【前回記事のあらすじ】
東海道新幹線に乗車して新大阪に向かい、大阪駅から「かにカニはまかぜ」号に増結された「はなあかり」車両に乗車しました。「はなあかり」は全車グリーン車指定席で、1号車はJRとして初めて設定されたスーペリアグリーン車、2・3号車はグリーン車となっており、僕は今回、スーペリアグリーンを利用しました。快適で上質な個室での乗り鉄旅を楽しんでいると、列車は今回の旅の目的地である城崎温泉駅に到着しました。下車して改札を出ると、思った以上に雪が舞っており、どうしたものかとちょっと戸惑いましたが、せっかくの機会なので、城崎温泉での約2時間の滞在を楽しむことにしました。
お食事処 山よしでのランチと御所の湯での入浴
雪の舞い落ちる中、駅から徒歩30秒ほどの場所にあるお食事処 山よしさんに立ち寄りました。僕が乗り鉄旅で城崎温泉を訪れるのは今回2回目ですが、初めて訪れた2021年11月には、おけしょう鮮魚の海中苑さんで海鮮丼をいただいたことを覚えています。
数種類の新鮮な魚介類が盛り付けられた美味しい海鮮丼だったので、もう一度このお店にしてもよかったのですが、せっかくの機会なので別のお店の海鮮丼も食べてみたいと思い、このお店を選びました。

平日ということで、待ち時間なく入店することができました。中には予約されている方もいるようで、僕の後にも次々と来店がありました。席に案内されてメニューを見ると、定食や丼物だけでなく、寿司、一品料理まで揃っています。また、蟹や魚介など海鮮をメインに提供しているお店のようですが、地元の但馬牛を使ったものもありました。僕は始めから決めていたとおり、海鮮丼のランチを注文しました。

入店前には、提供まで時間がかかる場合があるとの注意書きがありましたが、それほど待つことなく運ばれてきました。メインの海鮮丼だけでなく、天ぷら🍤と小鉢2品、味噌汁と香の物がセットになっています。いつものとおり、苦手な食レポは省略しますが、どれも美味しくいただきました。外が寒いということで、揚げたての天ぷらと温かい味噌汁が特に嬉しかったです。
食事は終わりましたが、帰路で乗車する特急列車の発車時刻までまだ1時間以上あるので、少し歩いて「外湯」に行ってみることにしました。「外湯」とは、旅館の中にある「内湯」に対して、宿泊客でなくても銭湯のような感覚で利用できる共同浴場のことを言います。城崎温泉には7つの外湯(「さとの湯」「地蔵湯」「柳湯」「一の湯」「御所の湯」「まんだら湯」「鴻の湯」)があり、泉質に違いはないようですが、それぞれ趣向が異なっており、複数の外湯を楽しむ“外湯めぐり”なるものがあるほどです。2021年11月には、城崎温泉駅に最も近い「さとの湯」を利用しましたが、現在は臨時休業中のようでした。ちょっと場所は離れますが、今回は「御所の湯」で入浴を楽しむことにしました。

城崎温泉と言えば、やはりこの柳並木ですよね。春から秋にかけての時期には、青々とした柳が葉を伸ばして、風にゆらゆらと揺られる様子を見ることができますが、冬は葉も少なく、木々も寒さに耐え忍んでいるようです。雪景色の城崎温泉もまた風情がありますが、車道では一部の雪が溶け出しており、足元に注意しながら「御所の湯」に向かいます。


「御所の湯」に到着です。向かう途中で雪が少し弱まったのですが、到着する頃には再びしっかりと降ってきました。とにかく寒い🥶です。「御所の湯」ってなかなか立派な名前がつけられていますが、その語源を調べてみると、古文の授業で聞いたことがある「増鏡」の中に、後堀河天皇の姉である安嘉門院が入湯されたことが記されていることにちなんで名付けられたとのことでした。ちなみに鏡物シリーズの四鏡は大鏡、今鏡、水鏡、増鏡の総称で、学生時代に“だい(大)こん(今)みず(水)まし(増)”という語呂合わせで覚えたことを思い出します。話しが少し逸れてしまいましたが、建物自体は数年前に大規模改修を行ったとのことで全体的に新しく設備も整っており、見た目には寺社のような風格というか荘厳さが感じられます。瓦屋根の上には雪が積もっていますね。ピンク色の暖簾が鮮やかで印象的です。
肝心のお風呂ですが、庭園露天風呂になっており、滝の流れる庭園内に植栽された四季折々の木々を眺めながら、温泉を楽しむことができます。屋内で身体を洗ってから露天風呂に移動すると、始めは寒さに身震いしてしまいましたが、肩まで湯に浸かると、芯から温まりぽかぽかしてきました。やはり大きなお風呂は気持ちいいですね。引き続き雪が舞い降りてきますが、これもまた風情がありますね。
さて、ランチをいただき入浴も終えたところで、城崎温泉駅に戻ります。温泉♨️に入って身体が温まってくると、今度は冷たくて甘いものが食べたくなります。ソフトクリーム🍦でも食べたいなと思って歩いていると、駅に向かう道の両側にはお土産物屋や飲食店がいくつもあり、僕の期待に応えるかのようにソフトクリームを提供しているお店がいっぱいあります。その中にある“そふと工房”というお店のメニューを見てみると、種類も豊富で、もう食べないという選択肢はありません。どの味にしようか迷いましたが、あまり見かけないヨーグルト味にしました。

