レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

山形・新潟・福島に行ってきました(1)

 前回の記事では、ゴールデンウイーク期間中に訪れた琴平までの乗り鉄旅を紹介しましたが、実はその後、思いもよらぬ“事件”が発生しました。残念なことに虫歯が見つかったのです😭 特に痛みがあった訳ではなく、夕食中に詰め物が取れただけだったので、『もう一度接着してもらうか、最悪でも作り直して貰えばいいや』と思って歯医者👨‍⚕に行ったところ、根元まで虫歯にやられていたことが分かり、そこから虫歯治療が始まることになった訳です。食事中に詰め物が取れてしまったのも、どうやらこの虫歯が原因だったようです。

 僕は小中学生の頃、虫歯になることが多く、何度も歯医者に通っていたので、詰め物や被せ物がいくつかあります。中には30年以上も前から、僕の身体の一部として頑張ってくれている詰め物もあると思います。そのため最近では、古くなった詰め物が取れたり欠けたりすることが何度かありましたが、まさか詰め物の中に虫歯ができてしまうとは想像だにしていませんでした。虫歯とは本当に怖ろしいものですね。そして虫歯の恐ろしさは、歯を削るキュイーンという独特の音にも原因があります。誰でも同じかもしれませんが、あの音を聞くだけで背筋が凍ります。僕は大の臆病者なので、「これからどうなるんだろう?」「ひょっとしたら後で歯を抜かれるかもしれない」とつまらないことを考えてしまう癖があり、気が気ではありません。歯医者には5月になってすでに3回通院しており、虫歯の治療自体は終了し、新しい詰め物を作るための型取りを終えた段階ですが、引き続き6月も歯医者通いが続くため、かなりテンションが下がりつつある今日この頃です。

 そんな感じで僕の口の中は工事中🚧ではあるものの、今回はゴールデンウイーク前から計画・準備していた山形・新潟・福島の各県にまたがる乗り鉄旅に行ってきました。行き先に新潟と福島を選んだのは、磐越西線を走る2つの観光列車「SLばんえつ物語」号と「SATONO」号に乗車するためで、さらに今年3月に営業運転が開始されたE8系新幹線にも乗車したいと思い、山形に行ってみることにしました。ちょっと欲張り過ぎたので、日帰りでは行程を組むことができず、1泊2日での乗り鉄旅を計画しました。2日間にわたる今回の乗り鉄旅のうち、今日の行程は次のとおりです。

 いつものとおり、まずは豊橋駅から東海道新幹線に乗車して東京駅を目指します。東京駅からは、今回の乗り鉄旅の目的の一つとなっているE8系新幹線に乗車しますが、E8系新幹線の運転本数はまだまだ少ない中、東京駅を9時24分に発車する「つばさ」号にE8系新幹線が充当されているということで、これに乗車して終点の新庄駅まで行きます。新庄駅からは陸羽西線余目駅に行き、余目駅から酒田駅まで移動した後、酒田駅からはE653系による特急「いなほ」号に乗車して終点の新潟駅に行き、今回の乗り鉄旅1日目を終える行程となっています。新潟駅到着は17時前ということでかなり早い時間になりますが、その先を急ぐ理由もないので、ホテルでゆっくりすればいいと考えて、こうした行程としました。それでは、今回の乗り鉄旅の様子を順に紹介したいと思います。

 

 

豊橋駅から東海道新幹線に乗車

 今回は、東京駅を9時24分に発車する「つばさ」131号に間に合うように、東京駅に8時42分に到着する「ひかり」632号に乗車しました。豊橋駅発は7時9分です。2023年3月のダイヤ改正以前の「ひかり」632号は、豊橋駅の発車時間が7時前だったので、僕にとっては乗り継ぎの関係でやや利用しづらかったのですが、改正後はずいぶんと使いやすくなりました。

