レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

2つの観光列車に乗車する香川・徳島乗り鉄旅(1)

 今日はゴールデンウイーク真っ只中の5月4日です。今年のゴールデンウイークはカレンダー🗓上、4月27日(土)から29日(月)までの前半3連休と、5月3日(金)から6日(月)までの後半4連休とに分かれており、中にはこれらを含めて10連休という方もいらっしゃると思いますが、僕はカレンダーどおりのお休みとなります。10連休というのも確かに魅力的ですが、あまりに連休期間が長くなると、その後の社会復帰が辛くなるため、僕にとっては3日から4日程度の連休がちょうどいい感じです。そして前半の3連休ですが、ただぼ~っとして特に何もせず過ごしてしまいました😞 たまには何も予定を入れずに、のんびりと過ごすことも悪くないのですが、せっかくの貴重な連休の機会ですし、後半の4連休まで無駄に過ごすのはいくらなんでも勿体ないと思い、どこか日帰りの乗り鉄旅に出かけてみることにしました。

 ただ、すでにゴールデンウイーク期間になっており、どこへ出かけるにも混雑が予想されます。また、乗り鉄旅で必要となる指定券も全く手配しておらず、今さら確保できる保障はありません。そうかと言って、自由席の利用を前提にして、行き当たりばったりの旅に出かけてしまうと、ずっと立席のまま乗車するといった最悪の事態も予想されます。なるべく人混みを避けられ、かつ、日帰りで往復可能な場所はないかといろいろ思案した結果、香川・徳島への乗り鉄旅を思い付きました。

 僕はこれまでの乗り鉄旅で四国に行ったことがありますが、その目的は3つの「ものがたり列車」に乗車するもので、徳島方面を目指したことはありませんし、徳島県内を走る徳島線に乗車したこともありません。徳島線では、2020年10月から観光列車「藍よしのがわトロッコ」が運行されており、以前から乗車してみたいと思っていたのですが、なかなか機会がなく、まだ乗車できていません。時刻表で列車の運行時刻を調べてみると、徳島発の下り列車〔さとめぐみの風〕には間に合わないものの、午後に阿波池田を発車する上り列車〔かちどきの風〕には日帰りでも乗車できることが分かり、座席にも空席があったことから、これに乗車してみることにしました。

 さらに時刻表で瀬戸大橋線のダイヤを見てみると、ゴールデンウイーク中の4月29日、5月3〜6日に岡山―琴平間で「ラ・マルことひら」が運行されることに気付きました。「ラ・マル・ド・ボァ」車両で運行される列車のうち、岡山―高松間(当時)で運行されていた「ラ・マルせとうち」には一度だけ乗車したことがありますが、それも2016年9月のことなので、すでに7年以上の昔のことです。今回の乗り鉄旅では阿波池田駅から「藍よしのがわトロッコ」に乗車することにしましたが、その前に岡山―琴平間で「ラ・マルことひら」にも乗車することができるようなので、こちらも乗車することとし、全体として次のような行程を組み立てました。

 名古屋駅から東海道・山陽新幹線「のぞみ」号で岡山駅まで行き、岡山駅からは一つ目の観光列車となる「ラ・マルことひら」に乗車します。終点の琴平駅で下車した後、駅周辺を散策しながら昼食をいただき、再び琴平駅から特急「南風」に乗車して土讃線を南下して阿波池田駅で下車します。一応ここまでが往路になります。そして阿波池田駅からは二つ目の観光列車となる「藍よしのがわトロッコ〔かちどきの風〕」に乗車して終点の徳島駅まで行き、徳島駅から高松駅までは特急「うずしお」に、高松駅から岡山駅までは快速「マリンライナー」に乗車します。そして岡山駅からは、山陽・東海道新幹線「のぞみ」号で名古屋駅に戻るという行程となります。はじめにお話ししたとおり、徳島線を走る列車に乗車するのは初めてですが、高徳線を走る特急「うずしお」に乗車するのも初めてです。それでは早速、今回の乗り鉄旅の様子を紹介をしたいと思います。

