レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

東海道新幹線の乗車券類を紹介

 僕が最も利用する新幹線は、もちろん東海道新幹線です。東日本方面(関東・東北・上越など)に出掛ける際には豊橋⇔新横浜・東京間で乗車し、西日本方面(関西・九州・四国など)に旅行する際には名古屋⇔京都・新大阪・岡山・博多間で利用します。また、ちょっとした旅行気分や普段とは違う雰囲気を味わいたい時には、県内ながら豊橋⇔名古屋間で新幹線を利用することもあります。これだけ乗車機会が多い訳ですから、当然に利用した乗車券類も多く、そのいくつかは今も手元に残っています。

 下の写真は、3年ほど前にリニア・鉄道館を訪れた時のものです。JR東海が運営する博物館というだけあって、これまで東海道新幹線で活躍した車両がズラリと並んでいます。ちなみに当時、リニア・鉄道館まで往復した際にも名古屋まで新幹線を利用しました。

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 せっかくの年末年始期間なので、例年のように、どこか遠方への乗り鉄旅に出かけたいところですが、今季も「ムーンライトながら」の運行はなく、また、新型コロナウイルスの感染が拡大している中、県外に旅行に行けるような状況でもないため、年末に一度だけ名古屋に買い物に出掛けるほかは、自宅で大人しく過ごすことにしました。年末年始のあり余る時間を利用し、今回、僕がこれまで東海道新幹線に乗車した際に利用したいくつかの乗車券類を紹介したいと思います。

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東海道新幹線N700A (X1編成):名古屋駅豊橋駅 2020/12/26

◆普通乗車券・特急券

 言わずと知れた最も基本的な乗車券類です。以前は購入する機会も多かったですが、最近はあまり利用していません。しかし、普通乗車券・特急券は直前であっても乗車変更が可能で、最も使い勝手のいい乗車券類です。

【使用例1】

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 これはかなり古いものですが、豊橋⇔東京間を出張で利用した時の乗車券と指定席特急券です。回数券のバラ売りをチケットショップで購入してもよかったのですが、豊橋⇔東京間には自由席用の回数券しかないため、指定席を利用する場合には普通乗車券・特急券を購入することになります。東京からの帰路で「ひかり」を利用する際には、「こだま」よりも混雑が予想されるため、ホームへの到着が発車直前になっても確実に着席できるように指定席を利用することが多かったです。豊橋に停車する「ひかり」は限られており、特に金曜日の夕方には東京駅をほぼ満席の状態で発車することも多かったことを覚えています。

【使用例2】

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 こちらは比較的新しいものです。新幹線回数券は365日いつでも使用できるわけでなく、ゴールデンウィーク、お盆休み、年末年始の多客期には利用できません。このきっぷは、友人Dに会うため、ゴールデンウィークの多客期に東京まで新幹線に乗車した際に利用したものです。珍しく品川までの特急券を購入しています。利用した5日2日は繁忙期に当たるため、普通車指定席の利用で片道9,140円となり、普通車指定席利用としては最も実負担額が大きいです。

【使用例3】

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 これは、とある事情で急遽、新幹線で名古屋から浜松まで行かなければならなくなった際に、名古屋駅の券売機で購入したものです。この時は、駅近くのチケットショップで回数券のバラ売りを購入する余裕すらありませんでしたので、自由席利用ながら乗車券と自由席特急券を購入しました。


◆企画乗車券

 JR東海が発売する企画乗車券には、「青空フリーパス」や「休日乗り放題きっぷ」のように新幹線を利用できないタイプのものが多いですが、名鉄と競合する豊橋-名古屋間については、同区間での利用客を獲得するため、「ひかり」「こだま」の普通車自由席に乗車することができるオトクなきっぷが発売されています。

【使用例4】

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 過去にも紹介しましたが、豊橋-名古屋間には「新幹線名古屋往復きっぷ/新幹線豊橋往復きっぷ」が設定されており、土休日であれば2,360円(平日の場合は2,940円)で往復とも新幹線を利用することができます。僕もこれまで何度か利用していますが、今回は初めて「新幹線名古屋往復きっぷタワーズパック」という企画乗車券を使用しました。これは、春休みからゴールデンウィーク、夏休み、年末年始などに期間限定で発売されるもので、通年発売の「新幹線名古屋往復きっぷ」にセントラルタワーズやゲートタワーの店舗で利用可能な1,000円分の食事・商品券がセットになったものです。通年発売されている往復きっぷでも十分におトクな価格設定となっていますが、このタワーズパックは食事・商品券が付いて3,000円ということで、コストパフォーマンスは非常に高いといえます。ただし、この企画乗車券は利用日当日のみの発売となり、前売りはありません。また、発売駅も豊橋周辺の数駅に限られていますので、利用する際には注意が必要です。

 

