松山からは、8000系の特急「しおかぜ」に乗車して終点の岡山まで向かいます。午前中に乗車した下りの「しおかぜ」では8600系でしたが、今回乗車する上りは8000系です。実は、僕は過去に一度だけ、8000系に乗車したことがあります。それは、2017年春の青春18きっぷシーズンに、山陽新幹線の「500 TYPE EVA」に乗車する乗り鉄旅をした際、四国に少し足を伸ばして多度津まで行き、多度津→岡山の単区間で8000系に乗車したものです。当初の計画では、8600系に乗車する予定だったのですが、事故の影響により急遽、車両交換となったことから、期せずして8000系に乗車することになった訳です。今回は、それ以来の乗車となるため、実に3年半ぶりといったところです。
心配していた自由席の混雑状況ですが、思っていた以上の乗車率でした。児島から乗車した時点では、すべての窓側席が埋まっており、なんとか通路側席が数席だけ空いている状況です。その後、宇多津、丸亀、多度津で数名の乗降があり、僕はたまたま空いた窓側席に移ることができましたが、松山まで乗車する方が圧倒的に多いようで、終点までほぼ満席といった状態でした。今回は丸亀から児島まで移動して乗車しましたが、この状況であれば、児島から乗車して正解だったと思います。JR四国では、土・日・祝日を含む連続3日間、特急列車及び普通列車の普通車自由席が乗り降り自由となる「四国満喫きっぷスペシャルプラス」という企画乗車券を発売しており、「Go To トラベルキャンペーン」とも相まって、特急列車の自由席利用が増加しているのかもしれません。
今回の乗り鉄旅の乗車券類をどのように手配するのか、いろいろと迷いました。初めは、JR東海ツアーズの旅行商品「シングルルームプラン」を利用し、四国内での移動用には、JR四国が発売している「四国満喫きっぷスペシャルプラス」を購入するという組み合わせを検討していました。もちろん「シングルルームプラン」にも「Go To トラベルキャンペーン」が適用されることになりますが、適用前の金額を見ると、それほどオトク感がある価格ではありません。しかも、「四国満喫きっぷスペシャルプラス」は3日間分で10,500円となっており、僕の旅行行程からすると、少しもったいない使い方になってしまいます。そこで、他にいい旅行商品がないか色々と探してみたところ、JR四国の旅行商品(ワープ商品)の中に「おでかけ。四国家 まるごと鉄道たび」というものを見つけました。特急列車普通車自由席に乗車できるJR四国全線・土佐くろしお鉄道全線フリーきっぷ(2日間用)と宿泊がセットとなっており、今回の乗り鉄旅にはピッタリです。ということで、Webからこの旅行商品を申し込み、さらに、岡山までの往復は新幹線回数券を、岡山から児島(JR四国との境界駅)までの往復は往復乗車券・自由席特急券を別に用意することにしました。「Go To トラベルキャンペーン」による割引額や他の費用も考えると、結果的には当初案と比べてほとんど金額の差はありませんが、損をしている訳ではないので、これはこれでよしとします。
「海里」は、2019年10月に運行を開始し、ちょうど1周年を迎えます。僕は当初、2020年3月下旬に乗車する予定で、指定席券も購入して乗車を心待ちにしていたのですが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う外出自粛要請があったため、乗車予定日の直前にキャンセルした経緯があります。その後もなかなか旅行する機会に恵まれませんでしたが、今回「Go To トラベルキャンペーン」を利用して乗車してみようと思い立ち、再度、乗り鉄旅を計画したという訳です。
今回も、「Go To トラベルキャンペーン」をフルに活用します。豊橋ー東京間では「ひさびさ旅割引 日帰り1day 東京」という商品を利用します。先月は横浜までの「ひさびさ旅割引~」を利用しましたが、今回は東京まで利用します。9月までは、この旅行商品に豊橋発着のプランがなかったため、名古屋発着で利用しましたが、10月からは豊橋発着が設定されました。僕にとっては、とてもありがたいことです。ちなみに実支払額は約6,700円で、さらにJR東海ツアーズの1,000円分のクーポンと、2,000円分の地域共通クーポン(電子)が付与されます。正規運賃で乗車することを考えると、驚異的な値段と言えます。
東京から新潟まで、はじめは「えきねっと」の「お先にトクだ値スペシャル」を利用しようかと思っていました。今なら上越新幹線の東京ー新潟間の運賃・料金が50%割引となる商品が発売されているからです。しかし、僕が乗車したい列車を調べてみると、すでに50%割引の商品は満席となっていました。それならばと、JR東日本国内ツアーの旅行商品を見てみると、「列車で行く日帰り旅行/新潟すし三昧『極み』」というものがありました。東京ー新潟間の上越新幹線の普通車指定席の往復に、現地での食事がセットになったプランです。こちらも「Go To トラベルキャンペーン」が適用され、実支払額は13,800円です。たまには食事付きプランもいいかなということで、こちらを利用しました。当日、指定席券売機で発券したところ、乗車票2枚とバウチャー券1枚の計3枚でした。バウチャー券は現地で利用したため手元に残っていませんが、乗車票はいつものとおり、乗車記念に持ち帰らせてもらいました。ちなみにこの旅行商品にも、2,000円分の地域共通クーポン(電子)が付いていました。
僕としては、当然これらの車両にいち早く乗車したかったのですが、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う外出自粛要請があったことや、さらに以前の記事でも触れたとおり、6月下旬から7月上旬まで入院し、その後の通院治療とあわせて、8月下旬から9月上旬まで再び入院することが予定されていたことから、なかなか乗車する機会に恵まれませんでした。今回、一連の治療を終えることができたことから、自分自身への快気祝いとして、また、せっかくの「Go To トラベルキャンペーン」を利用しようということで、この2つの列車に乗車する乗り鉄旅を計画しました。
「Go To トラベルキャンペーン」を利用する場合、東京発着の旅行商品は利用できないため、今回は新横浜発着で新幹線を利用することにしました。JR東海ツアーズからは、「ひさびさ旅割引 日帰り1day 横浜」という商品が発売されていますが、この「ひさびさ旅割引~」には、なぜか豊橋発着の設定がありません。利用するには、名古屋発着とするか浜松発着のどちらかにする必要があり、今回は、久しぶりに「のぞみ」に乗車してみようということで、名古屋発着にすることにしました。旅行代金は11,100円と言うことで、通常の商品よりもかなりおトクな設定になっています。さらに「Go To トラベルキャンペーン」の割引が適用されるため、約7,200円で名古屋-新横浜間を往復することができます。名古屋発着となると、多少は時間をロスすることにはなりますが、この実質負担額で旅行できるのであれば、まったく問題ありません。