レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

東武線直通特急の253系「きぬがわ」に乗車

 前回の記事でお話ししたとおり、東京都内から乗り換えなしで日光・鬼怒川方面まで行くには、浅草から東武鉄道を利用する方法と、JRの新宿から東武線に直通する特急を利用する方法とがあります。往路では、浅草から東武500系「リバティ」と「SL大樹」に乗車しましたので、復路では、JR線と東武線を直通する特急に乗車して新宿を目指すことにしました。

 鬼怒川温泉から新宿までを走る特急には「きぬがわ」と「スペーシアきぬがわ」があります。前者はJR東日本253系車両が、後者は東武100系車両が充当されていますが、今回はJR東日本253系に乗車することにしました。ちなみに東武100系スペーシア」には、今年2月に友人Dと日光東照宮を訪れた際に、下今市まで乗車しています。

len-railway.hatenablog.jp

  JR東日本253系は現在、特急「日光号」「きぬがわ号」として活躍していますが、これらの特急運用を想定して製造された車両ではありません。カラーリングは大きく変更されていますが、元々は「成田エクスプレス」として運用されていた車両です。「成田エクスプレス」がE259系に置き換えられた際、253系の一部は廃車となってしまったものの、中には製造年が比較的浅い車両もあり、3両編成2本は長野電鉄に譲渡されました。また、5次車の200番台は2編成とも1000番台に改造されて、東武直通特急として生まれ変わりました。

 車体塗装は大きく変更され、日光をイメージした赤、朱、黄色を配したカラーリングになりました。また、「スペーシアきぬがわ号」で使用される東武100系を意識してか、シートピッチは東武100系と同じ1,100mmへと大幅に拡大されています。また、「成田エクスプレス」で設定されていたグリーン車は廃止され、普通車のみのモノクラスとなりました。

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きぬがわ号で使用されている253系鬼怒川温泉駅 2018/8/11

 「成田エクスプレス」では、黒色を基調として背もたれやカバーの一部に赤色が配された内装で、よく言えばインターナショナル性を感じさせるデザインとなっていましたが、1000番台に改造される際に車内のシートも大きく変更され、奇数号車がオレンジ、偶数号車がブルーとなっており、以前と比べて、明るく軽やかな雰囲気です。

 これまでの空港特急から、日光・鬼怒川までの観光輸送を担う特急へと生まれ変わった253系ですが、個人的に残念な点が2点あります。1つ目は側窓のサイズです。近年は、観光列車だけでなく定期列車に使用される特急形車両でも、車窓を楽しむことができるよう、以前と比べて大型の窓が設置されることが多いのですが、この253系は元々、空港特急だということもあり、側窓は決して大きくありません。車窓を楽しむという点では、ちょっと残念です。そして2つ目は、シートピッチ拡大の影響で、1号車から5号車までに窓割と座席が一致しないハズレ席があることです。なお、6号車は元グリーン車で、シートピッチに大きな変更がないため窓割と座席との不一致は生じていません。空席があるのであれば、6号車を選択した方がハズレ席に当たらずにすみます。

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 往路の「リバティけごん」と「SL大樹」は、8月の夏休み期間ということもあって、ほぼ満席の状態でした。鬼怒川温泉駅前も賑わっており、SLの転車台の周囲には多くの子供たちが集まっていました。しかし、僕が乗車した「きぬがわ4号」はガラガラでした。午前中に発車する中途半端な時間ということもあるのでしょうが、途中駅からもほとんど乗客がありませんでした。

 きっぷはいつもどおり、「えきねっと」で予約しました。「えきねっと」には、多くの列車でシートマップ機能が利用でき、希望する座席をピンポイントで選ぶことができるようになっています。今回のように特定の号車を希望する場合には、こうした機能があるとありがたいです。