レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

在来線よりも新幹線の方が安い!?

 JR東海にとって東海道新幹線は会社を支える屋台骨であることは間違いありません。したがって、東海道新幹線のステータスを崩してしまうことがないよう、JR東海のフリーきっぷタイプの企画乗車券には、新幹線の利用回数に制限があるもの(例:JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ)や、そもそも新幹線が利用できないもの(例:青空フリーパス、休日乗り放題きっぷ)もあります。

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発車直前のN700系豊橋駅 2017/6/20
 一方、往復割引きっぷタイプの企画乗車券の中には、競合する他社路線に対抗すべく、次のようなものが設定されています。

新幹線お出かけきっぷ
【内容】熱海・小田原⇔東京・品川を2名以上のグループで旅行する際に利用可能で、在来線は利用できない。新幹線の利用は自由席のみで、多客期の利用はできない。さらに東京メトロ全線が乗り降り自由な「新幹線&メトロ 日帰りきっぷ」もある。
【価格】熱海発着:5,550円 小田原発着:4,720円(メトロ日帰りきっぷはそれぞれ500円増)

新幹線名古屋往復きっぷ/新幹線豊橋往復きっぷ
【内容】名古屋(市内)⇔豊橋~豊川を利用可能。名古屋ー豊橋で新幹線の自由席を利用することができる。なお、乗り越した場合には乗り越し区間のみの精算はできない。多客期も含めて利用除外日はない。
【価格】平日:2,940円 土休日:2,360円


 「新幹線お出かけきっぷ」はJR東日本の利用客を、「新幹線名古屋/豊橋往復きっぷ」は名鉄の利用客を囲い混むために設定されたもので、さらに名鉄への対抗策として、名古屋⇔豊橋間の在来線での往復に利用できる「名古屋/豊橋往復きっぷ」というものも用意されており、JR東海の本気度を感じさせます。今回は、僕が利用した「新幹線名古屋/豊橋往復きっぷ」を紹介したいと思います。

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 驚くべきはその価格です。名古屋ー豊橋間で在来線または新幹線自由席を利用した場合の正規の運賃・料金と比較すると、次のとおりです。

区分 片道 往復
在来線(正規運賃) 1,340円 2,680円
在来線(割引きっぷ・平日) 1,900円
在来線(割引きっぷ・土休日) 1,560円
新幹線(正規運賃+料金) 2,330円 4,660円
新幹線(割引きっぷ・平日) 2,940円
新幹線(割引きっぷ・土休日) 2,360円

 往復利用で比較すると、在来線の正規運賃が2,680円であるのに対し、新幹線名古屋/豊橋往復きっぷの土休日料金は2,360円で、この企画乗車券を利用して新幹線を利用した方が在来線よりも300円安いということになります。
 ここまで割引率の高い企画乗車券は珍しく、破格の価格設定と言えるでしょう。名古屋方面に旅行する乗り鉄18きっぱーの方には、是非とも課金の上、ご利用いただくことをオススメします。