 

 

名古屋駅から東海道新幹線に乗車

 東海道新幹線には名古屋駅から乗車しますが、今回は名古屋市内発のきっぷを所持しているため、これを利用して金山駅から名古屋駅まで在来線に乗車し、名古屋駅の新幹線乗換口から新幹線ホームに入りました。ゴールデンウイーク中ということで、改札付近はそれなりに混雑しているだろうと思っていましたが、少なくとも乗換改札から下りホームまでの間にそれほどの混雑はありませんでした。報道によれば、下りのピークは5月3日で午前中を中心に「のぞみ」号の指定席はほぼ満席、上りは5月5日の夕方くらいから翌6日にかけて混雑が予想されるということで、今日4日はちょうどその中日に当たり、比較的人の移動が少ないのかもしれません。

 僕が今回乗車するのは、「のぞみ」99号博多行きです。99号というちょっと変わった号数ですが、午前6時に品川駅を始発駅として発車する列車です。ゴールデンウイーク中に遠方の乗り鉄旅に出かけるのは久しぶりで、この期間に「のぞみ」号に乗車するのは一体いつ以来でしょうか?

 僕は17番線で列車の入線を待っていましたが、ちょうど反対側の15番線から上り列車が発車するところだったので、上手くホーム柵を避けて編成全体が収まるように撮影しました。

東海道新幹線を走るN700系名古屋駅 2024/5/4

 しばらくすると、乗車する列車が入線してきました。実は当初、名古屋駅を2分前に発車する「ひかり」533号に乗車するつもりで特急券を手配していました。何とか窓側座席(A席)を確保できて安心していたのですが、その後になってよくよく確認してみると、指定席はほとんど空きがない状態で、僕の隣の座席(B席)も発売済みとなっていました。贅沢を言ってはいけないと思いますが、もう少し車内に余裕のある列車に乗車したいと思い直し、急遽、「のぞみ」号に変更することにしたものです。時間的には「のぞみ」1号か99号のどちらかに乗車することになりますが、両列車の空席状況を比較すると99号の方に空席が多かったので、こちらを選びました。とは言っても2人掛けの窓側座席(E席)には空きがなく、3人掛けの窓側座席(A席)となりましたが、隣の座席(B席)が空席だったのは非常にありがたかったです。同じA席でもB席に他の乗客がいらっしゃると何かと気を使うことになるため、空き席数が多かった「のぞみ」号に変更して正解でした。

 久しぶりとなる「のぞみ」号の乗車を楽しむこと1時間35分、あっという間に岡山駅に到着しました。やはり「のぞみ」号は早いですね。次に乗車する「ラ・マルことひら」の発車まで1時間以上余裕があるので、改札外に出て駅舎を撮影したりしました。名古屋と同様、岡山も雲一つない気持ちのいい快晴です。

 

岡山駅からラ・マルことひらに乗車

 岡山駅からは、すでにお話ししたとおり、213系7000番台の観光列車「ラ・マルことひら」に乗車します。使用される車両は「ラ・マル・ド・ボァ(La Malle de Bois)」という愛称で呼ばれているもので、現在は岡山駅を中心にして主に4つの路線で運行されています。1つ目は山陽本線の三原までを結ぶ「ラ・マルせとうち」、2つ目は宇野線内を走る「ラ・マルせとうち」、3つ目は赤穂線の日生までを結ぶ「ラ・マル備前長船」、そして4つ目は瀬戸大橋をわたって琴平までを結ぶ「ラ・マルことひら」です。これら4つの列車は基本的に土休日に運転されていますが、その中でも「ラ・マルことひら」の運転日は祝日に限定されているため、年間を通して運転日の少ない列車となっています。

