レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

2つの観光列車に乗車する南九州乗り鉄旅(2)

 前回の記事からの続きです。

 今回は鹿児島中央駅近くにある「ホテルタイセイアネックス」に宿泊します。特にこのホテルにこだわりがあった訳ではなく、JR東海ツアーズの旅行商品の中から、鹿児島中央駅に近いホテルを適当に選びました。客室はバス・トイレ付きですが、男性に限りホテルの大浴場とサウナを利用することができます。大浴場好きの僕にとってはありがたいことで、もちろん大浴場を利用しました。足を伸ばして大きな浴槽に浸かることができ、とても気持ちよかったです。

 ちなみにこのホテルでは、朝食付きプランも用意されており、追加料金を支払えばバイキング形式の朝食をいただくこともできますが、今回は出発時刻が早いため、朝食なしのプランを利用しました。朝食は、コンビニでサンドウィッチを飲み物を購入し、車内でいただくことにします。

 

 

23日の旅行概要

 それではここで、2日目(23日)の旅行行程を紹介します。

 まずは鹿児島中央から宮崎に向かいます。利用するのは特急「きりしま」です。今日の乗り鉄のメインとなる「海幸山幸」の宮崎駅発車が10:13なので、10:01に宮崎に到着する「きりしま」4号からちょうどいい具合に乗り継ぐことができます。宮崎からは日南線を走る「海幸山幸」に乗車しますが、残念ながら途中の飫肥駅で下車します。日南線は運行本数が少なく、「海幸山幸」の終点である南郷まで行ってしまうと、予定の時間までに宮崎に戻れなくなってしまうからです。せっかくの乗車なため、ちょっと残念ではありますが、約1時間の乗車を楽しむことにします。飫肥駅からは普通列車南宮崎、そして宮崎へと移動し、宮崎からは「B&Sみやざき」号という高速バスを利用して新八代に向かいます。新八代からは九州新幹線「さくら」に乗車して博多に行き、博多からは「のぞみ」に乗車して名古屋に戻るという行程となっています。朝はちょっと雨がぱらつきそうな天候でしたが、何とか傘なしで移動できること願いながら、まずは今日の1本目の列車「きりしま」に乗車します。

 

鹿児島中央駅から特急きりしまに乗車

 「きりしま」4号は、朝の早い時間に運行される列車ですが、ひとつ前の2号は何と鹿児島中央駅5:51発です。こんな早朝に鹿児島から宮崎方面に向かう特急は、どういった目的で利用される方が多いのか、ちょっと気になります。

 「きりしま」は787系特急型車両で運転されています。1号車はグリーン車と普通車指定席の合造車で、2号車から4号車までは普通車自由席です。僕は「九州ネットきっぷ」を利用するため、指定席を利用します。

きりしま号で使用されている787系鹿児島中央駅 2023/9/23

 程なくして「きりしま」が入線してきました。「きりしま」は、主に日豊本線を走る特急で、早朝や深夜の一部列車を除いて鹿児島中央―宮崎間を結んでいます。以前の乗り鉄旅で、肥薩線の吉松から「はやとの風」に乗車した際に、隼人―鹿児島中央間を利用したことがありますが、宮崎までの全区間を通して乗車するのは初めてです。運転本数は1日当たり10往復で、概ね1〜2時間に1本程度運行されています。

 JR九州の列車は、D&S列車ではない通常の特急型車両もデザイン性に富んでいますが、外観だけでなく車内もなかなか凝ったものとなっています。上の写真は787系のデッキ部ですが、黒い壁に真っ赤なドアのコントラストが実に独創的です。ちなみに床面は、普通車としては珍しい絨毯敷きとなっています。

 普通車の車内です。一般的な2+2配置の回転リクライングシートとなっています。こちらはいたって普通の座席で、どちらと言えば地味な感じのモケット柄です。また、九州の特急型車両は、普通車であってもシート1列に対して1つの個窓となっているものが多く、個人的には気に入っています。

 そしてこの「きりしま」では、特急であるにも関わらず、ワンマン運転が行われています。ドアの開閉などを車掌さんの代わりに運転士さんが行うことは分かるのですが、自由席の設定がある特急では欠かせない車内検札はどうしているのでしょうか?  おそらく基本的には実施していないということだと思います。性善説に立ちながら、抜き打ちで特別検札を実施するのでしょうが、一定数の不正乗車は防ぎようがないと思います。少し前にテレビのニュースで、JR九州では不正乗車を防止する目的で、自動券売機による170円きっぷの発売を見合わせることが放送されていましたが、中にはさらに特急券を購入せずに特急列車に乗車するような不正をはたらく人もいるだろうということです。ほとんどの方は目的地までの正しい乗車券や特急券を購入しているはずですので、こうした不正は厳しく取り締まると同時に、正直者が不利益を被ることがないよう、不正乗車防止対策にも力を入れてもらいたいですね。

