レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

青空フリーパスで485系「彩(いろどり)」に乗車(1)

 「青春18きっぷ」は、春季・夏季・冬季の3シーズンに販売され、日本全国のJR線の普通・快速列車の普通車自由席が自由に乗り降りできるきっぷです。1枚のきっぷを1人で5回利用することはもちろん、5人のグループで一緒に利用することもできます。1枚5回(人)分が11,850円で、1回(人)当たり2,370円ということになります。価格の安さも大きな魅力と言えますが、あらかじめ目的地を設定しない気ままな旅や、旅行中にその場の気分で目的地を変更することもできるという、使い勝手の良さも人気の理由のひとつです。その気になれば、普通・快速列車を利用してどこまでも行くことができ、乗り鉄には欠かすことができないきっぷです。(ただし、体力的に耐えることができるかどうかは別問題です。)

 しかし、「青春18きっぷ」は利用期間が限定されており、年間を通じて利用できるものではありません。また、特急や新幹線を利用する場合や、普通・快速列車であってもグリーン車指定席を利用する場合には、特急券やグリーン券のほかに乗車券が必要となることから、長距離旅行であっても、主に特急や新幹線を利用する場合には、あまり利用価値がありません。

 今回、7月29日(土)・30日(日)の2日間、長野ー中津川間を結ぶ快速「いろどり木曽路号」に乗車することになりました。かなり人気のある列車ですが、何とか通路側の座席を確保することができました。僕の乗車区間は、中津川ー塩尻間です。7月下旬であれば「青春18きっぷ」の利用が可能ですが、使用車両の「彩(いろどり)」は全車グリーン車指定席となっています。したがって、快速列車であっても「青春18きっぷ」で乗車することができません。普通乗車券を購入することも考えましたが、JR東海の企画乗車券に「青空フリーパス」というものがあります。土休日しか利用できませんが、名古屋を中心に、米原下呂木曽平沢、二川、鳥羽、紀伊長島までの範囲が1日乗り放題で、別に特急券を購入すれば在来線特急にも乗車することができます。もちろんグリーン券があれば、指定席グリーン車にも乗車できます。このきっぷでは、中央西線木曽平沢までしか利用できませんが、木曽平沢塩尻間の往復乗車券を追加すれば、中津川ー塩尻間で「いろどり木曽路号」を利用することができます。さらに、「青空フリーパス」を購入することで、中央西線以外の路線も利用することができることから、次のような旅行行程を組み立てました。

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 せっかく「青空フリーパス」を利用するならば、「青春18きっぷ」では利用できない特急列車にも乗車してみようと思い、名古屋から米原まで「しらさぎ号」に乗車します。その後、1日1本だけ運行されている大阪発着の「ひだ号」に乗車して美濃太田まで行きます。美濃太田からは岐阜経由で名古屋に戻り、中央本線で中津川まで移動します。中津川からは、今回の乗り鉄旅のメインとなる「いろどり木曽路号」に乗車します。塩尻からの帰路では、「しなの号」を利用しようかとも思いましたが、ちょうどいい時間に塩尻から乗車できる普通列車があったので、金山までは普通列車を利用することにしました。

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 今回利用する「青空フリーパス」です。自動改札機に対応した85mm券で、券面にはフリー区間の略図が掲載されています。価格は2,570円ですが、正規の片道運賃を見ると、豊橋米原間は2,590円、名古屋ー木曽平沢も2,590円、名古屋ー紀伊長島間は2,780円(伊勢鉄道線の運賃510円を含む。)なので、土休日であれば、これらの区間をかなりおトクに利用することができます。

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しらさぎ号で使用されている683系:名古屋駅 2017/7/29

 豊橋から名古屋まで東海道本線に乗車し、名古屋から「しらさぎ1号」に乗車しました。「しらさぎ号」は、北陸新幹線の開業前は名古屋ー富山間を結んでいましたが、現在は金沢までの運行となっており、名古屋ー金沢間で8往復、米原ー金沢間で8往復が、1時間ごとに1本運転されています。名古屋発着の名古屋ー米原間はJR東海区間となりますが、「しらさぎ号」に使用されている車両は、すべてJR西日本の車両が充当されています。

 僕は、「しらさぎ号」と言えば、車両は当然681系だと思っていたのですが、どうやら元北越急行の683系8000番台が1編成だけあるようで、今回乗車する「しらさぎ1号」は683系8000番台の車両でした。683系は以前、サンダーバードでも利用したことがあります。今回は、非貫通型先頭車を撮影してみました。

 ちなみに、僕は予定どおり米原で下車しましたが、米原では付属編成との連結作業が行われていました。車両の増解結が行われていると、その作業を一目見ようと多くの人が見物に集まって来るのは、不思議なものです。車両同士の連結には迫力があり、どのような作業が行われているのか、鉄道ファンならずとも気になるようです。今回連結される付属編成は681系でした。681系と683系は、編成単位での連結はできるんですね。

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 普段は「えきねっと」や「e5489」を利用して購入することが多いですが、これらのきっぷは、JR東日本JR西日本の管内でないと受け取ることができません。そのため、今回のきっぷは金山の指定席券売機で購入しました。JR東海には、在来線のインターネット予約サービスがありません。新幹線に比べると在来線特急の運行本数が少なく、相対的な需要は少ないのかも知れませんが、これからの時代、わざわざ駅や旅行会社まで出向かないと指定券が予約・購入できないのは、さすがに不便だと思います。せめて「えきねっと」や「e5489」で予約したきっぷの受け取りだけでもできないものでしょうか?

 >>(2)に続く