レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

中央本線の2つのホリデー快速に乗車する乗り鉄旅

 今日は朝から東京駅にいます。なぜ朝から東京駅にいるのかと言えば、前回の記事のとおり、「サンライズ出雲号」に乗車して終点の東京まで来たからです。これから関東近郊の乗り鉄旅をスタートさせるということも検討しましたが、8月には11日・18日と2週連続で「ムーンライトながら号」に乗車して上京しており、今回は素直に豊橋まで戻ることにしました。しかし、東海道本線でそのまま豊橋を目指すのでは、あまり面白味がありません。ということで、今回は、新宿から中央本線で名古屋(正確には金山)まで行ってみることを計画しました。今回の旅行行程は、次のとおりです。

f:id:Len_Railway:20200224162221p:plain

 東京から中央線で新宿に向かい、新宿からは「ホリデー快速富士山1号」に乗車します。この列車は富士急行線に直通して河口湖まで行きますが、僕は途中の大月で下車します。大月では約50分の待ち合わせで「ホリデー快速ビューやまなし」号に乗車して終点の小淵沢を目指します。その後は、ひたすら普通列車と快速列車を乗り継いで行きますが、まっすぐ名古屋を目指すだけでは、あまりに早く到着してしまうので、小淵沢から乗車する松本行では途中の塩尻で下車せず篠ノ井線で松本まで行き、松本で中津川行に乗車することにしました。中津川行の列車に始発の松本から乗車すれば、塩尻で乗車するよりも着席しやすいかなという期待も込めた行程です。

f:id:Len_Railway:20200224162357j:plain

ホリデー快速富士山号で使用されているE257系500番台:新宿駅 2018/8/25

 東京から新宿までは、平凡にE233系0番台に乗車しました。そして新宿からは、E257系500番台による「ホリデー快速富士山1号」に乗車します。

 E257系500番台は、房総地区の特急列車として運用されていた183系や189系の置き換えを目的として投入された車両で、Boso Expressの愛称で親しまれています。車体色は、白色をベースに、側窓下に青色、客用ドアとフロント部分は黄色を基調にデザインされています。白・青・黄色の3色によるカラーリングは、房総特急の先輩にあたる255系から継承したものと言えます。外房線特急の「わかしお」や内房線特急の「さざなみ」のほか、「ホームライナー千葉」でも使用されています。

 しかし、東京湾アクアラインの開通や高速バスの対等などにより、房総特急の利用者は徐々に減少し、房総各路線の特急列車は、廃止・減便を余儀なくされ、その結果としてE257系500番台には余剰車が発生することになりました。そのため、一部編成が波動用として臨時列車で使用されるようになり、2018年3月のダイヤ改正以降は、全廃された豊田車両センターの波動用特急車に代わり、「ホリデー快速富士山」などとして運用されるようになったところです。

f:id:Len_Railway:20200224163406j:plain

 「ホリデー快速富士山1号」は、1号車から3号車までが自由席、4号車と5号車が指定席となっています。大月まで1時間20分乗車するので、僕は指定席を利用することにしました。窓側の席に座りたかったので、事前に「えきねっと」で予約しておきましたが、これが正解でした。新宿駅には、この快速列車の自由席に乗車する客が列をなしており、特に富士山を目指すと思われる外国人観光客の姿が目立ちました。他にも家族連れの方も乗車しており、自由席には着席できない人もいるほどです。途中の立川や八王子から乗車する方は、車内の通路部分にも入れず、デッキに立つのが精一杯という状況のようです。「ホリデー快速富士山号」は週末を中心に運転される臨時列車ですが、いつもこうした盛況ぶりなのでしょうか?そうであれば、全車指定席化するのも手だと思いました。

f:id:Len_Railway:20200224162542j:plain

ホリデー快速ビューやまなし号で使用されている215系小淵沢駅 2018/8/25

 大月駅で途中下車し、次に乗車する列車の到着を待ちます。大月駅はこれまでにも数回利用したことがありますが、駅舎の中にモバイル用コンセントを備えた待ち合いスペースがあることに、今回初めて気がつきました。旅の途中に気軽に利用できるこうしたスペースがあるのは、とてもありがたいですね。

 大月から小淵沢までは、「ホリデー快速ビューやまなし号」に乗車します。毎年3月から11月までの土休日に1往復運行されており、10両編成のうち、4・5号車はグリーン車指定席、6・7号車は普通車指定席、その他は普通車指定席となっています。

 使用車両は215系です。近郊型電車でありながら両先頭車を除く全車が2階建車両という点で、DDL(Double Decker Liner)と呼ばれています。首都圏で活躍しているダブルデッカー普通列車グリーン車の車両が10両連結されているような外観で、近郊型車両としては珍しい巨体が最大の特徴です。車体外観は「ジェントル&ノーブル」を基本コンセプトに、幕板部をベージュ、2階窓周りをダークグレーとし、扉部があずき色となっています。

 215系は元々、東海道本線でのライナー運用を目的として製造されたものですが、快速アクティー湘南新宿ラインからも撤退し、平日の日中や土日には定期の運用がありません。そのため、ニートレインと揶揄されることもありますが、第二の活躍の場として、季節運用ながらも波動用車両として頑張ってほしいです。

f:id:Len_Railway:20200224163433j:plain

 今回も「えきねっと」で指定席を予約しておきました。僕が215系に乗車するのは今回が初めてですが、ボックス式クロスシートの居心地は、あまりいいものではありません。僕はD席なので進行方向に向いた窓側席ですが、ボックス内には他の乗客の方もおり、シートピッチ1,460mmでは、お互いに何かと気を使います。今回は2階席を利用しましたので、列車名は「ビューやまなし2階」となっています。マルスでは、1階席と2階席は別管理になっているようですね。

 小淵沢からは、予定通り松本を経由して金山まで向かいます。松本からはJR東海313系に乗車しましたが、この車両に乗車すると、何だか地元に戻ってきたなという感じがします。今回は他の乗車券を購入することなく、青春18きっぷのみで東京から名古屋まで移動してみましたが、たまには東海道本線ではなく、中央本線で移動するのも面白いなと感じました。(ただし、時間がかかります。)