レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

京都丹後鉄道「丹後の海」に初乗車

 今回は、京都・大阪方面への乗り鉄旅を計画してみましたが、京都近辺を走る列車の中で特に僕が注目していたのが、京都丹後鉄道の「丹後の海」という車両です。1996年に北近畿タンゴ鉄道が導入したKTR8000気動車で、当初は「タンゴディスカバリー」と呼ばれていました。

 ちなみに以前は「北近畿タンゴ鉄道」が第一種鉄道事業者として運行を行っていましたが、上下分離方式により現在は第三種鉄道事業者となり、列車の運行は第二種鉄道事業者であるWILLER TRAINSが行っています。WILLER TRAINSは『京都丹後鉄道』の名称で営業を行っており、『丹鉄』として親しまれています。

 話は戻って「丹後の海」についてですが、これは2015年12月に従来の「タンゴディスカバリー」の内外装をリニューアルして誕生した車両で、数々の列車デザインで知られる水戸岡鋭治氏がリニューアルを担当しています。水戸岡氏がリニューアルを担当した列車と言えば、これまでに富士急行の「富士山ビュー特急」に乗車したことがあります。内装には、あらゆる箇所に木材が使われており、まるでおしゃれなカフェレストランにいるような雰囲気だったことが印象的でした。もう一度、水戸岡デザインの車両に乗ってみたいなと思っていたところ、ちょうど「丹後の海」車両が目に止まり、青春18きっぷでも日帰りで十分往復できることから、京都ー福知山間で乗車してみることにしました。僕は、以前の「タンゴディスカバリー」にも乗車したことがなかったので、KTR8000形に乗車するのは、今回が初めてです。

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はしだて号で使用されているKTR8000形「丹後の海」:福知山駅 2017/3/11

 京都駅の31番線で待つことしばし、乗車する特急「はしだて5号」が入線してきました。特急「はしだて」は、KTR8000気動車の他に、JR西日本の287系電車などで運行されるものもあり、同じ「はしだて号」であっても充当列車が全く異なっているという特徴があります。車体色は、丹後の美しい海を想起させる藍色メタリックで、金色の細帯がアクセントとなっています。

 車内は、まさに水戸岡テイストで、客室天井と壁は白樺、床は楢、座席は楓が使用されており、寛ぎの空間が演出されています。実際に乗車してみると、「富士山ビュー特急」と同じ雰囲気に包まれており、定期列車の特急というよりも、乗って楽しめる観光列車のような感じでした。

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 「はしだて号」は、京都から福知山まで山陰本線を走行し、福知山から京都丹後鉄道線に入ります。丹鉄には一部非電化区間があり、豊岡まで行く列車は必然的に気動車となります。僕が今回乗車する区間は京都ー福知山間ですが、会社線の車両に乗車しながら、乗車区間はすべてJR線内という、ちょっと変わった乗り鉄になりました。

 なお、KTR8000形「丹後の海」は、JR線直通の「はしだて号」だけでなく、丹鉄内の特急「たんごリレー号」や一部の快速列車としても使用されています。おトクに乗車したいのであれば、丹鉄内で乗車してみるのもいいと思います。