レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

SLやまぐち号と2つの特急列車に乗車する山口・島根乗り鉄旅(2)

【前回記事のあらすじ】

 東海道・山陽新幹線に乗車して新山口駅に向かい、山口線を走る「SLやまぐち号」に乗車しました。朝方の大雨の影響で発車が遅れてしまい、途中の遅延の影響もあって地福駅での停車時間が大幅に短縮されるなど、予定外のこともありましたが、無事に津和野駅に到着しました。津和野駅では「SLやまぐち号」を撮影するなどした後、「スーパーおき」と「やくも」を乗り継いで山口線山陰本線での乗り鉄旅を続けます。

 

 

津和野駅から特急スーパーおきに乗車

 山口線では、山陰本線に直通する特急「スーパーおき」が1日あたり上下各3本運転されています。僕が今回乗車するのは、津和野駅を13時58分に発車する「スーパーおき」4号です。津和野駅では同時刻に新山口行きの「スーパーおき」3号が発車するダイヤとなっており、津和野駅で交換が行われます。

 3番線ホームに移動し、「スーパーおき」の入線を待ちます。先ほどまでは天気が大きく崩れることを心配していましたが、今度は気温の上昇が気になります。要は暑いです🥵 早くエアコンの効いた車内で涼みたいと思っていると、新山口方から「スーパーおき」がやってきました。

スーパーおきで使用されているキハ187系:津和野駅 2024/7/20

 前回の記事でも紹介したとおり、僕は以前の乗り鉄旅でキハ187系に乗車したことがありますが、「スーパーおき」として利用するのは初めてです。基本的に2両編成での運行だと思いますが、乗車した列車は3両編成でした。1号車と2号車が普通車指定席で、3号車が普通車自由席です。「スーパーおき」に乗車するのは初めてということで、津和野ー出雲市間での混雑具合は予想がつきませんでした。おそらく自由席でも窓側座席に着席できるだろうなと思ったものの、念のため指定席を確保しておきました。実際に乗車してみると自由席の乗車率は高く、津和野駅からの乗車では窓側座席を確保できずに相席になる可能性もあったので、指定席を選んでおいて正解でした。やはり、長距離移動の際には、指定席を確保しておく方が確実で安心できますね😊

 ちなみに僕は2号車最後尾の座席だったので、すぐ後ろに運転台を貫通する連結箇所がありました。結構この雰囲気が好きだという鉄道ファンも多いですよね。僕も変態連結や車内から見る貫通扉にキュンとすることがあります。

 車内の座席はこんな感じです。JR西日本の特急形車両そのものといった感じで、大きな特徴はありません。

 そして乗車早々に、車内で遅めの昼食をいただくことにしました。新山口駅で「SLやまぐち号」に乗車する際、お弁当を購入しておくのを失念してしまったため、「SLやまぐち号」の車内では昼食をいただくことができませんでした。そんな中、運良く津和野駅に臨時のお弁当販売所が設けられていたため、迷わず購入しました。駅周囲にはコンビニも見当たらなかったので、この臨時販売に助けられました。お弁当にはいくつかの種類があり、唐揚げ弁当も美味しそうでしたが、ちょっと気になった鮎飯弁当を購入しました。津和野駅の駅弁では有名な「くぼた」というお店が「SLやまぐち号」の運転日にあわせて販売してくれているようです。何はともあれ、昼食なしにならずに済みました。

 販売所にあった写真を見ると、炊き込み御飯の上に鮎🐟️が一匹ドンと置かれていたので、この鮎は甘露煮のように頭からそのままガブリと食べられると勘違いしてしまい、豪快にかぶりつきました。あれっ、何か思っていた感触と違います🤔 気が付けば口の中が鮎の骨だらけです😭 この鮎は焼き魚なので、きちんと骨から身を取って食べる必要があった訳です。やらかしてしまいました。割り箸できれいに身を取るのに悪戦苦闘しながら、何とか昼食を終えました。

 昼食を終えてしばらくすると、「スーパーおき」は益田駅に停車しました。益田駅山口線山陰本線とが乗り入れている駅で、4分ほど停車するようです。時間があったので、ホームに降りてキハ187系を撮影しました。デザイン性という点では様々な 評価があると思いますが、見事なまでの切妻型の先頭車両は、特急形車両としてあまり例を見ないものです。

 益田駅からは山陰本線に入ります。僕の座席は進行方向左側だったので、山陰本線に入ると日本海の景色がよく見えました。山陰本線内でもいくつかの駅に停車しますが、中には無人駅と思われる駅もありました。特急停車駅でも無人駅ってあるんですね。キハ187系山陰本線区間では本領を発揮してパワフルにかっ飛ばしますが、正直言ってかなり揺れます。乗車中にスマホで画面をタップしようとすると、人差し指がスマホの横を素通りしてしまうこともありました。こうした列車の揺れに馴れない方だと、中には酔ってしまう人もいるのではないかと思います。

