レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

沼津に行ってきました

 突然ですが、皆さんは新幹線と在来線が並行している区間で鉄道を利用する場合、どのくらいの移動距離(移動時間)であれば新幹線を利用しますか?少し前のことですが、そんなことが職場でちょっとした話題になったことがあります。もちろん個人によって違うでしょうし、急ぎの案件で利用するのか、のんびりとした旅なのかによっても結論は変わってくると思いますが、非鉄の方々の意見を大雑把にまとめてみると、名古屋発の場合は京都以西であれば新幹線、豊橋発の場合は静岡以東であれば新幹線といったところがボーダーラインになるようです。ちなみに名古屋-京都間は距離にして約150kmで、所要時間は「のぞみ」号を利用することで1時間40分から2時間程度短縮(在来線:約2時間15分から2時間40分→新幹線:約35分)されます。確かに大幅な時間短縮効果があります。また、豊橋-静岡間は距離にして約110kmで、所要時間は「こだま」号を利用することで1時間から1時間15分程度短縮(在来線:約1時間50分から2時間→新幹線:約45分)されます。どちらの場合においても、途中駅での乗り換えが不要となる点も、新幹線を利用する大きなメリットのひとつだと思います。

 僕はと言えば、出張で利用するなど特別な事情がない限り、静岡や京都であれば在来線利用を優先します。特急料金をケチっているだけでは?という見方もありますが、個人的には在来線で移動することは特に気にならないですし、むしろ同じ運賃で長い時間乗車できる在来線の方がオトクではないかと思ったりします。この感覚は、鉄分の多い僕のようなタイプの人間特有の考え方であり、広く一般の方に受け入れられるものではないことは百も承知しています。そしてJR区間を在来線だけで移動する際に、最もコスト的に優れているのはかの有名な「青春18きっぷ」で、僕もよく利用してきました。最長で利用した区間はどこなのか、僕自身も把握していませんが、豊橋-東京間であれば何度も往復で利用したことがありますし、長距離という点では、広島から在来線のみで名古屋まで移動したこともあります。しかし、残念なことに「青春18きっぷ」は発売・利用期間が限定されており、年間を通していつでも利用できるわけではありません。そこで僕の場合、「青春18きっぷ」シーズン以外にJR東海区間の在来線を長距離で利用する際には、過去にも何度か紹介したとおり、「青空フリーパス」や「休日乗り放題パス」を利用したりしています。これらのきっぷの概要は次のとおりです。

  青空フリーパス 休日乗り放題パス
利用期間 土曜・休日及び年末年始 土曜・休日及び年末年始
有効期間 乗車日当日 乗車日当日
設定区間
(主なフリー区間
東海道本線米原-二川)、中央西線(名古屋-木曽平沢)、高山本線(岐阜-下呂)、関西本線(名古屋-亀山)、紀勢本線(亀山-紀伊長島)など 東海道本線豊橋-熱海)、身延線全線、御殿場線全線
発売額 おとな2,620円 おとな2,720円
その他 別に特急券を購入すれば特急も乗車可(新幹線は不可) 別に特急券を購入すれば特急も乗車可(新幹線は不可)

 参考までにフリー区間を具体的に示せば、次のとおりです。

 これらのきっぷの特徴としては、JR東海の在来線区間豊橋を境にして東西に分け、東側の主に静岡区間を「休日乗り放題パス」、西側の主に愛知・岐阜・三重区間を「青空フリーパス」のフリー区間としている点であり、豊橋-二川間はどちらのフリー区間にも含まれています。また、利用期間や有効期間も同じで、価格にも大きな違いはありません。僕の場合、豊橋からJR線に乗車することが多いため、どちらのフリーきっぷも購入することができ、また、東西どちらに出かける際にも利用しやすいというメリットがあります。特に「休日乗り放題パス」は御殿場線全線をカバーしているため、このきっぷを使用して松田まで乗車し、新松田から小田急線を利用して新宿までを往復するといったことも可能で、実際、僕もこの方法で何度か利用しています。また、小田原や伊東に行く際には、豊橋-熱海間でこのきっぷを利用することで、正規運賃よりも安価に乗り鉄旅を楽しむことができます。

 そんな「休日乗り放題きっぷ」ですが、今回は前々から思い描いていた沼津を目的地とする乗り鉄旅に出かけることにしました。沼津は御殿場線東海道本線が接続する駅であり、また、朝夕には上野東京ラインに直通する列車も設定されるなど、静岡東部における交通の要所となる駅です。これまでの「青春18きっぷ」を利用した旅でも、乗り換え時には頻繁に沼津駅を利用しました。しかし、もっぱら乗り換えのためだけに利用しており、極端に言えば“駅”そのものしか知りません。3月になれば「青春18きっぷ」が利用可能となるため、それを待ってから出かけようかなとも考えましたが、特に予定のない土曜日を無駄にするのももったいないので、「休日乗り放題パス」を利用して沼津に行ってみることにしたものです。そんな訳で、今回は沼津港での観光を楽しんできましたので、その内容を紹介します。

