レン鉄★気ままな乗車記

乗り鉄&きっぷ鉄の管理人が、備忘録を兼ねてブログに綴っていきます。

乗り鉄&きっぷ鉄っぽい管理人が、乗り鉄旅行とそこで使用したきっぷを思うがままに記録したブログです。
どうぞ、お付き合いください。
 

大阪に行ってきました

 僕が住む愛知県では最近、連日のようにジブリパークに関するテレビ番組が放送されています。以前のニュースは、各エリアのコンセプトや現地での工事進捗状況などを伝えるものが中心でしたが、開園直前の10月には内覧会の様子が、そして11月1日の開園を迎えるとパーク内の各施設の見どころや販売グッズの紹介など、ジブリパークに関するありとあらゆる事柄が放送されるようになり、また、地元新聞でも大きく採り上げられ、どこもかしこもジブリパークの話題で持ちきりといった感じです。

 そのジブリパークは、愛知万博長久手会場となった愛・地球博記念公園(通称:モリコロパーク)内に建設された施設です。鉄道を利用して訪れる場合には、東部丘陵線(通称:リニモ)の愛・地球博記念公園駅を下車してすぐのところに公園のメインゲートがあるため、下車してすぐに入園できるというメリットがありますが、名古屋駅からの鉄道によるアクセスにはやや課題を抱えています。名古屋駅からジブリパークのある愛・地球博記念公園までのルートとしては、地下鉄東山線で藤が丘まで行き、藤が丘からリニモに乗車する方法が一般的ですが、リニモは3両編成で一度に大量の乗客を輸送することができないことから、藤が丘駅での乗り換えがボトルネックとなり、同駅での滞留が生じてしまうといった問題が懸念されています。実際、愛知万博期間中にはこうした問題が発生しました。そこで県などは、これとは別の迂回ルートとして、名古屋から中央西線高蔵寺まで行き、高蔵寺から八草まで愛知環状鉄道を利用して、八草からリニモに乗車する方法を推奨しています。前者のルート(藤が丘経由)と比べると後者のルート(高蔵寺・八草経由)は乗り換え回数が増えて時間もかかり、運賃も高くなってしまいますが、藤が丘駅での滞留問題を避けられるとしています。

 県はこうした呼びかけを行っていくようですが、僕としては正直どうなのかなと疑問に思うところがあります。まず、県として本気で迂回ルートを推奨するのであれば、JR東海と協議し、混雑が予想される時間帯を中心に、名古屋駅から高蔵寺経由で愛知環状鉄道に乗り入れる列車を設定(増便)するなどして乗客の利便性を高めるべきです。さらに藤が丘経由とした場合の運賃を基準にしたおトクな企画乗車券を発売すれば、利用客は自然と藤が丘経由から高蔵寺・八草経由にシフトしていくと思うのですが、そうした動きはありません。県などは、来場者に対して迂回ルートの呼びかけはするものの、実は鉄道での来場者対策にあまり本腰を入れているとは思えません。愛知県はクルマ社会と言われており、やはり来場者の多くは自家用車だろうと予想しているのかもしれません。

 鉄道ファンとしては、ジブリパークをイメージした列車が名古屋―八草間で運行され、パークに入園する前からジブリの世界観を味わえるような企画があれば面白いと思うのですが、今のところ、リニモ愛知環状鉄道ジブリパークをイメージしたラッピング車両が登場した以外には、きっぷ類を含めて目立った動きは見られず、ちょっと残念な気持ちです。

 ここまで、今回の乗り鉄旅には全く関係のない話を長々としてしまいましたが、最近はジブリパークの開園に限らず、全国旅行支援の影響もあって各地の行楽地やテーマパークなどはどこも盛況のようです。今回の全国旅行支援は、政府による発表から開始までの期間が短く、また、10月11日の開始早々に予算の上限に達してしまう旅行会社があるなど、様々な混乱の中でのスタートとなりましたが、こうしてコロナ禍以前の日常に近きつつあることは、やはり喜ばしいこととして、前向きに考えたいものです。

 前回の九州乗り鉄旅では、全国旅行支援の適用によって、旅行計画時よりもおトクに旅行できたことは以前の記事で紹介したとおりですが、ただ残念なことに、大手旅行会社が発売する旅行商品の状況をみると、全国旅行支援の対象となる商品は、Go Toトラベル事業の対象となった旅行商品よりも限定されているようで、例えばJR東海ツアーズでは、Go Toトラベル事業の対象となっていた日帰り1day商品はすべて全国旅行支援の対象外となっています。日帰りでの乗り鉄旅が中心の僕にとってはちょっと期待はずれな感がありますが、仕方がありません。

 ということで、全国旅行支援の対象とはなりませんが、今回は日帰りで大阪に行ってきました。大阪での滞在時間は短く、正直言ってあまり内容のあるものではありませんが、その一部を紹介したいと思います。

ひのとりで使用されている80000系:近鉄名古屋駅 2022/11/5

 往路では、いつものように近鉄特急を利用することにしました。今回の旅行を決定したのは11月2日で、出発日の直前でした。近鉄のインターネット予約・発売サービスで特急券を購入しようと確認すると、希望する時間帯に近鉄名古屋駅を発車するアーバンライナーのデラックスシートにはほぼ空きがなく、ひのとりのプレミアムシートにいたっては満席でした。それならば、まだ乗車したことがない80000系ひのとりのレギュラーシートを利用してみようとシートマップをみると、数席の空きはあるものの満席に近い状況で、窓側の座席はあと2席しか残っていなかったので、速攻で購入しました。