東海道新幹線N700A豊橋駅 2024/5/24

 「ひかり」632号は名古屋駅始発で、豊橋駅が最初の停車駅となり、通常であれば自由席であっても問題なく着席できます。僕も今回は手配の都合上、自由席を利用することにしました。新幹線の座席で一番人気と言えば2人掛けの窓側座席(普通車の場合はE席)ですが、「ひかり」632号について言えば、豊橋駅から乗車する際には、それほど早くから並ばなくても窓側座席を確保できると思います。ただし、次の停車駅である浜松駅だと、自由席利用で着席したい場合には、早めに並んだ方がいいです。特に窓側座席であれば列の先頭付近で待つ必要があります。徐々に通路側座席も埋まっていき、並ぶのが遅れると3人掛けの真ん中座席しか空いていないか、最終的には空席がなくデッキで立つことになります。事実、僕が乗車している号車でも浜松駅でほぼ満席となりました。そして次の停車駅である静岡駅ではまとまった降車があるものの、乗車される方も多いため、やはり自由席利用で着席したい場合には、列の先頭の並んでおく必要があります。いずれにしても、浜松駅や静岡駅から乗車する際には、可能な限り指定席を確保しておくことをおすすめします。あくまで僕の経験に基づく助言に過ぎず、万一状況が違っても責任は負いかねますので、悪しからずご了承ください。

 僕は最近になってようやくEXサービスを利用するようになりました。静岡地区には「EX早特7」という早得商品があり、三島・新富士・静岡・掛川・浜松―東京・品川・新横浜間で普通車指定席をおトクに利用することができますが、豊橋の場合には「EX早特1」という普通車自由席に限定した早得商品しかありません。豊橋駅利用者としては、ちょっと不公平だなと思うところもありますが、少なくとも「ひかり」632号での自由席利用に限って見れば、静岡県内の駅よりも豊橋駅の方が断然有利なことから、早得商品に違いがあるのもしょうがないかなと単純に納得してしまいました。

東京駅14番線に到着したN700A:東京駅 2024/5/24

 「ひかり」632号は新横浜駅、品川駅と停車していき、定刻に東京駅に到着しました。今回は2号車に乗車していたので、下車後にホーム上を品川方に少し移動して、先頭1号車側から撮影しました。さすがは東海道新幹線ということで、この時間帯も多くの人がホーム上を行き交っていました。

 

東京駅から山形新幹線の新型車両に乗車

 東京駅では一旦改札を出て、事前に「えきねっと」で購入しておいたきっぷを受け取りました。ちなみにJR東日本の「えきねっと」とJR東海などによる東海道・山陽新幹線のネット予約サービス「EXサービス」では、相互受取が可能となっており、「えきねっと」で予約したきっぷをJR東海指定席券売機で受け取ることができますし、「EXサービス」で予約したきっぷをJR東日本の首都圏の主な駅の指定席券売機で受け取ることができます。しかし実際には、「えきねっと」で購入したきっぷのすべてをJR東海指定席券売機で発券できる訳ではなく、新幹線eチケットや特急トクだ値などのJR東日本独自の企画乗車券は、JR東海指定席券売機では発券できません。別会社なので当然と言われればそうかもしれませんが、やはり受け取れるきっぷと受け取れないきっぷがあるというのは、一般の利用者にとっては非常に分かりにくい訳で、ここでは利用者目線で改善してほしいものです。

 僕が乗車する「つばさ」131号の新庄行きは、「やまびこ」131号の仙台行きに併結されて東京駅を出発します。東京駅から発車する新幹線は非常に種類が多く、東北新幹線(一部は北海道新幹線に直通)の「はやぶさ」「やまびこ」「なすの」上越新幹線の「とき」「たにがわ」、北陸新幹線の「かがやき」「はくたか」「あさま」、秋田新幹線の「こまち」そして山形新幹線の「つばさ」があります。車両も様々で、現在ではE2系E3系、E5(H5)系、E6系、E7(W7)系、E8系と6種類の車両が活躍しています。このうち山形新幹線では、初代の400系に続いてE3系が使用されてきましたが、今年3月、ついに新型車両であるE8系の営業運転が始まりました。E8系はE3系の置き換えとともに、最高時速300km/hでの運転による速達化や、全席へのコンセント設置などによるサービス向上を図ることを目的として、山形新幹線としては実に約25年ぶりに導入された新形式の車両です。