 津和野駅から約2時間20分乗車し、「スーパーおき」は出雲市駅に到着しました。列車はこの先も鳥取まで運転されており、新山口から約380kmにも及ぶ距離を結んでいることになります。比較的停車駅の多い特急列車なので、地元の方が短区間での生活利用されることを想定しているのではないかと思いますが、全区間を乗り通す方もいるんでしょうか。

 

出雲市駅から特急やくもに乗車

 さて、出雲市駅では次に乗車する273系の「やくも」に乗り換えますが、少し時間があったので途中下車しました。出雲市駅と言えば、北口の出雲大社をイメージした駅舎が特徴的ですが、そちらは何度か写真撮影したことがあるので、今回はあえて南口側の駅舎を撮影しました。

 出雲市駅にはお店屋さんが充実しているので、ここでお土産などを購入し、再び改札口を通ってホームに上がります。僕がこれから乗車する「やくも」26号はまだ入線していませんでしたが、向かい側の番線には岡山から到着した「やくも」が停車していました。これはチャンスと撮影していると、しばらくして僕が乗車する「やくも」も入線してきました。

やくもで使用されている新型273系:出雲市駅 2024/7/20

 273系の「やくも」です。381系の置き換えを目的として導入された車両で、曲線区間の多い伯備線でも高速走行が可能な振り子式車両となっています。車体の外観は、271系など従来の特急形車両をベースとしており、JR西日本らしい車両となっていますが、「やくもブロンズ」と名付けられた銅色の外観は、他の鉄道車両であまり見かけない273系の大きな特徴の一つとなっています。また、車体側面には、雲をイメージしたロゴマークも描かれており、381系から「やくも」のイメージをしっかりと引き継いでいます。

 ホーム上で写真撮影していると、そろそろ発車時間となったため乗車しました。列車は4両編成で、1号車は半室構造のグリーン席と普通車指定席(セミコンパートメント)、2号車から4号車まではすべて普通車指定席です。「やくも」は今年3月のダイヤ改正にあわせて全車指定席となり、自由席はなくなりました。一方、273系の登場によって新たに設定されたのがセミコンパートメントです。セミコンパートメントは仕切りのあるテーブル付きのボックスシートで、4人掛けと2人掛けがあるそうです。何でも「WEST EXPRESS 銀河」のファーストシートのように、座面をフルフラットにすることができるようで、僕としても当然、関心があるのですが、残念ながら1人での利用はできません。

 僕は普通車に乗車しました。座席は2+2配置の回転リクライニングシートです。モケット柄は窓側と通路側とで交互に色合いが異なっており、青色系と緑色系の座席が並んでいます。ちなみに1号車には立ち入っていませんので、セミコンパートメントの写真はありませんが、かなり人気の座席らしく、発売直後に完売してしまうことも珍しくないようです。

 走行中、ふと車内の案内を見ていると、フリースペースという区画があることに気付きました。JR西日本の車両ということで、僕は勝手に285系のミニサロンや283系の展望ラウンジのようなものを想像し、ちょっと気分転換に行ってみたところ、273系のフリースペースはこんな感じでした。

 想像していたものとは全く違い、思わずニヤけてしまいました。車内で携帯電話を使用したい方などが利用するにはちょうどいいスペースかもしれません。よく見ると小さな折りたたみ椅子が備え付けられていますね。

 4両編成の「やくも」ですが、少なくとも普通車はそれほど混雑していません。僕も終点の岡山駅まで相席になることなく乗車することができました。381系では、多客時に増結した“変態連結”を見ることができましたが、273系は4両または8両で運転されることになり、381系のような変態連結を見ることができなくなってしまったのはちょっと残念です。そんなことを考えていると、「やくも」26号は定刻どおりに終点の岡山駅に到着しました。

 

岡山駅から東海道・山陽新幹線に乗車

 岡山駅での乗り換え時間にあまり余裕はありませんが、岡山に降り立ったからにはお土産の一つくらいは購入しようと、「さんすて岡山」に立ち寄り、シャインマスカットとピオーネ🍇の詰め合わせを購入しました。房ごと売られている立派なシャインマスカットは高価ですが、自宅で家族と食べるのであれば、訳ありの詰め合わせで十分です。もたもたしていると新幹線に乗り遅れてしまうため、果物屋さんの会計が終わると早足で新幹線の改札口に向かいました。今回はゴールデンウイークに行った四国旅行の際に帰路で乗車したのと同じ「のぞみ」60号に乗車します。

 前回乗車した「のぞみ」60号はN700Sでしたが、今回はN700スモールAでした。N700Sの増備が進むと、N700スモールAも徐々に数を減らしていくことになると思います。

