レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

和歌山に行くならJR?それとも南海?

 今季の青春18きっぷも最後の1回目を残すのみとなりました。思い返すと今季の乗り鉄旅はこれまで関東方面ばかりとなっていたので、1回くらいは関西方面にも行っておこうと思い、今回は和歌山を目指すことにしました。和歌山に行くには、名古屋から関西本線紀勢本線を利用するルートもありますが、今回は素直に東海道本線で大阪まで移動し、そこから南下することにしました。

 大阪から和歌山までを鉄道で移動する場合、一般的には次のルートが考えられます。

JRを利用する場合
 新大阪駅から阪和線直通の特急「くろしお」を利用して和歌山駅まで行く。
 運賃1,240円+指定席特急料金1,490円=2,730円(通常期)
 ※ただし「e5489」を利用したチケットレス特急券は1,290円で合計2,530円

南海を利用する場合
 南海難波から南海本線の特急「サザン」を利用して和歌山市駅まで行く。
 運賃920円+座席指定料金510円=1,430円

 単純に比較すれば、JRは南海のほぼ倍であり、チケットレス特急券を利用した場合でも、圧倒的に南海の方が安くなります。今回は、運賃や料金だけの比較だけでは分からない違いもあるのではないかと思い、往路はJR、復路は南海を利用して往復乗り鉄旅を行うこととしました。

◆往路(JR)

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くろしお号で使用されている287系:新大阪駅 2019/9/1

 青春18きっぷを使って新大阪駅までやってきました。ちなみに名古屋方面から大阪まで在来線を利用する場合、必ず米原で乗り換えることになりますが、青春18きっぷシーズンになると、米原駅には多くの乗り換え客が集中し、座席確保の争奪戦が繰り広げられます。こうした光景は、乗り鉄の僕から見ても決して気分のいいものではありません。鉄道ファンはマナーが悪い連中だと思われてしまうことがないよう、節度を持って行動してもらいたいものです。

 話しがそれましたが、新大阪駅から乗車するのは287系の特急「くろしお」です。以前、オーシャンアロー編成の「くろしお」には乗車したことがありますが、今回は「パンダくろしお」と呼ばれる期間限定のラッピング車両に乗車することにしました。タレ目の表情が可愛らしい編成で、小さな子供を連れた親子連れも記念に写真を撮っていました。

 アドベンチャーワールドとのコラボ企画のようですが、今年11月頃には終了するようなので、よい機会に乗車することができました。

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 特急券は「e5489」を利用したチケットレス特急券で、別に和歌山までの乗車券を購入しています。インターネット限定とはいえ、手軽に購入できる割引特急券があると、ちょっと得した気分になってしまいます。

 287系に乗車したのは今回が初めてではありません。最近の特急形車両らしい、快適かつ安定した乗り心地です。和歌山駅で下車してからは、紀勢本線盲腸線ともいうべき路線に乗車し、和歌山市駅まで移動しました。なお、和歌山駅の7・8番線ホームには中間改札があり、跨線橋から階段を降りたホーム上に自動改札機が設置されていました。係員が常駐する有人改札はないので、僕のように自動改札機を通過できないきっぷを持っている場合には、インターホンで係員を呼び出し、読み取り機で券面を確認してもらう必要があります。そこまで手間をかけていることからして、おそらく不正乗車が多いのでしょう。

◆復路(南海)

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発車を待つ南海12000系和歌山市駅 2019/9/1

 和歌山市駅からは、いよいよ南海「サザン」に乗車します。「サザン」には、一般席車と指定席車が連結されており、指定席車両には10000系と12000系があります。今回乗車する12000系はサザン・プレミアムと呼ばれており、ステンレス地にブルーとオレンジのラインが一目で南海の車両であると分かるデザインになっています。(それゆえ、一般形車両のようにも見えてしまいますが……)

 車内はプレミアムの名に恥じない設備となっており、各席に電源コンセントが完備され、座席のホールド感もしっかりしています。シートピッチも1,010mmで広々とした印象でした。

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 特急券和歌山市駅の窓口で購入しましたが、乗車券は駅前にあったチケットショップの自販機で回数券のバラを買って使用したため、手元に残してありません。

 今回、大阪ー和歌山間でJRと南海の両方を乗り比べてみると、510円の座席指定料金で利用できるサザン・プレミアムの満足度は高く、運賃や料金の差も踏まえれば南海側に軍配が上がるかなと思いますが、一方のJR側には、新大阪駅での新幹線や在来線との乗り換えが便利だというメリットがあります。よかったら皆さんも一度、乗り比べてみてはいかがでしょうか?