 僕もまだ実車を見たことがないため、東京駅のホーム上で胸を驚かせながら入線を待ちました。しばらくすると、E5系と連結したピカピカのE8系が姿を現しました。

E5系とE8系の連結部:東京駅 2024/5/24

 上の写真は、E5系との連結部を撮影したものです。新幹線車両同士の連結ということで、多くの方がカメラを向けていました。そして今度は17号車側の先頭車両を撮影しようと場所を移動すると、何と22番線ホーム端の撮影ポイント付近に大型のフェンスが設置されていました😰 以前から設置されていたかどうかは分かりませんが、転落防止用の腰高くらいのフェンスならともかく、停車中の車両を遮蔽するかのようなフェンスです。中にはフェンスの隙間にスマホを差し込んで撮影されている方もおられましたが、万一、スマホを転落させては大変なことになりますし、そこまでして撮影するのも憚られたので止めておきました。やはり撮影マナーを守らない一部の撮り鉄対策なんでしょうかね。そう言えば最近、富士山の姿をカメラに収めようと車の往来する道路に出て写真撮影する人が多数おり、再三の注意喚起にも関わらず撮影を強行する人が後を絶たないことから、やむなく遮蔽用の黒幕を設置したことが話題となりましたが、いつからこんな自分勝手な人ばかりになってしまったのでしょうかね。東京駅のフェンスも同じ目的で設置されているとすれば、本当に悲しいことです。しかし鉄道事業者側からすれば、当然ながら安全第一ですからね。ルールを守れない人が一定数いることは否定できませんから、仕方ないと諦めるしかありません。このフェンスが写真撮影を防止するということで設置されたものであるとすれば、やはりここで写真撮影すべきではないということですね。

 東京駅での写真撮影はこれくらいにして、早速、E8系に乗り込むとすぐに発車となりました。東京駅を発車した「つばさ」131号は上野駅を通過し、次の停車駅は大宮駅です。上野駅を通過する新幹線はごく一部に限られていますが、僕が乗車した「つばさ」131号はそんな数少ない列車の一つです。平日の9時台ということで、それほど乗車率は高くないかなと思っていましたが、僕が乗車した13号車は東京駅出発時点で5割ほどの乗車率でした。隣の号車にはクラブツーリズムの団体も乗車しており、車内を見渡すと荷物棚には大きなキャリーケースがいくつも置かれていましたので、旅行で利用されている方が多い印象でした。

 大宮駅からも多くの乗車があり、僕の隣の通路側の座席にも乗車してきました。車内はほぼ満席です。よく車内で脚を投げ出したり、隣の座席まではみ出すくらい大きく脚を広げて乗車する方を見かけますが、僕の隣に座った方がまさにこのタイプでちょっとイラッとしました。なぜ脚を広げてないと座れないんでしょうかね? こうした人は反射的に脚が広くという不思議な習性を持っているのかもしれませんが、いつかどこかでトラブルになりかねないと思っています。

 ここで気を取り直して、今回利用している普通車の車内の様子を紹介したいと思います。と言っても座席くらいしか紹介できるものがありませんが…

 新型車両だけあって車両はとてもキレイで気持ちいいです。まだまだ新車特有の匂いも残っています。座席は2+2配列で、最近の車両らしく全席に電源コンセントが設置されています。座席のモケット柄は鮮やかな黄色と紅色で、これは山形を代表する紅花の色をグラデーションで表現したものなんだそうです。このカラーリング、何となくJR東海のHC85系の普通車と似ている気がするのですが、そう感じるのは僕だけでしょうか。

