レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

旧国鉄色のE653系に乗車

 特急車両の中には、活動の本拠地を他に移して「第2の人生」を送るものがあります。例えばJR北海道の789系は、もともと青函トンネルを走る特急「スーパー白鳥」としてデビューしましたが、北海道新幹線の開業によって道央地区に転属し、特急「ライラック」となりました。また、特急「成田エクスプレス」として運用されていたJR東日本253系E259系にバトンタッチした後、1000番台に改造され、東武線直通の特急「日光」「きぬがわ」として活躍しています。

 しかし、中には珍しいパターンとして、他地区に転属した後に、再び転属前の元の路線に戻って運用に就くケースもあります。常磐線の特急「フレッシュひたち」で使用されていたE653系はまさにその例で、7両の基本編成は新潟ー酒田・秋田間を結ぶ特急「いなほ」に、4両の付属編成は新井・上越妙高ー新潟を結ぶ特急「しらゆき」に転属しましたが、このうち特急「いなほ」で使用されていた1編成が、再び常磐線に「里帰り」することになりました。また、常磐線への「里帰り」に際しては、それまでの「いなほ色」から旧国鉄色に塗装変更が施されることになったのです。

 僕もWebページで旧国鉄色E653系を見ましたが、なかなか似合っています。JR東日本は旧国鉄色に思い入れがあるのかどうか分かりませんが、少し前には185系も旧国鉄色に塗装変更されたことがありました。昔は当たり前のように見ることができた国鉄色の特急形車両ですが、すでに485系などのオリジナル車両は運行されておらず、旧国鉄色には何となく懐かしさを感じます。今回、今季の青春18きっぷを使った乗り鉄旅を計画する中で、どのような車両に乗ってみようかと色々と考えて、JR東日本の「春の増発列車のお知らせ」を見ていましたが、3月23日に常磐線京葉線経由で日立から東京まで、旧国鉄色E653系が臨時快速列車として運転されることを知りました。時間的に始発駅から乗車することはできませんが、途中駅からであれば乗車できそうだったので、これに乗車してみることにしました。

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 まずは「ムーンライトながら号」に乗車して豊橋から東京を目指します。いつもは、みどりの窓口(JR全線きっぷうりば)か旅行会社で指定席券を手配することが多いですが、今回は3月2日に舞浜まで買い物に行く予定があったので、その際に受け取ることができる「えきねっと」で予約しました。希望としては、通路側がよかったのですが、満席状態からのキャンセル拾いで確保した指定席券のため、結果として窓側になりました。人気列車のため、この時点で席が確保できただけでもラッキーです。

 東京に到着後、山手線で上野に移動し、上野から常磐線をひたすら下っていきます。乗車する「舞浜・東京ベイエリア号」は日立発なので、本当は始発から乗車したいのですが、日立の発車時刻が6:45なのでとても間に合いません。今回は、途中の停車駅である石岡から乗車します。

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国鉄色E653系:東京駅 2019/3/23

 写真は、東京駅の京葉地下ホームに到着したE653系です。相当注目を集めている列車らしく、写真撮影する人が大勢いて、なかなかいつものように撮影できませんでした。ホームにいる他の撮影者が写り込んでしまいましたが、ご容赦ください。

 さて、今回の乗車ですが、僕の第一希望はグリーン車です。E653系は元々、「フレッシュひたち」時代にはグリーン車の設定がありませんでしたが、「いなほ」への転属時に1両がグリーン車に改造されています。1+2配置で全18席の贅沢な車内空間は、乗り鉄ファンの中でも結構有名になっています。是非、この機会に乗車しようと「えきねっと」で予約を試みましたが、結果としては満席で確保できませんでした。やはり、18席という限られた座席数であるため、争奪戦となっていたようです。

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 ということで、普通車の窓側に乗車しました。普通車の車内はそれほど混雑していませんでしたが、途中の駅から、ちょっと変わった男性が僕の隣のC席に乗車してきました。その男性も乗り鉄の方のようです。それは別にいいのですが、僕にやたらと話しかけてきます。「もうすぐスイッチバックしますよ、知ってますか~」とか「休日おでかけパスを使うとめっちゃ安いですよ~」などと、こちらにお構い無く親しげに喋ってきます。正直、自由席であれば座席を変わりたいくらいでした。乗り鉄やきっぷ鉄である僕でも不愉快に思うほどですから、まったく関心のない人にとっては尚更だと思います。おかげでちょっとイライラ状態になり、気分的には乗り鉄旅を楽しむどころではなかったのが残念です。「人の振り見て我が振り直せ」という諺がありますが、僕も気をつけないといけないなと、あらためて感じました。