レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

近鉄「アーバンライナー」と「ひのとり」に乗車する大阪往復乗り鉄旅

 乗り鉄&きっぷ鉄である僕にとっては、実際に旅行で使用する乗車券類を手配することも楽しみのひとつになっています。通常は、旅行商品を購入したり、駅の窓口や「えきねっと」「e5489」などのインターネット予約サービスを利用したりして、希望する列車の指定券を手配するのですが、利用する区間によっては、金券ショップで回数券のバラ売りを購入することもあります。また、過去には、ヤフオク!に出品されていた株主優待乗車証を落札して利用したこともありました。特にインターネットオークションでは、有効期限が迫った時期になると株主優待乗車証が多く出品され、一般的な市場価格を大幅に下回る価格で落札できることも多いことから、その時期になると、ヤフオク!をこまめにチェックするようにしています。

 そして今回、どうしようかとちょっと悩みましたが、近鉄株主優待乗車証(正確には、沿線招待乗車券?)の2枚セットを落札しました。これは今年12月末が期限のもので、利用可能期間は残りわずかでしたが、その分だけ割安になっており、送料込み1,600円の即決価格でした。(過去には、同じ近鉄株主優待乗車証で7月末まで有効の2枚セットを、送料込み1,300円で落札したこともありましたが、さすがに今回は、そこまで安い出品は見かけませんでした。)

 当初、「TOHOKU EMOTION」への乗車を今年最後の乗り鉄旅とする予定でしたが、久しぶりに近鉄株主優待乗車証を手に入れることができたため、急遽、年内に追加で乗り鉄旅を楽しむことにしました。

 ちなみに近鉄株主優待乗車証は、近鉄全線に対して有効で、1枚あれば、区間や距離に関係なく1回の片道乗車(途中下車は不可)に利用することができます。落札した乗車券は2枚セットのため、これらを使用すれば、近鉄名古屋から大阪難波までを往復することもできます。さらに別に特急券や特別車両券を購入すれば、特急列車に乗車することもできます。実際、株主優待乗車証を利用した前回の乗り鉄旅では、近鉄名古屋大阪難波間を特急「ひのとり」のプレミアムシートで往復しています。

len-railway.hatenablog.jp

 今回、落札時点では具体的な旅行先まで計画していた訳ではありませんが、近鉄全線で利用できる数少ない機会を最大限に活用するため、前回と同様に近鉄名古屋大阪難波間を往復する乗り鉄旅で使用することにしました。

 乗車する車両については、別に特急券を購入し、往路は21000系「アーバンライナー」のデラックスカーを、そして復路は80000系「ひのとり」のプレミアムシートを利用することにしました。往復とも「ひのとり」に乗車してみようかと思いましたが、僕が特急券を手配しようとした時点で、希望する時間帯に近鉄名古屋を発車する「ひのとり」のプレミアムシートはすでに満席で、レギュラーシートも通路側に数席を残すのみとなっていたため、残席に余裕のあった「アーバンライナー」を選択しました。しかし、新型コロナウイルス感染症の感染状況が落ち着き、さらに年末ということもあってか、乙特急である「アーバンライナー」もそこそこ座席が埋まっており、特にデラックスシートは1人掛け座席に空きがない状態でした。一旦は2人掛け座席の窓側を確保し、翌日になってから、もう一度空席状況を確認したところ、たまたまキャンセルで空いた1人掛け席に変更することができた次第です。

 復路で乗車する「ひのとり」は、まだ乗車したことがないレギュラーシートでもいいかなと思いましたが、やはり前回乗車したプレミアムシートの誘惑に勝てず、今回もプレミアムシートの1人掛け席を確保しました。特急券を手配した当初、復路の「ひのとり」には残席に余裕がありましたが、時間が経つにつれて徐々に座席が埋まっていき、最終的にはプレミアムシートもレギュラーシートも満席となりました。コロナ禍以前に戻ったかのような、なかなかの盛況ぶりだなと感じたところです。

 

■21000系「アーバンライナー

f:id:Len_Railway:20220104205026j:plain

アーバンライナーで使用されている21000系:大和八木駅 2021/12/29

 「アーバンライナー」は、名阪甲特急の代名詞とも言える車両でしたが、現在は甲特急としての役目を「ひのとり」に譲り渡し、主に名阪乙特急として活躍しています。そして今回乗車したアーバンライナーは、21000系のアーバンライナー・プラスの方でした。アーバンライナーには現在、2つのタイプの車両が充当されており、1988年に営業を開始した初代のアーバンライナーがこの21000系です。2代目となる21020系が登場してからは、両者を区別するため、アーバンライナー・プラスと呼ばれています。そして2代目となる車両は、2003年から営業運転を行っている21020系で、こちらはアーバンライナーネクストと言われています。僕がこれまで乗車したことがあるアーバンライナーはすべて21000系のアーバンライナー・プラスで、21020系のアーバンライナーネクストには乗車したことがありません。アーバンライナーネクストはわずか2編成しかなく、目撃することさえ少ない車両です。個人的にはネクストの先頭車両のデザインが好きなので、乗り鉄として一度は乗車してみたいと思っていますが、なかなかその夢は叶いません。

