レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

新横浜駅で「ドクターイエロー」を目撃

 世の中には様々な列車がありますが、子供に人気のある列車と言えば、やはり新幹線です。出張などのビジネスから観光まで活躍の場は非常に幅広く、その速達性は日本の鉄道車両の中でもトップを誇ります。特に鉄道ファンでない方でも、日本人であれば新幹線に乗車したことがないという方は、ほどんといないと思います。

 僕が子供の頃、新幹線と言えば東海道新幹線でした(もちろん山陽新幹線の存在も知ってはいましたが、当時の僕は東海道新幹線山陽新幹線を厳密に区別しておらず、ほとんど同じ新幹線という感覚しか持っていませんでした)。そして車両といえば誰もが知る0系で、だんご鼻の丸いボンネットが特徴的です。アイボリーホワイトの車体に、窓周りがブルーで塗られた車体色は、新幹線を代表する象徴的な配色で、この色の組み合わせは、開業から50年以上が経過した現在の東海道新幹線の車両にも受け継がれています。

 僕が初めて新幹線に乗車したのは、おそらく保育園児だった頃に、父親の実家のある青森に家族で帰省する際、豊橋から東京まで乗車した0系の「こだま号」でした。自由席だったか指定席だったかはさすがに覚えていませんが、車内はそれほど混雑しておらず、あっちに行ったりこっちに行ったりしたことを覚えています。デッキにあった冷水器と折り畳まれた紙コップが珍しく、東京に着くまでの間に、何回もデッキに行って冷水器を利用していました(今になって振り返って見ると、あまり行儀のいいものではなりません)。車窓から見える景色も新鮮でした。車窓から見える建物が流れるように後方に消えていき、浜名湖や富士山もあっという間に通過していきました。新横浜を過ぎると、密集する住宅街やビルが立ち並ぶ風景が見られるようになり、あっという間に終点の東京です。もともと鉄道好きだった僕にとって、新幹線への初乗車は、鉄道の魅力にさらにハマってしまう決定的な要因だったのかもしれません。

 しかし、保育園児や小学生の子供にとって、普段の生活の中で新幹線に乗車することはめったにありません。年に1回あるかないかの家族旅行の際に、乗車する機会があるかどうかといった程度です。そんな中、僕が小学校の高学年になった頃、父親が神奈川県内に単身赴任することになりました。単身赴任後、父親は月に数回、週末の夜に愛知に帰ってきて、日曜日の夕方に神奈川に戻るというような生活を送っていましたが、ある時、僕の方が神奈川に行くことになりました。どうやら両親も、小学生のうちなら運賃も半額だからという計算もあったようで、僕に進めてきたようです。僕としても新幹線に乗車できるということであれば大歓迎で、これが新幹線に初めて一人で乗車したきっかけでした。このときは、豊橋から小田原まで乗車しましたが、車内改札に来た車掌さんに「お父さんかお母さんは?」と聞かれ、「ひとりだよ。」と答えると、車掌さんも心配だったのか、「熱海を出た次の駅だからね。」「小田原駅のホームには誰か待ってくれているの?」などと、色々と気を使ってくれたのを覚えています。車内では、どこかの知らないおばさんが、「ひとりで偉いね。」と言って、なぜか飴をくれました。

 そんなこんなで、数多くの思い出がある東海道新幹線ですが、最近では、都内に住む友人Dに会うために利用することが多くなりました。最初の頃は、豊橋→東京で「ひかり500号」の自由席を利用し、東京→豊橋は夜行バスを利用するパターンでしたが、夜行バスの利用は体力的にキツい面もあり、最近は、往復とも新幹線を利用するパターンになっています。僕がその際に利用するのは、JR東海ツアーズが発売している「日帰り 1day 東京」という旅行商品を使っています。この旅行商品で利用できる新幹線は基本的に「こだま号」になりますが、早朝の上りと夜間の下りについては、一部の「ひかり号」も利用可能という、僕にとってはちょうどぴったりな商品です。

