レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

エヴァンゲリオン新幹線(500 TYPE EVA)に乗車

 僕は、アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」が好きです。1995年からTV放送されていた時には、大して関心もなかったのですが、その後、エヴァ好きだった友人Dに勧められて見たところ、そこでハマってしまいました。西暦2000年に起きたとされるセカンドインパクトによって世界人口の半数が失われた世界が舞台で、主人公である碇シンジは2015年、第3新東京市に呼び出され、汎用人型決戦兵器エヴァンゲリオン初号機にパイロットとして搭乗し、使徒と呼ばれる得体の知れない敵と戦うというものです。

 しかし、いわゆる戦闘モノとしての要素だけでなく、零号機パイロットの綾波レイ、弐号機パイロットの惣流・アスカ・ラングレーらとの学園生活や、シリーズ後半で登場する新たなパイロットの渚カヲルとの関係なども、ストーリーの見処となっています。主人公の「逃げちゃダメだ!」というセリフは、あまりにも有名です。

 テレビシリーズ終了後には、別の結末を描いた劇場版が公開され、さらに2007年からは、リビルドされた新劇場版シリーズ全4作品の第1作「序」が公開されました。2009年に第2作「破」、2012年に「Q」が公開され、今に至っています。

 それまでの間、世の中ではインターネットやSNSの爆発的な普及・浸透により、その人気が拡散され、現在でもその人気は衰えていません。関連書籍やグッズ、コラボ商品も多数販売されており、熱狂的なエヴァファンもいます。

 そんな国民的アニメとも言えるエヴァンゲリオンですが、山陽新幹線全線開業40周年と、新世紀エヴァンゲリオン放送開始20周年を記念した企画として、500系新幹線とコラボした、通称「500 TYPE EVA」なるものが運行されることになりました。500系新幹線は、紫をベースにした初号機ならではのカラーリングに塗装されました。さらに、一部の号車の車内も改装され、1号車は客席がない展示・体験ルームとなっており、2号車は500 TYPE EVA特別内装車となっています。また、車内の自動放送も特別仕様で、渚カヲル役の声を担当した声優の石田彰さんが担当しています。

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500系新幹線「500 TYPE EVA」:新大阪駅相生駅 2017/3/25

 「500 TYPE EVA」には、通常の新幹線と同様に、乗車券と特急券を購入すれば誰でも乗車することができます(ただし、1号車での実物大コックピット搭乗体験には予約が必要です)。「500 TYPE EVA」の運行ダイヤはあらかじめ公開されており、市販の時刻表やJR西日本のWebサイトでも確認することができます。基本的には、博多発の「こだま号」として新大阪に到着し、その後、折り返して新大阪発博多行の「こだま号」となります。今回は、新大阪11時29分発の下り「こだま741号」に乗車することにしました。この時間であれば、自宅を出発してから青春18きっぷを使って、普通・快速列車を乗り継いで新大阪まで行くことができます。新大阪駅構内の店でお弁当を購入し、ホームに向かいます。春休み期間の週末ということもあり、ホームには、新幹線に乗車する方や「500 TYPE EVA」を一目見ようという方などで賑わっていました。あらためてエヴァの人気ぶりを感じました。

 今回は、新大阪発車前と途中の相生で写真撮影をしました。相生駅では、通過列車待ちのために長めの停車時間となっていたため、この時間を利用してホームから車両を撮影することができました。欲を言えば、反対側のホームから車両全体を撮影してみたかったのですが、ホームを移動していて列車に乗り遅れてしまうと大変なので、先頭車両を中心に撮影しました。近年は、安全対策のためホームドアや安全柵の設置が進んでおり、停車中の車両をホーム上から撮影するのが難しいところもありますが、相生は絶好の撮影ポイントでした。

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 先ほどお話ししたとおり、「500 TYPE EVA」には通常の乗車券と特急券のみで乗車することができ、指定席だけでなく自由席も用意されています。特にエヴァ仕様に改装された2号車は自由席なため、この2号車狙いで自由席利用も考えましたが、どの程度混雑するものか分からなかったので、念のため指定席を確保しておきました。500系の指定席は、2+2配置で自由席よりもゆったりしており、これだけでも指定席を利用する価値はあると思います。

 「こだま号」にも関わらず、あいにく指定席は満席直前といった状況で、窓側の座席は確保できませんでした。しかし、今回は1号車の見学や2号車への移動も考えていたので、自由に動きやすい通路側で正解だったと思います。新大阪発車後、指定された座席に座って弁当を食べ始めました。今回は岡山まで乗車予定で、岡山には12時31分到着予定のため、乗車時間は1時間です。この間で車内見学をするため、早々に弁当を食べました。弁当を食べ終わったところで、いよいよ車内の見学です。

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 まずは1号車から見学します。僕は搭乗体験の予約をしていないので、実物大コックピットは見ていません。フォトスポットでは、博多総合車両所の写真パネルをバックにしてエヴァのキャラクターと写真撮影ができます。今日のキャラは渚カヲルでした。また、ジオラマですが、新幹線の線路でエヴァ初号機が輸送される場面と、地下の格納庫にエヴァ初号機が置かれている場面が再現されていました。

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 また隣の2号車に移動してみると、ところどころ空席がありました。ちょうど2人掛けの席が空いていたので、指定席には戻らず、そのまま2号車に乗車していくことにしました。シートは紫色で、通路や日除けカーテンなどもエヴァ仕様となっていました。

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 記念乗車証を兼ねたガイドブックです。特別な観光列車として運行されている訳ではないのに、こうしたガイドブックまで作成しているというのは、珍しいことだと思います。今回の「500 TYPE EVA」にかけるJR西日本の思いの強さを感じます。実際に乗車してみた率直な感想としては、実に楽しいものでした。さらに旅行商品でなく、気軽に乗車券と特急券だけで乗車できるという点も人気の理由のひとつだと思います。この人気ぶりにあやかって、次は弐号機仕様になったりしたら、また乗車してみたいですね。