 途中の行き違い列車の遅れにより、僕が乗車した「きりしま」は、終点の宮崎に約4分遅れて到着しました。すでに乗車予定の「海幸山幸」は入線していたので、すぐにホームを移動して「海幸山幸」に乗車しました。

 

宮崎駅から特急海幸山幸に乗車

 「海幸山幸」は宮崎を発着する列車で、日南線の南郷までを往復しています。ここで「海幸山幸」1号のダイヤを紹介します。

 昨日乗車した「指宿のたまて箱」と比べると、途中の停車駅が多いことが分かります。僕は途中の飫肥までの乗車ですが、終点の南郷まで乗車すると、約1時間30分の旅となります。

 宮崎駅では発車までの時間を利用して、1号車側と2号車側の写真を撮影しました。ちなみに1号車が山幸号で、2号車が海幸号です。ぱっと見た感じで違いが分かりにくいですが、運転台下のライト横に「山」「海」の文字がデザインされており、これが見分けるポイントです。

海幸山幸で使用されているキハ125形400番台:宮崎駅 2023/9/23

 可愛らしい路面電車のようにも見えますが、れっきとした特急型車両です。形式はキハ125形400番台で、もともとは高千穂鉄道という第三セクターの鉄道会社で使用されていたものです。その高千穂鉄道は、2005年の台風14号の影響よって壊滅的な被害を受け、結果的には復興が果たせずそのまま廃線となってしまった訳ですが、その高千穂鉄道の車両の一部がJR九州に譲渡され、内外装が大幅に改装されて現在の「海幸山幸」用の列車が誕生したという経緯があります。そういう事情から、JRとしては珍しい18m級の車体となっています。

 改造に当たっては、塗色が白に変更されたほか、車体の外装に本物の杉板が装飾された何とも斬新なデザインです。鉄道車両の外装に木材が使用されている例は、キハ125形400番台以外の車両で聞いたことがありません。こんな挑戦的な観光列車を誕生させた水戸岡鋭治氏は、前例にとらわれない思い切った意匠を採用される方なんですね。

 車体側面には、「海幸山幸」それぞれのロゴをあしらったプレートが取り付けられています。車両の外装ということで、杉板は直射日光や風雨に晒され続けているわけですが、防水や腐食などは大丈夫なんでしょうか?

 次に車内を紹介します。まずは僕が乗車した1号車です。車内はJR九州のD&S列車の一員に相応しいデザインとなっていますが、車幅にあわせて1+2配置の回転リクライングシートが並んでいます。

 「海幸山幸」には専用の販売カウンターはありませんが、1号車前よりスペースで飲み物やグッズ類を販売しており、アテンダントさんが常駐しています。ちょうどその向かいにフリースペースとなっているソファー席があるため、このスペースを利用しながらアテンダントさんとの会話を楽しんでいる方も見えました。

 車端部には、車イスの方でも利用可能なトイレがあります。車内は随所に杉材が使用されていますが、トイレ部分もデザイン性に富んでおり、とてもお洒落ですね。

 また、キハ125形400番台は片運転台構造となっているため、乗客は車両の最先頭部から前面展望を楽しむことができます。僕もちょっとの間、前面展望を楽しみました。自然の木々の中に敷設された線路がどこまでも続いているような、そんな風景を見ることができました。

 先ほど紹介した物販スペースで、宮崎県産の完熟マンゴーを使ったサイダーを購入しました。各座席には肘掛けの中にテーブルが収納されており、これを利用することも可能ですが、ちょっとした小物は窓横に置いておくことができるので便利です。早速サイダーをいただきいましたが、すっきりした後味の良い味わいで、マンゴーのいい香りが口の中に広がります。

 続いて、2号車にもちょっとお邪魔させてもらいましたので、あわせて紹介します。2号車も1号車と同様に、1+2配置の回転リクライングシートが並んでいます。ちなみにこの日の「海幸山幸」1号はすべての指定席が発売済みとなっており、特に2号車は混雑していました。正面から撮影すると迷惑になると思い、座席後方から撮影しました。

 基本的な内装や車内設備は1号車と同じようですが、1号車と2号車とでは座席数が異なっており、1号車の方がシートピッチが広めてゆったりとしています。また、1号車は座席と窓枠が一致しているので、車窓を眺める上でのハズレ席もありません。僕としては断然、1号車をオススメします。人気のある観光列車ですので、乗車の予定が決まったら早めに指定席券を購入した方がいいと思います。