 それではここで、「ラ・マルことひら」の運行ダイヤを紹介します。

 岡山駅を10時11分に発車した「ラ・マルことひら」は茶屋町駅まで宇野線を走り、その先は本四備讃線に入って児島駅に停車します。なお、時刻表上は茶屋町駅は通過となっていますが、実際には後続列車(マリンライナー)待避のため数分間停車します。児島駅から瀬戸大橋をわたって四国に上陸し、最初の停車駅は多度津駅です。つまり特急停車駅である宇多津駅丸亀駅は通過するという、特急超えの運転が行われています。その後は土讃線を南下し、善通寺駅で再び後続列車待避のため16分停車して、終点の琴平駅には12時ちょうどに到着するものです。

 「ラ・マルことひら」が発車する岡山駅の5番線ホームに来ました。発車標には、臨時として「ラ・マル・ド・ボァ」と表示されています。ラ・マルシリーズ4列車は、すべてこの表示になるのでしょうかね?

 ちなみに岡山駅の5番線には、大きなモニュメントのようなものが設置されています。最初は「何だ?」と思いましたが、これは八点鐘というもので、本来は船員さんが時を告げたるために鳴らす鐘なんだそうです。なんでその鐘が岡山駅にあるのかと言えば、「ラ・マル・ド・ボァ」の発車時に、駅員さんが楽しい旅の始まりを祝って実際にこの鐘を鳴らしてくれるという演出が行われているからです。観光列車のために、こんな大きな鐘をホームに設置するというのはスゴイですよね。

 発車時刻が近付くと、「ラ・マルことひら」に乗車される方々が集まってきました。そしてしばらくすると、白い車体に太い黒線で窓枠が縁取られたアート作品のような列車が入線してきました。「ラ・マル・ド・ボァ」を実際に目にするのは初めてではありませんが、あらためて車体の外観を眺めると、大胆かつダイナミックなデザインであることが伝わってきます。また、車両前面には「ラ・マルことひら」専用のヘッドマークが装着されていました。

ラ・マルことひらで使用されている213系:岡山駅 2024/5/4

 「ラ・マル・ド・ボァ」は2016年4月から始まった岡山県でのデスティネーションキャンペーンに合わせて運行を開始した車両ということで、登場からすでに8年が経過していますが、車体は色褪せることなくキレイな外観を保っていると思います。そして定刻の10時11分になると、列車は多くの駅員さんに見送られて岡山駅を発車しました。琴平駅まで約2時間の乗り鉄旅の始まりです。

 「ラ・マル・ド・ボァ」に乗車するのは2回目ですが、すでにお話ししているとおり7年以上も前のことなので、忘れかかっていることもあり、車内の雰囲気も新鮮な感じがしました。その様子を何枚か撮影しましたので、少し紹介します。

 車両は2両編成で、1号車・2号車ともグリーン車指定席となっています。座席の種類も共通しており、片側に2人掛けの回転リクライニングシートが、もう片側には長テーブルのある窓向きのカウンター席が配置されていますが、1号車と2号車ではその配置が左右反対になっている点が特徴です。

 回転リクライニングはこんな感じで、JR西日本の特急形車両の普通車で使用されているものと同じタイプだと思います。座席カバーには[La Malle de Bois〕のロゴが入った専用のものが使用されています。写真でもお分かりのとおり、床面が木目のフローリングとなっているため、全体的に温かみのある落ち着いた雰囲気が感じられます。

 続いてカウンター席です。鉄道車両のイスとしてはかなり珍しいもので、背もたれがほとんどなく、ちょっと硬めの一人掛け座席です。約2時間座りっぱなしはちょっとキツいかも知れませんが、途中停車駅で身体を動かすなど気分転換しながら乗車すれば、それほど気にならないかもしれません。また、2人掛けのリクライニングシートのように相席になることはないため、一人旅で気兼ねすることなくゆっくりと車窓を楽しみたい方には向いていると思います。

