レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

九州で在来線特急に乗り鉄旅(2)

 前回の記事からの続きです。

 今回は、885系の「白いソニック」と883系の「青いソニック」の両方に乗車しました。しかし、中津駅で写真撮影を行っている時、787系を使用したソニックを目撃しました。言ってみれば「黒いソニック」という感じでしょうか。その写真がこちらです。

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787系で運転される臨時ソニック号:中津駅 2019/10/20

 車両の写真を見ただけでは「ソニック」かどうかは分かりませんので、正直それほどのインパクトはありませんが、先にお話ししたとおり、この日は、大分スポーツ公園の競技場でラグビーワールドカップ2019の試合が開催されるということで、複数の臨時列車が増発されていました。

 小倉から大分までに「にちりん」81号、85号、87号、「ソニック」83号の4列車が設定されており、運行区間は全く同じですが、なぜか列車名が「にちりん」と「ソニック」に分けられています。783系と787系を使用するのが「にちりん」で、883系を使用するのが「ソニック」かと思いきや、僕が目撃したソニック83号には、787系が充当されていました。これが、あらかじめ設定されていたものか、それとも車両都合で急遽差し替えになったものがどうかは分かりませんが、いずれにしても珍しいものを目撃することができました。

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かもめ号で使用されている787系博多駅 2019/10/20

 さて、博多からは787系の「かもめ83号」に乗車しました。「かもめ」は、885系又は787系で運転されていますが、市販の時刻表を見ると、885系で運転される列車には(「白いかもめ」で運転)と表記されているため、充当列車がどちらの編成であるかは事前に確認することができます。少しでも多くの種類の列車に乗車したい僕にとっては、先ほど乗車した885系の方ではなく、まだ乗車したことがない787系の方に乗車したかったため、時刻表で事前に確認し、土休日限定で運転されている「かもめ83号」に乗車することにしました。

 この電車は、JR九州管内の多くの特急列車に充当されていますが、元々は九州新幹線部分開業時に「リレーつばめ」として運用されていたことで知られています。また、JRグループで初のDXグリーン席を備えた車両でもあります。グリーン席よりも上位に位置する車内設備と言えば、E5系新幹線やE7系新幹線のグランクラスが有名ですが、JR九州のDXグリーン料金は、グランクラスほど高額な料金に設定されている訳ではなく、通常のグリーン料金よりも、距離に応じて630円~1,200円の加算となっています。DXグリーンの設定のある車両に乗車する機会はなかなかないので、利用してみたいなと思いましたが、乗車時間が1時間では何となくもったいないと思い、結局は普通車指定席にしてしまいました。まあ、貧乏性の僕です。

 外観は、濃灰色の鎧を身に纏ったようなちょっと厳つい印象ですが、フロント中央部のブタ鼻ライトがチャーミングです。車内設備ですが、座席の座り心地はなかなかよかったです。ちなみに座席のモケット柄がリゾートやまどり号のものに似ていました。

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 博多ー肥前鹿島間には「九州ネット早特3」の設定がありませんので、「九州ネットきっぷ」を使用します。正規運賃・料金[消費税増税前(8%)]は3,100円なのに対し、「ネットきっぷ」は2,300円なので約25%割引ですね。乗車券(A券)の券面には「1割」と表示されています。乗車券部分だけを見れば、1,650円が1,480円になっているので、確かに1割引となっています。

 なお、乗車区間肥前鹿島までとしたことに大きな意味はありません。帰路の新幹線の乗車時間に間に合うように博多まで戻る必要がありますが、その時間から逆算すると、乗車できる限界が肥前鹿島までだったということです。

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 肥前鹿島からは普通列車肥前山口まで移動します。ここで初めてJR九州の近郊形車両に乗車しましたが、近郊形といっても内装にはこだわりがあるようで、木製の座席には座面と枕部分に革製(本革?合革?)となっています。ドア部分に円形に配置された吊り革も、なかなか凝っています。

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ハウステンボス号で使用されている783系:博多駅 2019/10/20

 肥前山口から博多までは、783系の「ハウステンボス22号」に乗車しました。この特急はその名のとおり、博多駅佐世保市にあるハウステンボスを結ぶ特急で、途中の早岐駅から(まで)は特急「みどり」との併結運転を行っています。783系はハイパーサルーンの愛称で親しまれており、国鉄分割民営化後にJRグループ初の新型特急車両として運用を開始した車両としても有名です。今回の乗車区間では、「みどり」でも「ハウステンボス」でもどちらでもよかったのですが、何となく「ハウステンボス」を選びました。

 ハウステンボス号の車両は、数年前に水戸岡鋭治氏によりリニューアルされ、オレンジ色をベースにゴールドのエンブレムが装飾されるなど、観光列車のようなデザインとなっています。ただ、走行中の揺れがかなり激しく、乗り心地という点では少し残念でした。

 ちなみに、JRグループの主な交流型特急電車の形式を見ると、

JR北海道 781系国鉄)、785系、789系
JR九州 783系、787系883系885系

となっています。JR北海道の車両とJR九州の車両が交互に登場しており、ちょっとややこしい状態です。881系が欠番になっていますが、これは何か意味があるんでしょうかね。

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 肥前山口ー博多間にも「九州ネット早特3」の設定がありませんので、「九州ネットきっぷ」を使用します。正規運賃・料金[消費税増税前(8%)]は2,630円なのに対し、「ネットきっぷ」は1,720円なので約35%割引です。博多から肥前鹿島までの「ネットきっぷ」のA券には「1割」と記載されていましたが、肥前山口から博多までの「ネットきっぷ」のA券には「3割」とあります。同じ企画乗車券でも乗車券部分の割引率が異なるようです。ちなみに「ネット早特3」は乗車日の3日前までの予約が必要ですが、「ネットきっぷ」は当日予約で購入することもできます。

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 博多から名古屋までの復路では「のぞみ188号」に乗車します。「のぞみ188号」は博多発18:10発の「のぞみ60号」の9分後に博多を出発しますが、定期列車の直後に発車する臨時列車ということで、博多発車時点で指定席車両はガラガラです。小倉、新山口、広島、岡山と順次停車していきますが、途中駅からの乗客はごくわずかです。このままガラガラの状態で名古屋まで行くのかと思いましたが、新大阪で非常に多くの乗客があり、ほぼ満席の状態になりました。山陽新幹線区間東海道新幹線区間での乗車率の違いをあらためて実感しました。

 ちなみに車内販売でアイスクリームを購入しました。新幹線の車内で購入するアイスクリームといえば、シンカンセンスゴクカタイアイスがあまりに有名ですが、僕が選んだ「南国白くま」はその期待を裏切り、むしろ軟らかでした。