 近鉄名古屋駅を発車する時点では数席の空きがありましたが、次の停車駅である津駅でも多くの乗車があり、車内は満席状態となりました。ひのとりは車内設備が充実しており、レギュラーシートであっても全席バックシェルが採用され、後ろの乗客を気にせずリクライニングを利用することができます。また、プレミアムシートほどではないものの、シートピッチも1,160mmとゆったりしており、フットレストも装備されています。これまではいつもプレミアムシートを利用してきましたが、レギュラーシートでも十分に快適なことが分かりました。ただ今回のように満席状態が続くとなると、やはり独立性の高いプレミアムシートを利用したくなってしまいます。

◆串かつだるま

 大阪難波駅到着後は、少し早いですがお昼にすることにしました。今回は道頓堀にあるお店で食事をしようと決めていたので、駅から歩いて向かいましたが、街中も人で溢れかえっている感じです。コロナ拡大以降、外国人観光客を目にする機会はめっきり減っていましたが、水際対策が緩和され、訪日外国人観光客が確実に増加していることをあらためて感じました。

 そして今回の昼食で利用するのは、大阪新世界元祖と言われる串かつだるまです。以前は大阪駅ビルにあるルクアイーレ店を利用したことがありますが、その時は時間が悪かったのか入店するまでに結構な待ち時間でした。そういったこともあり、今回は少し早めに昼食にすることにしたものです。しかし店舗に到着すると、すでにかなりの行列ができており、相当待たされるのかなと心配しましたが、思っていた以上にスムーズに入店できました。一つ一つの串を注文することもできますが、セットの方が早く提供されるだろうと考え、串9本にどて煮が付いた道頓堀セットをいただきました。

◆とんぼりリバークルーズ

 串かつだるまでは、テラス席に案内されたため、道頓堀川を眺めながら昼食を楽しみましたが、目の前にあるドン・キホーテ道頓堀店付近の遊歩道沿いに船着場があり、屋根のないオープントップ型の遊覧船が発着しているのが見えました。昼食後に船着場近くにある乗船券売場をみると、すぐに乗船できるチケットを販売しており、乗船時間も20分程度とちょうどいい感じだったことから、乗船してみることにしました。天気もよく快晴で、暑くも寒くもない天候の下、ちょっとした観光クルーズは爽快で気持ちよかったです。

 航行中は、道頓堀川沿いの風景を楽しむことができますが、やはり一番有名なのは大阪を象徴するグリコの看板で、多くの方がカメラを向けていました。

東海道新幹線を走るN700:新大阪駅 2022/11/5

 道頓堀での観光を楽しんだ後は梅田に移動し、ここでちょっとしたお楽しみ(?)の後、帰路に着きました。往路は近鉄特急でしたが、復路は大阪から新大阪に移動し、そのまま新幹線で名古屋に戻ります。僕の場合、日帰りの乗り鉄旅で往復する際には、同じ交通機関を利用することが多いのですが、今回は時間の都合から復路のみ新幹線を利用することにしました。上の写真は新大阪駅で撮影したN700ですが、2枚目はたまたま向かいのホームから発車していった車両を撮影したもので、僕が今回乗車した車両ではありません。往路の近鉄特急も満席状態でしたが、復路の「こだま」号もかなり混雑していました。乗車した「こだま」744号は、土休日は13号車と14号車も指定席になり、普通車の指定席車が16両中5両設定されていますが、にも関わらずこれほど混雑するということは、やはり全体の乗客数が相当多いのだろうと感じました。

 最後に今回の乗り鉄旅で利用したきっぷ類を紹介します。往路の近鉄では、名阪ビジネス回数きっぷという企画乗車券を利用しました。近鉄名古屋大阪難波間の乗車券が14枚セットになったもので、1枚当たりにすると1,730円になります。もちろん僕一人で14枚も利用する予定はないので、金券ショップでバラ売りされているものを1枚1,850円で購入しました。1,850円支払えば、近鉄株主優待乗車券(または沿線招待乗車券)を購入できる金券ショップも多いため、名古屋―大阪間を乗車する際にはどちらを利用しても大体同じ金額となりますが、僕はこれまでに、名阪ビジネス回数きっぷを利用したことがなかったので、今回はこちらを利用してみました。

 新幹線の乗車には、久しぶりにJR東海ツアーズのぷらっとこだまを利用しました。こちらはWebサイトで申し込んで購入すると、後は駅の指定席券売機で発券するだけで、旅行会社の窓口に行ったり郵送物を受け取る必要はありません。一度申し込むと、座席の変更も含めて一切の変更はできないという制約はありますが、その分だけオトクに「こだま」号を利用することができます(名古屋―新大阪間のこだま号は、日中の時間帯に毎時1本しか運転されていないというのが、ちょっと残念なところですが…)。

 今回はいつも以上にまとまりのない記事になってしまいましたが、大阪旅を満足できたことは確かです。ちなみにかなり以前の記事で、名古屋―大阪間を関西本線で移動するルートにも挑戦してみたいと書いたことがありますが、未だに実現していません。最近は青春18きっぷを利用することが少なくなり、こうしたルートでの移動を楽しむ乗り鉄旅には出かけていませんが、機会があれば、いつかは達成したいと思っています。