レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

近鉄「つどい」の試乗会&撮影会に参加

 近鉄には様々なタイプの列車があり、定期列車の中にも観光列車的な要素を持つ列車が数多くあります。僕もこれまで、「しまかぜ」や「青の交響曲」などに乗車したことがありますが、とてもクオリティが高く、満足度の高い列車ばかりです。そんな近鉄の観光列車のひとつに「つどい」という列車があります。2013年10月に行われた伊勢神宮式年遷宮に合わせて、伊勢市ー賢島間を運転する観光列車として登場しました。僕は乗車したことがありませんが、どちらかと言えば子供向けのサービスや設備が充実しており、ボールプールやハンモックといった遊具やこども運転台などがあります。また、車両の扉部分のスリットから風が車内に吹き抜ける構造となっており、小さな遊園地といったイメージの車両となっていました。

 そんな「つどい」が大幅にリニューアルされることになりました。そして、リニューアルした「つどい」にいち早く乗車できる試乗会と、車両基地での撮影会が実施されると聞き、値段も手頃だったので参加してみることにしました。こうした催しは土休日に開催されることが一般的かと思いますが、今回はなぜか平日に開催されます。僕は平日でも休暇を取得することができましたが、わざわざ平日に設定した意図は何なのでしょうか。

 旅行の主催は近鉄で、事前に申し込みを行いました。今回の試乗会&撮影会ですが、どうやら名古屋発のコースと、大阪上本町発のコースがあるようです。撮影会は、ともに三重県伊賀市にある青山町車庫で行われますが、名古屋発のツアーでは、往路は団体専用列車「あおぞらⅡ」に乗車し、復路で「つどい」に乗車することになり、大阪上本町発のツアーでは、往路で「つどい」に乗車し、復路は「あおぞらⅡ」に乗車するようになっています。僕はこれまでに、「あおぞらⅡ」「つどい」のどちらにも乗車したことがなかったので、初乗車ということになります。

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団体専用列車「あおぞらⅡ」で使用されている近鉄15200系:青山町車庫 2018/7/12

 近鉄名古屋から青山町まで乗車した近鉄の団体専用列車15200系の「あおぞらⅡ」です。この車両は、白とスカイブルーのツートンカラーの編成の他に、初代「あおぞら」の復刻版であるクリーム地に赤色塗装の編成もありますが、今回は前者の車両となりました。団体専用列車とはいうものの、最近の観光列車のような特別な設備はなく、車内は通常の特急形車両と同じものです。近鉄には「あおぞら」以外にも、「楽」「かぎろひ」といった団体専用列車がありますが、こうした車両には、普段はなかなか乗車する機会がありません。特に「あおぞら」は、修学旅行生に利用されてきた車両の愛称なだけに、とても貴重な体験になったと思います。

 ちなみに参加人数ですが、やはり平日ということもあってか、少なかったです。「あおぞらⅡ」は4両編成でしたが、名古屋発の組には、うち2両が割り当てられていたようです。座席は指定されていましたが、前後に他の乗客はおらず、気兼ねなくのびのびと利用することができました。

 また、今回は旅行商品での乗車ということで、昼のお弁当付きでした。車内で配られたのは「元祖特撰牛肉弁当」というもので、松阪近辺の駅弁では有名なものだそうです。弁当の掛け紙は、今回のツアーのために用意された専用のもので、「つどい」のイラストが描かれています。ちょっとしたポスターのようだったので、記念に持ち帰ってしまいました。

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 実際の「つどい」を見る前に、弁当の掛け紙で車両のデザインを見てしまいましたが、青山町駅からは、係員の案内で徒歩で青山町車庫に向かいます。ここで名古屋発の組と大阪発の組が合流し、撮影会が行われることになります。僕は普段、駅のホームからしか写真撮影をしたことがありませんが、周囲に障害物のない車庫で思いきり撮影できるというには、なかなか楽しいものでした。しかし、7月の晴れた日中の暑さは、凄まじかったです。年配の参加者の方の中には、熱中症のような症状になった方もいらっしゃいました。もし来年度以降、同様の撮影ツアーを開催するのであれば、旅行会社としても何らかの熱中症対策が必要になると思います。

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「つどい」で使用されている近鉄2013系:青山町車庫 2018/7/12

 青山町からの帰路では、予定どおりに近鉄2013系「つどい」に乗車しました。今回リニューアルした「つどい」ですが、14日からは近鉄名古屋湯の山温泉間を結ぶ観光列車として本運行がスタートするようです。新しくなった「つどい」は、ブラウンとベージュのツートンカラーにゴールドを施したレトロな雰囲気の外観となっており、列車の愛称や車内設備に変更はないものの、印象が大きく変わっています。窓向きに配置されたペアシート座席も健在で、沿線の車窓を楽しむことができます。

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 参加者はそれほど多くなかったと書きましたが、あらかじめ「つどい」の車内での座席は指定されていました。しかし、係員の方のその場の判断で、その他の空席も自由に利用できたため、実際には、参加者1人で2人掛けペアシート座席を利用することができました。また、車内では、「つどい」をあしらった文房具などの記念品もいただきました。

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 近鉄名古屋ー青山町間については、旅行商品として渡された「会員乗車券」を利用しました。JRでいうところの乗車票のようなものだと思います。青山町駅では、ほとんどの方はこのきっぷを持ち帰っていました。

 今回の旅行代金ですが、大人1人で5,940円です。往復乗車券とお弁当付きでこの値段であれば、決して高いものではありません。同じような試乗会&撮影会が開催されれば、また行ってもいいのですが、7・8月の日中に屋外で行う撮影だけは、正直、ちょっと考えものです。