 また、先ほどは1号車からの前面展望を紹介しましたが、反対に2号車からは後方展望を楽しむことができます。それにしても、線路内の雑草が多いですね。運転本数が少ない区間だと、どうしてもこうなってしまうのでしょうかね。

 「海幸山幸」は停車駅が多いとお話ししましたが、途中駅での乗降もそれなりにあり、とくに青島では下車する方も乗車する方も結構いました。日南線自体の運転本数が少ないということもあってか、短区間でも「海幸山幸」を利用される方がいらっしゃるようです。そのためか、昨日乗車した「指宿のたまて箱」は全車指定席でしたが、「海幸山幸」は2号車の一部に自由席が設定されていました。

 そして途中には、「海幸彦・山幸彦」伝説を紹介する紙芝居の上演があります。後部座席からではちょっと見づらいですが、アテンダントさんの語りだけでも十分に楽しむことができます。

 時間が過ぎるのは早いもので、列車はあっという間に飫肥に到着しました。ここまで楽しい乗り鉄旅を提供してくれた「海幸山幸」を再度、飫肥駅で撮影しました。

終点の南郷駅へと向かう海幸山幸:飫肥駅 2023/9/23

 

記念乗車証の紹介

 「海幸山幸」の車内では、乗車後すぐにアテンダントさんから記念乗車証をいただきました。乗客一人一人に手渡しで配布されていました。昨日の「指宿のたまて箱」に続き、こちらもキレイにスタンプを押印できたと思います。

  ちなみに、これまでの乗り鉄旅で色々なD&S列車に乗車してきましたが、それぞれの列車で記念乗車証をいただいています。せっかくの機会なので、ここでこれまでいただいたD&S列車の記念乗車証をまとめて紹介したいと思います。

 左上から実際に僕が乗車した順になっています。それぞれの列車に思い出がありますが、どれもまた乗車してみたい列車ばかりです。

飫肥駅から宮崎駅

 飫肥からは、いま乗車してきた経路を引き返して宮崎まで戻ります。僕はあらかじめ宮崎↔飫肥間の往復乗車券を購入していたため、飫肥駅では出場せずにそのままホームで南宮崎行きの列車の到着を待っていました。ホーム側からになりますが、記念に飫肥駅の駅舎と駅名標をパシャリ📸

 ここまでトラブルなく、ほぼ予定どおりに乗り鉄旅を続けてきましたが、発車時刻が近づいても南宮崎行きの列車は姿を現しません。また、僕が乗車する南宮崎行きの列車と行き違いで発車する「海幸山幸」も、飫肥駅で抑止状態です。どうやら今朝方に日南線の一部区間で、車両の車輪空転が発生し、その影響で遅延が発生しているようです。まあ5分程度かなと勝手に思っていましたが、待てど暮らせどなかなか列車は来ず、やっと来た列車が飫肥を発車したのは予定よりも約30分遅れとなってしまいました。

 正直、「まいったな~」と思いながら乗車していましたが、回復運転によって途中での遅延時間が約20分にまで縮まりました。さらに遅延が縮小するかと期待していたところ、途中駅での行き違いのため待ち合わせがあるなどしたため、終点の南宮崎に到着したのは予定よりも約30分遅れとなってしまいました。これではもちろん、予定していた宮崎方面に向かう列車にも間に合いません。とは言っても仕方ないので後続の特急「ひゅうが」に乗車して宮崎に向かいましたが、宮崎駅に到着したのは、予定よりも40分以上遅れてしまいました。

 当初は宮崎で昼食をいただいてから、次の移動をスタートする予定でしたが、時間があまりなくなってしまったため、やむを得ず近くのコンビニでサンドウィッチを購入し、昼食代わりとしました。僕にとっての初宮崎は、ただ慌ただしいものとなってしまいました。

 

宮崎駅からB&Sみやざきに乗車

 今回の旅行は、鉄道による乗り鉄旅ですが、宮崎から新八代区間のみ高速バスを利用します。JR九州バスと宮交バスでは、宮崎から新八代までの移動に便利なB&Sみやざきという高速バスを運行しています。新八代から博多までは九州新幹線が利用できるため、このバスを利用すれば、宮崎−博多間を最速3時間15分で移動できるというものです。さらに、こうした移動に便利な「B&Sみやざきネットきっぷ」というものも発売されており、早特商品であれば最安値は5,020円と破格のねだんです。時間的に早く、ねだんもお得ということで、僕も今回の乗り鉄旅で利用してみることにしました。ちなみにバス単独の正規運賃は4,350円で、新幹線の運賃と特急料金(指定席・通常期)は5,920円なので、早特商品のねだんは半額以下のとてつもないねだんです。