つばさ号で使用されているE8系:福島駅 2024/5/24

 福島駅でE5系の「やまびこ」号とE8系の「つばさ」号は切り離されて、「やまびこ」号はそのまま東北新幹線を北上し、「つばさ」号は在来線区間となる奥羽本線山形線)を走行します。ちなみに福島駅では先に「つばさ」号が発車するため、「つばさ」号の乗客はホーム上で切り離しの瞬間を見学することはできませんが、停車中に先頭車両を撮影するくらいの時間はあります。僕も東京駅で撮影できなかったので、福島駅でホーム上から撮影してみました。

 福島駅を発車した「つばさ」号は、在来線区間に入りますが、当然ながらここまでとは速度が全く異なるため、在来線区間に入った直後は徐行運転しているかと勘違いしてしまうほどです。車窓からの景色も一変し、しばらくすると両側が木々に囲まれた山合のような区間になり、福島までの新幹線区間とのギャップを感じます。さらに車窓を眺めていると、列車は峠駅をゆっくりと通過しました。スノーシェルター(雪囲い)のある駅構内はまるで機関庫の中にホームがあるような感じで、独特の雰囲気があります。峠駅は力餅を立売していたことでも有名な駅で、一度は訪れてみたい駅の一つです。

 先にお話ししたとおり、車内はほぼ満席状態でしたが、米沢駅でそこそこの下車がありました。米沢と言えば、やはり米沢牛🐂ですよね。ホーム上には米沢牛のオブジェが展示されていました。米沢駅から先は住宅地と田畑が広がる風景が続きます。もう田植えは終わっていますね。

 しばらくすると、列車は山形駅に到着しました。山形県の中心となる駅です。僕が乗車している「つばさ」号は新庄行きですが、「つばさ」号には山形駅が終点となる列車もあります。やはり山形駅で下車される方は多く、続く天童駅でも下車する方がおられ、車内の乗車率は再び5割ほどになりましたが、僕は脚広げ男と相席のままなので、縮こまりながらお昼のお弁当をいただきました。列車はさらに、さくらんぼ東根駅村山駅と停車するにつれて次々に下車され、村山駅発車時点での乗客率が2割くらいといったところでしょうか。相席で隣にいた人も村山駅で降りたので、ここから新庄駅までは隣を気にすることなく乗車できます。そう言えば、以前の乗り鉄旅で「とれいゆつばさ」を利用したことがありましたが、その時に初めて村山駅を訪れたことを思い出しました。

len-railway.hatenablog.jp

 大石田駅を過ぎて、列車は終点の新庄駅に到着しました。新庄駅を訪れるのは久しぶりです。東京駅から約3時間の乗車を楽しむことができました。記念に新庄駅でもE8系の外観を撮影してみました。新庄駅にはホーム柵がないため、撮影しやすいです。

今後の山形新幹線の主役となるE8系:新庄駅 2024/5/24

 E8系の基本的なカラーリングはE3系のデザインを踏襲しており、白色をベースに紫色と黄色が配色されています。特に先頭車両の紫色が印象的で「なす」と呼ばれているのも頷けます。やはり自然光のもとで撮影するのが一番いいですね。

 

新庄駅から陸羽西線代行バスに乗車

 新庄駅からは、陸羽西線で一気に日本海側へと移動します。以前、新庄駅を利用した際は夜だったので、昼間の新庄駅に降り立つのは初めてです。東京駅の新幹線ホームで見かけたクラブツーリズムの団体も新庄駅で下車し、ここからバスに乗り換えてどこかに向かうようです。

 今から乗車する陸羽西線ですが、実は2022年5月から全線にわたって長期運休中で、現在は代行バスによる運行が行われています。昨今は、大雨や台風などによる被害によって長期運休を余儀なくされる鉄道路線は日本各地にいくつかありますが、陸羽西線の場合は事情が少し異なり、並行するバイパス道路のトンネルが鉄道のトンネルの真下を通るということで、その工事期間中、鉄道路線を全線にわたって運休としているものです。こうした理由で鉄道路線を年単位で運休させることがあるんですね。

