レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

西武001系Laview(ラビュー)に初乗車

 西武鉄道の特急と言えば、もちろん「レッドアロー」です。初代5000系に続き、その後継である2代目10000系にも「ニューレッドアロー」として継承されています。池袋線を走る「ちちぶ」「むさし」、新宿線を走る「小江戸」のすべての列車で10000系車両が使用されており、西武の特急運用を一手に担っています。しかし、1993年に登場して以来、2003年度から2008年度にかけて座席交換などの更新工事が行われているものの、すでに25年以上が経過しています。

近年、首都圏の大手私鉄では、例えば京成AE形スカイライナー、東武500系リバティ、小田急70000形GSEなど、看板列車と言える特急形車両が次々と更新されており、西武10000系ニューレッドアローはやや新鮮さに欠けるものとなっていました。

len-railway.hatenablog.jp

  こうした中、西武鉄道は2016年3月に新型車両の導入を発表し、さらに2017年6月には新型特急車両の基本デザインを公表しました。当時、僕もそのデザインをWebページで目にしましたが、球面形状の前面デザイン、超ワイドサイズの側窓、シルバーメタリック単色の外観と、かなりインパクトのあるものでした。これまでの鉄道車両の常識を破るというか、果たして鉄道車両としてこのデザインを実現できるものかと疑問を持つほどでした。

 しかし、西武鉄道は、そのデザインを忠実に実現させた特急形車両を誕生させました。形式は001系とこれまでにない数字が当てられ、また、「レッドアロー」の愛称に変わる「Laview(ラビュー)」という新たな愛称を従えて登場しました。そのデビューは2019年3月16日ということで、まずは、一部の10000系NRAを置き換えて「ちちぶ」として運用されることになりました。今回、先に紹介した「ムーンライトながら号」の乗り鉄旅で東京に行くことを計画していたので、この機会にデビューしたてのLaviewに乗車することにしました。

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ちちぶ号で使用されている西武001系Laview:西武秩父駅池袋駅 2019/3/23

 今回は、池袋ー西武秩父間の往復でLaviewに乗車します。まだデビューしたてということで、早めに特急券を確保しておいた方が確実だと思い、インターネット予約サービスを利用して乗車日の1ヶ月前に購入しておきました。往路は「ちちぶ13号」で復路は「ちちぶ28号」です。西武秩父には12:48に到着しますが、再び13:25に出発する列車に乗車するため、西武秩父での滞在時間は40分もありません。観光を目的としない乗り鉄旅なので、僕としてはこれで十分です。

 そして肝心の車両ですが、そのコンセプトは「いままでに見たことのない新しい車両」ということだそうです。実際に車両の現物を見ると、そのコンセプトがよく理解できます。まずはシルバーメタリックの金属感溢れるボディカラーがとても美しいです。そして次に目が行くには球面形状の運転席部分で、三次元の曲面ガラスが使用されています。こうしたデザインを実現させる車両製作技術もすごいものだと感心してしまいました。

 車内は、エントランスから座席に至るまで、黄色を基調に構成されています。また、バケットタイプの座席シートのピッチは1,070mmで、足元も広々としています。そして、座席に着席して何より驚かされるのは、やはり超ワイドな大型の窓です。窓の下底は、着座時の膝より下にあり、まるでガラス張りのリビングの中で寛いでいるかのような感覚になってしまいました。

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 池袋からの往路では、1号車の最前列を狙いましたが、残念ながら確保できませんでした。ならばと西武秩父からの復路で狙ってみると、見事に8号車の12列目を確保できました。したがって復路のうち、飯能から池袋までは前面展望を望むことができました。池袋で購入した特急券には、列車名「ちちぶ」に下に(ラビュー)と表示されています。片道当たり約1時間20分の乗車でしたが、今回の乗り鉄旅で新型車両を存分に楽しむことができました。