操作で上半分のガラス窓を引き下ろすこともできます。僕は風を感じながら乗り鉄旅を楽しみたいと思ったので、窓を開けておくことにしました。

 EL急行かわかぜ2号の発車予定時刻は13時3分ですが、時間を過ぎても一向に発車しません。窓から顔を出して後方を見ると、E31形付近で係員の方が何やら慌ただしく作業をしています。その後、車内放送があり、車両点検のため発車を見合わせているとのことでした。15分くらい経過しても発車せず、運転見合わせが続いたため、「まさかの運休か?」と心配になりましたが、ちょうど30分経過したところで運転再開の車内放送があり、予定よりも35分遅れで出発しました。とりあえず発車してくれてひと安心です。

 発車は遅れたものの、EL急行かわかぜ2号は快調に大井川本線を進みます。パーシー号は、大井川とは反対側の座席を利用しましたが、復路は大井川側の座席となり、車窓をゆったりと眺めながら客車旅を味わうことができました。そしてEL急行は、途中の合格駅に停車しました。途中停車駅は家山のみのはずですが、今日は遅延の影響により、ここ合格駅で列車の行き違いを行うようです。

 対向列車を待っていると、現れたのはパーシー号でした。午前中に乗車したばかりですが、12系客車の中から通過するパーシー号の編成を見ることができたのも、車両点検による遅延のおかげといったところでしょうか。

 EL急行かわかぜ2号は、終点の新金谷駅に到着しました。最後尾に連結されたE31形電気機関車をもう一度間近で見ようと思ったところ、4号車の後ろにいるはずのE31形の姿がありません。どうやらE31形に何らかの不具合があったようで、今日は川根温泉笹間渡から新金谷までE10形が単独で客車を牽引してきたようです。そのため、今日はこの後に発車予定だったEL急行奥大井号は運休となったようです。これから乗車する予定だった方には気の毒ですが、仕方ないですね。

 僕は金谷駅に戻るため、当初の予定どおり、新金谷から金谷行きの普通列車に乗車します。大井川鐵道は、蒸気機関車やEL急行の運行で知られていますが、かつて近鉄や南海など全国の私鉄で活躍し引退した車両が、今でも現役で活躍していることでも有名です。僕が乗車したのは上の写真にある電車で、元は東急で使用されていた車両です。青森県の十和田観光電鉄に譲渡された後、路線廃止に伴い大井川鐵道にやってきたそうです。金谷までは1駅で、乗車時間は4分ほどで到着しました。

 

石畳茶屋 縁-en-でスイーツタイム

 金谷駅に戻ってきました。直ぐに東海道本線に乗り換えて豊橋まで戻ってもいいのですが、最近の乗り鉄旅では、スイーツタイム⏱️が恒例となっています。おやつにはちょうどいい時間ということもあり、今日はここ金谷でスイーツタイムにすることにしました。ちょっと探してみると、石畳茶屋 縁-en-という和風カフェが目にとまり、駅から徒歩圏内のようなので、ここに行ってみることにしました。金谷駅から坂を上りながら歩くこと約10分で、お店に到着しました。

 緑に囲まれたお店で、なかなか趣きがあります。店内には靴を脱いで入店する仕組みになっており、古民家のような内装です。待ち時間はなく、すぐにカウンター席に案内されました。

 せっかくなので、静岡らしいお茶を使ったスイーツがいいなと思い、お茶の羊羹フォンデュというものを注文しました。これは、とろとろに溶けたお茶羊羹に、お団子や一口サイズのカステラをディップしていただく、体験型のスイーツなんだそうです。しばらく待っていると、注文したセットが提供されました。

 お団子🍡2本とカステラ2切があり、これをお茶羊羹に絡めていただくものです。さらに急須形をした最中の皮もあるので、ディップして余った羊羹で最中を作ることもできます。お口直しの干し芋🍠とおかき🍘もいいですね。お茶羊羹はしっかりとお茶の風味が感じられ、いい香りが口いっぱいに広がります。もちろんすべて美味しくいただきました😄

 

金谷駅から東海道本線に乗車

 大井川鐵道のパーシー号とEL急行を満喫し、美味しいスイーツもいただいたところで、帰路に着くことにします。往路と同じように、金谷から豊橋まで東海道本線に乗車します。石畳茶屋 縁-en-から歩いて金谷駅に戻って来ると、15時23分発の浜松行きに間に合いそうなので、これに乗車することにしました。

 地下道をくぐって3番線に移動し、列車の到着を待ちます。しばらくすると313系が到着しました。

 昼間の時間帯なので、そんなに混雑せず着席できるかもしれないと高をくくっていましたが、実際には列車のドアが開くと、通勤ラッシュ時のような混雑ぶりです。それでも乗車しないという選択肢はないので、何とか車内に入り、ドアにへばり付くような姿勢で移動することになりました😭 何事かと思って調べたところ、今日と明日の2日間、エコパスタジアムでback numberのコンサートがあり、会場の最寄り駅である愛野駅まで東海道本線を利用する方が集中したことによるものだと分かりました。僕の下調べが十分でなかった点は反省材料ですが、イベントによりあらかじめ混雑が予想できるならば、いくらなんでも4両編成では無理があると思いました。

 そして乗客のほとんどは愛野駅で下車し、これまでの混雑が嘘だったかのように車内はガラガラになりました。ロングシート車両でしたが、もちろん余裕で着席できました。愛野までの区間で乗降に時間を要したことから、列車は数分の遅れで運転されており、終点の浜松にも若干の遅れで到着しました。ここで向かいのホームに待機している豊橋行きに乗り換えます。

 浜松から乗車したのは315系です。今日は、往路で373系と転換クロスシートの313系に乗車し、復路ではロングシートの313系と315系に乗車することになりました。豊橋↔金谷間の移動で、いくつかの異なるタイプの車両に乗車でき、乗り鉄的にはよかったです。また、浜松駅では315系を撮影する余裕がありませんでしたので、豊橋駅到着後に撮影しました。

JR東海の最新の通勤形車両である315系:豊橋駅 2026/5/16

 これで今回の乗り鉄旅は終了です。お隣である静岡県での乗り鉄旅は、1月の熱海旅行以来の約4か月ぶりで、久しぶりに大井川鐵道に乗車し、温泉とスイーツを楽しめる充実した乗り鉄旅となりました。

 

乗車券類の紹介

 最後に、今回の乗り鉄旅で使用した乗車券類の紹介です。と言っても、紙の乗車券は1枚しかありません。

 豊橋↔金谷間の往復運賃は3,040円です。JR東海の企画乗車券である休日乗り放題きっぷであれば、2,780円で往復することができるため、今回は普通乗車券ではなく、休日乗り放題きっぷを利用しました。ただし、休日乗り放題きっぷは在来線での利用に限定されるため、豊橋↔金谷間を往復する場合でも、豊橋―掛川などで東海道新幹線を利用することはできない点に注意する必要があります。

 次に大井川鐵道のパーシー号とEL急行かわかぜ号ですが、EX旅先予約はチケットレスでの乗車となっており、紙の乗車票に引き換える必要はなく、また、引き換えることもできません。そのため大井川鐵道分については、紙の乗車券類が1枚も手元に残っていません。きっぷ鉄的にはちょっとさみしい気分になりますが、こういうシステムを利用する以上、仕方ありません。

 さて、次回ですが、「JRE BANK優待割引券」を利用したJR東日本管内での乗り鉄旅に出かける予定です。その際は、旅行の様子を皆さんにも紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。