レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

3つの観光列車に乗る新潟往復乗り鉄旅(1)

 今季も青春18きっぷを利用して鉄道旅をしていますが、今回は恒例のムーンライトながら号に乗車する乗り鉄旅です。ムーンライトながら号は、青春18きっぷで安価に利用できる点も魅力の一つですが、朝5時5分に東京駅に到着することから、その後の行動範囲がより広く確保できるというメリットもあります。僕の場合、最寄り駅から始発の列車に乗って豊橋まで行き、そこから東京行の「ひかり号」に乗車しても、東京駅到着は8時過ぎになってしまいます。ムーンライトながら号であれば、これより3時間以上も早く東京駅に到着できることから、この強みを活かし、旅行行程を組み立てるようにしています。

 そこで、今回は、前々から行ってみたかった新潟方面を旅行してみることにしました。僕はまだ、上越新幹線E4系に乗車したことがなく、そもそも新潟に足を踏み入れたことがありません。新潟と言えば、「きらきらうえつ」「越乃Shu*Kura」「SLばんえつ物語」など、様々な観光列車が運行されていることでも有名です。せっかく新潟まで行くのであれば、青春18きっぷを活かして少しでも多くの列車に乗車したいところですが、日帰り旅行で、帰路にもそれなりの時間が必要となるため、それほど余裕はありません。悩みに悩み抜いて、今回の新潟往復乗り鉄旅では、帰路の東京-浜松間で「ぷらっとこだま」を利用することにしました。この区間を新幹線でワープすることができれば、その分だけ現地での滞在時間に余裕ができます。そこで、こんな旅行行程を作成してみました。

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 往路では、高崎ー新潟間でE4系に初乗車します。新潟からは再び青春18きっぷを利用し、白新線羽越本線で村上を目指します。時間が許すならば、余目や酒田まで行きたいところですが、日帰りではちょっと厳しいため、僕なりの限界点として村上を設定した訳です。村上からの復路でも、新潟ー越後湯沢で新幹線を利用し、その後は東京まで在来線で移動します。東京ー浜松は先ほど紹介したとおり東海道新幹線の「こだま号」を利用します。今回の旅行では新幹線ワープが3回もあり、ちょっと張り切りすぎたかなとも思いましたが、希望の観光列車に乗車できる行程が完成したため、この行程に沿って特急券や指定席券を準備することにしました。

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 豊橋から東京まで「ムーンライトながら号」で移動した後、東京からは上野東京ラインで高崎まで向かいます。この時間帯であれば、それほど車内も混雑しないだろうと思いましたが、せっかくなので普通列車グリーン車に乗車することにしました。ホリデー料金が適用されるため、事前料金は780円ですが、約2時間乗車することを考えれば、やはりリクライニングシートで寛ぎたいところです。背面テーブルもあるので、車内で朝食を食べるのにも便利です。

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Maxとき号で使用されているE4 系:高崎駅 2018/8/18

 高崎からは、いよいよ上越新幹線に乗車します。Maxとき号で使用されているE4系は、すでに引退済みのE1系と同様に全車2階建車両で、8両編成ですが2本連結した16両編成で運転されることもあります。とにかく大迫力の新幹線で、現存する新幹線の中では他を寄せ付けない存在と言ってもいいと思います。登場時の車体塗装は、白と青(紫苑)のツートーンでその境目に黄色の帯が入ったものでしたが、現在は、朱鷺色と言われるピンク色の帯に塗装変更されており、上越新幹線らしいカラーリングとなっています。

 しかし、E4系は営業運転開始からすでに20年以上が経過しており、一部の編成はすでに廃車されています。JR東日本は、2020年度末までにE4系を全廃するようです。東海道・山陽新幹線東北新幹線にはすでに2階建車両はなく、2階席から景色を眺められる新幹線はE4系しかありません。今後、僕がE4系に再び乗車する機会があるかどうかは分かりませんが、少なくとも今回の乗車は貴重な機会になると思うので、2階席に乗車し、その車窓を楽しみました。

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 乗車券・新幹線特急券の一葉券です。列車名は「Maxとき305号2階」となっています。マルスでは、1階と2階は別に管理されているようです。このきっぷを購入した際には、2階席の2人掛け窓側(E席)に空きがありませんでしたが、「えきねっと」でこまめに指定席のシートマップを確認していたところ、偶然にもE席に1席だけ空席が発生したため、高崎駅みどりの窓口に急行し、座席の変更をお願いしました。きっぷの券面に新潟駅の無効印が押印されていますが、あまり他の駅では見たことがないタイプの無効印でした。

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きらきらうえつ号の485系新潟駅村上駅 2018/8/18

 新潟からは、白新線羽越本線を走る485系の「きらきらうえつ」に乗車します。今回の旅で乗車する観光列車の第1弾です。JR東日本には、国鉄型の特急車両である485系を改造したジョイフルトレインが多くありますが、「きらきらうえつ」もその一つです。後で乗車する「リゾートやまどり」も485系を改造した車両ですが、「きらきらうえつ」も「リゾートやまどり」も、外観には種車の面影がありません。それもそのはずで、足回りは485系のものが流用されていますが、ボディ部分は新造されているのだそうです。

 外観は、パッチワーク風のカラフルな配色がなされており、まるで絵本の中に登場する列車のようです。1・3・4号車は座席車で、床面を高くしたハイデッカー構造となっており、シートピッチが広く足元は広々としています。2号車は「きらきらラウンジ」で、茶屋と呼ばれるスペースでお弁当や沿線の名産品などが販売されており、飲食の際に利用できるテーブル付きの座席も用意されていました。

 今回は、時間の都合で村上までの1時間弱の乗車となりましたが、秋田まで延長運転される際には、片道だけで4時間以上の超ロングな運用となるようです。外観からは、まだまだ活躍できそうな車両ですが、先に書いたとおり足回りは485系ということで、この先いつまで運行されるかは分かりません。できればもう一度、青春18きっぷシーズンに終点までゆっくりと乗車してみたいです。

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 指定席券は「えきねっと」で予約しておきました。2人掛け座席の窓側でもよかったのですが、僕は空きがあれば1人掛けの座席を利用することもあります。1人掛けといっても何か特別な座席という訳ではなく、車端部にある車いす対応座席のことです。通常、車いす対応座席は「えきねっと」や指定席券売機のシートマップ機能から選択することができないようになっていますが、乗車日の前々日や前日までに車いす利用者からの予約がない場合には、あるタイミングで一般に解放されます。そのタイミングで座席を確保することができれば、1人掛け座席を利用することができるということです。2人掛け座席の窓側だと、通路側の人が気になったり、トイレに立ちにくいということがありますし、逆に通路側だと景色が見ずらく、窓側の人の出入りが気になったりするものです。こういう場合には、1人掛け座席を利用してみるのも手だと思います。(ただし、絶対に確保できるものではありません。)

 >>(2)に続く