レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

3つの観光列車に乗る新潟往復乗り鉄旅(2)

 前回の記事からの続きです。

 村上からは普通列車で新潟に戻ります。さきほど新潟から「きらきらうえつ」に乗車する際には、新幹線からの乗り換え時間にあまり余裕がなかったので、新潟駅構内でゆっくりできませんでしたが、これから次に乗車する新幹線の発車時間までは、まだ1時間20分以上もあるので、昼食を食べたりお土産を購入したりすることにしました。

 現在、新潟駅付近では、連続立体交差事業が進められており、駅自体も高架化工事の真っ最中です。「きらきらうえつ」には高架ホームから乗車しましたが、一部のホーム(8番線と9番線?)は、まだ地上ホームのままです。工事中ということでやむを得ませんが、高架ホームから地上ホームへの乗り換えには、相当時間がかかりそうです。

 また、新潟駅には、上越新幹線と在来線特急(いなほ)の乗り換えの利便性を図るため、対面乗り換えに対応した新・在同一ホームが設けられています。新潟駅の11番線に入線した新幹線は両側のドアが開かれ、特急「いなほ」が発着する在来線5番線側のドアから下車すれば、わざわざホームを移動することなく、5番線を発着する列車に乗り換えることができるようになっています。乗り換え時間の短縮に繋がるだけでなく、車いす利用者やベビーカーの方がエレベーターなどを使わなくて済むため、安全かつ安心して利用することができるのは、とてもいいことだと感じました。

 話が少しそれてしまいましたが、僕はここから越後湯沢まで新幹線で移動します。単に越後湯沢まで移動するだけであれば、わざわざ新潟駅で1時間20分以上も待ち合わせる必要はなかったのですが、今回は、とある新幹線に乗車するため、あえて「とき454号」に乗車することにしたものです。それがこの新幹線です。

f:id:Len_Railway:20200222163841j:plain

f:id:Len_Railway:20200222163859j:plain

f:id:Len_Railway:20200222163917j:plain

現美新幹線のE3系新潟駅越後湯沢駅 2018/8/18

 今から乗車するのは、世界最速の芸術鑑賞と言われるE3系「GENBI SHINKANSEN(現美新幹線)」です。今回の旅で乗車する観光列車の第2弾です。全6両編成となっていますが、通常の座席が配置されているのは指定席の1両(11号車)のみで、他の車両は現代アートの展示やカフェ、キッズスペースなどとなっています。

 まずは通常の座席車ですが、これはもともとE3系「こまち」のグリーン車であったものを改造して普通車化したものです。シートモケットの柄は、アート感が溢れる専用のものに交換されていますが、座席の形状・シートピッチはグリーン車時代そのままなので、足元は広々しています。

 次に座席車以外の車両についてです。アート鑑賞用に所々にソファが置かれていますが、すべて自由席となっており、思い思いに好きな場所から芸術作品を鑑賞できるように工夫されています。僕は普段、美術鑑賞に足を運ぶことはないのですが、新幹線の車内だと思うと、不思議と作品にも興味が湧いてきました。また、単に芸術鑑賞だけでなく、カフェスペースやキッズスペースを設置することで、幅広い年齢層に利用してもらえるような工夫がなされていました。僕も13号車のカフェで「氷温熟成こしひかりジェラート」というものを購入してみました。バニラやチョコレートなどと違った、ほんのりとしたやさしい甘味があるジェラートでした。和菓子のように、ジェラートの中に少しお米の粒が入っており、これまでに味わったことのない食感でした。

