レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

E5系「なすの」グリーン車に乗車

 ちょうど1年前のことになりますが、青春18きっぷを利用した「会津若松までの乗り鉄旅」に出かけました。この旅行では、年末年始に磐越西線で運転される快速「あいづ」に乗車することを目的として、その始発駅である郡山まではE6系「やまびこ」を、郡山からの帰路ではE5系「なすの」を利用するものでした。当時はE5系E6系とも初乗車だったため、快速「あいづ」への乗車も含めて、色々と思い出に残る乗り鉄旅となりました。

len-railway.hatenablog.jp

 特に帰路で利用したE5系「なすの」については、東北新幹線内でのポイント故障の影響により大幅な遅延が発生し、やむを得ず途中の小山で下車して在来線に乗り換えることになるという、予期しないトラブルに巻き込まれたということもあり、ちょっと残念な思いも残っていました。

 ちなみに当時、小山駅の新幹線改札口において、使用したきっぷに「事故」のゴム印を押印してもらいました。1年以内であれば、特急料金の一部が払い戻されるようですが、そもそも「えきねっと」のトクだ値で購入したきっぷであっても払い戻しが受けられるのかどうか分からず、結果としてそのまま放置状態です。申し出れば一部の特急料金が払い戻されたのかもしれませんが、すでに1年を経過してしまったため、もはや無効となっています。

 そんな感じで、ちょっと消化不良な思いが残る前回のE5系新幹線乗車旅でしたが、今季の青春18きっぷを利用した乗り鉄旅で、E5系新幹線乗車のリベンジを果たすことにしました。

 東京までは安定の快速ムーンライトながら号で、そこから先はひたすら東北本線を北上します。今回は、時間との兼ね合いから最終到達駅を新白河としました。東北本線は、宇都宮までは運転本数も多く、主にE231系E233系グリーン車付きの10両編成で運転されていますが、そこから先は運転本数が大きく減少し、使用される車両も、黒磯までは205系600番台、黒磯から新白河まではE531系と、比較的短編成のものとなります。(E231系E233系で運転される列車は、一部が黒磯まで直通で運転されています。)

 ちなみに東北本線E531系が使用される理由ですが、これは黒磯駅構内の交直セクション(デッドセクション)に対応するためです。僕が今回乗車したのはE531系電車でしたが、黒磯-新白河間では、電化区間でありながらキハ110系気動車で運転されることもあるという、ちょっと変わった運用が行われています。

 話を戻して乗り鉄旅ですが、僕は新白河駅で下車するのは今回が初めてです。新幹線停車駅ではありますが、それほど大きな駅ではなく、新幹線は相対式ホームの2面2線と通過線が2線、在来線は単式ホームの1面1線と島式ホームの1面3線という構造です。新幹線は高架駅になっていましたが、在来線は地上駅でした。高架上のある改札口付近に白河ラーメンの店があったので、そこで少し遅い昼食をとった後、東京方面の新幹線「なすの」に乗車します。今回も純粋な乗り鉄旅なので、訪問先での観光要素は一切ありません。

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なすの号などで使用されているE5系郡山駅 2018/12/30

 上の写真は、今回の乗り鉄旅で乗車したものではなく、1年前の乗り鉄旅の際に郡山駅で撮影したものです(今回乗車したE5系は撮影する余裕が時間的にありませんでした)。何度見ても、驚くばかりのロングノースです。E956形ALFA-X(アルファエックス)は、20mを超える“超”ロングノースの先頭車があるということで、将来的には一体どこまで長くなるものなんでしょうか。

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 JR東日本区間での乗車ということで、今回も「えきねっと」のお先にトクだ値を利用しました。年末のこの時期、東京からの下り列車については「お先にトクだ値」の設定がありませんが、上り列車には設定があります(逆に年始になると、東京への上り列車に「お先にトクだ値」の設定がなく、下り列車のみ設定されます)。

 「なすの」号の場合、郡山~宇都宮⇔大宮~東京に「お先にトクだ値」の設定があり、普通車・グリーン車ともに35%割引です。僕は今まで、ぷらっとこだまや日帰り旅行商品などで新幹線のグリーン車を利用したことはありますが、「お先にトクだ値」の企画乗車券でグリーン車に乗車したことはありません。今回も、いつもどおりに普通車にしようかなと少し迷いましたが、前回のE5系新幹線乗車時のリベンジという意味合いもあり、グリーン車に乗車することにしました。

 上の写真は、実際に使用した一葉券です。乗車券・新幹線特急券・グリーン券がすべて一枚にまとめられています。E5系新幹線と言うと、どうしてもグランクラスの方に目が行きがちですが、グリーン車でも十分な快適性を備えています。座席はN700系などと同じ2+2配置で、非常にゆったりとしています。ヘッド部分にはピローが装備され、中央肘掛部分にはモバイル用コンセントも完備されています。座席背面は背中全体を支え、両脇から包み込むような感覚がとても心地よく、何時間でも乗車していたいと思わせる座り心地です。東海道新幹線N700系と異なり、足先のフットレストは省略されていますが、その分だけ足が思い切り伸ばせるようになっており、しかもレッグレストが脚全体を支えてくれるため、非常に楽な姿勢で旅を楽しむことができます。グリーン料金というエクストラチャージを支払うだけの価値は十分にあるなと感じました。

 東京までの約1時間30分の間、E5系新幹線グリーン車での優雅なひとときを過ごすことができました。この流れでそのまま豊橋まで帰りたいところですが、そういう訳にはいきません。東京からは青春18きっぷを使った在来線普通列車の旅です。座席などの車内設備は2ランク以上のダウンといった感じが否めませんが、贅沢ばかりする訳にもいきません。せめてもということで、東京から沼津までは普通列車グリーン車を利用しましたが、同じグリーン車であっても、やはりE5系新幹線のグリーン車と比べてしまうと、その差は歴然ですね。