レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

臨時快速列車「烏山山あげ祭り号」に乗る

 JR各社では、各地で開催されるお祭りやイベントに合わせた臨時列車を運行することがあります。どのJRでも行われていることですが、僕の印象では、特にJR東日本はこうした臨時列車の運行に積極的だと思います。管内が広いことから、各支社ごとに地元に密着したきめ細やかな企画がなされており、乗り鉄的には大変、ありがたいことでもあります。

 話しは変わって今年の夏には、友人Dと2人で宇都宮までの日帰り旅に行くことになりました。旅行の目的は、現地で餃子を食べることと、大谷石採掘跡で有名な大谷資料館に行くことです。友人Dとの待ち合わせはいつも池袋と決まっており、その後の具体的な旅行行程は僕が決めることになっています。東京から宇都宮に行くのであれば、東北新幹線を利用するのが一般的ですが、乗り鉄の僕としては、いつでも乗車できる新幹線よりも、何かしらの臨時列車に乗ってみたいと思うところがあります。そんな思いを抱きながら、インターネットで物色していたところ、ちょうど旅行予定日の朝に「烏山山あげ祭り号」という臨時列車が新宿から宝積寺まで運転されることを知り、「これだ!!」と狙いを定めた訳です。

 さらに、今回の臨時列車に使用される車両は、これまで乗車してみたかった485系「リゾートやまどり」ということで、何が何でも指定席券を確保しなければならないという強い使命感の下、もはや餃子や資料館は二の次になり、頭の中は「リゾートやまどり」に占拠された状態となっていました。

 JR東日本管内を運行する列車のため、まずは「えきねっと」で事前予約の申し込みをしたのですが、残念ながら撃沈という無残な結果に泣きました。以降、キャンセル拾いの戦いが始まることになりましたが、1席分のキャンセルは時々出くわすものの、なかなか2席揃ってのキャンセルは発生せず、暇を見つけては「えきねっと」でポチポチと確認すること数日間、ようやく池袋-宇都宮間の2席分の指定席券を確保することができました。
(しかし、落ち着いて考えてみると、中にはこの列車で終点の宝積寺まで行き、そこから烏山線に乗り換えて山あげ祭りに行くという、この臨時列車本来の目的で指定席券を探しておられた方もいらっしゃったかもしれないのに、ちょっと悪いことをしてしまったなと後から少し反省しました。)

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リゾートやまどり号の485系宇都宮駅 2016/7/23

 これが「リゾートやまどり」の車両です。JR東日本ジョイフルトレインではよく見かける顔つきで、盛岡支社の「ジパング」や千葉支社の「ニューなのはな」、お座敷列車の「華」とよく似たフロントフェイスとなっています。カラーリングも、どこか懐かしさを感じさせる茶色と、新しい芽吹きを連想させる萌黄色のツートンが、列車名とよくマッチしています。

 そして、「リゾートやまどり」の最大の魅力は車内の広い座席間隔で、1+2の座席がシートピッチ1,200mm(2号車は1,500mm)で並んでいます。さらにその座席は、253系グリーン車のモケットを張り替えて再利用したもので、つまりは元グリーン席を520円の指定席料金で利用できるという、ある意味、とんでもない乗り得列車です。よく、ライナー運用の特急形車両に乗車することを乗り得といいますが、「リゾートやまどり」に関しては一般の特急形車両以上の設備を有する“超”乗り得列車と言っていいと思います。

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 車内には、乗車記念スタンプがありました。スタンプの大きさがちょうどマルス券のサイズに収まる大きさだったので、車内検札後の指定席券に、思わずスタンプを押してしまいました。

 また、車内では、烏山山あげ祭りや那須烏山市の観光スポット紹介、ガイドブックや手ぬぐいの配布など、イベント列車ならではのおもてなしもあり、友人Dにも好評で、宇都宮までの日帰り旅行を楽しくスタートすることができました。

 しかし、あれほど苦労して指定席券を入手したにも関わらず、当日の乗車率はせいぜい70%程度という状況で、列車名の入った指定席券を入手することだけを目的に購入されるケースも少なからずあるようです。乗客のおもてなしのために乗車してくださった地元の方々に、ちょっと気の毒な感じもしました。