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ひかり号で使用されているN700系:東京駅 2017/8/5

 特に意味はありませんが、東京駅でN700系新幹線を撮影したものです。僕の場合、その日のうちに最寄り駅にたどり着くためには、東京駅を21時30分に発車する「ひかり537号」に乗車しなくてはいけません。この時間帯に東京駅を発車する「ひかり号」は、名古屋止まりとなっており、途中、品川、新横浜の他、静岡、浜松、豊橋の順に停車します。品川や新横浜では多少の乗車があるものの、静岡以降は降車が多く、僕と同じように、東京から静岡県・愛知県内各地への帰宅の足となっていることがうかがえます。

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 これまでにも複数回利用しているため、豊橋-東京間の乗車票はいくつも持っています。なお、「日帰り 1day 東京」にはグリーン車の設定もあり、片道だけをグリーン車にすることも可能です。僕も何回かグリーン車を利用しましたが、やはり普通車とは比べ物にならない快適さです。座席幅が広くゆったりしているのはもちろんのこと、僕が利用する時間帯は乗客数も少ないため、車内はとても静かで落ち着いています。新幹線のグリーン料金は高価なイメージがあり、とても自分が利用できるものではないと思っていましたが、こうした旅行商品であれば、少し追加代金を支払うだけで利用できるため、ちょっとだけ贅沢したいときや自分へのご褒美にはピッタリです。

 タイトルにあげた「ドクターイエロー」の話までの前置きが長くなりましたが、今回は「日帰り 1day 東京」ではなく、久しぶりの家族旅行で「日帰り 1day 横浜」という旅行商品を利用しました。横浜旅行が決まった際、きっぷの手配として真っ先に思いついたのが、この旅行商品です。「日帰り 1day 東京」の利用で十分にそのメリットを感じていたため、横浜旅行でも「日帰り 1day 横浜」の利用を即決で決めました。そして、久しぶりの家族旅行ということもあり、グリーン車を利用することにしました。

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ドクターイエローこと923形新幹線:新横浜駅 2017/10/21

 水陸両用バスのスカイダック横浜や、ロイヤルウイングでのランチバイキング、八景島シーパラダイスなどで横浜を楽しんだ後、新幹線で豊橋に帰るために新横浜駅で新幹線を待っていたところ、反対側の上り方面に見慣れない新幹線が入線してきました。黄色の車体に青いラインが引かれた700系似の外見をした新幹線車両は、一目でドクターイエローと分かりました。僕は下り線のホームにいたため、上り線に入線してきた車両を撮影するには、もってこいのポジションです。

 ドクターイエロー923形T4編成です。僕が直接ドクターイエローを見たのは、おそらく今回が2回目です。車両の基本的な形状は700系がベースとなっていますが、先頭車両の前照灯下方の中央に取り付けられた前方監視カメラと、その愛称の所以であるマリーゴールドイエローのボディカラーが特徴的で、誰の目にも「特別な新幹線」であることが分かると思います。「ドクターイエローを目撃すると幸せになれる」という都市伝説がありますが、僕にとってはドクターイエローに出会えただけで、すでに嬉しいものです。

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 今回利用した「日帰り 1day 横浜」の乗車票です。基本的には、東京のものと変わりありません。往路では、新幹線を新横浜で下車してから桜木町まで利用したため、桜木町駅の無行印が押印されています。赤レンガ倉庫をイメージしたと思われる横浜らしいデザインで、おそらく桜木町駅オリジナルのものだと思います。多くの駅では、[無効]や[乗車記念]と文字だけで書かれたゴム印を押印されることが多いのですが、JR東日本の一部の駅では、その駅や地域にちなんだオリジナルのスタンプが用意されていることがあります。きっぷ鉄的には、こうした独自のスタンプを押印してもらえると、その駅を利用した良い思い出になります。