僕はヨーグルトも好きなので、ヨーグルト味のソフトクリームは最高の組み合わせです。この甘酸っぱさが何とも言えない美味しさです。いろいろとトッピングもありましたが、今回はヨーグルト味を楽しみたかったので、シンプルにソフトクリームだけにしました。
城崎温泉駅から特急きのさきに乗車
ソフトクリームをいただいた後、道中のお土産物屋さんに立ち寄ったりしながら城崎温泉駅に戻ってきました。約2時間の滞在でしたが、ランチと入浴を楽しむことができ、長過ぎず短過ぎずちょうどいい感じでした。休日だと飲食店や入浴施設も混み合うでしょうから、2時間だとちょっと足りないかもしれません。やはり、平日の方が人が少なくゆっくりできていいですね。
さて、ここからは帰路に着きますが、京都経由で名古屋に戻ります。ということで、乗車するのは京都行きの特急「きのさき」です。ひょっとして「きのさき」に乗車するのは初めてかなと思いましたが、2018年11月に京都―福知山間で乗車したことがあり、今回は2回目の乗車ということになります。



車両は287系の4両編成です。乗車ホーム上で両先頭車両を撮影し、その向かい側のホームからは編成全体を撮影しました。まだまだ雪が降り続いており、貫通扉には氷となったような雪の固まりが付着しています。
特急「きのさき」を始めとする北近畿エリアを走る特急「こうのとり」「はしだて」「まいづる」は、2022年3月のダイヤ改正にあわせて自由席がすべて廃止されて全車指定席となっています。首都圏を中心に特急の全車指定席化が推し進められてきましたが、着席ニーズの上昇やインターネット予約やさらにはチケットレス化といった時代のニーズにあわせて、関西圏の特急においても全車指定席が一般的となってきました。
定刻になり、「きのさき」18号は京都に向けて発車しました。平日の昼間ということで車内は閑散としています。終点の京都まで約2時間30分の乗り鉄旅となります。287系に乗車するのは久しぶりということで、車内の様子もちょっとだけ撮影しました。


座席は、JR西日本の特急形車両によくあるタイプのものですね。背面テーブルに加えてサイドアームにも小さなテーブルが収納されており、用途にあわせて使い分けるが可能となっています。ただし、モバイルコンセントは各号車の最前部と最後部の座席に限られますので、車内での充電を考えておられる方にとっては注意が必要です。

とここで、3時のおやつの時間です。実は、「御所の湯」から城崎温泉駅に戻る際、駅近くにあった“発酵餡菓 うかわ”というお店に目が留まり、看板商品の濃厚プレミアム丹波黒豆きなこパンなるものを購入していました。どうやら店内で飲食することもできるようですが、僕は「きのさき」の車内でいただこうと思い、テイクアウトしていたものです。
上の写真は車内でいただく直前に撮影したものですが、これだけ見ても何だかよく分かりませんね。ついでにちょっとピンボケしてますし… 揚げパン🍞もきなこも好きですが、このパンは車内で食べるには不向きでした。食べようと口に運ぶと、表面のきなこがぼろぼろと落ちてしまいます😅 背面テーブルがきなこまみれにならないように注意しながら、美味しくいただきました。
温泉に入浴し、ソフトクリームときなこパンをいただいてお腹も心もほっこりしてきたところで、眠たくならないはずがありません。車中では思い切り寝てしまいました😴 目が覚めて気が付いた時にはもう日が暮れており、外は暗くなっていました。