東海道線静岡地区で運行されている313系と211系:沼津駅 2023/2/18

 今回の旅で鉄道を利用する区間豊橋-沼津間となり、東海道本線の静岡地区を利用することになるわけですが、この区間を少しでも快適に移動したいとの思いから、可能な限り313系8000番台に乗車しようと計画しました。昨年4月の江の島への乗り鉄旅の際にも、313系8000番台の運用を狙って行程を組んだことがあり、今回もこれを参考にして乗車することにしたものです。313系8000番台の運用は正式には公表されていませんが、静岡地区での在来線運用をまとめて紹介しているWebページを見ると、ある程度、狙いを絞ることができます。そして今回は、江の島乗り鉄旅の時と同様、豊橋7時9分発の列車に乗車することにしました。この列車は313系8000番台が充当される予定で、しかも豊橋から熱海まで直通する数少ない列車のひとつであることから、少し早めの時間にはなりますが、利用することにしたものです。久しぶりに元セントラルライナーの車両に乗車できるということで、期待を込めて豊橋駅の7番線ホームに向かったのですが、そこには211系とロングシート車の313系が停車していました😭。うーん、残念です。どうやら何らかの事情で列車の差し替えがあったようです。これも運ということで諦めてこの列車に乗車し、ウトウトしながらロングシート車に揺られること約3時間、ようやく沼津に到着しました。せめてもの救いというか、豊橋から沼津まで着席することができましたが、そのおかげで、お尻に違和感を感じることになりました😅。

 沼津駅到着後は、駅前から沼津港に向かう路線バスに乗車します。運行本数が多いため待ち時間はほどんとなく、また、乗車時間も10分程度で沼津港に到着しました。沼津港到着後は、真っ先に「びゅうお」に向かいました。

◆大型展望水門「びゅうお

 沼津港には、ひと際存在感のある巨大な建造物があります。これが「びゅうお」と呼ばれている大型展望水門です。これは、東海地震津波対策の一環として建設された水門なのですが、地上30mのところに展望施設が併設されており、ここから景色を一望することができるようになっています。天気がよい日は、きれいな富士山の姿が見られるということで、僕もここに行ってみました。この日は朝から快晴でしたが、午後からは曇りになる予報だったので、なるべく早い目に訪れたほうがいい景色を楽しめるだろうと思い、沼津港に到着早々、「びゅうお」に向かったものです。

 入口からエレベーターに乗車すると、すぐに展望施設に到着します。地上30mということで、とび抜けて高いというわけではありませんが、いざ展望施設から外の様子を眺めて見ると、思った以上に高く感じられます。港を含めた駿河湾や沼津の街並みだけでなく、評判どおりに美しい姿の富士山を拝むことができます。この「びゅうお」は芝生の公園と松林に隣接しているため、富士山と緑鮮やかな松林を一枚の写真に収めることができましたが、青々とした芝生が広がる夏の時期であれば、さらに見ごたえのある絵はがきのような風景を眺められると思います。

 また、両側の塔を結ぶブリッジ部分の床面は、深海をイメージしたデザインとなっており、地上30mの場所にいながら深海の世界を感じられるようになっています。ちなみに入場料は100円(おとな)と安いため、また違った季節に沼津港を訪れた際には、もう一度立ち寄ってみる価値はあると思いました。

◆港八十三番地 海鮮丼 佐政

 「びゅうお」から出た後はしばらく松林の公園を散策し、その後、ちょっと早い時間でしたが昼食にすることにしました。せっかくなので沼津らしいものを食べてみたいと思っていたところ、海鮮丼をメインとしているお店に「深海丼」という丼物があることを知り、どんなものかと興味を引かれ、これをいただくことにしました。

 これがその深海丼です。身を削がれたユメカサゴという魚の頭から尻尾までが丼ぶりに置かれており、インパクト大です。肝心の具材ですが、後から調べたところ、ユメカサゴのほかに、金目鯛、深海本えび、桜えび、あぶらぼうず、ニギスが盛られているようです実に具だくさんです。丼物を注文すると、セットで干物も提供されるようで、まさに魚尽くしのランチとなりました。

 ちなみに丼ぶりに鎮座していたユメカサゴですが、そのまま食べるわけにもいかず、どうしたものかと思っていたところ、店員さんにお願いすれば素揚げにしてもらうことができるそうです。素揚げにしてもらってどうするの?と思い、店員さんに聞いてみると、頭から丸ごと食べることができるということでした。頭と尻尾、骨だらけの素揚げを食べられるのだろうかと半信半疑でしたが、実際に口にしてみるとパリパリしていて意外と美味しく(ちょっと失礼)、生魚とはまた違ったテイストで深海魚を堪能することができました。

