レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

大阪“グルメ”旅に行ってきました(今年3回目)

 最近はようやく残暑も収まり、朝夕は涼しく過ごしやすくなりました。一般的には、秋に向けて徐々に暑さが和らいでいくものだと思うのですが、今年はわずか数日のうちに気温が急激に低下したような印象があります。10日前まで暑さに閉口していたにも関わらず、最近はこたつがあってもいいかなと思う日もある程です。日本では、日常生活の中で春夏秋冬を感じることは当たり前のことだと考えがちですが、近年はこうした四季の移ろいが感じにくくなったような気がします。

 前置きはこれくらいにして、今回は秋の乗り鉄旅第1弾ということで、今年3回目となる大阪“グルメ”旅に行ってきました。最近は、自分でも大阪に行く機会が多いなと思っていますが、3連休を利用してどこかに出かけようと思ったときに、僕の中で大阪が思いついたということで、あまり深い意味はありません。そして前々回と前回の大阪旅行に続き、今回もグルメ中心の旅を計画しました。健康診断の結果、コレストロール値が気になるところですが、まあ何とかなるでしょう。食欲の秋ということで、観光だけでなくグルメも楽しんできましたので、いつものようにその内容を紹介したいと思います。

 

 

名古屋駅から東海道新幹線に乗車

 いつものように名古屋までは名鉄線を利用し、名古屋駅から東海道新幹線に乗車します。9月下旬に九州乗り鉄旅に出かけたところですので、約2週間ぶりになります。今日は天気もよく気候も穏やかで、絶好の乗り鉄日和です。天気予報によると、3連休のうち日曜日と月曜日は雨の可能性があるようなので、出発日として土曜日を選んで正解でした。名古屋駅にはちょっと早めに到着しましたので、旅のスタートに桜通口側から見た駅舎をパシャリ📸

 そのまま中央コンコースを抜けて新幹線改札口に向かいますが、3連休初日ということもあってか、名古屋駅は非常に混雑しています。高島屋側にある金時計は、名古屋駅での定番の待ち合わせ場所となっていますが、多くの方々で賑わっていました。そして名古屋駅にはもう一つ、有名な待ち合わせ場所として知られている銀時計がありますが、この付近も人が多く、学生さんと思われる団体やツアー旅行に出かけられるであろうグループの方が出発を待っておられました。

 少し早いですが、新大阪方面の下り線ホームに移動しました。改札口の前と比べるとホームはそれほど混雑していませんが、大きなキャリーケースを持った方が多くいらっしゃいます。3連休ということで、九州など遠方に出かけられる方が多いのかもしれません。

 僕は今回、新大阪行きの「ひかり」に乗車します。「ひかり」ではありますが、名古屋から新大阪までの各駅に停車するため、実質的には「こだま」と変わりありません。新大阪までの乗車時間は約1時間10分で、50分を切る「のぞみ」と比較すると時間がかかりますが、特に時間を気にする旅ではないので、まったく気になりません。

東海道新幹線で活躍しているN700系名古屋駅 2023/10/7

 16番線に停車中の車両と入線中の車両をそれぞれ撮影しました。上の写真は僕が実際に乗車した「ひかり」ですが、下の写真はひとつ前に発車した「のぞみ」です。名古屋駅での撮影は、どうしてもホームの安全柵が被ってしまいますが、雰囲気ということでご理解ください。

 「ひかり」631号は後続の「のぞみ」5号に先を譲り、名古屋駅を発車しました。次の停車駅である岐阜羽島で6分停車して後続の「のぞみ」に追い越され、さらに米原でも9分停車して「のぞみ」に先を譲ります。こうして各駅停車の新幹線に乗車していると、「のぞみ」の運転本数の多さをあらためて感じるとともに、東京―新大阪間の膨大の輸送量にも驚かされるばかりです。

 今回はグリーン車を利用しました。これまで東海道新幹線に乗車した際、東京や新横浜まで乗車するときにはグリーン車を利用したことがありますが、名古屋―新大阪という比較的短区間グリーン車を利用するのは初めてです。新大阪行きの「ひかり」のグリーン車ということで乗客は多くなく、静かな落ち着いた空間で乗り鉄旅を楽しむことができました。やっぱりグリーン車には、追加料金を支払うだけの十分な価値があります。

水陸両用バスに乗車する「大阪ダックツアー」に参加

 東海道新幹線を新大阪で下車し、大阪メトロ御堂筋線谷町線を乗り継いで、天満橋に向かいます。大阪には「○○橋」という名前の地名がたくさんあり、僕のような慌てん坊は気を付けないと間違えてしまいそうです。天満橋駅から歩いてすぐのところに「川の駅はちけんや」という施設があり、今回はここから水陸両用バスに乗車する「大阪ダックツアー」に参加します。

