レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

小田急と東京メトロを使った乗り鉄旅

 僕は青春18きっぷシーズンになると、夜行快速ムーンライトながら号を利用して東京まで行くことはもちろん、昼間の在来線を乗り継いで出かけることもあります。東海道本線は運転本数も多く、また、東京-熱海間には快速列車もあることから、自宅の最寄り駅から始発の列車に乗車すれば、東京駅には12時前に到着することができます。

 今回、舞浜駅前にあるボン・ボヤージュというショップに買い物に行くことにしました。僕は趣味で、東京ディズニーリゾート限定で発売されているトミカを集めており、ハロウィーンをモチーフにしたシリーズが発売されるということで、それを購入するために舞浜まで行くものです。

 しかし、目的は舞浜での買い物だけなので、わざわざ新幹線を使って行くほど時間に余裕がないという訳ではなく、昼過ぎに現地に着いて、その日中に帰宅できれば十分です。ということで在来線を利用していくことにしましたが、現在は青春18きっぷのシーズンではありません。豊橋から舞浜までの往復乗車券を購入して、すべてJR線で移動するのも一つの方法ですが、それでは乗り鉄的に面白みがないので、今回は、小田急線と東京メトロを利用して移動するルートで行ってみることにしました。

 具体的なルートですが、まずは東海道本線で沼津まで行き、沼津から御殿場線に乗り換えて松田まで行きます。この区間は、JR東海の企画乗車券である「休日乗り放題きっぷ」を使用します。このきっぷは、土休日限定で、JR東海の静岡管内が1日乗り放題となるもので、豊橋から最長で国府津(ただし沼津から御殿場線経由に限る。)まで行くことができます。JR線の松田駅で下車すると、目の前に小田急線の新松田駅があるので、新松田から小田急線の上りに乗車します。小田急には「小田急東京メトロパス」という企画乗車券があり、これを購入すれば、小田急線の発駅から代々木上原までの往復に加え、東京メトロ全線と小田急代々木上原-新宿間が乗り降り自由となります。今回は、小田急線の代々木上原から東京メトロ千代田線で日比谷に出て、有楽町から有楽町線で新木場まで行きますが、ここまでの区間は「小田急東京メトロパス」が利用可能です。そして、最後は新木場から京葉線で舞浜まで向かいます。

 つまり、2つの企画乗車券をうまく組み合わせることで、豊橋からJR線、小田急線、東京メトロと乗り継いで新木場まで行くことができ、最後の新木場-舞浜間のみ、普通乗車券(またはICカード)を使うことで目的地にたどり着けるということです。乗り継ぎが多いため、万一どこかで遅延が発生すると、以降の行程に影響が出てしまうことなりますが、いざとなれば、いかようにでも変更できることから、このルートでの乗り鉄旅をしてみることにしました。

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 今回使用した「休日乗り放題きっぷ」です。こうしたフリータイプの企画乗車券には、券面にフリー区間の略図が描かれていることが多いのですが、このきっぷにはありません。また、同じJR東海の「青空フリーパス」は85mm券で自動改札機にも対応していますが、こちらは120mm券です。同じ会社が発行する同種の企画乗車券であるにも関わらず、こうした違いを設けた理由はよく分かりませんが、ひょっとすると、国府津からの乗客について、御殿場線利用であるかどうかを改札時刻や駅員による声がけによってチェックするための措置なのかもしれません。

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 こちらは「小田急東京メトロパス」です。料金は1,720円なので、「休日乗り放題きっぷ」とあわせて4,390円で豊橋ー新木場間を往復できることになります。JR線の豊橋ー東京都区内の片道運賃が5,080円なので、これら2つの企画乗車券の利用が、いかにおトクなのかが分かります。

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あさぎり号で使用されている小田急60000形MSE:新宿駅 2016/11/3

 今回乗車したのは新宿発の下りの「あさぎり号」で、使用車両は60000形MSE“Multi Super Express”です。今年9月には50000形VSEに乗車しましたが、60000形MSEには初乗車です。9月に乗車した50000形VSEについては、以前に紹介させてもらいました。

len-railway.hatenablog.jp

  「あさぎり号」は、小田急の新宿-JRの御殿場の間を結ぶ特急で、「日光・きぬがわ」「踊り子」「スーパーはくと」などと同じようにJR線と会社線とを直通する列車です。以前は、小田急の20000形RSEとJR東海371系がそれぞれの車両で相互乗り入れしていましたが、現在は小田急車のみとなり、車両もすべて60000形MSEとなっています。また60000形MSEは、「メトロはこね号」として運用される場合、東京メトロ千代田線に乗り入れており、日本で初めてとなる、地下鉄線に直通する座席指定制特急車両として登場した車両でもあります。

 外観色は、メタリック系のフェルメール・ブルーをベースに、窓下にバーミリオン帯とホワイトの細帯が引かれています。「青いロマンスカー」として、これまでのロマンスカーにはないカラーリングですが、伝統あるオレンジ・バーミリオンはしっかりと継承しています。

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 同じロマンスカーということで、どうしても50000形VSEと比較してしまいますが、60000形MSEには展望席がありません。とは言っても、最前列であれば少しくらいは前面展望が楽しめるのではないかと期待して、今回は先頭車両の最前列(1号車1番D席)に乗車してみました。結果としては、やはり前面展望はいまひとつでしたね……