レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

氷見線「べるもんた」に初乗車

 12月10日は、冬季用の青春18きっぷの利用開始日です。このきっぷを利用すれば、JR線の普通・快速列車を利用して、気分次第で東京でも大阪でも好きなところに行くことができます。また、途中で行き先を変更しても、わざわざ乗車券を買い直す必要もありません。夏季用の利用期間には、夜行快速「ムーンライトながら号」に乗車して関東方面に出かけたり、中央本線を利用して長野方面に行ったり、瀬戸大橋を渡って高松まで行ったりと、フルに活用しました。

 ちなみに秋季には、青春18きっぷの設定はありませんが、類似の企画乗車券として「秋の乗り放題パス」というものがあります。しかし、青春18きっぷとは異なり、連続する3日間という利用日の制限があります。3日間連続で利用するのは、なかなかハードルが高く、僕はまだ利用したことがありません。普通・快速列車をメインとする乗り鉄旅は、夏季の青春18きっぷシーズン終了以来、約3か月ぶりとなります。どこに行こうか色々と考えましたが、今回は久しぶりに北陸方面に行ってみることにしました。北陸方面には、以前に出張で金沢に行ったことがありますが、それが最後です。冬の日本海側はかなり寒いだろうなと思いましたが、一度くらいはそうした景色を見ておくのもいいかなと思い、次のような旅行行程を組み立ててみました。

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 最終的な目的地は、氷見になります。例によって、特に現地での観光などは予定していないため、氷見到着後はそのまま帰路につきます。金山-米原敦賀は、東海道本線北陸本線の普通・快速列車を乗り継いで移動します。このまま金沢まで普通列車を利用する方法もありますが、今回は特急「サンダーバード」で加賀温泉までワープします。加賀温泉から金沢までは再び普通列車に乗車し、金沢でIRいしかわ鉄道とあいの風とやま鉄道分のきっぷを別途購入し、高岡に向かいます。高岡からは城端線で新高岡に行き、そこで昼食を取ることにしました。新高岡からは、今回の乗り鉄旅のメインである快速「Belles montagnes et mer(ベル・モンターニュ・エ・メール(通称べるもんた)」に乗車して氷見線を制覇し、復路も「べるもんた」に乗車して高岡まで戻り、金沢-福井-敦賀米原と普通・快速列車を乗り継いで金山まで戻ってくるルートです。

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サンダーバード号で使用されている683系:加賀温泉駅 2016/12/10

 敦賀までの紹介は省略して、敦賀から加賀温泉の間では、683系の「サンダーバード」に乗車しました。大阪-富山間を結ぶ特急と言えば、元々「雷鳥」「スーパー雷鳥」を名乗っていましたが、2011年3月、車両更新のタイミングにあわせて「サンダーバード」に統合されて廃止されてしまいました。僕は「雷鳥」時代を含めて「サンダーバード」への乗車は初めてです。ちなみに「サンダーバード」という名称は、「雷鳥」の「雷(サンダー)」と「鳥(バード)」をそのまま英語化したものと思われがちですが、これは神話に登場する空想上の鳥から命名されたものであり、雷鳥とは関係ないようです。

 また、2015年3月の北陸新幹線の開業により、新幹線と重複する金沢以東の区間は廃止され、現在はすべて金沢までとなっています。車両としては、681系または683系が充当されていますが、今回僕が乗車したのは683系の方でした。先頭車両の形状には、貫通型と非貫通型がありますが、今回は非貫通型の先頭車両を撮影してみました。

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 今回使用した乗車券と特急券です。敦賀から加賀温泉までは約88kmなので、特急料金は1,700円でした。車内改札はなかったので、チケッターも押印されておらず、見た目は未使用のようです。

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べるもんた号で使用されているキハ40形:新高岡駅 2016/12/10

 新高岡から、快速「Belles montagnes et mer(ベル・モンターニュ・エ・メール)」に乗車しました。この列車は、2015年の「北陸デスティネーションキャンペーン」に合わせて登場したもので、北陸新幹線城端線が接続する新高岡駅を軸に、城端線氷見線を走る観光列車として運行されているものです。まずは、この特徴的な車両名ですが、調べてみると「美しい山と海」という言葉をフランス語に訳したものだそうです。美しい名前ではありますが、ちょっと長ったらしいということで、「べるもんた」という愛称の方が一般的なようです。

 車両は、キハ40形気動車1両で、外観上は改装前のキハ40形と変わりませんが、車体色はダークグリーンにメタリックゴールドの帯がひかれています。このカラーリングは、同じJR西日本トワイライトエクスプレスを連想させるものがあり、豪華さを感じさせます。

 車内は大幅に改装されており、片側にはレール方向に配置されたロングテーブルと1人掛けの座席(ベンチ)が、もう片側には折り畳み式のテーブルを備えた4人掛けのボックスシート、出入口付近にはロングシートもあります。全車指定席として運行されていますが、さすがにロングシート部分には指定席の割り当てはないようです。

 僕は、氷見までの往復で利用しますが、往路は4人掛けボックスシートの端にある2人掛け座席の窓側で、帰りは4人掛けのボックスシートの窓側です。一人旅なので、他の人に気兼ねしなくていいように1人掛けがよかったのですが、乗車日の1か月前の「10時打ち」でも、1人掛け座席は確保できませんでした。運行日が限定された観光列車ならいざ知らず、ほぼ毎週運行されているローカル線の観光列車でも、ここまで指定券の確保が難しいのは意外でした。

 また、「べるもんた」の特徴として、列車内に寿司職人さんが乗車しており、その場で握りたての寿司などを提供するという食のサービスがあります。こうした食のサービスは、基本的に事前予約になりますが、握り寿司に関しては、数量が限られるものの当日乗車に注文することができるようで、僕も乗車後に注文してみました。「ぷち富山湾鮨セット」というもので、富山湾の新鮮な海の幸を使った寿司5貫が提供されました。同じ寿司でも、列車内で握られたものを食べるとなると、不思議と一味違う感じがします。

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 往路の「べるもんた3号」には、始発の新高岡から乗車しましたが、復路の「べるもんた4号」は高岡止まりです。ちなみに車内には記念乗車証に押印するためのスタンプがありました。もちろん僕も、記念乗車証に押印しましたが、手持ちの指定席券に収まるサイズのスタンプだったので、マルス券にも押印してしまいました。

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 行きは一部区間で特急「サンダーバード」を利用しましたが、帰りは高岡から普通・快速列車のみで名古屋に戻ります。ちなみに、北陸新幹線開業前は、北陸本線の金沢-直江津間もJR線として運行されていたため、青春18きっぷでこの区間を利用することができました。しかし、第三セクター化に伴って一部の通過利用の特例を除いて利用不可となり、別に運賃を支払う必要があります。

 高岡からは、ひたすら普通列車を乗り継いでいきます。自分で考えた旅行行程どおりですが、米原がとても遠く感じます。途中、課金して特急「しらさき」に乗車しようかとも思いましたが、結局、米原まで普通だけで移動しました。米原から先は新快速(といっても大垣までは各駅停車)に乗車しました。普通列車への乗車が続いていたので、新快速がとても速く感じ、あっという間に金山に着いた感じです。

 やっと着いた最寄り駅には、終電となってしました。今回はたまたま遅延なく乗り継ぐことができましたが、万一、どこかで遅延が発生して列車に乗ろ継げなかった場合、悲惨なことになってしまいます。次回の旅行計画では、その点も踏まえて余裕を見ておくことも必要だと感じました。