レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

会津若松までの乗り鉄旅

 僕は、青春18きっぷを期間内に5回分使うときには、もちろんみどりの窓口で購入しますが、期間中に2、3回しか使わない予定のときには、金券ショップで残り2回分や3回分のきっぷを購入しています。これまでのところ、夏季には5回分使用していますが、冬季や春季は2~3回といったところです。今季は金券ショップで残り1回分のきっぷを購入し、いつものように快速ムーンライトながらに乗車する訳ですが、今回は東京から先の会津若松まで行く乗り鉄旅を計画しました。

 この旅を計画した理由は大きく2つで、1つ目は年末年始に郡山-会津若松間で臨時運行される快速「あいづ」に乗車することです。充当列車はキハ48形気動車を改造した「リゾートみのり」で、この列車にはまだ乗車したことがありません。普段は仙台-小牛田-新庄間の東北本線陸羽東線を運行していますが、今回は磐越西線で運転されるということで、これに乗車してみたいと思います。2つ目の理由ですが、東北新幹線E5系E6系に乗車することです。そもそも普段は東北新幹線を利用することがほとんどなく、E5系E6系にはまだ乗車したことがないので、郡山までの往復の一部区間で乗車してみようと思います。そして、次のような行程を作成しました。

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 基本的には「青春18きっぷ」を使用しますが、往路の那須塩原-郡山間と、復路の郡山-大宮間では東北新幹線を利用します。新幹線の乗車区間については、E5系E6系に乗車できるような時間に合わせて設定しました。特に東北本線那須塩原や黒磯から先は運転本数が少ないため、新幹線を利用せざるを得ないといった事情もあります。冬の寒い時期ですが、車窓から普段は見られないような雪景色を見ることができるかもしれないという期待を抱き、2018年最後の乗り鉄旅に出発しました。

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 豊橋-東京間は、安定のムーンライトながら号です。その後、上野から宇都宮行に乗車します。宇都宮までは1時間45分ほどかかるため、久しぶりに普通列車グリーン車で移動します。宇都宮から黒磯行に乗り換え、那須塩原には予定通り8時半前に到着しました。那須塩原から郡山までは20分ほどですが、この間はE6系新幹線に乗車します。

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秋田新幹線用のE6系那須塩原駅 2018/12/30

 今回乗車したのは「やまびこ205号」です。「やまびこ」には、様々なバリエーションがあり、E2系E3系E5系、H5系それにE6系の計5車種で運行されており、E5系(H5系)にE3系を併結した16両編成や、E6系を併結した17両編成で運転されるものもあります。今回乗車する「やまびこ号」はE5系E6系で、E6系について言えば、グリーン車の11号車を除く12号車から17号車まではすべて自由席となります。

 このE6系ですが、僕の個人的な意見としては、「造形美」という言葉が最もふさわしい新幹線車両ではないかと思います。車両のデザインを担当した奥山清行氏は、あの高級スポーツカーとして名高いフェラーリをデザインしたこともある人物だそうです。デザインの素晴らしさを言葉で表現するのは難しいですが、茜色と飛雲ホワイトの鮮やかなカラーリングの美しさも加わり、躍動感の中にも和の繊細さのようなものが感じられます。前々から乗車してみたかった新幹線だっただけに、思わず感動してしまいました。

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 今回乗車するのは自由席になるため、当日に駅の券売機で乗車券と自由席特急券を購入しました。年末の下り列車ということで多少の混雑は覚悟していましたが、少なくとも12号車以降の自由席はガラガラでした。今回乗車したやまびこ号は、盛岡行でなく仙台行だったため、そこまで帰省客が集中しなかったのかもしれません。あっという間に郡山に到着し、在来線ホームへと移動しました。

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快速あいづ号に使用されているキハ48形:猪苗代湖駅 2018/12/30