 ちなみに上の写真は、途中停車駅の大和八木で撮影したものです。数分間の停車時間があったため、ホームに降りて最後尾車両の外観を撮影することができました。近鉄名古屋大阪難波間を特急に乗車すると、始発の近鉄名古屋駅も終着の大阪難波駅も地下駅になるため、停車中の車両を明るい日差しの下で撮影する機会がありません。今回は途中の停車時間を利用し、日中の地上駅で乗車中の車両を撮影することができ、大満足です。

f:id:Len_Railway:20220104205213j:plain

 続いて車内です。車内と言っても、乗客の多い車内をあちこち歩き回って撮影するのは迷惑になるので、利用したデラックス車両の座席だけを撮影しておきました。シートピッチはレギュラーシートと同じ1,050mmですが、座席配置については、レギュラーシートが2+2の横4列配置であるのに対し、デラックスシートは1+2配置となっており、差別化が図られています。21000系は2003年から2005年にかけて大がかりなリニューアルが行われ、デラックス車両はこれまでの2両から1両に減車されましたが、客室設備は刷新され、座席も21020系と同様のシートに更新されています。

 このシートは、ゆりかご型シートと呼ばれており、リクライニングも電動式となっています。前後の間隔はJRのグリーン車ほど広い訳ではなく、また、背面テーブルがない(インアーム収納式のテーブルはあります)など、やや使い勝手が気になる箇所もありますが、座り心地はとても快適で、長時間乗車していても疲れることはありません。デラックスシートを利用するには、特急料金の他に520円(近鉄名古屋大阪難波間の場合)の特別車両料金が必要となりますが、追加料金を支払う価値は十分にあると思っています。

 

■80000系「ひのとり」

f:id:Len_Railway:20220104205255j:plain

ひのとりで使用されている80000系:大阪難波駅 2021/12/29

 「ひのとり」に乗車するのは昨年7月に初乗車して以来となります。その際のダイヤでは、「ひのとり」の運用は現在よりも本数が少なく、「アーバンライナー」とともに名阪甲特急の一部に充当されていましたが、現在では「アーバンライナー」から名阪甲特急の役目を完全に引き継ぎ、近鉄を代表する看板特急として活躍しています。2020年3月のデビューから1年半以上が経過していますが、いまだ人気は衰えていないように感じます。特急列車としての速達性もさることながら、深みのあるメタリックレッドで彩られた美しい外観は、鉄道ファンならずとも一度は乗車してみたいと感じさせるような魅力を備えています。現在、「ひのとり」には6両編成と8両編成の2つのタイプがありますが、今回乗車したのは6両編成の車両でした。どちらの編成であっても、先頭車両と最後尾車両(1号車と6又は8号車)がプレミアムシートで、その他の中間車両(2号車から5又は7号車まで)がレギュラーシートとなっています。

f:id:Len_Railway:20220104205405j:plain

 こちらも車内を紹介します。やはり車内は満席状態だったため、写真は利用したプレミアム車両の座席だけです。座席の詳細については、過去の記事で紹介していますので割愛しますが、プレミアムシートの名に恥じることのない、贅沢な仕様となっています。E5系(H5系)新幹線やE7系(W7系)新幹線にはグリーン車のさらに上位に位置付けられるグランクラスが、また、E261系サフィール踊り子にはプレミアムグリーン車があり、僕も過去に利用したことがありますが、これらの座席に匹敵する設備だと思います。

 また、「ひのとり」の中でもプレミアム車両だけはハイデッキフロアとなっており、レギュラー車両よりも少し高い位置から車窓を楽しむことができるようになっています。さらに先頭車両の最前列からは、運転席越しに前方展望を楽しむこともできます。最前列の座席は、プレミアムシートの中でも特に人気が高く、なかなか特急券の確保が困難だと思いますが、是非とも乗車してみたいものです。

f:id:Len_Railway:20220104221412j:plain
f:id:Len_Railway:20220104221420j:plain

 特急券はいつものように、インターネット予約・発売サービスを利用して購入しました。会員登録すればネット上から空席状況を確認しながら好きな座席位置を選ぶことができ、クレジットカードで支払いを済ませておけば、駅の窓口や券売機で特急券を発券することなく、チケットレスで乗車することができます。そのため、通常であれば、購入済の特急券をわざわざ発券する必要はないのですが、きっぷ鉄でもある僕は、記念用にということで、あえて窓口で換券してもらいました。

 以上のとおり、今年最後の乗り鉄旅を無事に終えることができました。今のところ、来年に向けた乗り鉄旅の具体的な計画はありませんが、年末年始の休みを利用していくつかプランを考えてみたいと思います。何はともあれ、今年1年間、各方面への乗り鉄旅を楽しむことができたことに感謝の気持ちでいっぱいです。