 最後に現美新幹線の外観ですが、車内のアート作品に負けることのない、個性的でインパクト大のラッピングが施されています。デザインは、写真家の蜷川実花氏が担当したそうで、夏の夜空を彩る長岡の花火が描かれているとのことでした。車両の外観も含めて、現代アートを表現しているというコンセプトなのだと思います。

f:id:Len_Railway:20200222164427j:plain

 例によって「えきねっと」で予約しました。列車名は「とき454号」ではなく、わざわざ「現美新幹線とき454号」と記載されています。マルス券の券面でも、ちゃっかり「現美新幹線」をPRしていますね。ちなみに現美新幹線の11号車には座席が24席しかありません。これだけ座席数が少ないと、ひょっとしたら指定席の確保が難しいんじゃないかと思っていましたが、実際には満席になるほどではありませんでした。乗車時間が1時間未満で、さらに展示作品を鑑賞するために多くのソファ席が用意されていることから、自由席でも十分と考える方が多いのかなと思います。

f:id:Len_Railway:20200223165915j:plain
f:id:Len_Railway:20200223165926j:plain

 車内にあったガイドブックをいただきました。各車両ごとのデザイナーの紹介やコメントが掲載されていました。

f:id:Len_Railway:20200222164133j:plain

リゾートやまどり号の485系:大宮駅 2018/8/18

 越後湯沢からは、再び青春18きっぷを利用して在来線で東京まで移動しますが、途中の渋川からは、ちょうど「リゾートやまどり」に乗車できる時間だったことから、終点の大宮まで乗車することにしました。今回の旅で乗車する観光列車の第3弾になります。「リゾートやまどり」は僕が特に好きな観光列車で、これまでにも「烏山山あげ祭り号」「たんばらラベンダー号」「伊豆いで湯やまどり号」で乗車していますが、広々とした車内空間はいつ利用しても快適です。また、1+2の座席が1,200mm(2号車は1,500mm)のシートピッチで並んでおり、元グリーン車の座り心地のいい座席は、文句のつけようがありません。普通列車グリーン車よりも快適な車内設備を、520円の指定席料金で利用できるというのは、この上ない乗り得列車と言っていいと思います。

f:id:Len_Railway:20200222164503j:plain

 こちらも「えきねっと」で予約しておきました。これまで乗車した「リゾートやまどり」は、各種イベント用に単発で運転される臨時列車ばかりで、大宮ー長野原草津口間の快速列車として運転される「リゾートやまどり」に乗車したのは、今回が初めてです。各種イベント用で運行される際には、場合によってはすぐに指定席券が完売してしまうことがありますが、今回乗車した大宮ー長野原草津口間の快速列車では、それほど混雑していません。混雑していないと言いましたが、さすがに2号車は満席となっていました。鉄道ファンならずとも、皆さん2号車の魅力をよく知っておられるようですね。

f:id:Len_Railway:20200222164529j:plain

 東京駅からは、「こだま685号」に乗車して浜松に向かいます。豊橋ではなく浜松までとなっているのは、「ぷらっとこだま」に豊橋まで(から)の設定がないためです。僕が東京方面に行く際に「ぷらっとこだま」を利用する場合には、どうしても浜松発着にならざるを得ません。どうせなら、豊橋発着も発売してもらいたいです。

 そして今回は、ちょっと贅沢をしてグリーン車に乗車することにしました。というか、普通車指定席でもよかったのですが、正規運賃・料金との差額を考えると、グリーン車を利用した方が正規運賃・料金との差額が大きく、普通車以上にお得感があると感じたためです。

 「ぷらっとこだま」は、JR東海ツアーズの窓口で購入する方法もありますが、今回はWebページからオンラインで申込みを行いました。郵送されてきた乗車票は、マルス券と同じような印字となっていますが、地紋が全く異なっており、裏面にはマルス券にあるような白色の説明文も書かれていません。浜松で乗り換えが必要となる点には不便さを感じますが、一人の片道でも利用できるため、使い勝手はいいと思います。

 今回の新潟往復乗り鉄旅は以上です。一番始めに紹介したとおり、新潟にはまだまだ乗車したことがない観光列車があります。今回の旅行行程を参考にすれば、新潟までの日帰り旅行も可能なことが分かりましたので、次の機会には、また別の観光列車にも乗車してみたいです。