◆回数券

 東海道新幹線の回数券は、これまでにも様々なタイプのものが発売されてきました。僕がよく利用する豊橋⇔東京間を見ると、以前は「新幹線自由席特急回数券」だったものが、2003年(平成15年)10月の「のぞみ」への自由席の設置と同時に、「ひかり・こだま自由席回数券」となりました。要は、のぞみ停車駅間を含む区間の回数券であっても、「のぞみ」自由席の利用は不可というものです(豊橋⇔東京間では、もともと「のぞみ」利用がありえないため影響はありませんでしたが…)。その後、しばらくの間は「ひかり・こだま自由席回数券」として存在し続けていましたが、消費税率が5%から8%に引き上げられる2014年(平成26年)4月に、一部の「おトクなきっぷ」の整理が行われ、豊橋⇔東京間の「ひかり・こだま自由席回数券」は、「新幹線回数券」に統合されるかたちでその役目を終えています。

【使用例5】

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 マルス券の束を探ってみると、過去に利用した「ひかり・こだま自由席回数券」が数枚残っていました。この頃は、多い時には月1回程の頻度で東京出張があったため、その都度、回数券のバラ売りを購入していたことを思い出します。すでに17年以上も昔のきっぷですが、発券時に生じた文字の擦れはあるものの、印字自体はしっかりと残っています。やはり、熱転写式のきっぷは耐久性に優れているようです。

【使用例6】

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 もちろんですが、「新幹線回数券」もいくつか手元に残っています。以前は友人Dに会うために東京に行く際、往路は新幹線で、復路では夜行バスを利用していました。当時はあまり気にならなかった夜行バスの利用ですが、最近では体力・気力ともに自信がないため、ここ数年は利用していません。そのため、次第に往復とも新幹線を利用することが多くなり、そうなると回数券よりも旅行商品の方がオトクなため、自然と回数券を利用しなくなってしまいました。

 ちなみに近年、回数券は縮小傾向にあり、減少の一途をたどっています。東海道新幹線について言えば、「スマートEX」や「エクスプレス予約」が普及し、わざわざ駅の窓口に行って紙の特急券を購入する必要がなくなりつつあります。僕は「スマートEX」や「エクスプレス予約」も利用したことがありませんが、これらのサービスを利用すれば通常の運賃・料金よりも安くきっぷを購入することができ、さらにオトクな早得商品もあります。従来の回数券タイプの企画乗車券よりも便利でおトクに利用できるこうしたサービスは、間違いなく今後さらに展開されていくことになると思います。「新幹線回数券」の発売が終了するのも、そう遠い日ではないかもしれません。

 

◆乗車票(乗車船用・新幹線特急券用)

 いわゆるマル契の旅行商品として発券される乗車票です。僕はほぼすべて、JR東海ツアーズを利用しており、「日帰り 1day 東京」は、何度利用したか分からない程です。列車変更や乗り遅れ時などに制約はあるものの、普通乗車券や回数券と比べて圧倒的に安いのが魅力です。

【使用例7】

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 過去の記事と重複しますが、JR東海ツアーズが発売している「ぷらっとこだま」の乗車票です。「ぷらっとこだま」の最大の特徴は、利用最低人数の制限がないことと片道利用も可能という点です。こうした利点がある以上、僕の乗り鉄旅でも何度か利用を検討したことがありますが、結果としてほとんど利用したことがありません。その理由は券面を見ればわかるとおり、豊橋発着の設定がないことです。浜松発着の乗車票を利用する場合、豊橋⇔浜松間は別途、乗車券を用意する必要がありますが、この区間を在来線で移動するとなると、何かと旅行行程を組みにくくなるため、僕としては敬遠しがちです。また、「こだま」限定ということも少々ネックで、例えば名古屋⇔京都・新大阪で利用しようとしても、「こだま」が1時間に1本しかなく、これもやはり旅行行程を組む際の足枷となる場合もあるからです。もし豊橋発着が設定されれば、利用頻度が上がるかもしれません。ちなみに「ぷらっとこだま」は現在、浜松駅や名古屋駅などにある指定席券売機で受け取ることができるようになっています。

【使用例8】

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 今回紹介するきっぷ類の中で最も使用頻度が高いのが、JR東海ツアーズの旅行商品である「日帰り 1day シリーズ」です。僕はこれまでに、日帰り1day 東京、横浜、鎌倉、京都、博多を利用したことがありますが、この他にも熱海、静岡や新大阪といった商品もあります。「ぷらっとこだま」と異なり、往復での発売に限られますが、営業キロが201km以上であれば特定都区市内制度も適用されます。しかし、何と言ってもこの乗車票の強みは、その価格です。旅行商品なため、時期によって多少のバラツキはありますが、他の乗車券類と比べると圧倒的に安く、プランによっては追加料金でグリーン車も利用可能です。そういえば僕は、「日帰り 1day シリーズ」でしか東海道新幹線グリーン車を利用したことがないような気がします。