レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

名鉄特急を乗り尽くす

 僕はこれまで、何度となく名鉄特急を利用しています。7000系パノラマカー名鉄の代名詞とも言える車両で、特に特急専用車両として改装された白帯車は、沿線の子供たちの注目の的でした。僕も小学生の頃、両親や祖父母に連れられて何度か乗客しましたが、窓から見る車窓はいつもと同じはずなのに、白帯車のパノラマカーから見る風景は別のもののように感じた覚えがあります。

 さらに1984年には、ハイデッカー構造の展望席を有するパノラマDXが登場しました。パノラマカーにはない豪華な車内設備を有し、それまでの名鉄車両になかったクリーム色をベースとしたカラーリングはとても新鮮でした。当時、パノラマDXが駅舎の建て替えを記念したイベント列車として近所の路線を運行した際には、母親と2人で乗車したことを覚えています。

 そんな色々な思い出が詰まった名鉄特急ですが、パノラマカーやパノラマDXはすでに引退しており、現在は4種の列車が活躍しています。

種別 全車特別車 一部特別車 全車一般車
ミュースカイ 2000系 ー  ー 

快速特急

特急

ー  1200系 1700系 2200系 一般車両

  現在の名鉄には「特急料金」というものはなく、特急車両に連結された特別車両を利用する際に「特別車両料金」を徴収することになっており、利用者は「μチケット」の愛称で発売される特別車両券を購入することになります。なお、特急であっても、特別車を利用せず一般車を利用する場合には、乗車券のみで乗車することが可能です。

 ちなみに、名鉄独自の種別である「ミュースカイ」は、中部国際空港を発着する全車特別車の列車専用の種別です。2000系の愛称であった「ミュースカイ」がそのまま種別として使用されており、種別を指すのか車両を指すのか紛らわしい場合もあるような気もしますが、一般の利用客からすれば、別にどちらでもいいことなので、特段の支障は生じていないようです。

 

2000系

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ミュースカイとして運行される名鉄2000系名鉄名古屋駅 2018/1/20

 2004年に、中部国際空港開港と空港線の開業に合わせて登場した空港アクセス特急です。車両前面がポリカーボネートで覆われた独自のデザインで、車両前面部にcentrairのロゴが配されています。カラーリングも「空と海」のイメージから白と青の2色が用いられ、スカーレット色が基調となっている名鉄車両の中で目を引く存在です。

 ちなみに登場時には3両編成でしたが、その後、輸送力の増強を図るため中間車1両を追加し、現在は4両編成で運行されています。2編成が連結して8両で運転されることもあり、中部国際空港発着の全車特別車の特急として活躍しています。

 

1200系

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折り返しを待つ名鉄1200系豊橋駅 2017/3/22

 現在運行されている特急形車両の中では最も古く、運行開始は1988年です。先に紹介したパノラマDXと同様、ハイデッカー構造の展望席を備えており、パノラマsuperの愛称で親しまれています。僕も何回か友人と最前列に乗車して乗り鉄旅をしたことがありますが、先頭座席からの前面展望は数ある私鉄車両の中でもトップクラスだと思います。以前は4両全てが特別車で組成されていましたが、現在は豊橋方の1号車と2号車が特別車で、岐阜方の3号車から6号車までは一般車に組み替えられています。

 なお、登場時にはアイボリーホワイトにスカーレットの帯が引かれたカラーリングでしたが、リニューアル工事が行われ、車両設備の大幅な更新と外観デザインの変更が行われました。

 

1700系

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名古屋本線を走る名鉄1700系:神宮前駅 2018/1/20

 1700系は、もともと3両編成の全車特別車であった1600系を一部特別車化する際、岐阜方2両を方向転換し、新造された2330系の4両と組み合わせて組成されたもので、4編成(1701F~1704F)しか存在しません。また、次に紹介する2200系と共通運用されているため、どちらの車両になるかは乗車直前まで分からず、1700系となるか2200系となるかはまったくの運次第です。

 ちなみに1700系は1600系として登場した当時、1000系と同様にパノラマsuperの愛称を持っていました。展望席がある訳でもなく、どこを見ても1000系とは全くの別物でしたが、唯一の共通点と言えば、アイボリーホワイトとスカーレットの外観でした。その後、2回の塗色変更を経て現在のデザインに至っています。

 

2200系

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豊橋に向かう名鉄2200系国府駅 2018/1/20

 2200系は現在12編成が在籍しており、名古屋本線を中心に他の多くの支線でも活躍しています。先頭車両の前方肩部と側窓下部のスカーレットレッド名鉄らしさを感じさせるデザインです。外観がよく似た2000系とは兄弟のような車両で、車内設備もミュースカイと同じものとなっています。

 パノラマsuperと並んで名鉄特急を代表する車両となっていますが、これまでの名鉄特急の代名詞とも言うべき展望席はありません。しかし車内は明るく機能的で、360円の特別車両料金で利用できる車両としては十分な設備となっています。

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乗継ミューチケット
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通常のミューチケット

 僕の手元には、これまでに使用したμチケットがいくつか保管してあります。ちなみに名鉄には、乗継μチケットというものがあり、一定の条件を満たす場合には、360円で特別車を乗り継ぐことができます。この場合、1枚のμチケットで2列車分の座席が指定されるのではなく、列車ごとに1枚ずつチケットが発券されます。