 郡山からは、磐越西線を走る臨時快速列車「あいづ」に乗車します。先に紹介したとおり、キハ48形気動車の「リゾートみのり」による3両編成で運行されます。いかにも改造車らしい顔立ちですが、深緋色と漆黒をベースにメタリックゴールドのラインが配されており、ワイドな側窓も大きな特徴のひとつです。快速扱いながら、車内は特急形車両に準じた設備となっており、シートピッチも1,200mmと広いため、足元にもゆとりがあり快適です。車内には展望スペースやイベントスペースもあり、観光列車らしい車両となっていました。

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 指定席券は、いつものように「えきねっと」で購入しました。窓側であればどの席でも大きな違いはなさそうだったので、適当にA席にしました。当日の乗車率は結構高かったです。乗車前には、ほとんどが鉄道ファンなのかなと思っていましたが、実際には家族連れの帰省客と思われる方も乗車していました。

 窓から車窓を眺めていると、郡山発車直後にはそれほど雪はありませんでしたが、途中から徐々に積雪が見られるようになり、猪苗代周辺では、辺り一面が真っ白となる白銀の世界が広がっていました。会津若松到着後、駅の土産物店で買い物をして帰路につきます。郡山行の普通列車は、定刻に会津若松を発車しましたが、途中の吹雪の影響で少しずつ遅れ始め、郡山には10分以上遅れて到着しました。僕は次に乗車する新幹線まで余裕があったため焦ることがありませんでしたが、近くにいた18きっぱーの方は郡山13:17発の磐越東線に列車に乗車したいようで、何度も車掌さんに遅延状況を確認していました。

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なすの号に使用されているE5系郡山駅 2018/12/30

 郡山駅からは「なすの276号」で大宮に向かいます。という予定でしたが、この日は東北新幹線でポイント故障が発生し、東京方面に向かう上り列車は大幅に遅延していました。乗車予定のE5系は、発車予定時刻前に郡山駅に入線し、乗車することはできたものの、時間を過ぎてもいっこうに発車しません。どうなるものかと心配しましたが、何とか郡山を発車しました。

 とりあえずは発車してくれて一安心です。初めてのE5系乗車はちょっとバタバタになってしまいました。E5系は常盤グリーンと飛雲ホワイトのツートンで、その境目にピンクの帯が引かれており、帯色がパープルのH5系とは区別できます。外観の鮮やかな配色とは対象的に、車内は濃淡のグレーに彩られた座席色で、N700系よりも落ち着きがある雰囲気となっていました。

 このまま回復運転してくれるものかと期待していましたが、途中の小山直前に車内放送があり、この先で多くの先行列車が集中していて、大宮到着までには相当の時分を要するため、小山で在来線に乗り換えた方が大宮に早く到着できる見込みとのことでした。

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 どちらにしても、予定した行程どおりで旅行を続けることはできません。どうしようかと迷いましたが、小山で新幹線を下車して在来線で小田原まで行き、そこから東海道新幹線で静岡までワープする行程に変更することにしました。新幹線で静岡まで移動できれば、そこから先は当初の予定どおりの行程で豊橋まで戻ることができます。列車を使った旅である以上、事故による行程変更はやむを得ません。小山の有人改札で「事故」のゴム印を押印されましたが、「えきねっと」で購入した特急券についても、乗車しなかった区間については払い戻しがあるのでしょうか?

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 小山からは小田原まで普通列車グリーン車に乗車し、小田原からは「こだま675号」に乗車しました。新幹線の乗車券と自由席特急券小田原駅で購入しましたが、窓口と指定席券売機がともに混雑しており、発車ギリギリになってしまいました。静岡着は18:50で、ここから予定どおり、快速「ホームライナー浜松3号」に乗車します。これまでに何度もホームライナーを利用したことがありますが、静岡から乗車するのはこれが初めてです。

 帰路では行程変更を余儀なくされましたが、東海道本線区間であれば新幹線でリカバリーできるため、結果的には予定の時間に豊橋に到着できました。不幸中の幸いと言うことでしょう。東海道新幹線に乗車するための追加料金が必要になってしまいましたが、これはこれでいい思い出になりそうです。