東海道・山陽新幹線N700A岡山駅 2024/7/20

 さすがに先頭車両を撮影できる位置まで移動する時間的余裕はありませんので、乗車位置から入線シーンを撮影しました。乗車したのは11号車です。山陽新幹線区間はいつもそれほど混み合うことがなく、岡山駅発車時点で僕の隣は空席でしたが、新神戸駅から相席となりました。新大阪駅からは多くの乗車があり、ほぼ満席になるので相席になるだろうと思っていましたが、新神戸駅からの乗客で相席となるのは意外でした。相席自体はやむを得ないのですが、その人は“脚を広げてないと座れない人間”という一番迷惑なタイプで、しかも自分1人で座席を使用しているかのように、中央の肘掛けから腕をはみ出して座っています。それでも居心地が良くないのか終始そわそわし、時にデッキに行っては戻ってくるなど、謎多き人物でした。せっかくの楽しい乗り鉄旅の締めくくりでつまらないトラブルに巻き込まれたくないので、あえて何も言いませんでしたが、公共交通機関を利用する上での最低限のマナーが守れない大人が一定数いることは、実に残念で悲しいことです。そんな訳でちょっと嫌な気持ちになりましたが、列車は定刻に名古屋駅に到着しました。

 今日は、山口や山陰地方での大雨の影響を心配しながらの旅のスタートとなりましたが、結果的には「SLやまぐち号」に多少の遅延があったものの、全体として予定した行程を無事に終えることができました。そして、疲れました😞 家に帰ってゆっくり休みたいと思います。

 

乗車券類の紹介

 最後に、今回の乗り鉄旅で使用した乗車券類をまとめて紹介します。まずは乗車券です。

 これまでは片道乗車券を組み合わせて使用することがほとんどでしたが、今回は初めて連続乗車券を購入しました。JR線の路線図を見ると、名古屋駅から新山口駅まで東海道・山陽新幹線を利用し、山口線山陰本線伯備線と乗り継ぐとちょうど倉敷駅で乗車区間が1周となるためここまでが連続1、そして倉敷から先が連続2です。倉敷から先は名古屋市内までの乗車券を購入する方法もありますが、今回は岡山駅から名古屋駅までスマートEXを利用するため、連続2は岡山駅までとしています。

 ちなみにこの乗車券は、仕事帰りに金山駅のきっぷ売り場で購入したのですが、夏休みやお盆シーズンのきっぷを購入しようとする方が多いのか、窓口には、長蛇の列ができていました。僕も最後尾に並びましたが、発券してまでに50分以上も待つことになってしまったので、もっと早めに購入しておけばよかったと反省しています。

 こちらが「SLやまぐち号」に乗車した際のグリーン券です。せっかくなのでグリーン車の1人掛け座席を確保すべく、“10時打ち”をお願いして手配しました。グリーン席は特に人気があり、“10時打ち”でも指定券が確保できるかどうか心配しましたが、無事に確保できました。手配いただいた駅員さんに感謝です。新山口ー津和野間は100kmに満たないため、仮にこの区間を特急・急行列車のグリーン車に乗車したとしても、グリーン料金は1,300円です。またJR九州のDXグリーン料金でも100kmまでであれば2,080円です。こうして比べてしまうと、普通列車グリーン券としてはかなり高額ですが、「SLやまぐち号」のグリーン車にはそれだけの価値はあるものと思っています。

 津和野駅から出雲市駅まで乗車した「スーパーおき」の特急券です。200kmまでのA特急料金(指定席)は通常期で2,730円ですが、e5489のチケットレス特急券を購入すれば200円安く乗車することができます。チケットレス特急券のため、本来は発券する必要はありませんが、きっぷ鉄の僕はいつものように事前に発券しておきました。

 出雲市駅から岡山駅まで乗車した「やくも」には、EXサービス限定の乗継チケットレス特急券を利用しました。従前の旅客営業規則には、新幹線と在来線の乗継割引という制度があり、新幹線停車駅で在来線の特急・急行列車から新幹線にその日かその翌日に乗り継ぐ場合、在来線の特急・急行料金、指定席料金が半額になりました(一部の新幹線停車駅を除く。)が、3月15日をもって廃止されてしまいました。しかしe5489専用のきっぷにEXサービス限定の乗継チケットレス特急券があり、これを利用すれば、一部の在来線の特急料金が通常のチケットレス特急券のほぼ半額になります。これもチケットレス特急券なので発券は不要ですが、試しに発券してみると、120mmの特急券と85mmの指ノミ券が発券されました。「スーパーおき」の特急券と同じように1枚でもいいのではないかと思いますが、なぜ特急券と指ノミ券に分けて発券されるのでしょうか?

 左は往路で使用した新幹線特急券、右は復路で使用したEXサービスの乗車券と新幹線特急券の一葉券です。ちなみにEXサービスの乗車券・新幹線特急券は発売が「西EX予約」となっており、(4−タ)と表記されていますが、山陽新幹線の駅を発駅とする場合には、自動的にJR西日本の扱いとなるんですね。

 今回の乗り鉄旅の紹介は以上のとおりです。次回は久しぶりに関西方面への旅を予定していますので、また皆さんに紹介させてもらいますね。最後までお読みいただき、ありがとうございました🙇