レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

4種類の近鉄特急に乗車(2)

 前回の記事からの続きです。

 松阪ー賢島間はフリー区間なので、普通や急行列車を利用して途中下車の旅を楽しむこともできますが、今回は、松阪から折り返してそのまま特急で賢島に戻ります。

 

22000系「ACE」

f:id:Len_Railway:20200328121225j:plain

汎用特急として活躍している近鉄22000系:賢島駅 2017/6/10

 今回の乗り鉄旅では、22000系や22600系にも乗車してみたいと思い、事前にいろいろと調べてみたのですが、汎用特急の場合、どの車両が充当されるのかが事前に分からなかったので、当日に窓口で確認し、無事に「ACE」に乗車することができました。「ACE」も「ビスタEX」と同様に、クリスタルホワイトをベースにブライトイエローとゴールドのラインが引かれた塗装に順次変更されています。僕としては、20000系「ACE」の車体と新塗装の組み合わせは、とてもマッチングしていると思います。今回の乗り鉄旅でも更新車両に乗ってみたいなと思っていましたが、実際に乗車したのは未更新車でした。

 汎用特急ということで、アーバンライナー伊勢志摩ライナーのような華やかさはありませんが、通常の特急列車としては十分です。車内を見ると、シートカラーはグレーで、他の近鉄特急と比べると実にシンプルな印象ですが、新しい車両ということで機能的です。少し調べてみると、シートピッチは従来車両の980mmより広い1,000mmということで、快適性の向上が、ひとつの売りになっているようです。今後、スナックカーなどの昭和時代に誕生した特急列車が引退した後には、おそらく汎用特急を一手に担うことになると思います。こうしたシンプルさが、末長く愛される秘訣かもしてません。

f:id:Len_Railway:20200328131117j:plain

 1本目の「伊勢志摩ライナー」はデラックス車両に、2本目の「ビスタEX」は2階席にと事前に希望していましたが、「ACE」については希望する座席が特になかったため、窓側とだけ伝えて、駅員さんにお任せで発券してもらいました。時間が中途半端という状況もあり、車内は非常に空いていました。

 

50000系「しまかぜ」

f:id:Len_Railway:20200328131231j:plain

しまかぜで使用されている近鉄50000系:賢島駅 2017/6/10

 今回の乗り鉄旅の中では、最も豪華な列車である50000系「しまかぜ」です。「しまかぜ」という愛称は、志摩に吹く風の爽やかさをイメージして命名されたものだそうです。車体色は、晴れやかな空をイメージしたブルーとホワイトを基調にしたカラーリングです。先頭車両は、6枚のガラスを用いた多面体なデザインで、とてもシャープな印象です。

 車内の座席はすべてデラックスシートを超えるプレミアムシートで、本皮を使用した薄黄色の柔らかで、かつ上質なシートが1,250mmのピッチで並んでおり、電動リクライニングやフットレストも完備しています。6両編成のうち3号車はグループ席車両でサロン席があり、4号車はカフェ車両です。近年新たに登場した列車で、軽食を提供する設備を備えた車両が組み込まれるのは、とても珍しいと言えます。今回は、特急券込みの企画乗車券を利用しており、「しまかぜ」の利用には1,030円の特別料金が必要ですが、車内設備はJRのグリーン車以上であることは間違いなく、コストパフォーマンスは高いと思います。

f:id:Len_Railway:20200328131719j:plain

 賢島から近鉄名古屋まで「しまかぜ」に乗車して乗り通す約2時間の乗り鉄旅です。名古屋方面に行く列車の先頭車は1号車です。ちなみに「しまかぜ」の1号車と6号車はハイデッカー構造になっており、より高い位置からの展望が可能です。さらに最前列に乗車できれば、これに加えて前面展望も楽しむことができます。しかし、
最前列は超人気座席だけあって、簡単には確保できません。僕が確保することができた座席は前から4列目の窓側席です。この席からでも、少しは前面を望むことができましたが、いつかは最前列に乗車してみたいものです。

f:id:Len_Railway:20200328132000j:plain

f:id:Len_Railway:20200328132012j:plain

 車両でいただいた記念乗車証です。実は僕が「しまかぜ」に乗車するのは2回目です。以前、家族で伊勢神宮を参拝する際に一度乗車したことがありましたが、その時に感じた素晴らしい乗り心地を再び体験したく、今回の乗り鉄旅でも乗車したものです。

 その際の記念乗車証と今回の記念乗車証とでは、デザインが異なっています。季節によって異なるのか、それとも定期的に変更しているのかは分かりません。裏面には記念スタンプを押印することができるようになっていますが、あらかじめ押印されたものが配布されました。

 という訳で、予定どおり4つの特急列車に乗車できました。それぞれに特徴があり、乗りごたえがありました。中でも特に満足感が高かったのは、やはり50000系「しまかぜ」です。今回が2回目の乗車でしたが、何回でも利用したい列車のひとつです。

 また、今回乗車した4列車以外にも、例えば南大阪線系統には、「さくらライナー」や2016年9月にデビューした「青の交響曲(青のシンフォニー)」など、魅力的な特急があります。まだまだ乗車していない列車がある以上、今回だけで近鉄乗り鉄旅を終えることはできません。