 代行バスは新庄―余目(一部は酒田)間で運転されており、新庄では駅西口のロータリーから乗車することができます。代行バスなので、もちろんJR線の乗車券で利用することになります。

 僕が乗車するのは、13時ちょうど発の余目駅行きです。そして13時ちょうど発の代行バスはなんと2台体制で、1台は各駅停車タイプ、もう1台は途中の古口駅にしか停車しない快速タイプとなっています。代行バスに快速運転される便があるのは珍しいと思いますが、以前の陸羽西線は新庄行きの快速「最上川」が1本あるだけだったので、まさか余目方面行きの代行バスに快速運転される便があるとは思いませんでした。

 僕は終点の余目駅まで行くので、各駅停車タイプよりも早く到着できる快速タイプのバスに乗車しました。乗客は10名くらいです。余目駅の到着は予定の13時58分より少し遅れましたが、余目駅からの乗り継ぎ列車には十分に待ち合いました。陸羽西線はおそらく赤字が続くローカル線だと思いますが、正直これだけ便利なバスが運行されるのであれば、鉄道路線としての存続のあり方が議論される可能性があるのではないかと危惧されるところです。

 代行バス乗車中に車窓を眺めていると、雨が降り出してきたのが分かりました。余目駅でもまだ雨☔が降り続いています。濡れた階段で足を滑らせないように気をつけながら、改札口を通ってホームに向かいました。ここからは、酒田駅まで普通列車を利用します。次に乗車する特急「いなほ」号は余目駅にも停車するため、何もわざわざ酒田駅まで移動しなくてもいいのですが、せっかくなので始発の酒田駅から「いなほ」号に乗車することにしました。

羽越本線の鶴岡―秋田間で運用されている701系酒田駅 2024/5/24

 上の写真は、酒田駅到着直後に撮影したものです。2両編成のワンマン運転でしたが、平日ということで学生さんが多く利用していました。酒田駅ではそのまま特急「いなほ」号に乗り換えますが、ちょっと時間があったので改札を出てみました。やはり酒田も雨空☔でした。

 

酒田駅から特急いなほに乗車

 酒田駅を訪れるのは久しぶりです。改札口付近にキレイな駅名標があったので、記念にパシャリ📸

 酒田駅には、すでに次に乗車する特急「いなほ」が停車していました。酒田ー新潟間では、E653系の特急「いなほ」だけでなく、金・土・休日にはHB-E300系を使用した観光列車「海里」が運行されているため、今回の旅行行程を組み立てる際には、どちらの列車に乗車しようか、かなり悩みました🤔 どちらの列車も以前に乗車したことはありますが、「海里」は一度しか乗車したことがありません。ということで最初は「海里」の方にしようかと思いかけたところ、「えきねっと」を確認すると、6月30日までの期間限定で「いなほ」の指定席特急券と乗車券が50%引きとなる「特急トクだ値スペシャル21」が設定されていることが分かり、これを利用しない手はないと考え直して、結局「いなほ」を利用することに決めました。僕は根っからの貧乏性なので、ねだんが安いとすぐに心変わりしてしまいます。

