レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

E353系「スーパーあずさ」に初乗車

 中央東線を走る特急と言えば、もちろん「あずさ」「かいじ」です。「あずさ」は東京・新宿ー松本・南小谷間を結んでおり、その中で特に停車駅の少ない速達タイプは「スーパーあずさ」として区別されています。一方、「かいじ」は東京・新宿ー甲府竜王間の輸送を担っており、「あずさ」を補完するような形で運用されています。「スーパーあずさ」にはE351系が、「あずさ」「かいじ」にはE257系が充当されており、僕は両方の車両に乗車したことがあります。

len-railway.hatenablog.jp

 このうちE351系については、1993年の登場からすでに20年以上が経過しており、設備面でやや見劣りする感じは否めません。そうしたこともあり、2014年には、E351系の置き換えを目的とした新型車両の製造が発表され、翌2015年には量産先行車が姿を表しました。基本編成と付属編成との連結を考慮した貫通構造で、また、成田エクスプレスE259系と同じ高運転台構造となっています。いかにもJR東日本らしい特急形車両で、E351系から引き継がれた「あずさバイオレット」がとても鮮やかです。

 量産先行車は中央本線で試運転を重ね、その成果が量産車に反映されることになるのですが、僕は先行車の登場から1年くらいで量産車による運用が始まるのかと思っていました。しかし、試運転の情報はあるものの、なかなか営業運転開始の情報が入ってきません。先行車に何か不具合でも発生したのではないかとの憶測も流れるほどでしたが、2017年12月、ついに一部の「スーパーあずさ」で運用が開始されることになりました。今回は、青春18きっぷを使って甲府まで行き、甲府から新宿までE353系の「スーパーあずさ」に乗車することにしました。

 甲府までは、豊橋から東海道本線で富士まで行き、富士から身延線に乗車しました。身延線には特急「ふじかわ」が走っており、静岡から甲府まで乗り換えることなく移動することができますが、普通列車西富士宮発着の区間運転が多く、富士から甲府まで直通する普通列車は1~2時間に1本程度です。僕が今回乗車した列車は、富士を10:20に発車し、甲府には13:20に到着します。のどかなローカル線をボックスシートで揺られながら過ごす3時間の乗り鉄旅は、決して退屈ではありません。特急列車に乗車するということは、特急料金という別料金を負担して、速達性を購入しているわけですが、逆にローカル線でのゆったりとした時間は、お金では買うことができません。何も考えず、ただただ無心で車窓を眺めることの贅沢さを感じました。

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スーパーあずさ号で使用されているE353系新宿駅 2018/1/6

 甲府に到着して待つこと約50分、いよいよ「スーパーあずさ18号」新宿行が入線してきました。デビューしたてということで、車体がとてもきれいで、美しく輝いています。外観は、アルパインホワイトを基本に伝統の「あずさバイオレット」の細帯が側面に配されており、南アルプスの雪をイメージさせるカラーリングです。車内に入ると新車の香りが漂っており、清潔感が感じられます。普通車の客車内はライトグレーが基調となっており、全体的に爽やかで明るく、先輩のE351系に比べるとクオリティが格段に向上していました。

 ちなみに、今回乗車した「スーパーあずさ18号」の運転士さんは、通過駅でミュージックホーンを頻繁に鳴らしていました。僕はこのミュージックホーンが大好きで、JR東日本の特急形車両に乗っている気分が盛り上がります。なお、今回は甲府駅で写真撮影する時間がなかったため、新宿駅に到着したところを撮影しました。

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 いつものとおり「えきねっと」の「お先にトクだ値」で35%割引のきっぷを購入しました。パッと見ると、何かと情報量が多い券面になっています。デビュー直後の人気車両ということで、それなりに混雑するかと思いましたが、特に満席ということもありませんでした。そういえば、E353系の車内には、E657系と同様、荷物棚に座席上方ランプが設置されていました。E657系「ひたち」「ときわ」は、全車指定席の車内で指定席の発売状況を示すために緑、黄、赤の3色ランプが使われていますが、将来的にはE353系で運行される特急列車も全車指定席化されるのでしょうかね?