 水陸両用バスを使用したダックツアーは日本各地にあり、僕も以前、お台場や横浜で同様のツアーに参加したことがあります。ときにはバスとして公道を走行し、そしてときには船舶として川や海上を航行するという、何とも珍しい乗り物です。どうしてバスのような重量のある乗り物が水に浮くのか、なぜエンジンや車内に水が入り込まないのか、僕の小さな頭では到底理解できませんが、とにかくスゴイ乗り物だということは分かります。そして乗客は、陸上を走行していたバスがそのまま海や川に入っていくという、まるでテーマパークのアトラクションのような感覚も楽しむことができるわけですが、そんな水陸両用バスに乗車できるダックツアーが大阪にもあることを最近知り、今回の旅行で乗車してみることにしました。

 上の写真は、大阪ダックツアーが発着する「川の駅はちけんや」です。「道の駅」という施設は最近よく聞きますが、「川の駅」というのは初めて知りました。この「はちけんや」は、水都大阪の交流拠点として誕生した、関西初の常設となる川の駅なんだそうです。

 僕は今回、10:45発の第2便に乗車します。僕は事前にWebページから予約しておいたのですが、「はちけんや」の階下にある窓口で受付を済ますと、すでに2便は満席となっていました。最近は訪日外国人も徐々に増加し、インバウンド需要も順調に回復してきているようですので、そういった影響があるのかもしれませんね。

 こちらが今回乗車する水陸両用バスです。見た目はかなりゴツイ印象で、バスにも船にも見える外観です。迷彩色に塗装すれば、自衛隊の車両にもなりそうな感じです。車体には、大阪観光シンボルキャラクターである「関ジャニ∞」が大きく描かれています。例の問題でジャニーズのタレント起用には色々と意見があるようですが、大阪府の吉村知事は、大阪・関西万博のPRに引き続き「関ジャニ∞」を起用する方針のようですね。

 そして車内は、青色のベンチタイプの座席がずらりと並んでいます。座席幅は通常の路線バスと同じくらいで、シートピッチも決して余裕があるとは言えません。まあ、乗り心地や快適さを追求したバスではありませんからね。

 ちなみに車内の座席はすべて指定されており、乗客側から座席位置を希望することもできません。前の方になるのか後ろの方になるのか、そして窓側になるのか通路側になるのかもすべて運次第です。せっかくなので景色を見やすい窓側に当たることを期待しつつ乗車すると、希望どおりに窓側の座席でした😊 しかも車両中央にある非常出口付近の座席ということで、前席との間隔がめちゃくちゃ広いです。おそらく40席ある座席の中で一番のアタリ席と言っていいでしょう。Webページから事前に予約しておいたことが功を奏したのか、それとも当日早めに受付を済ませたことがよかったのか分かりませんが、強運に恵まれました。

 バスは予定どおりに「川の駅はちけんや」を出発しました。旧大阪市公館前を通って桜宮公園に向かいます。車両にガラス窓がないので写真撮影には向いていますが、手や顔を車外に出さないよう注意しなくてはいけません。

 入水ポイントがある桜宮公園に到着しました。ここでバスの運転士さんから船の船長さんに交代します。そしていよいよバスは大川へとダイブ🌊します。やっぱりこの瞬間が一番盛り上がりますね。車内でも歓声が上がっていました。

 川の水位によっては、普段とは異なるサブルートで運行される日もあるそうですが、今日は通常ルートでの運行です。ほどなくして進行方向右手に造幣局が見えてきました。川岸よりも低い視点から眺めることになるため、建物が木の陰に隠れてしまい、ちょっと見づらいです😓

 そして天満橋の下も通過します。普段は橋を渡る時に特に意識はしませんが、水上から見上げると巨大な構造物だということがよく分かります。

 水上から「川の駅はちけんや」が見えてきたら、そろそろ折り返しです。こうして眺めてみると、川幅がかなり広いですね。高層ビル群に囲まれて水都大阪を感じる風景です。

 桜宮公園に戻って、先ほどダイブしたポイントから上陸します。ここからは再び陸上を走行するバスとして大阪中心街を周遊し、「川の駅はちけんや」に戻ります。走行中の車内からは、関西テレビの社屋や天神橋筋商店街大阪市役所、日本銀行大阪支店の各庁舎などを見ることができました。

 

