レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

中央本線と青梅線での乗り鉄旅(1)

 今季も、「青春18きっぷ」を利用した「ムーンライトながら」での乗り鉄旅に出かけることにしました。この恒例行事とも言うべき乗り鉄旅ですが、僕としては全く飽きることがありません。さすがに毎月同じような行程で旅行することになれば、いくら乗り鉄の僕でも飽きてくると思いますが、「ムーンライトながら」の運行は年間で3季(春季、夏季、冬季)に限定されており、前回の乗車からちょうどいいタイミングで次の乗車機会が訪れるため、ちょっと待ち遠しい感じがするほどです。「ムーンライトながら」は、乗り心地という面ではお世辞にも快適なものとは言えませんが、東京駅に午前5時に到着することから、とても使い勝手がいいのが最大の魅力です。

 東京から更に遠方まで足を伸ばすことも可能ですが、今回は、中央東線青梅線をメインに、2つの臨時快速列車に乗車することにしました。中央本線は、これまでにも何度か乗車したことがありますが、青梅線は初めてです。両路線とも東京近郊であり、移動時間もさほどかからないことから、旅行行程の中に、いくつかの“寄り道”を組み込んでみることにしました。そして完成した行程は、次のようなものです。

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 東京到着後、すぐに新宿に向かうと時間的に早すぎるので、大周りをして千葉経由で新宿に向かいます。新宿からは1つ目の臨時快速列車である「ホリデー快速富士山1号」河口湖行に乗車し、途中の高尾で下車します。高尾からは拝島まで移動し、2つ目の臨時快速列車「お座敷みたけ清流号」に乗車して終点の奥多摩まで行きます。奥多摩到着は午前11時頃で、まだまだ時間に余裕があるので、再び高尾まで戻り、ここから中央本線普通列車で大月を目指します。久しぶりにE257系に乗車してみたくなったので、大月からは特急「かいじ」に乗車して新宿に向かうことにしました。新宿からは、湘南新宿ライン北行で赤羽に出て、そこから帰路に着くという行程になっています。いろいろな方向に飛び回る行程になっており、乗り鉄でない人から見れば、全く理解しえないものだとは思いますが、気ままな一人旅なので、鉄分補給にはちょうどいいということにしておきます。

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 「ムーンライトながら」の指定席券です。ところで、「ムーンライトながら」はJR東日本185系で運行されていますが、東京方の先頭車が10号車で、大垣方が1号車です。これは当たり前だと思うのですが、なぜか車内の座席列番号は、東京方から1番、2番、3番…となっています。一般的には、号車番号と座席列番号は、同じ方向に揃うものだと思うのですが、「ムーンライトながら」には特別な事情があるのでしょうか?

 それと、もう一つ気になるのが、車内の照明です。いつ頃だったか記憶は不確かですが、かつては深夜帯に減灯していました。正直言って、僕はあの座席に座った状態で熟睡できるとは思いませんが、照明がまったく落とされないままでは、ガラス窓にも反射して眩しく感じることがあります。防犯上の理由もあるでしょうが、少しくらい減灯してもいいのかなと思います。(照明が眩しいと思うなら、アイマスクを持参すればいいのですが、見ず知らずの乗客がいる中で、アイマスクで完全に視界を塞いでしまうのも、少し不安です。)いつものことですが、何だか寝たような寝ていないような不思議な状態でウトウトしていると、横浜到着直前に車内放送が流れます。横浜を過ぎると、もう少しで終点の東京に到着します。

 東京到着後は、総武快速線に乗車するため総武地下ホームに向います。さすがに朝5時の東京駅は閑散としており、「ムーンライトながら」を下車した乗客は、中央線、山手線、京浜東北線などの他路線への乗り換えのため、それぞれの方面に散っていきます。地下鉄に乗り換えるのだと思いますが、東京駅で下車する方もいます。しかし、僕のように総武地下に移動する方はほとんどいませんでした。総武地下ホームから内房線直通の君津行に乗車し、途中の蘇我で乗り換えて千葉まで行きます。千葉まで来ましたが、特に用事がある訳ではないので、そのまま総武緩行線で新宿に移動します。僕はこれまで、あまり総武緩行線に乗ったことがなく、少なくとも今回のように1時間以上乗車するのは初めてでした。

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ホリデー快速富士山号で使用されている189系新宿駅 2017/8/20

 新宿に到着しました。新宿は、いつ来ても人が多いです。ここからは、今回の1つ目の臨時快速列車である「ホリデー快速富士山1号」河口湖行に乗車します。車両はJR東日本189系です。あえてJR東日本と書きましたが、189系はれっきとした国鉄型車両です。今回乗車するのはM50編成で、薄いグレーに水色と薄紫色のラインで塗装された「あずさ色」と呼ばれる車両です。ちなみに、M51編成は「旧国鉄特急色」、M52編成は「グレードアップあずさ色」、N102編成は「あさま色」と、それぞれ異なるカラーリングとなっています。僕は以前に大月から快速「富士山」に乗車したことがありますが、その際はM52編成でした。

 そして、今回、なぜこの臨時快速列車に乗車したかと言えば、もちろん指定席料金だけで特急形車両に乗車できるという理由もありますが、189系の車齢から考えると、いつ引退してもおかしくない車両で、今後乗車する機会がなくなってしまうかもしれないという思いがあったからです。

 車内を見ると、これまでに様々な改装が施されてはいるものの、最近の特急形車両と比べると、やはり設備面での見劣りは否めません。しかし、見方を代えれば、これだけ多くの車両が活躍する中で、いまだ現役で活躍し続ける国鉄型車両に乗車できるというのは、それだけで価値があるものと言えると思います。最新の車両には、これからいつでも乗車できますが、国鉄型の特急車両には、なかなか乗車する機会がありません。そうしたことに思いを馳せながら、高尾までの約45分の乗車を楽しみました。

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 今回も「えきねっと」で予約しておいたものです。この列車は河口湖行なので、趣旨からすれば、少なくとも大月以降の駅まで乗車する方のために設定された臨時列車であることは明らかです。周囲の乗客の方たちの様子を見ても、富士山や河口湖まで乗車するであろうと思われる方がほとんどでした。僕が高尾までの指定席を押さえてしまったために、新宿から河口湖や富士山までの指定券が確保できなかった方がいたとすれば、申し訳ないことをしてしまいました。

 >>(2)に続く