レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

アラウンド九州乗り鉄旅(3)

 前回の記事からの続きです。

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はやとの風で使用されているキハ147形・47形:大隅横川駅 2017/11/4

 続くD&S列車乗り継ぎ旅の第5弾は吉松からの出発で、キハ147形・47形8000番台気動車による特急「はやとの風」に乗車しました。第3弾「かわせみやませみ」と第4弾「いさぶろう・しんぺい」に続く気動車となりますが、「はやとの風」はロイヤルブラック一色の外観で、蒸気機関車のような力強い印象の車両です。車体中央部には、床面から屋根にまで達する大きな窓の展望スペースが設けられており、いさぶろう号と同様に、沿線のダイナミックな車窓を堪能できます。

 ちなみに途中の停車駅である嘉例川は、小さな無人駅ながら『百年の旅物語かれい川』という駅弁が有名だと言うことで、今回の乗り鉄旅での楽しみの一つでした。かなり人気の駅弁のようで、場合によっては売り切れてしまうこともあるようです。インターネットで調べたところ、事前に駅弁引換券を購入して車内で引き換えることが案内されていましたが、実際には車内のワゴン販売で購入することができました。僕も車内でいただきましたが、素朴ながら味わい深く、とてもおいしいお弁当でした。

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 指ノミ券で発券されたものです。「はやとの風」は、1号車と2号車で車内の色調が若干異なっており、1号車は白木をメインに使って車内も明るい雰囲気となっているのに対し、2号車は深い色調の木素材が使われて全体的にシックな雰囲気が漂っています。第一印象から1号車に乗車してみたかったのですが、今回は2号車となりました。まあ、乗ってしまえば違いが気になるようなことはありません。

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 「はやとの風」にも記念乗車証がありました。中央に列車名がズバリと書かれたスタンプです。ちょっとしたイラストでもあると、味わいのあるスタンプになると思うんですけどね。

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 「はやとの風」を鹿児島中央で下車し、その足で新幹線ホームに移動します。折角なので改札を出て買い物の一つでもしたいところですが、ギリギリまで切り詰めた行程で旅行しているため、鹿児島中央での時間的余裕はありません。そそくさと「さくら406号」に乗車して熊本に向かいます。

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A列車で行こうで使用されているキハ185系:三角駅 2017/11/4

 熊本からは、D&S列車乗り継ぎ旅の最後を飾る第6弾として、キハ185気動車による特急「A列車で行こう」に乗車します。「かわせみやませみ」「いさぶろう・しんぺい」「はやとの風」と元通勤形や元近郊形を改造した車両に乗車してきたため、キハ185系を見ると、やはり特急形車両の風貌のようなものを感じてしまいました。車両の外観は、「九州横断特急「ゆふ」として運用されているキハ185系とは対照的で、ゴールドとブラックのツートンカラーがシックな上品さを醸しています。

 1号車には「A-Train BAR」と名付けられたバーコーナーがあり、ステンドグラスがとても素敵で、大人の雰囲気が漂っています。実際、カクテルなどのアルコール類も提供されており、かなり本格的な設備となっていました。ちなみに僕は、ジュースしか飲んでいません。

 「A列車で行こう」というユニークなネーミングですが、その由来は大人 (Adult) や天草 (Amakusa) の頭文字から取られたということで、シミュレーションゲームの「A列車で行こう」とは直接関係ないようです。今回は、熊本-三角間を往復とも利用してみました。

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 三角線は「肥薩線のんびりきっぷ」の範囲外のため、普通乗車券と特急券を別途購入しました。特に座席位置にこだわりはなかったので、適当に窓側を指定して購入したものです。後から気が付いたのですが、「肥薩線のんびりきっぷ」があれば、フリー区間に含まれる熊本-宇土間は、別途、乗車券を購入する必要はなかったのかも知れません。

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 「A列車で行こう」の記念乗車証です。今回の乗り鉄旅では、6枚の記念乗車証をいただくことができました。1回の旅行でいただいた記念乗車証の枚数としては、おそらくトップだと思います。

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つばめで使用されている800系新幹線:熊本駅 2017/11/4

 D&S列車乗り継ぎ旅の番外編となりますが、「A列車で行こう」を往復乗車した後、旅行商品のかえり分で、熊本から博多まで九州新幹線の800系「つばめ」に乗車しました。

 新幹線らしい外観でありながら、丸みを帯びた可愛らしい感じで、先頭車部分は「白いソニック」などでお馴染みの885系車両に似ており、兄弟車のようにも見えます。JR九州の車両ということで、デザイン性に優れているのはもちろんのこと、シートはすべて2+2で、東海道新幹線N700系東北新幹線E5系グリーン車に相当するような座席配置となっています。

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 西陣織風の座席や金箔の壁、い草の縄のれんなど、定期列車の新幹線とは思えない豪華で和モダンな内装で、ビジネスライクな印象はありません。新幹線を単なる移動手段と捉えるのではなく、おもてなしの心というか、乗客を温かく迎える心のようなものを感じました。シートも全6種類ということで、次の機会には別の座席も利用してみたいです。 

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 3回に分けて紹介した「アラウンド九州乗り鉄旅」ですが、すべて予定どおりの行程で乗り継ぐことができ、大満足の乗り鉄旅となりました。普段は日帰り旅が多いですが、1泊することで現地を朝7時台に出発する列車にも乗車することができることから、当然、行動範囲も広がります。特に今回利用した「シングルルームプラン熊本」は、名古屋-小倉・博多間の往復分の新幹線と、熊本→博多の片道分の新幹線、それにホテルの宿泊がすべて込みで35,600円で、利用価値の高い旅行商品だと思います。

 一方、今回の乗り鉄旅は、D&S列車への乗車を中心に組み立てたため、「ソニック」「かもめ」などの定期列車に全く乗車していません。また、「海幸山幸」「指宿のたまて箱」など、まだ乗車していない観光列車も残っています。また、九州の乗り鉄旅に行かなくてはなりません。