 ちなみに「ラ・マル・ド・ボァ」は213系近郊型電車を改造して製造された列車のため、座席位置が窓枠と一致していない座席がいくつかあります。僕は今回、2人掛けのリクライニングシートを利用し、窓枠に邪魔されず車窓を楽しむことができる座席でしたが、一つ後ろの座席は“ハズレ席”だったようで、この座席に座っておられた方は、自分の座席からほとんど車窓を眺めることができないことを残念がっていました。なお、今日の「ラ・マルことひら」琴平行きの列車は、9割以上の座席が指定券発売済みでしたが、実際にはそこまで乗車しておらず、リクライニングシートで8割くらい、カウンター席は5割くらいの乗車率でした。

 「せとうちのアートな観光列車」と言うだけあって、車内には様々なアート作品が展示されています。この車両の名前である「ラ・マル・ド・ボァ」は、フランス語で「木製の旅行かばん」を意味していることから、旅をテーマとする作品がずらりと並んでいました。こうした作品を車内で鑑賞できるというのも面白いですね。

マリンライナー待避のため停車中のラ・マルことひら:茶屋町駅 2024/5/4

 運行ダイヤのところで紹介したとおり、途中の茶屋町駅で後続列車待避のため停車します。この駅での客扱いはありませんが、停車時間が長いということもあってか、他の停車駅と同様にドア開放があり、列車から下車してホーム上から写真撮影することができました。

 この後、JR西日本JR四国の境界駅である児島駅を出発すると、いよいよ瀬戸大橋を渡ります。今日は天気がいいので、車内から美しい瀬戸内海の景色が見られるだろうと思っていましたが、期待していたとおりのキレイな風景が次々と現れて感激しました。やはり、自然の景色を眺めるのは心が洗われるようで、実に気持ちいいものです。

 四国に上陸した「ラ・マルことひら」は宇多津駅丸亀駅を通過し、善通寺駅に到着しました。終点の琴平駅まではあと一駅ですが、善通寺駅でしばらく停車します。停車時間を利用して先頭車両をパシャリ📸

後続列車待避のため停車中のラ・マルことひら:善通寺駅 2024/5/4

 岡山駅を発車してから約2時間、終点の琴平駅に到着しました。土讃線多度津駅琴平駅間のみ電化されており、琴平駅から先の阿波池田方面は非電化区間となるため、「ラ・マルことひら」や延長運転の「サンライズ瀬戸」などの電車は、必然的に琴平駅が終点となります。

約2時間の旅を終えたラ・マルことひら:琴平駅 2024/5/4

 琴平駅では3番線に到着したため、跨線橋を渡って2番線側から車両全体を撮影することができました。この角度で車体側面を見ると、窓枠がかばんのように見立てられたデザインがよく分かります。久しぶりに乗車した「ラ・マル・ド・ボァ」ですが、車内の雰囲気も車窓から眺める景色も含めて、大満足の楽しい乗り鉄旅となりました。

 「ラ・マルことひら」の車内には乗車記念証があり、乗客が自由に記念スタンプを押印することができるようになっています。以前に乗車した際にも記念乗車証をいただきましたが、さすがに7年以上も昔のことなので、デザインが変更されていました。きれいに押印することができましたが、ややインクが薄いようです。

琴平駅周辺を散策

 往路の乗車券は阿波池田までとなっていますが、当然に営業キロが101km以上となるため、名古屋市内を除き途中下車が可能です。次に乗車する特急「南風」は14時1分発のため、それまでの約2時間、琴平駅で途中下車して駅周辺を散策したい思います。

 琴平と言えば、もちろん“こんぴらさん”の愛称で親しまれている金刀比羅宮が有名です。JR琴平駅から徒歩で訪れる方もいらっしゃるということで、僕も体力と時間があれば御本宮を参拝したいところですが、御本宮までは785段の石段を上らなければならず、金刀比羅宮の公式Webでは片道約1時間と案内されています。琴平での滞在時間が2時間しかない僕には無理ですね。諦めました。ただし、この石段のほぼ中間に位置する大門までは、コトバスという地元の会社がシャトルバスを運行しているので、これを往復で利用すれば2時間でも往復できそうです。完全予約制ということで事前にバスを予約することになりますが、今回は空きがありませんでした。金刀比羅宮はまた別の機会に訪れることにします。