上沼垂色のE653系いなほ:酒田駅 2024/5/24

 「いなほ」は基本的にグリーン車を含む7両編成で運行されていますが、一部の列車はグリーン車のない4両編成で運行されています。E653系は元々、常磐線の特急「フレッシュひたち」号として運転されていましたが、活躍の場を新潟・秋田地区に移し、基本編成(7両編成)は「いなほ」に、付属編成(4両編成)は「しらゆき」に充当されるようになりました。その後は、一部の基本編成がカラーリングを変更し、再び勝田車両センターへと戻っています。さらに最近は、付属の1編成が塗色変更され、当時の上沼垂運転区に所属した485系のカラーリング(通称「上沼垂色」)となったことが話題となりました。上沼垂色は、白ベースに青と青緑の帯を配したデザインで、今回は新潟駅開業120周年、そして羽越本線全線開通100周年を迎えることに合わせて実施されたものだそうです。当該編成は1編成しかなく、運用も公開されていないため、事前に僕が乗車する列車が「上沼垂色」の編成かどうかは分りませんでしたが、結果として「上沼垂色」のE653系に乗車することができました。これはラッキー🎉としかいいようがありません。

 僕が乗車した「いなほ」10号は、雨の酒田駅を出発しました。ちなみに「上沼垂色」編成は外観塗色が変更されていますが、内装は特に手が加えられていません。そのため、乗車してしまうと、通常色のE653系と区別がつきません。

 僕は今回、指定席に乗車していますが、4両編成のうち指定席は1・2号車で、最近のJR東日本の特急列車には珍しく編成の半分が自由席となっています。僕が乗車した1号車の乗車率は2~3割といったところでしょうか。平日の昼間なので車内は閑散としていました。

 列車は、余目、鶴岡、あつみ温泉、府屋と停車していきます。「いなほ」は、交直流両用車両なので、どちらの区間も走行することができ、村上駅到着直前にデッドセクションを通過して直流区間に入ります。デッドセクション走行時には、一時的に車内の照明が消灯されるだけでなく、デッキと客室とを間仕切る自動扉も使用できなくなるんですね。初めて知りました。

特急いなほで活躍しているE653系新潟駅 2024/5/24

 「いなほ」新潟駅の5番線に到着しました。新潟駅の在来線5番線と上越新幹線11番線は乗り換え改札を挟んで同一ホームになっており、新潟駅に到着した「いなほ」から上越新幹線に短時間で乗り換えることができるようになっています。僕はここ新潟駅で今日の乗り鉄旅の行程を終えるため、そのまま改札を出てホテルに向かいます。

 

地魚と新潟和牛 壱勢で海鮮丼の夕食

 新潟駅の改札を出て、今日宿泊するホテルに向かいます。新潟駅と言えば万代口バスターミナルが有名ですが、駅前広場の再開発に伴い、今年3月に廃止されてしまったそうで、僕が以前に見た新潟駅周辺とはずいぶんと印象が違います。また、新潟駅の駅ビル「CoCoLo新潟」は4月にグランドオープンしたばかりということで、駅を含めた周辺一帯は、まさに新しく生まれ変わろうとしているところです。

 今回はせっかくなので、CoCoLo新潟にある飲食店で夕食をいただくことにしました。せっかくなので新潟らしいものをいただこうと飲食店フロアを見て回っていると、海鮮丼を提供しているお店があったので、ここに決めました。

 地魚と新潟和牛のお店「壱勢」さんです。店名のとおり、地元の牛肉を使ったメニューもありましたが、僕は海鮮丼がお目当てだったので、「極上海鮮 特上越佐丼」を注文しました。

 上の写真が「極上海鮮 特上越佐丼」です。これは美味しそうですね。メニューに書かれていたとおり、うに、いくら、ずわい蟹、銀さけ、帆立、まぐろ、ぶりなど10種のネタが盛り込まれた豪華な海鮮丼です。自分ですり鉢に入っている白ごまをすって、醤油と混ぜてから丼ぶりにかけます。海鮮丼には欠かせないワサビもちょっとのせました。う〜ん、やっぱり美味しいです😋 写真左奥にある土瓶には鯛だしが入っており、最後の〆にごまダレがかかった刺身をのせて、お茶漬けのようにしていただきました。もちろんこちらも美味しくいただきました。

 食事を終えてホテルに戻りました。明日はいよいよ磐越西線で2つの観光列車に乗車しますが、そちらは次の記事で紹介したいと思います。

>>(2)に続く