 宮崎駅前の高速バス乗り場で待っていると、真っ赤なJR九州バスがやってきました。

 車内は一般的な4列シートになっています。バスは鉄道よりも座席が窮屈に感じられるため、長時間の乗車で相席になると、正直ちょっと辛いものがあります。隣が空いているといいなと思っていたところ、今回利用した便の乗客は10人程度で、全然余裕でした。

 確かバス車内でスマホの充電ができることを思い出し、早速、カバンから充電器を取り出したら、USBタイプ専用の充電口で、僕が持参したコンセントタイプの充電器は使用できませんでした😓 まあ、新八代から乗車する新幹線で充電できれば問題ないんですがね。

 バスはしばらく下道を走ります。そして僕は先ほど購入したサンドウィッチを車内でいただきました。そしてしばらくすると、高速道路に入ります。僕はバスに揺られると眠たくなる性質で、今回もいつの間にか寝てしまい、気がついたらどこかのバス停に停車中でした。それから外の景色をぼーっと眺めたりしていると八代インターチェンジで、すぐに新八代駅に到着しました。

 列車と違ってバスはどうしても遅延が気になってしまうのですが、今回乗客したバスはほぼ定刻でした。新幹線への乗り換え客をターゲットとしていることから、運行ダイヤに余裕を持たせるなどして、遅延防止に努めているのだと思います。

 

新八代駅から九州新幹線に乗車

 新八代駅を利用するのは今回が初めてです。恒例となりつつありますが、駅舎をパシャリ📸 都会的で、なかなかおしゃれな駅舎だと思います。

 新八代からは、今回の乗り鉄旅で2回目となる九州新幹線「さくら」に乗車します。これで無事にスマホの充電ができます。車両はもちろん8両編成のN700系7000番台で、今回も指定席を利用します。

 車内の様子を見てみると、新八代で乗車した際には僕が乗車した8号車には空席が目立っていましたが、途中の熊本から外国人のグループ客が乗車してきました。それでも乗車率は40%くらいといった感じでしょうか。最初は僕の隣の通路側にも外国人の方が着席されていましたが、席を間違えていたことに気がついたのか、すぐに他の席に移動していきました。

九州新幹線「さくら」などで運用されているN700系7000番台:博多駅 2023/9/23

 新八代駅では車両を撮影する時間がなかったので、博多駅で撮影しました。「さくら」は新大阪行きのため、博多は途中停車駅の一つに過ぎませんが、乗務員の交代などもあるためか、停車時間が比較的長く設定されているようです。さて、博多到着後は駅でお土産やお弁当を購入し、いよいよ九州ともお別れになります。

 

博多駅から山陽新幹線に乗車

 博多駅の新幹線ホームには、東海道新幹線でも活躍しているN700系だけでなく、500系や700系といった僕が普段見かける機会の少ない車両を見ることができるため、発着する列車を眺めるだけでも楽しいものがあります。ホーム上にいても、どこから豚骨ラーメンのスープのものと思われる独特の匂いが感じられるのも実に博多らしいですね。

 乗車するのは「のぞみ」58号東京行きです。いつもはきれいに撮影できないJR西日本の発車標ですが、今回は文字が分かる程度に撮影することができました。

東海道・山陽新幹線の主役であるN700系博多駅 2023/9/23

 乗車してしばらくしたところで、ちょっと早いお弁当タイムです。当初から博多駅で夕食用のお弁当を購入しようと考えていましたが、どのお弁当にするかは見てから決めることにしていました。そして僕の目に留まったのは、駅構内の通路に店舗がある「元祖博多めんたい重」というお店のお弁当です。内容は実にシンプルで、白米の上に海苔がまぶされていて、その上にドンと明太子が丸ごと一本のせられています。僕は海苔弁が好きで、しかもちょうど明太子が食べたいと思っていたところだったので、このお弁当に決めました。作り置きではなく、注文を受けてからその場で温かいご飯を入れてお弁当を盛り付けてくれます。ねだんはちょっとお高めで、一食1,814円でした。

 めちゃウマです🤩 まだご飯が温かいままで、付属のたれをかけるとさらに味の深みが増してきます。明太子のピリ辛と白いご飯の相性はバツグンです。次回に博多に行く機会があれば、リピートは間違いないと言えます。旅の最後に美味しいお弁当をいただくことができると、旅行全体の満足感も高まるというものです。