◆沼津港遊覧船

 昼食後は、沼津港内の観光遊覧船に乗船してみることにしました。この遊覧船の沼津港周遊コースでは、飛び交うカモメたちに餌やりをすることができるということで、僕も乗船前にカモメの餌(かっぱえびせん)を一袋購入し、餌やりを体験することにしました。昨年8月に伊東マリンタウンを訪れて遊覧船に乗船した際は、カモメの飛来が少なく、餌やりもしませんでしたが、今回は逆に想像以上に多くのカモメ(中にはトンビも)が飛来し、遊覧船のオープンデッキ部分に数十羽のカモメが群がるような状況となりました。こうなると餌やりも一気に楽しくなります。昼12時頃ということで、カモメも昼食の時間ということなのでしょうかね?

 カモメの飛来風景を記念に残そうと、スマホのカメラを向けましたが、僕には写真撮影の技術がないため、その場の雰囲気をお伝えできるようなダイナミックな写真とはなりませんでした。空を飛ぶカモメをきれいに撮影するのは、停車中の電車を撮影するよりも何倍も難しいですね。

◆沼津深海プリン~青とプリンとジェラートと~

 遊覧船を楽しんだ後は、デザートとしてプリンをいただくことにしました。なんでも沼津港では「沼津深海プリン」なるものが有名なようで、その1号店ともいえる「沼津深海プリン工房」の前には、数人の行列ができていました。おそらくお土産として購入する方が多いんだと思います。そして1号店から少し離れたところに「青とプリンとジェラートと」という2号店があり、今回はこちらの2号店を利用しました。

 店内にはプリンだけでなくジェラートもあり、どちらも食べてみたいなと思っていたところ、プリンの上にジェラートをのせたものがあったため、これを選びました。ジェラートにはいくつかの種類がありましたが、僕はラムネ味にしてみました。さっぱりしたラムネ味と濃厚なプリンが絶妙で、ペロッと美味しくいただきました。
 その後は路線バスで沼津駅に戻り、帰路に着きました。

セントラルライナー313系8000番台:浜松駅 2023/2/18

 往路では、残念ながら元セントラルライナー313系8000番台に乗車することができませんでしたが、復路では無事に乗車することができました。やはり、ロングシート車に比べると転換クロスシート車は格段に快適です。なお、今回は熱海まで乗車可能な「休日乗り放題きっぷ」を所持しており、時間的にも少し余裕があったため、沼津から一旦、熱海まで移動し、熱海から313系8000番台に乗車しました。熱海発車直前にはそれなりの乗車率となり、途中の三島でもかなりの乗車があったため、沼津からの乗車では相席でないと着席できなかったと思います。熱海まで移動して正解でした。

 終点の浜松駅到着後、乗客が下車したところを見計らって車内を撮影しました。同じ転換クロスシート車の313系でも8000番台はモケット柄が異なっており、373系よりも少し明るい赤紫色となっています。側窓には横引きのカーテンも備えられており、元有料快速用の車両らしい内装となっています。

 「休日乗り放題きっぷ」はこれまでにも何度か紹介していますが、今回使用したきっぷも載せておきます。なお、「休日乗り放題きっぷ」には対象施設で利用できる割引券が2枚付属していますが、これまで使用したことは一度もなく、今回も使用しませんでした。

 今回の乗り鉄旅も、ほぼ予定どおりに終えることができましたが、実は復路の電車に乗車中、突然、腹痛に襲われるという悲劇(?)がありました。僕は普通列車内のトイレを利用するのがなんとなく苦手で、浜松まで何とか我慢できそうかなと軽く考えていたところ、静岡駅手前で猛烈に痛くなり、思わず列車から下車して駅のトイレに向かいました。ひょっとして昼食の「深海丼」の生魚に当たったのかとも思いましたが、どうやら関係なかったようで、トイレに行った後は何事もなかったように平常に戻りました。ということで腹痛の原因は分かりませんが、いずれにしても、旅行前にはしっかりと体調を整えておかなければならないとあらためて感じたところです。

 さて、次回の乗り鉄旅ですが、いつものとおり、まだ全く計画していません。たまには1泊2日くらいで乗り鉄旅に出かけてみようかなと思っていますが、日帰りの方が気軽に出かけられるため、僕の乗り鉄旅はほとんどが日帰りです。まあ、楽しむことができればどちらでも構いませんので、しっかりと体調管理をして次の乗り鉄旅に備えていきたいと思います。