 金刀比羅宮の参拝は諦めましたが、せっかく琴平まで来たからには、少しくらいその気分を味わいたいと思い、金刀比羅宮の表参道に行ってみることにしました。今日は気候も穏やかで、琴平駅からブラブラ歩いているだけでも気持ちがいいです。まずは腹ごしらえということで、昼食をいただくことにしました。琴平に来たからには、やはりうどんですよね。

宗家 金毘羅饂飩 狸屋で金毘羅うどんの昼食

 金刀比羅宮の参道を目指して歩いていると、JR琴平駅の近くに琴平電鉄の琴平駅がありました。一見すると駅とは思えない瓦屋根の駅舎が印象的です。橋を渡って交差点を左折し少し歩いたところで、ちょうどうどん屋さんを見つけました。あまり見かけない漢字が書かれていますが、「饂飩」は「うどん」と読むそうです。「うどん」に漢字があることを初めて知りました。

 入店してメニューを見ると、いろいろな種類のうどんがあり、どれにしようか迷いましたが、店員さんが「金毘羅うどん」を勧めてくれたので、これを注文しました。

 注文してから提供されるまでが早かったです。「金毘羅うどん」はお店の看板メニューのようで、牛肉や油揚げ、椎茸、わかめ、山菜など、実に具だくさんです。少し甘めのお出汁は麺や具材との相性がよく、美味しくいただきました😋

 腹ごしらえをしたところで、再び参道に向かって歩きます。ゴールデンウイーク期間中ということで人どおりが多く、周辺の駐車場も満車のようです。あちこちと駐車場の空きを探している車を見かけましたが、こうした場面を目にすると、駐車場所を気にしなくてもいい電車旅行は気楽だなと思えてきます(もちろん自家用車やレンタカーの方が便利な場合もあるので、どちらかいいかは決められませんが…)

アカボシ珈琲店でスイーツタイム

 金刀比羅宮への石段が近づくに連れて、人どおりはさらに多くなりました。参拝を終えた方、これから石段を上って参拝される方、食事や休憩をされる方など、多くの方で賑わっています。

通りを真っ直ぐ進むと、石段が見えてきました。785段を一気に上るわけではないため、見える範囲でしか分かりませんが、かなり傾斜のついた石段となっています。先にお話ししたとおり、現在では途中の大門までシャトルバスを利用する方法がありますが、昔は“石段かご”というものがあり、2人の担ぎ手がお客さんをかごに乗せて、険しい石段をかごを担いで大門まで上っていたそうです。

 今回はここまでということで、僕は石段から先には進みませんが、琴平駅からここまで歩くだけでも、それなりの運動量になったのではないかと思います。そんな金刀比羅宮の麓に、アカボシ珈琲店というちょっとお洒落なカフェがあったので、寄ってみました。

 僕の口は、ちょうど冷たい飲み物と甘いスイーツを求めていました。メニューを見ると、当然ながらコーヒーが充実しており、スイーツもカヌレがオススメのようでしたが、僕はコーヒーが飲めず、さらにシュークリームが食べたくなったので、アップルジュース🥤とシューパリジャンをいただきました。

 店内には一人での利用しやすいカウンター席もあり、素敵なインテリアに囲まれてティータイムを楽しむのもいいかなと思いましたが、外の空気が心地よさそうだったので屋外のテラス席を利用しました。シューパリジャンはそれほど大きくはないものの、クリームがシュー生地から溢れるほど入れられています。クリームを外側にこぼさないよう、細心の注意を払いながら美味しくいただきました。

にぎり天 アタリヤ商店でおやつタイム

 石段に向かう道の両側には、うどん屋さんがお土産物屋さんなどが軒を連ねています。これから暑い時期になるということもあってか、カラフルな装飾が施されたインスタ映えしそうなソフトクリームを販売しているお店もあり、食べ歩きも楽しそうです。さきほど甘いものをいただいたばかりなので、さすがにソフトクリームは遠慮しましたが、美味しそうな揚げ物を提供しているお店を見つけました。

