レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

京成AE形「スカイライナー」に乗車

 首都圏を走る大手私鉄京成電鉄があります。東京都と千葉県内に複数の鉄道路線を有していますが、東京の「京」と成田の「成」に由来する会社名が表すとおり、メインは都内から成田を結ぶ路線で、京成上野ー成田空港間の京成本線のほか、2010年には、京成高砂ー成田空港間に成田空港線(通称:成田スカイアクセス線)が開業しました。これにより、これまでは京成本線に限られていた成田空港へのアクセス路線が二重化されるとともに、高規格で線形も良好な成田スカイアクセス線の強みを活かし、それまで51分かかっていた日暮里ー空港第2ビル間が最速36分となり、大幅な所要時間の短縮が可能となりました。

 もちろん、所要時間の短縮には、車両のスピードアップが大きく貢献していますが、これを実現したのが京成AE形「スカイライナー」です。実は、スカイライナーの歴史は古く、現在のAE形は3代目に当たります。初代AE車は、1978年の新東京国際空港(現成田空港)開港に合わせてスカイライナーとしての運用を開始しました。その後、1990年には2代目に当たるAE100形が登場します。ちなみに僕は、初代AE車も2代目AE100形も乗車したことがないばかりか、実車を見たことすらありません。特に2代目のAE100形は、鉄道車両には珍しいリトラクタブル式の前照灯を備えており、なかなか個性的な車両でした。お目にかかる機会がなかったことが残念でなりません。なお、成田スカイアクセス線の開業と3代目AE形の登場により、2代目AE100形はスカイライナーとしての運行を3代目AE形にバトンタッチしましたが、京成本線経由で運行される「シティライナー」として引き続き活躍していました。しかし、2015年11月のシティライナーの運行終了によりその役目を終え、現在に至ります。

 そんなAE形スカイライナーですが、実は2016年1月に友人Dと成田へ日帰り旅行に行った際に一度だけ乗車しています。成田山新勝寺に行くためだったので、本来であればスカイライナーで成田空港(空港第2ビル)まで行く必要はなかったのですが、どうしてもスカイライナーに乗車してみたかったため、空港第2ビルまでスカイライナーに乗車し、京成成田まで戻るというルートで旅行しました。その際は、乗車した日暮里駅と下車した空港第2ビル駅で写真を撮影するタイミングがありませんでした。それから約1年半、久しぶりにAE形に乗車してみたくなり、ちょうど舞浜駅前にあるボン・ボヤージュというショップに買い物に行く予定があったため、わざわざ遠回りをして成田空港から京成上野までスカイライナーに乗車することにしました。

f:id:Len_Railway:20200430115621j:plain

京成AE形のスカイライナー:京成上野駅 2017/7/22

 今回は、京成上野に到着したスカイライナーを撮影しました。ちなみにAE形は、印旛日本医大ー空港第2ビル間において160km/h運転を行っており、これは日本国内における在来線の最高速度です。車両のカラーリングやデザインはこれに相応しいものとなっており、直線的な流線形のフォルムや、ストリームホワイトとウインドブルーのカラーリングは、スピード感溢れる近未来的なデザインです。

f:id:Len_Railway:20200430115751j:plain

 また、鉄道車両でありながら、どことなくファッショナブルな印象を受けるのは、山本寛斎氏がデザインを担当したということが影響しているのだと思います。さらに、車内の座席も特徴的で、背面のアルミフレームが露出した薄型形状となっており、機能性や居住性だけでなくデザイン性が重視されていて、車両外観と見事にマッチしています。

f:id:Len_Railway:20200430125927j:plain

 今回利用したスカイライナー券です。京成上野ー成田空港間には、京成本線経由と成田スカイアクセス線があるため、路線によって運賃も異なっており、京成本線経由が1,030円なのに対し、成田スカイアクセス線経由は1,240円になっています。さらにスカイライナー料金が1,230円と結構な価格で、あわせて2,470円となります。乗車時間が約45分であることを考えると少し高いかなとも思いましたが、成田空港ー東京間をJRの成田エクスプレス号で移動した場合、普通車で3,020円ですので、それと比較すると、スカイライナーは早くて安いということになります。

 ちなみにAE形車両に乗車する方法としては、早朝に成田空港・京成成田→京成上野を走る「モーニングライナー」、夜間に京成上野→京成成田・成田空港を走る「イブニングライナー」を利用する方法もあります。「モーニングライナー」「イブニングライナー」はともに京成本線経由で、所要時間は1時間15分程度かかりますが、ライナー料金は410円とかなりおトクです。僕のように乗車すること自体を目的としている場合には、かえって所要時間が長い列車に乗る方がおトクという考え方もあり、そういった意味では、次回は是非ともライナー運用のAE形に乗車してみたいです。