レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

愛知デスティネーションキャンペーン

 2018年10月から12月までの3か月間、愛知県では「未来クリエイター愛知~想像を超える旅へ。」をテーマとしたデスティネーションキャンペーン(愛知DC)が実施されています。

 そもそもデスティネーションキャンペーンとは、JRグループ旅客6社と自治体、地元の観光事業者等が共同で実施する大型観光キャンペーンのことで、年4回、全国各地(ただし毎年1月から3月までは京都市)で開催されています。愛知県での開催は、愛・地球博が開催された2005年以来で、実に13年ぶりです。

 開催地域を管轄するJRでは、DC開催に合わせて新たな観光列車を導入することもあり、例えばJR東日本を見ると「リゾートビューふるさと」は信州DCに、「リゾートやまどり」は群馬DCに、「リゾートうみねこ」は青森DCの開催に合わせて運行を開始しており、またJR西日本でも「あめつち」は山陰DCに、「○○のはなし」は幕末維新やまぐちDCを契機に運行を開始しています。

 DCは観光キャンペーンであり、特別な観光列車の運行だけを目的としている訳ではないことは承知していますが、乗り鉄の僕としては、やはり何らかの観光列車が運転されることを期待してしまいます。しかし、JR東海は日本一ビジネスライクと言われる鉄道会社です。他のJR各社がこぞって観光列車に力を入れている中にあって、お座敷列車ジョイフルトレインと呼ばれる列車を全く保有していません。時折開催されるイベント列車には、既存の373系を利用することが多く、どうしてもインパクトに欠ける感が拭えません。

 そんなJR東海が、お膝元の愛知で開催されるデスティネーションキャンペーンに看板列車がないのはさすがにマズいと感じたのかどうかは分かりませんが、今回の愛知DCには、これまでにない、そして愛知らしい外観の列車が登場することになりました。

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愛知DCで活躍する313系8000番台:半田駅 2018/10/20

 これがその列車です。3両1編成の車体には、それぞれ郷土ゆかりの三英傑と県内観光施設などが描かれています。正式な名称は分かりませんが、世間では“武将隊列車”と呼ばれています。これまでのDCに合わせて登場した列車とは異なり、車両そのものが愛知をアピールしているような感じがします。観光キャンペーンに使用される列車であることを踏まえると、誰の目にも愛知と分かるデザインが採用されるのは当然のことかもしれません。

 しかしこの車両、車体の形状にどこか見覚えがあります。そう、何を隠そう313系8000番台の車両にラッピングを施しただけです。したがって、車内は通常の車両のままで、しかもDC関連のイベントで使用しないときには通常車両に混じって中央西線での普通や快速の運用に就いています。やはり、日本一ビジネスライクな鉄道会社であるJR東海がなせる技といった感じで、無駄がなく徹底的に合理化されています。

 とは言うものの、期間限定でこうした車両が用意されたことは、非常にありがたいことです。折角の機会なので、僕もこの“武将隊列車”に乗車することにしました。当初「一宮モーニングトレイン号」に乗車してみようかと考えましたが、久しぶりに武豊線に乗車してみようと思い、「知多鉄道酢トーリー号」を選びました。

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 指定席券は、駅のきっぷうりばで購入しました。今回の列車もそうですが、JR東海の在来線臨時列車は、「えきねっと」や「e5489」を利用しても空席状況を確認できず、サイバーステーションにも対応していません。わざわざ駅のきっぷうりばまで行かないと空席状況が分からないので、ちょっと面倒ですが、今回は運よく、窓側の座席を確保することができました。

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 車内で配布された乗車証明書です。よくあるポストカードタイプではなく、しおりのような細長いものでした。この他にも、地元自治体による観光パンフレットの配布や地元メーカーからのちょっとしたプレゼントがありました。半田市に本社があるミツカンからは「おむすび山」を、名古屋市カクダイ製菓からは「クッピーラムネ」をいただきました。特にクッピーラムネの方は、見慣れたパッケージに武将隊列車と愛知DCのキャラクターが描かれており、さらにJR東海のロゴが入れられたオリジナル品でした。