レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

東武500系「リバティ」と「SL大樹」に初乗車

 今年の夏には、様々な乗り鉄旅の計画があります。青春18きっぷを使った乗り鉄旅はもちろんですが、これまで乗車したことがない観光列車や、利用したことがない区間にも足を伸ばしてみたいなと計画を立ててきました。昨年度は、異動して1年目ということで仕事面に余裕がありませんでしたが、今年度は、現職場での勤務2年目ということもあり、前年度と比べると気分的にかなり余裕ができました。そのため、夏の乗り鉄旅に向けても、じっくりと時間をかけて計画を立てることができました。

 その第一弾として計画したのが、鬼怒川温泉までの乗り鉄旅です。鬼怒川温泉と言えば、誰もが知る栃木県を代表する温泉地で、日光とあわせて一大観光地となっています。そして最近では、東武鉄道でSL大樹が運行されていることでも有名です。

 今回は、恒例のムーンライトながら号に乗車して東京に向かいますが、東京都内から鬼怒川温泉まで鉄道で移動する方法としては、主に2つのルートが考えられます。1つ目は浅草から鬼怒川温泉まで東武鉄道を利用するルートで、2つ目はJRの新宿から東武線に直通する特急を利用するルートです。そういえば、この話は以前、友人Dと日光東照宮を訪れた際の記事の中でも紹介していましたね。

len-railway.hatenablog.jp

  今回ももちろん、青春18きっぷを使って東京まで行きますが、上記の2ルートのいずれで旅行する場合でも、東京から先は青春18きっぷを利用することはできません。どちらの場合も別に運賃が必要となる訳ですが、ならば往路と復路でルートを分けて乗り比べてみようと考え、鬼怒川温泉までは東武線を、鬼怒川温泉から新宿まではJR線の特急を利用することにしました。また、往路の東武線では、何かと話題のSL大樹にも乗車してみようと思い、浅草から下今市までは500系「リバティ」に、下今市から鬼怒川温泉までは「SL大樹」に乗車することにしました。

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リバティけごん号で使用されている東武500系下今市駅 2018/8/11

 ムーンライトながら号で東京駅に到着後、東武線の始発駅である浅草まで移動します。今回は、東京から神田まで山手線に乗車し、神田から東京メトロ銀座線を利用しました。僕は子供の頃から東京メトロ営団地下鉄)の路線名と駅名がよく理解できておらず、どの路線にどの駅があり、どういう乗り換えができるのか、全く予備知識がありません。東京メトロを利用するときは、いつも乗換案内アプリに頼りきっています。

 浅草には5時45分くらいに到着しました。外は明るくなっていますが、さすがにこの時間だと人通りもまばらです。東武の駅周辺で適当に時間を潰し、6時30分発の「リバティけごん1号」東武日光行きに乗車しました。この列車は、途中の下今市まで「リバティ会津101号」と併結運転されます。けごんが3両、会津が3両の計6両編成ですが、早朝という時間帯にも関わらずほぼ満席です。僕も窓側の座席が希望だったのですが、すでに通路側しか空いていませんでした。

 東武の浅草駅を利用したのは今回が初めてですが、列車が発着するホームは駅ビルの2階部分にあります。その点はそれほど珍しいものではありませんが、隅田川とほぼ平行した駅舎から、すぐに隅田川を直角に横断する橋梁を渡るという構造となっているため、ホームの先端が大きくカーブしています。また、都内のターミナル駅であるにも関わらず、発着できる車両は基本的に6両までに限られています。さらに、先端部分のホーム幅は非常に狭く、カーブ部分では車両とホームの間に大きな隙間が生じるため、可搬式の渡り板がかけられるといった独特の運用が見られます。

 さて、今回乗車した500系「リバティ」ですが、東武の特急形車両の中で最も新しく、FREE Wi-Fiや電源コンセントなどの車内設備も充実しています。外観は、シャンパンベージュがベースになっており、側面の客室窓周りにグリーンとブルーが配色されています。丸みを帯びた流線形の100系スペーシア」とは正反対の武骨な感じのデザインで、東武の特急形車両として、いい対称となしています。

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SL大樹のC11蒸気機関車と14系客車:鬼怒川温泉駅 2018/8/11

 「リバティけごん」を下今市で下車しました。下今市から鬼怒川温泉まではSL大樹に乗車します。SL大樹の始発駅となる下今市駅は、SL大樹の運行開始にあわせて、駅構内に蒸気機関車の点検・整備拠点となる機関庫が新設され、さらに転車台も整備されました。駅舎も昭和時代をモチーフとするレトロ調のものに全面改装されています。東武鉄道のSL大樹にかける思いの強さが感じられます。

 乗車前に駅構内にあるSL展示館を見学しました。SLの機関車本体はJR北海道から貸与してもらい、車掌車はJR西日本JR貨物、客車はJR四国から譲り受けたということです。運転士や機関士の訓練や育成なども含め、多くの鉄道会社の協力によって実現した復活プロジェクトであったことがよく分かる展示内容でした。

 SL大樹はやはり人気が高いようで、下今市駅でも多くの乗客が記念撮影を行っています。昨年8月10日に運行が開始されてちょうど1年ということで、1周年を記念するヘッドマークが掲げられています。乗車する客車は国鉄14系客車ということで、何だかJR線に乗車しているような感じがしました。SL大樹の車内では、乗務員による記念撮影など観光列車らしいサービスも行われていましたが、乗車時間が約35分ということで、やや慌ただしい感じもします。もうちょっとゆっくり乗車できると、より雰囲気を味わうことができるのではないかと思いました。

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 車内では、運行開始1周年を記念した乗車記念証をいただきました。SL大樹には1号から6号までがありますが、どうやら乗車する列車によって記念乗車証のデザインも異なるようです。僕が乗車した1号の乗車証は、下今市駅構内の転車台と機関庫の全景が描かれ、C11機関車の奥に14系客車とディーゼル機関車が停車している風景です。ノスタルジックなレトロ調のデザインが特徴的です。

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 「リバティけごん1号」の特急券と「SL大樹1号」のSL座席指定券は、浅草駅で購入しておきました。特急料金は1,440円、SL座席指定料金は750円で、少し高いかなとも思いますが、リバティの充実した車内設備やSL大樹の復活プロジェクトに要した費用などを考えると、やはりこれくらいの金額になってしまうのかも知れません。