とんかつepaisでヘレカツ

 バスを下車したところでちょうど正午になり、次は昼食をいただくことにしました。午後に梅田である人と会う約束になっていたので、天満橋から梅田に移動し、梅田にあるお店でランチを楽しむことにします。実は、ちょっと前から次に大阪に行く機会があれば是非とも立ち寄りたいと思っていたお店があり、それが今回初めて訪問する「とんかつepais(エペ)」さんです。その名のとおり、とんかつをメインに提供されているお店で、本店は北新地にありますが、梅田の阪神百貨店地下2階にある阪神バル横丁にも出店されています。僕は、梅田に近い阪神百貨店の方を利用することにしました。

 本店もそうですが、かなりの人気店ということで、平日でも入店待ちの行列ができるんだそうです。相当の混雑も覚悟してお店に向かったところ、やはり入店を待つ方が数名、店先に並んでいました。どのくらいの待ち時間になるか分かりませんでしたが、今回はどうしてもこのお店でとんかつをいただきたかったので、最後尾に並びました。思ったように列は進みませんが、40分くらい待ったところで席に案内されました。店員さんが気を利かせて事前にメニューを配りながら注文も受けてくれていたため、席についてからしばらくすると、それほど待たずに提供されました。今回いただくのは、一度は食べてみたいと思っていた特選ヘレカツです。

 豚のヒレ肉を使ったカツは一般的に「ヒレカツ」と言われていますが、大阪では「ヘレカツ」と呼ばれているようです。「ヒレカツ」自体はもちろん僕も食べたことがあり、特に珍しいものではありませんが、epaisさんでは低温調理によるレアな状態の「ヘレカツ」が提供されます(もちろん中まで火が通っています)。僕はこれまで低温調理された「ヘレカツ」を食べたことがなかったので、一度食べてみたいと思っていました。

 上の写真のとおり、お肉の断面の色艶が最高です。ソースをつけていただくこともできますが、オススメは右下にあるボルチーニ塩で、この塩がお肉の旨味を一層引き立ててくれます。肉質はしっとりとしていますが非常にジューシーで、こんな食感の豚肉をいただくのは初めてです。いつも行列ができる人気店というのも納得です。

 

夜パフェ専門店Parfaiteria PaL心斎橋でパフェ

 梅田での用事を終えた後、もう一度、大阪メトロ御堂筋線で心斎橋に向かいました。ところで皆さんは、「夜パフェ」というものをご存じでしょうか? 僕はつい最近まで知りませんでした。何でも、お酒や食事を楽しんだ後に1日の締めとしていただくパフェのことなんだそうです。インターネットで調べると、夜パフェの発祥は札幌のようですが、最近は各地に夜パフェを提供するお店があるようで、大阪・心斎橋にもParfaiteria PaLという夜パフェ専門店があります。僕の大阪グルメ旅では、これまで「クレープリー・アルション」や「幸せのパンケーキ」などを訪れてデザートを楽しんでいますが、今回もやはりスイーツは欠かせないということで、Parfaiteria PaLさんにお邪魔し、夜パフェをいただくことにしました。

 Parfaiteria PaLさんは心斎橋にある商業ビルの3階で営業しています。ビル入口付近に置き看板がありますが、一見するとスイーツを提供する飲食店があることに気が付きません。僕も最初はこれを見落とし、店舗前を素通りしてしまいました。

 今日は土曜日ということで夕方16時からの営業です。夜パフェにはちょっと早い時間ですが、15時50分くらいにエレベーターで3階に上がると、店舗前にはすでに開店を待つ方々の行列ができていました。僕は事前に電話予約しておいたので、行列に並ばなくても確実に入店できます。ほどなくして開店し、予約してある旨を告げると1番に店内に案内されました。

 窓際の席に着席してメニューを見ると、パフェ単体とパフェにドリンクの付いたセットがありました。ちなみにパフェは6種類で、時期によって内容が変わるようです。どのパフェも魅力的でちょっと悩みましたが、今回はシャシンマスカットが盛り付けられた『ぶどう農林21号』というパフェと、ブラッドオレンジジュースのセットを注文しました。

 ちょっと変わったネーミングのパフェですが、全体でシャインマスカットの房をイメージして飾り付けられています。シャインマスカットの葉はジェラート抹茶のラングドシャ、ヘタは飴細工で作られています。ちなみにジェラートには日本酒の大吟醸ジュレには白ワインが使用されており、アルコール分を含む大人のパフェとなっています。他にもゼリーやムース、フロマージュなど、新鮮なシャインマスカットと相性の良い食材がふんだんに使われており、非常に贅沢なパフェです。もちろん見た目にも美しく、ほとんどの方は自身が注文したパフェを写真に収めていました。心も豊かになる一皿をいただくことができ、いつも以上に大満足のデザートとなりました。