京都駅の31番線ホームに到着しました。ちなみにこの電車、折り返し「きのさき」13号の福知山行きとなるようです。列車名からして「きのさき」は京都―城崎温泉間でのみ運転されていると勝手に思い込んでいましたが、実は福知山駅を発着する列車もあることを知りました。さらに時刻表で調べると、1日1往復だけ豊岡駅を発着する列車も設定されています。単に城崎温泉までの旅行客を輸送するという役割だけでなく、京都中心部と京都北部や兵庫北部との都市間輸送も担っていることが分かりました。
京都駅から東海道新幹線に乗車
京都駅では烏丸口から一旦改札を出ました。観光客だけでなく、夕方の帰宅ラッシュの時間帯と重なったこともあって、人の往来が多いです。

乗車する東海道新幹線の発車時刻までそれほど余裕はありませんが、駅構内にあるお土産物屋さんでちょっとだけ買い物をすることができました。さすが京都で、お土産屋さんも賑わっていました。八条口側に移動し、新幹線の改札口から入場します。


京都―名古屋間で新幹線に乗車する場合、普段であればもっともおトクな「ぷらっとこだま」一択ですが、今日は水曜日で明日は仕事なので、少しでも早く帰宅できるように「のぞみ」号に乗車することにしました。「のぞみ」号の利用は、京都―名古屋間だけの移動にはちょっともったいない気もしますが、「ひかり」号や「こだま」号に比べて速く運転本数も多いため、時間に制約がある際には助かります。


いつものように入線する新幹線をホーム上から撮影した後、12号車に乗車します。最近、新幹線を利用する際にいつも思うのですが、インバウンドの影響もあって大型のキャリーケースなどを持って乗車する方が非常に多く、そういった方たちが乗車直後に客室内でキャリーケースを荷物棚に載せようとして通路を塞いでしまい、後続の乗客が座席に移動できず、デッキや出入口付近に滞留してしまう場面にたびたび遭遇します。始発駅から乗車する場合はまだいいのですが、京都駅のような途中駅でこうした状況になってしまうと、後から乗車する方も焦ってしまいますし、列車自体の遅延の原因にもなります。さらにインターネット上では、予約しておいた特大荷物用のスペースが他人のスーツケースで占領されていたといった悪質なケースも報告されています。新幹線に限らずどの列車でもそうですが、特に多くの方が利用する東海道新幹線では、ルールとマナーをしっかりと守り、周囲の乗客への配慮も忘れないで欲しいものです。
僕が乗車した「のぞみ」号は順調に走行し、定刻に名古屋駅に到着しました。乗車時間はわずか34分間です。毎日、通勤で乗車している名鉄特急の乗車時間よりも短い訳ですから、スゴいとしか言いようがありません。僕は食事のスピードが他人よりもすごく遅いので、京都―名古屋間で「のぞみ」号に乗車する際には、車内で駅弁を食べきれないんじゃないかと思っています。ちなみに今日は帰宅してから家で夕食にするので、車内では食べていません。
乗車券類の紹介
それでは最後に、前回の記事で紹介した往路の新幹線と「かにカニはまかぜ」で使用したものも含めて、今回の乗り鉄旅で使用した乗車券類をまとめて紹介します。



以上が往路での乗車券類です。名古屋→新大阪間はJR東海ツアーズの「ぷらっとこだま」を利用し、いつもと同じように事前に指定席券売機で発券しておいたものを使用しました。新大阪駅では、e5489で予約しておいた新大阪→城崎温泉間の乗車券と特急券を受け取りました。「はなあかり」車両のスーペリアグリーンは個室扱いということで、特急券は120mmサイズです。営業キロが200kmまでの区間のスーペリアグリーン料金は、2人利用の場合は1人当たり5,000円ですが、1人利用の場合は10,000円です。1人利用だとかなり割高になりますが、「はなあかり」車両に乗車する数少ない機会なので、グリーンではなく思い切ってスーペリアグリーンを選びました。スーペリアグリーンでないと経験できない乗り鉄旅というのもあると思いますので、こちらを選んでおいて正解でした。




続いて復路で使用した乗車券類です。東海道新幹線の京都→名古屋間ではスマートEXを利用することとし、城崎温泉→京都間の「きのさき」はEXサービス限定の乗継チケットレス特急券を購入しました。これまでどおり、120mmサイズの特急券と85mmの指のみ券がセットで発券されます。スマートEXの乗車券・新幹線特急券も発券して使用しました。
2回にわたって紹介した城崎温泉までの乗り鉄旅は、以上のとおりです。現地の天気は予報どおり雪☃️でしたが、ランチや入浴、そしてスイーツも思う存分楽しむことができました。新年早々、観光列車に乗車する乗り鉄旅を無事に終えることができ、今年1年も各地で色々な列車に乗車していきたいと思っています。