レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

週末パスで乗り尽くす乗り鉄旅(1)

 JR東日本が発売している企画乗車券に「週末パス」というものがあります。JR東日本管内のうち関東エリア、甲信越エリアそれに南東北エリアでの普通列車の自由席が連続する2日間乗り放題という内容で、別に特急券を購入すれば新幹線や特急も利用可能です。また、えちごトキめき鉄道線やしなの鉄道線など14の鉄道会社線普通列車自由席も乗り降り自由です。ただし、「週末パス」という名前のとおり、土休日にしか利用することができず、また有効期間開始日の前日までの発売となっており、開始日当日に購入することはできません。

 年度が明けて4月になれば、年度末までの忙しかった仕事も一段落しているだろうと考え、また、今回の乗り鉄旅はちょっと贅沢してみようという思いもあり、前々から乗ってみたかった485系ジパング車両で運行される臨時快速列車「ジパング花めぐり号」と、E653系で運行される臨時快速列車「高田お花見号」に乗車することを旅の2大目的とし、同時に、これまでに乗車したことがない陸羽東線陸羽西線羽越本線などの路線にも乗車する行程を計画することにしました。さらに、3月23日の乗り鉄旅でJR東日本管内に足を運ぶ予定もあったことから、事前に「週末パス」を購入することもできるため、どうせなら「週末パス」で利用可能な範囲を1泊2日で乗り尽くす旅にすることとしました。これらを踏まえ、4月6日及び7日の旅行行程を次のとおり作成しました。

 

4月6日の旅行行程
f:id:Len_Railway:20200115174403p:plain

 4月7日の旅行行程

f:id:Len_Railway:20200115174453p:plain

 「週末パス」の入口は熱海駅、出口は塩尻駅に決定しました。豊橋から熱海までは東海道新幹線を利用し、塩尻から名古屋までは別に乗車券を購入しますが、それ以外は週末パスを利用して区間によって別に特急券を購入します。自分で言うのも何ですが、なかなか素晴らしい行程を組むことができたと思います。

f:id:Len_Railway:20200117224850j:plain
 今回、実際に使用した「週末パス」です。85mm券なので自動改札機が利用できますが、限られた券面のスペースにフリーエリアの路線図がギュッと詰められており、デザインされた方の苦労とセンスが感じられます。

f:id:Len_Railway:20200117224924j:plain

 まずは「こだま632号」で熱海に向かい、熱海から「週末パス」の旅が始まります。ご存じの方も多いと思いますが、東海道本線(在来線)の熱海-東京間はJR東日本の管轄であるのに対し、東海道新幹線は東京-新大阪間の全区間JR東海となります。したがって、熱海-東京間では別に特急券を購入しても、「週末パス」を利用して東海道新幹線に乗車することができません。という訳で、熱海から先は在来線で東京まで向かいます。

f:id:Len_Railway:20200116220122j:plain

つばさ号で使用されているE3系郡山駅 2019/4/6

 東京駅からは「つばさ137号」に乗車して郡山を目指します。必要な特急券は事前に「えきねっと」で予約しておきましたので、駅構内の指定席券売機で受け取りました。今回乗車する「つばさ137号」は「やまびこ137号」に併結されているため、郡山までであれば「やまびこ」「つばさ」のどちらに乗車してもよいのですが、これまでに乗車したことがないE3系の「つばさ」を選びました。白色をベースとして先頭部分と車体上部に深い紫色を配し、黄色から紅色に変化するグラデーションの車体帯は、山形の「オシドリ」や「紅花」をモチーフとしているそうで、山形新幹線らしい外観が目を引きます。

f:id:Len_Railway:20200117225238j:plain

 ちなみに、今回の旅では「週末パス」を利用しているため特急券のみ購入しましたが、併結運用される「やまびこ」+「つばさ」に東京から福島までの区間で乗車する場合、同区間の乗車券も同時に購入するのであれば、「えきねっと」に「お先にトクだ値」の設定がある「やまびこ」の利用をおススメします。「つばさ」では、東北新幹線区間に「お先にトクだ値」の設定がありませんので、注意が必要です。

f:id:Len_Railway:20200116220346j:plain

ジパング編成の485系郡山駅 2019/4/6

 東京駅の駅弁屋「祭」で購入した駅弁を食べ終わった頃、新幹線が郡山駅に到着しました。ここからは、今回の乗り鉄旅の1つめの目的である485系ジパング」編成による臨時快速列車「ジパング花めぐり号」に乗車します。外観のデザインは、伝統的な日本画の手法をイメージし、墨色、ねずみ色、金色を用いて「落ち着き」や「重厚感の中にあるさりげない煌びやかさ」を表現しているとのことです。485系ジョイフルトレインが次々と姿を消している昨今において、数少ない生き残りであり、特に種車の原形を留める中間車は、現役車両としては他では見ることができないものとなっています。

f:id:Len_Railway:20200116220643j:plain

 1号車と4号車は展望室を備えており、また、座席も窓向きのペアシートが並ぶ独特の配置となっています。一方、2号車と3号車は一般的な回転リクライニングシートが並んでおり、ここだけ見ると観光列車の要素はなく、単なる国鉄形特急の車内のようです。また、車両デッキ部分には、両側に大型モニタが設置されており、まるで何かのアトラクションのエントランスのような雰囲気となっていました。

 「ジパング」は、一ノ関-盛岡間の「ジパング平泉号」での運用をメインとしており、運転日も繁忙期に限定されています。そのため、これまでなかなか乗車する機会に恵まれませんでしたが、今回は郡山発の臨時快速列車として運転される貴重な列車に乗車することができました。

 なお、今回の列車は「~花めぐり号」ということで、車窓から眺める桜を楽しみにされていた乗客の方も多かったようですが、今年は桜の開花が少し遅いのか、満開にはもう少し時間がかかりそうでした。

f:id:Len_Railway:20200117225309j:plain

 指定席券は、例によって「えきねっと」で予約しました。本来は車窓が見やすい窓側が希望だったのですが、通路側しか確保できませんでした。また車内では、ポストカードサイズの記念乗車証が配布されました。

f:id:Len_Railway:20200117225507j:plain

f:id:Len_Railway:20200117225523j:plain

 仙台までの約2時間の旅はあっという間でした。仙台で下車した後、家族に頼まれていた笹かまぼこを購入し、すぐさま新幹線乗り場に向かいます。乗車は古川までの1区間で10分程度と短いため、自由席にしましたが、無事に座ることができました。

f:id:Len_Railway:20200117230740j:plain

 その後、古川から鳴子温泉、さらに新庄まで陸羽東線に揺られ、そして新庄からは快速「最上川」に乗車します。快速「最上川」は陸羽西線からそのまま羽越本線に直通しており、今日の宿泊地である終点の酒田まで乗車することになります。余談ですが、JR東日本には指定席を連結しない快速にも愛称が付けられていることがあります。快速「最上川」にも指定席はありません。

f:id:Len_Railway:20200116220723j:plain

陸羽東線で活躍するキハ110形:鳴子温泉駅 2019/4/6

 途中の鳴子温泉駅での乗り換え時に撮影した陸羽東線を走る気動車です。陸羽東線陸羽西線には「奥の細道湯けむりライン」、「奥の細道最上川ライン」という愛称があり、風光明媚な路線として知られています。しかし、僕が乗車したのは夕方以降で、外はすでに薄暗く、特に新庄から先はあたりが真っ暗で、まったく外の景色を見ることはできませんでした。また機会があれば、次回は是非とも明るい時間帯に乗車してみたいです。

 >>(2)に続く