 

ぼてぢゅうで2色とん玉

 新大阪駅に戻ってきました。今回の旅行は、全体的に時間に余裕のある行程にしたため、乗車予定の新幹線の発車時刻まで、まだ2時間近くあります。ちなみに夕食は駅でお弁当を購入し、車内でいただこうと思っていたのですが、新大阪駅構内をぶらぶらしていると、「元祖お好み焼き ぼてぢゅう」さんを見つけました。夕食にはちょっと早いですし、先ほど夜パフェをいただいたばかりだったので一度は素通りしたのですが、店頭にあったお好み焼きやモダン焼きのサンプルに惹きつけられ、思わず入店を待つ列の最後尾に並んでしまいました。誘惑にはめっぽう弱い男です。

 少し待って席に案内されました。メニューは豊富で、どれにしようか迷いに迷ってしまいましたが、ここは一番最初に目に留まった「2色とん玉」を注文しました。ぼてぢゅうさんでは、豚肉入りのお好み焼きを「とん玉」と呼んでおり、2色とん玉は、ソースにかつお節がかけられたものと、旨味醤油タレに九条ねぎがのせられたものが、それぞれ半分ずつ提供されるため、一度に2種類の味を楽しむことができます。オリジナルマヨネーズも添えられており、食べごたえも十分です。最初予定していたよりも早い時間に夕食をいただくことになりましたが、美味しいものはいくらでもお腹に入っていきますね。本当に今日は、よく食べました😋

 

新大阪駅から東海道新幹線に乗車

 楽しい時間が過ぎるのは早いもので、そろそろ帰路に着きます。今まで何度も新大阪駅を利用していますが、乗り換えでの利用がほとんどで、駅舎外から新大阪駅の姿を眺めたことはほとんどありません。今回は時間に余裕があったので、無事に旅を終えられるように願ってパシャリ📸

 少し早い目に新幹線ホームに移動しました。復路で乗車するのは往路と同じく「ひかり」です。往路の「ひかり」は名古屋ー新大阪間が各駅停車となる実質「こだま」でしたが、復路で乗車する「ひかり」は名古屋までの間に京都にのみ停車するタイプで、所要時間も往路より15分以上短くなります。発車は26番線ですが、僕が乗車する「ひかり」520号の入線直前まで新大阪止まりの「のぞみ」が停車していました。

 土曜日の夕方ということで車内は混雑するかと思っていましたが、少なくとも僕が乗車していた号車については、予想していたよりも空席が多かったです。新大阪から上りの新幹線に乗車される方ですと、東京や新横浜、それに名古屋に向かう方が多いでしょうから、やはり「のぞみ」を利用されるパターンが圧倒的に多く、停車駅が少ないタイプと言えども「ひかり」を利用される方は少ないのかもしれません。

東海道新幹線で活躍しているN700系新大阪駅 2023/10/7

 上の写真は、僕が乗車した「ひかり」ではなく、それ以前に26番線に入線してした列車を撮影したものです。いつ見ても、どの角度から見てもN700系はかっこいいですね。「ひかり」520号は定刻に新大阪を発車し、無事に名古屋に到着しました。ちなみに復路で利用したのは普通車指定席です。往路はグリーン車を利用したので、往復でそれぞれの座席種別を楽しむことができました。

 

乗車券類の紹介

 今回もいつものように、名古屋ー新大阪間の東海道新幹線での移動にJR東海ツアーズの日帰り旅行商品を利用しました。実際に使用した乗車票は次のとおりです。

 上2枚は往路で、下2枚は復路で使用したものです。すでに紹介したとおり、往路ではグリーン車を利用していますが、これは旅行商品を購入する時点で普通車がすでに終売となっていたため、グリーン車としました。後から落ち着いて考えれば、JR東海ツアーズ以外の旅行商品(例えば日本旅行JTBなど)の利用も検討すべきでした😓 まあ、正規運賃や特急料金と比べて割安で乗車できた訳ですから、これはこれでよしとします。ちなみにこの乗車票は大阪駅まで利用できますが、新大阪で途中下車することができます。大阪市内発着の通常の乗車券では、ゾーン内の駅で途中下車できませんので、そういった意味では、通常の乗車券よりも使い勝手がいいものとなっています。

 以上、今回の大阪グルメ旅の紹介でした。次回以降も僕の乗り鉄旅をお伝えしていきたいと思いますので、引き続き、よろしくお願いします🙇