 しかし、当然のことですが食後には口の中に辛さが残ります。何か甘いものをと思った矢先、ちょうどいいタイミングで車内販売のワゴンが通りがかったので、アイスを買うことにしました。新幹線の車内でいただくアイスといえばやはり“シンカンセンスゴイカタイアイス”で、僕も最初は久しぶりにこのアイスを買おうかと思ったのですが、メニューに新甘泉梨シャーベットというものがあり、こちらに惹かれて考えて直し、結局シャーベットの方を購入しました。シャキシャキした食感で、梨のいい香りがするシャーベットで、こちらも美味しくいただきました。

 デザートもいただき、お腹いっぱいです。「のぞみ」は小倉、広島、岡山、姫路、新神戸に停車し、山陽新幹線の終点である新大阪に到着しました。僕の経験則上、新大阪から先の東海道新幹線区間になると、乗客の数が一気に増えます。予想どおり新大阪から多くの乗車があり、僕の隣の通路側座席も埋まりました。新大阪発車後は京都に停車し、そして名古屋に到着しました。

 

乗車券類の紹介

 最後にまとめて、今回の乗り鉄旅で使用した乗車券類を紹介します。

 往路の名古屋→博多→鹿児島中央と復路の博多→名古屋は、いつものようにJR東海ツアーズの旅行商品を利用しています。往路は博多駅九州新幹線に乗り換えるため、乗車船用と新幹線指定席用が別々に発券されていますが、復路は一葉券となっていました。

 続いては、鹿児島中央↔指宿間の「指宿のたまて箱」での乗車に使用した乗車券と特急券です。実は当初、この区間ではという企画乗車券を利用しようと考えていました。この企画乗車券は、鹿児島中央―指宿・西大山間を「往復JR」または「片道JR+片道路線バス」で利用できるもので、JR線では「指宿のたまて箱」にも乗車できます。ねだんは3,150円なので、間違いなくオトクに乗車できるのですが、残念なことに「指宿のたまて箱」の座席指定ができるのは、JR九州みどりの窓口指定席券売機できっぷを受け取る際に限られています。つまりインターネットであらかじめ座席を確保することができないため、きっぷの受取前に指定券が完売してしまった場合には、乗車することができません。

 はじめのうちは、まあ平日だし指定券が完売することもないだろうと楽観的に考えていたのですが、乗車日が近づくにつれて残り座席数が少なっていき、数日前には窓側座席がすべて埋まってしまいそうだったので、慌てて5号の指定券をインターネットで予約しました(ちなみに6号の方は、念のためということで早めにカウンター席をインターネットで予約してありました)。

 というわけで急遽、「指宿レール&バスきっぷ」の購入を断念した訳ですが、その代わり当日、鹿児島中央駅指定席券売機で「かごしま満喫きっぷ」という別の企画乗車券を購入しました。鹿児島中央―指宿間の往復が2,040円と正規運賃と同額のきっぷですが、きっぷとは別に500円分の商品券がついてきます。せっかくなので、ちょっとでもオトクに乗車しようという訳です。ちなみに僕はこの商品券を利用して、指宿駅売店でお土産用の茶葉を購入しました。

 鹿児島中央から宮崎まで乗車した「きりしま」では、九州ネットきっぷを利用しました。このきっぷを利用すれば、正規運賃と特急料金あわせて4,860円のところ、何と2,620円で乗車することができます。「きりしま」は指定席の座席数が少ないため、場合によっては満席になることもあるかもしれませんが、確か乗車当日でも購入できたはずですので、利用価値は高いと思います。

 宮崎↔飫肥駅では、通常の往復乗車券を使用しました。前日に鹿児島中央駅みどりの窓口で購入しておいたものです。最近、博多駅などJR九州の大きな駅で、みどりの窓口が激混みするというニュース記事を読んだことがあり、どんなものかと心配しましたが、鹿児島中央駅の窓口は10分程度の待ち時間で発券してもらえました。また、「海幸山幸」の指定券は、あらかじめインターネットで予約しておいたものを鹿児島中央駅指定席券売機で発券しました。

 最後に紹介するのは、「B&Sみやざきネットきっぷ」です。実際には、上の2枚に加えてバス指定券も発券されたのですが、残念ながらバス乗車時に回収されてしまったため、手元に残っていません。

 さて、1泊2日の旅でしたが、予定どおり2つの観光列車に乗車し、久しぶりに九州新幹線にも乗車することができ、思う存分、乗り鉄を楽しむことができました。「指宿のたまて箱」では、指定券の手配をギリギリまで遅らせてしまうという判断ミスもありましたが、次回以降はタイミングを失しないよう気をつけていきたいと思います。