 このお店では、注文を受けてからその場で練り物を揚げて、アツアツのまま提供してくれるようです。僕はあおさの香りと食感が好きなので、あおさエビ天をいただきました。

 思っていたよりも大きめで、食べごたえがありました。エビはエビでも乾燥小エビのようで、僕が思っていたものとは少し違いましたが、やはり揚げたては一味違いますね。今日はうどんを食べ、シュークリームを食べ、さらに練り物も食べてしまい、お腹いっぱいです。そろそろ時間になるので、琴平駅に戻ることにします。

琴平駅から特急南風に乗車

 再び琴平駅です。ここからは、「藍よしのがわトロッコ」の始発となる阿波池田駅に向かいます。琴平と阿波池田の駅間は約30kmなので、普通列車でも移動でも十分なのですが、この間を走る普通列車は1日6往復しかなく、「藍よしのがわトロッコ」の出発時刻に間に合わせるためには、特急「南風」を利用するしかありません。

 特急「南風」はJR四国の2700系気動車で運行されており、通常は3両又は4両となっていますが、今日はゴールデンウイーク期間の多客期ということで5両編成に増車して運転されていました。以前、特急「南風」に乗車した際には、車両全体にアンパンマンのキャラクターが描かれた、あかいアンパンマン列車ときいろいアンパンマン列車に乗車しました。今回はどのカラーリングの車両になるのか、琴平駅の2番線で特急「南風」の入線を待っていると…

南風号で活躍している2700系気動車琴平駅 2024/5/4

 標準カラーの2700系がやって来ました。何だかんだで2700系に一番似合うのは、ラッピングが施されていない標準カラーだと思います。ちなみにイエローグリーンのラインは、香川特産のオリーブや岡山のマスカットをイメージしたものなんだそうです。

 新しい形式の車両ということで車内は明るく、清潔感があります。普通車の座席はこんな感じで、肘掛け部分にモバイル用コンセントがあり、車内ではフリーwifiにも対応しています。よく見ると、窓側と通路側で座席の配色が異なっていますね。約20分の乗車で阿波池田駅に到着しました。これで往路の旅は終了となります。

 

乗車券類の紹介

 今回乗り鉄旅は日帰りですが、旅の紹介が少し長くなってきましたので、復路はまた次回の記事で紹介したいと思います。ここでは、往路で使用した乗車券類を紹介したいと思います。

 ゴールデンウイーク期間中、5月6日まで「のぞみ」号は全席指定席で運転されており、自由席特急券では着席することができません。「のぞみ」号は1時間当たり最大12本運転されており、さらに全席指定席ということで比較的に指定券を確保しやすいようですが、その反対に「ひかり」号はかなりの混雑が見込まれるようで、JR東海は「のぞみ」号が停車する駅間での利用には「のぞみ」号を利用するよう、呼びかけを行っていました。僕の隣のB席は結局、岡山まで空席のままでした。

 「ラ・マルことひら」の指定席(グリーン券)はe5489で予約しておき、岡山駅で発券しました。新幹線改札口の近くに指定席券売機や発券専用機があり、混雑していると手間取ってしまうか心配しましたが、それほど混雑はなくスムーズに発券できました。

 最後に特急「南風」の特急券ですが、これはe5489専用の企画乗車券である「お手軽南風チケットレス特急券」を購入しました。僕が乗車した琴平―阿波池田間は短距離で、自由席でも十分なのですが、e5489を利用すれば、特急「南風」発着駅間のうち営業キロが50km以内区間の指定席(通常期1,290円)を、区間限定で自由席(450円又は760円)と同料金で利用することができます。当日でも購入可能なため、僕もこれを利用して乗車しました。

 今回の記事はここまでです。阿波池田から先の復路は次回の記事で紹介しますので、よかったら引き続きお付き合いください。

>>(2)に続く