レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

255系の房総特急「しおさい」に乗車

 都内から房総に向かう房総特急と言えば、東京駅から内房線に直通する「さざなみ」、外房線に直通する「わかしお」、総武本線に直通する「しおさい」の3つが活躍しています(一部は新宿駅発着の列車もあります)。少し前までは、成田・鹿島線に直通する「あやめ」という特急も運行されていましたが、2015年のダイヤ改正で廃止されてしまいました。東京湾アクアラインの開業を始めとする高速道路網の充実や、新たな高速バス路線の運行などによって、房総特急の利用者数は減少傾向にあるようで、「あやめ」の廃止にも、そういった背景があったのだと思います。

 現在運行されている3つの房総特急には、E257系500番台または255系が充当されており、それぞれ“Boso Express”や“Boso View Express”といった愛称を持っています。ちなみに僕は以前、2016年3月に友人Dと海ほたるに遊びに行く際に、東京から蘇我まで「わかしお号」の自由席を利用したあことがありますが、車内は見事にガラガラでした。50kmまでのB自由席特急券は510円で、普通列車グリーン車よりも安価なので、利用価値は高いと思うのですが、もしこんな状況がほぼ毎日続いているのであれば、廃止や減便もやむを得ません。

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 話が少し逸れてしまいましたが、今回は青春18きっぷを利用した乗り鉄旅で、これまでに乗車したことがない特急「しおさい」に乗車してみることにしました。東京までは、いつものとおり夜行快速「ムーンライトながら号」です。東京からは上野に移動し、そこから高崎線を北上します。この時期、臨時快速列車「伊豆いで湯やまどり号」が運転されており、今回の旅行日もちょうど運転日だったため、485系リゾートやまどりの車両で運転されるこの列車に乗車することにしました。時刻表で確認すると、乗車できる最遠の駅は本庄だったので、高崎線で本庄まで行き、本庄から横浜まで乗車しました。ちなみに、「伊豆いで湯やまどり号」の写真は撮影し忘れました。横浜からは、横須賀線に乗車して再び東京に戻ります。東海道本線ではなく、横須賀線に乗車したのは、東京駅の総武地下ホームからそのまま「しおさい号」に乗車するのに便利だと考えたからです。

 しかし、運の悪いことに、総武快速線には大幅な遅延が発生していました。遅延が発生していること自体は、すでに横須賀線車内での電光掲示板で把握していたのですが、いざ東京まで来てホームで待っていても、「しおさい号」は全然入線してきません。情報が錯綜しているのか、駅員さんのアナウンスも「しばらくお待ちください。」「新しい情報が入り次第、お知らせします。」を繰り返すばかりです。今回は、東京10時43分発の「しおさい3号」で終点の銚子まで乗車する予定でしたが、このままでは、銚子まで行ってしまうと、予定していた列車で帰路に着くことができなくなってしまいます。どうしたものかと悩んでいると、やっと255系が総武地下ホームに入線してきました。

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しおさい号で使用されている255系成東駅 2017/3/19

 255系は、白色に青色と黄色をあしらった房総特急としてお馴染みのカラーリングが特徴的です。車両としては、E257系500番台の方が新しいため、設備面では若干劣るものの、グリーン車を組み込んだ9両編成の堂々たる風貌の車両で、乗り心地もよかったです。しかし、結局、当初の予定より1時間40分遅れの出発となり、時刻表どおりの到着時間まで回復することは望めません。以降の行程も踏まえると、成東で途中下車せざるを得なかったことが残念でした。

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 「しおさい号」の東京ー銚子間には「お先にトクだ値40」の設定があります。この値段設定も、おそらく対抗する高速バスの運賃を意識したものだと思います。今回は結局、成東までしか乗車していませんが、それでも正規の運賃や特急料金と比較すれば、トクだ値40の方が安くなるということで、いかに割引率が高く設定されているかが分かります。ちなみに最近は、感熱タイプのマルス券が多くなっていますが、上野駅で発券した今回の乗車券は、熱転写式のものでした。

 成東からは普通列車で千葉に行き、千葉からは当初の予定どおりに総武快速線東海道本線を利用して豊橋まで帰ります。途中の熱海までは、普通列車グリーン車を利用し、沼津からは「ホームライナー浜松3号」に乗車するいつものルートです。乗車整理券を購入すれば、青春18きっぷでも特急形車両に乗車できるため、とてもありがたい列車です。